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サイクリスタル・インプリンター Psicrystal Imprinter

 サイクリスタル・インプリンターは普通のサイオンができることよりもクリスタル、パワー・ストーン、サイクリスタルを利用することを学んだ。宝石を使用して念力と念力ポイントを保存することにより、サイクリスタル・インプリンターはパワーストーンがどのように機能するのかに似た、念力が流出することなく、サイクリスタルへ念力を保存する方法を学んだ。やがて、この発展はサイクリスタルをその主人の個性の単なる断片以上に変換し、ほとんどのサイクリスタル・インプリンターは親が子供を扱うのと同じように宝石を見るようになる。

役割:主に念力を発現し、クリスタルのエネルギーを利用することに焦点を当てた能力により、サイクリスタル・インプリンターは最前線に立つファイターになることを意図していない。彼の才能は、念力を活用し、安全な距離からのサポートを提供する柔軟性を中心に展開することである。

属性:どれでも

ヒット・ダイス:d6

必要条件

 サイクリスタル・インプリンターになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。


 技能〈知識:念能〉1ランク、〈呪文学〉5ランク

クラス技能

 サイクリスタル・インプリンターのクラス技能(と各技能の主要能力値)は次の通り:〈知識:念能〉【知】、〈呪文学〉【知】。

レベル毎の技能ランク:2+【知】修正値。

表:サイクリスタル・インプリンター
レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊 1日の念力数
1 +0 +0 +0 +1 サイクリスタルの絆サイクリスタルの容器
2 +1 +1 +1 +1 才能ある作成者(+1) 既存のクラスに+1レベル
3 +1 +1 +1 +2 サイクリスタルとの共鳴(増強) 既存のクラスに+1レベル
4 +2 +1 +1 +2 《サイクリスタル強化》才能ある作成者(+2) 既存のクラスに+1レベル
5 +2 +2 +2 +3 効率的な容器サイクリスタルとの共鳴(《念力威力強化》) 既存のクラスに+1レベル
6 +3 +2 +2 +3 才能ある作成者(+3) 既存のクラスに+1レベル
7 +3 +2 +2 +4 《サイクリスタル強化》サイクリスタルとの共鳴(《念力拡張化》) 既存のクラスに+1レベル
8 +4 +3 +3 +4 才能ある作成者(+4) 既存のクラスに+1レベル
9 +4 +3 +3 +5 クリスタルの真髄サイクリスタルとの共鳴(《二連念力》) 既存のクラスに+1レベル
10 +5 +3 +3 +5 結晶の注入効率的な容器《サイクリスタル強化》才能ある作成者(+5) 既存のクラスに+1レベル

クラス特徴

 サイクリスタル・インプリンターのクラスの特徴は以下の通り。

 武器と防具の習熟 サイクリスタル・インプリンターは武器や鎧に習熟を得ない。

 発現能力/Manifesting すべてのレベルで、サイクリスタル・インプリンターはそのキャラクターはこの上級クラスに就く前に属していた念力発現クラスのレベルが上がったかのように、新しい念力の使用権と1日毎の追加の念力ポイントを得る。しかし、そのクラスのキャラクターが得たであろう他の利益(ボーナス特技、念能修正特技、アイテム作成特技など)を得ることはできない。これは本質的に、キャラクターが持っている念力発現クラスを表現するレベルにサイクリスタル・インプリンターを加え、それに応じて、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定することを意味する。キャラクターがサイクリスタル・インプリンターになる前に複数の念力発現クラスをとっていたなら、レベルの上昇があるたび、その新たなレベルをどのクラスに、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定するために適用するか決めなければならない。

 サイクリスタルの絆(変則)/Psicrystal Bond サイクリスタル・インプリンターがサイクリスタルを持たない場合、ボーナス特技として《サイクリスタルへの親和性》を得る。既に《サイクリスタルへの親和性》を持っている場合、ボーナス特技として《サイクリスタル強化》を代わりに得る。

 サイクリスタルの容器(変則)/Psicrystal Receptical 1レベルの時点で、サイクリスタル・インプリンターはパワー・ストーンに念力を保存するのと同様に、念力をサイクリスタルに保存できる(ただし下記参照)。サイクリスタル・インプリンターはクラス・レベル+念力レベルの主要能力値まで保存できる。例えば、ライデンは【知力】22のサイオン5レベル/サイクリスタル・インプリンター3レベルである。彼は最大9レベルまでの念力を保存でき、2つの3レベル念力、1つの2レベル念力、1つの1レベル念力であったり、9つの1レベル念力を保存できる。
 念力を保存する/Storing a power:サイクリスタルに念力を保存するには、適切なレベルのパワー/ストーンを作成するために標準的な金銭的なコストがかかる。パワー・ストーンや他の念能のキャラクターを通じて、例えばパワー・ストーンから描くのはストーンの念力をフラッシュさせる)。念力の保存にはパワー・ストーンの作成の半分の時間がかかる(1,000 GPの価値毎に、同等のパワー・ストーンであるならば8時間だが、4時間かかる)。例えば、ライデンはディファイ・グラヴィティのパワー・ストーンを持ち、それをサイクリスタルに保存しようと考えている。DC 17の〈呪文学〉判定を行うことで、ストーンにうまく対処し、内部にロックされている念力にアクセスする。2回目のDC 17の〈呪文学〉判定の後、ライデンは念力を理解でき、サイクリスタル・インプリンターはクリスタルと対話する独自の方法を学習し、最後のDC 17の〈呪文学〉判定で内部の念力を使用できる。その後75 GPを支払い、作業に4時間を費やし(通常のコストと、2レベルのパワー・ストーンを作成する時間の半分)、サイクリスタルにディファイ・グラヴィティを保存することに成功した。念力を保存するには《巻物作成》特技が必要である。何らかの理由でサイクリスタル・インプリンターがこの特技の使用権を失った場合、特技の使用が再びできるようになるまでサイクリスタルに念力を保存できなくなる。
 保存している念力を活用する/Utilizing a stored power:サイクリスタルに保存されている念力の発現は、サイクリスタル・インプリンターがサイクリスタルを接触している必要があり、発現するために追加の2ポイントの念力ポイントが念力のコストとして必要であることを除き、修得済み念力を発現するものとして扱う。この発現の総コストは通常通り、サイクリスタル・インプリンターの発現者レベルを超えることはできない。通常のパワー・ストーンとは異なり、サイクリスタルに保存されている念力を発現しても念力をフラッシュしない。
 保存している念力を変更する/Changing stored powers:サイクリスタル・インプリンターが選択肢た場合、パワー・ストーンと同じ方法で、念力ポイントを消費することなく、サイクリスタルに保存された念力を発現できる;念力の発現者レベルは、この方法で発現された時、念力を発現するための最低レベルとして扱われる。これを行うと、サイクリスタルからその念力がフラッシュされ、新しい念力を保存するために占有していたレベルが開放される。サイクリスタル・インプリンターが選択した場合、実際には念力を発言せずに、保存されていた念力を無害にフラッシュできる。

 才能ある作成者(変則)/Skilled Crafter 2レベルの時点で、サイクリスタル・インプリンターは自身の作成に役立つテクニックの鍵を開ける。《コグニザンス・クリスタル作成》《巻物作成》を用いてアイテムを作成する時〈呪文学〉判定にクラスレベルの半分に等しいボーナスを得る(切り捨て)。

 サイクリスタルとの共鳴(超常)/Psicrystal Resonance 3レベルの時点で、サイクリスタル・インプリンターは5フィート以内にいる限りサイクリスタルを介して修得済み念力を放出できる。これを行うと、サイクリスタルの固有の念力は様々方法で念力を強化する。サイクリスタル・インプリンターはこの方法で直接発現する念力の発現時間を標準アクション以下の発現時間である場合全ラウンド・アクションに増加させ、あるいは全ラウンドアクション以上の発現時間を持つ念力の発現時間に全ラウンド・アクションを加える;サイクリスタル・インプリンターはサイクリスタルから発現された念力にこの能力を使用してはならない。サイクリスタル・インプリンターはクラス・レベルが増えるにつれて、共鳴の能力を開放する。1つの念力を発現する時1つの効果の効果のみ選択できるが、次の発現で異なる効果を選択できる。

3レベル:念力はサイクリスタル・インプリンターが実際よりも念力ポイントを1ポイント多く増強したかのように扱われる。この能力による追加ポイントで、念力のコストはサイクリスタル・インプリンターの発現者レベルを上回る場合もある。
5レベル:念力は《念力威力強化》特技の影響を受けたものとして扱われる。この能力は追加の念力ポイントを必要とせず、念能収束も必要としない。
7レベル:念力は《念力拡張化》特技の影響を受けたものとして扱われる。この能力は追加の念力ポイントを必要とせず、念能収束も必要としない。
9レベル:念力は《二連念力》特技の影響を受けたものとして扱われる。この能力は追加の念力ポイントを必要とせず、念能収束も必要としないが、発現時間は1全ラウンド・アクション増加する。

 《サイクリスタル強化》/Improved Psicrystal 4レベルの時点と以降3レベル毎に、サイクリスタル・インプリンターはボーナス特技として《サイクリスタル強化》(念能)特技を得る。

 効率的な容器(変則)/Efficient Receptacle 5レベルの時点で、サイクリスタル・インプリンターのサイクリスタルから念力を発現するための追加の念力ポイント残すとは+2から+1に減少する(上記サイクリスタルとの共鳴参照)。10レベルの時点で、0に減少する。

 クリスタルの真髄(超常)/Essence Crystal 9レベルの時点で、サイクリスタル・インプリンターは1週間に1回、自分のクリスタルを自身のプシュケーに同調させることができる――これを行うには1時間かかる。後にサイクリスタル・インプリンターが消滅すると、彼の精神と魂がすぐにこの世を去るのではなく、サイクリスタルに移る(最後にクリスタルに同調した時に存在していた)。ここに記載されていることを除き、全ての点で、アストラル・シード念力として扱い、収蔵されるクリスタルとしてサイクリスタル・インプリンターのサイクリスタルを使用する。サイクリスタルに保存されている全ての念力はそのままであり、サイクリスタル・インプリンターはサイクリスタルと接触しているかのように使用権を得ている。

 結晶の注入(変則)/Crystalline Infusion 10レベルの時点で、サイクリスタル・インプリンターのサイクリスタルは非常に鼓動となり、その格子構造はサイクリスタル・インプリンターの脳の複雑さと非常によく似る。サイクリスタルは主人の念力ポイントをコグニザンス・クリスタルであるかのように保存する機能を得る(【知力】に等しい最大容量を持つ)。
 さらに、その中に少なくとも1ポイントの念力ポイントが保存されている限り、サイクリスタルは念能の副種別を持ち、自身が念能収束を試みることができる。サイクリスタル・インプリンターが自身のサイクリスタルと接触している限り、自身のサイクリスタルから念力を発現することに関連する効果に自分の代わりにこの念能収束を費やすことができる。この念能収束は《サイクリスタル収束》特技などの能力によって得られる念能収束とは無関係である。
 サイクリスタルはボーナス特技として前提条件を満たしている念能特技の1つを得る。特技が使用者に念能収束を維持あるいは拡張させる必要がある場合、サイクリスタルはその特技のために念能収束を使用することができる(主人の結晶の注入によって)。サイクリスタルは従者、配下あるいはその制御下にいる他のクリーチャーを与える特技を得ることはできない。

Section 15: Copyright Notice
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide. Copyright 2011, Dreamscarred Press; Authors: Jeremy Smith and Andreas Rönnqvist.
最終更新:2019年10月05日 14:37