この筋肉質の巨人は真紅の皮膚、くすぶるような目、小さな黒い角を持っている。その肉体から煙がたなびいている。
イフリート 脅威度8 Efreeti
防御
AC 21、接触13、立ちすくみ17(+1回避、+8外皮、-1サイズ、+3【敏】)
hp 95(10d10+40)
頑健 +7、
反応 +10、
意志 +9
完全耐性 [火];
脆弱性[冷気]
攻撃
移動速度 20フィート、
飛行40フィート(完璧)
近接 叩きつけ(×2)=+15(1d8+6、加えて1d6[火])または高品質のファルシオン=+16/+11(2d6+9/18~20)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 サイズ変化、熱気
擬似呪文能力 (術者レベル11)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(火の元素界)
編成 単体、2体、小集団(3~6)、一団(7~12)
宝物 標準(高品質のファルシオン、その他の装備品)
特殊能力
サイズ変化(擬呪)/Change Size イフリートは1日に2回、魔法の力で1体のクリーチャーのサイズを変えることができる。これはちょうど
エンラージ・パースンないし
リデュース・パースン(どちらにするかは能力を使用する際にイフリートが決める)のように働く。ただしこの能力はイフリート本人には働かない。相手はDC13の頑健セーヴに成功すればこの能力を無効化できる。このセーヴDCは【魅力】修正値に基づいて算出されている。2レベル呪文相当。
熱気(変則)/Heat イフリートは近接攻撃で1回命中を与えるごとに、または組みつき状態にある1ラウンドごとに、相手に1d6ポイントの[火]ダメージを与える。
イフリートは火の元素界から来たジンニーである。イフリートは身の丈およそ12フィート、体重およそ2,000ポンド。
イフリートはジンニーの眷族の中にほとんど同盟者を持たない。特にジンを憎んでおり、見るや否や攻撃する。マーリドにも強い敵意を抱いており、ジャーンは脆く弱体な存在であるとみなしている。イフリートはしばしばシャイタンと協力するが、この同盟関係はよくても一時的なものである。
イフリートの数パーセントは高貴なるイフリートである。高貴なるイフリートは、しばしばマリクと呼ばれるが、13ヒット・ダイスと以下の擬似呪文能力を持つ。3回/日:
ファイアーボール、
ヒート・メタル、1回/日:
グレーター・インヴィジビリティ、
パイロクラスティック・ストーム(
アイス・ストームと同様だが、[冷気]ではなく[火]ダメージを与える)。高貴なるイフリートの擬似呪文能力の術者レベルは15。高貴なるイフリートの脅威度は10である。
この者は、磨いた石のような肌と煌く瑪瑙のような目を持つ背の高い人間に似ている。
シャイタン 脅威度7 Shaitan
防御
AC 20、接触10、立ちすくみ19(+10外皮、-1サイズ、+1【敏】)
hp 85(9d10+36)
頑健 +10、
反応 +4、
意志 +8
完全耐性 [電気]
攻撃
移動速度 20フィート、穴掘り60フィート、登攀20フィート
近接 叩きつけ(×2)=+13(2d6+5)または高品質のシミター=+14/+9(1d8+7/18~20)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 石の呪い、金属変成、地の体得
擬似呪文能力 (術者レベル9)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地の元素界)
編成 単体、2体、小集団(3~6)、一団(7~12)
宝物 標準(高品質のシミター、その他の宝物)
特殊能力
地の体得(変則)/Earth Mastery シャイタンは自分と敵の両方が地面に接しているなら、攻撃ロールとダメージ・ロールに+1のボーナスと、【筋力】を基とする対抗判定に+2のボーナスを得る。自分と敵のどちらかが空中または水中にいる場合、シャイタンは攻撃ロールとダメージ・ロールに-4のペナルティを被る。
金属変成(超常)/Metalmorph 1回の標準アクションとして、シャイタンは10ポンド以下の金属でできた物に触れ、1日の間他の金属に変えることができる。
石の呪い(超常)/Stone Curse シャイタンが突き飛ばしを5以上の差をつけて成功させ、目標を石壁に押し付けた場合、目標はDC19の反応セーヴを行なわなければならず、失敗すると
メルド・イントゥ・ストーンを発動したかのように石壁の中に押し込まれる。犠牲者は1回の全ラウンド・アクションとしてDC19の頑健セーヴに成功すれば石から出ることができる。セーヴDCは【筋力】を基づいて算出されている。
石潜り(超常)/Stone Glide これは、シャイタンは石、土、水晶、金属を通過できることを除き、
アース・エレメンタルの地潜りと同様に働く。
シャイタンは自慢屋で傲慢な、金属、宝石、石でできた地の元素界から来たジンニーである。シャイタンは身の丈およそ11フィート、体重およそ5,000ポンド。
シャイタンの一部は高貴なるシャイタンである。しばしばパシャと呼ばれるが、18ヒット・ダイスと1日に1回の
アースクウェイクと、1日3回までの
ウィッシュを叶える(ジンニーでない相手に対してのみ)の擬似呪文能力を持つ。高貴なるシャイタンの擬似呪文能力の術者レベルは18。高貴なるシャイタンの脅威度は13である。
その堂々たる姿は、目に奇妙な光が瞬いている以外は、背の高い均整の取れた人間のようだ。
ジャーン 脅威度4 Janni
防御
AC 20、接触13、立ちすくみ17(+1回避、+1外皮、+2【敏】、+6鎧)
hp 39(6d10+6)
頑健 +6、
反応 +7、
意志 +4
抵抗 [火] 10
攻撃
移動速度 30フィート、
飛行20フィート(完璧);チェインメイル装備時20フィート、
飛行15フィート(完璧)
近接 シミター=+9/+4(1d6+4/18~20)
遠隔 コンポジット・ロングボウ=+8/+3(1d8+3/×3)
特殊攻撃 サイズ変化
擬似呪文能力 (術者レベル8)
一般データ
生態
出現環境 暑熱/砂漠
編成 単体、2体、小集団(3~6)、一団(7~12)
宝物 標準(チェインメイル、コンポジット・ロングボウ[+3【筋】]、シミター、その他の装備品)
特殊能力
サイズ変化(擬呪)/Change Size ジャーンは1日に2回、魔法の力で1体のクリーチャーのサイズを変えることができる。これはちょうど
エンラージ・パースンないし
リデュース・パースン(どちらにするかは能力を使用する際にジャーンが決める)のように働く。ただしこの能力はジャーン本人には働かない。相手はDC13の頑健セーヴに成功すればこの能力を無効化できる。このセーヴDCは【魅力】修正値に基づいて算出されている。2レベル呪文相当。
元素耐性(変則)/Elemental Endurance ジャーンは地水火風いずれの元素界でも48時間までは生きていける。48時間過ぎてもなお物質界に戻れないようなら、以後死ぬか物質界に戻るまで、1時間ごとに1ポイントのダメージを受ける。
ジャーン(単数形はジャーニー)はジンニーの中でもっとも力弱いものである。ジャーンは4元素全てから成り、そのためほとんどの時間を物質界で過ごしている。いくつかの伝説では、ジャーンはジンの眷属の中ではほとんど“人間”と変わらないように語られている。ほとんどのジャーンはこのような侮辱は、しばしば剣を振るってでも、素早く撤回させるのだが。ジャーンは人間ほどの大きさで、身の丈およそ6フィート、体重はおよそ180ポンド。
ジャーンは力強く勇敢で、侮辱や負傷を受けたなら捨て置けない。ほとんどの者は発言者に悪気がなかったとしても侮辱されたとみなす傾向が強い。形勢不利となったら飛行能力と
インヴィジビリティを使って逃走し、後で報復のため戻ってくる。
ジャーンは一人居を楽しみ、砂漠の奥地や隠れたオアシスに1人で住むことを好む。通常は人間に対して疑いの目を向けるが、しばしば疑わしい点も相手に有利に解釈してやる。ジャーンは文化的な伝統としてもてなしを重んじ、食料、水、避難所を必要とするものを追い返すことはない。しかし後日行為の返礼として見返りを求めるかもしれない。
他のジンニーの中では、ジャーンはジンやシャイタンとよい関係でいる。明白な敵ではないが、高慢でよそよそしいマーリドのことは好まない。ジャーンはイフリートに対してあからさまな敵意を持つ。しばしば自分たちを奴隷にしようとしたり軍隊に徴募しようとしたりするからである。
ジャーンの数パーセントが高貴なるジャーンである。高貴なるジャーンは、しばしばシャイフまたはアミールとよばれるが、9ヒット・ダイスと【筋力】19、【知力】18、以下の擬似呪文能力を持つ。3回/日:
オーギュリイ、
ディテクト・マジック、
ディヴィネーション。高貴なるジャーンの擬似呪文能力の術者レベルは12。高貴なるジャーンの脅威度は7である。
このクリーチャーの背丈は人間の2倍近いが、下半身は霧と風でできた渦の中に薄れて消えている。
ジン 脅威度5 Djinni
防御
AC 19、接触14、立ちすくみ14(+1回避、+5外皮、-1サイズ、+4【敏】)
hp 52(7d10+14)
頑健 +4、
反応 +9、
意志 +7
完全耐性 [酸]
攻撃
移動速度 20フィート、
飛行60フィート(完璧)
近接 叩きつけ(×2)=+10(1d8+4)または高品質のシミター=+11/+6(1d8+4/18~20)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 風の体得、
竜巻変化(1回/10分、10~50フィートの高さ、1d8+4ダメージ、DC17)
擬似呪文能力 (術者レベル9)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(風の元素界)
編成 単体、2体、小集団(3~6)、一団(7~10)
宝物 標準(高品質のシミター、その他の装備品)
特殊能力
風の体得(変則)/Air Mastery 空中にいるクリーチャーは、ジンに対する攻撃ロールとダメージ・ロールに-1のペナルティを受ける。
ジン(単数形はジニー)は風の元素界からきたジンニーである。彼らは雲から作られたといわれており、最大の暴風雨並みの力をもつ。ジンは身の丈およそ10フィート、体重およそ1,000ポンドである。
ジンは殴り合いを軽蔑し、魔法の力と飛行能力を活用して敵に当たるのを好む。形勢不利になったら普通は逃げ、竜巻に身を変じて追ってくる者を悩ます。近接攻撃以外に選択肢がない場合、ほとんどのジンは高品質のシミターを両手で使うことを好む。
他のジンニーの中では、ジンはジャーンやマーリドとうまくやっていくことができる。シャイタンとは多くの場合仲が悪く、イフリートは敵であると心に決めている。このような怒りに燃えるジンは、他のジンニー種族にくらべ数多い。イフリートとジンの諍いは伝説的であり、多くの術者が、その憎むべき敵に対する揉め事に力を貸すことを約束して、ジンの助力を得ようと試みてきた。
ジンの数パーセントが高貴なるジンである。高貴なるジンは、しばしばヴィジエルと呼ばれ、10ヒット・ダイスと【筋力】23、【魅力】17を有する。捕らえたれた高貴なるジンは、3つまでの
ウィッシュを叶える(ジンニーでない相手に対してのみ)。高貴なるジンの脅威度は8である。
この者は無毛の青緑色の皮膚と深青色の目、バサバサの眉、真珠のような歯をした力強い巨人に似ている。
マーリド 脅威度9 Marid
防御
AC 23、接触14、立ちすくみ18(+1回避、+9外皮、-1サイズ、+4【敏】)
hp 114(12d10+48)
頑健 +10、反応 +12、意志 +10
攻撃
移動速度 20フィート、水泳60フィート
近接 叩きつけ(×2)=+17(2d6+6)または高品質のトライデント=+18/+13/+8(2d6+9)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 荒れ狂う水、渦潮変化(1回/10分、高さ10~50フィート、1d8+4ダメージ、DC22)、水の体得
擬似呪文能力 (術者レベル12)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(水の元素界)
編成 単体、2体、小集団(3~6)、一団(7~12)
宝物 標準(高品質のトライデント、その他の装備品)
特殊能力
水の体得(変則)/Water Mastery 自分と敵の両方が水に接しているなら、攻撃ロールとダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。自分と敵のどちらかが地面の上にいるなら、マーリドは攻撃ロールとダメージ・ロールに-4のペナルティを被る。
荒れ狂う水(超常)/Water's Fury 1回の標準アクションとして、マーリドは60フィート直線の水の噴流を放つことができる。これは1d6ポイントのダメージを与え、目標を1d6ラウンド
盲目状態にする。DC20の反応セーヴに成功すればダメージは半減し、盲目効果は無効化できる。セーヴDCは【耐久力】修正値に基づいて算出されている。
渦潮変化(超常)/Vortex マーリドは10分に1回、渦巻き泡立つ水の渦に姿を変えることができる。この特殊能力は、マーリドが水中にいる時にしか使用できないことを除き、
竜巻変化と同じように働く。マーリドは渦潮形態を取っている間は水から離れることはできない。
マーリドは水の元素界からきたジンニーである。ジンの眷属中で最も強力であり、海流の力を持ち真珠でできた歯を持つといわれる。マーリドは身の丈およそ16フィート、体重およそ2,500ポンド。
マーリドはおそらく最も予想しがたく気まぐれなジンニーである。ジンニー全体の文化にとっては、他の者(特にシャイタン)を怒らせ困惑させるような気質をしている。マーリドの多くは踊り手、語り部、役者、あるいは他の種類の芸術家になり、しばしば新しい観客を求めて変装して物質界を旅する。
数パーセントのマーリドが高貴なるマーリドである。高貴なるマーリドは、しばしばシャハザードと呼ばれるが、14ヒット・ダイスと以下の擬似呪文能力を有する。3回/日:
コーン・オヴ・コールド、
アイス・ストーム、1回/日:
エレメンタル・スウォーム(ウォーター・エレメンタル限定)、
パーマネント・イメージ。高貴なるマーリドの擬似呪文能力の術者レベルは20。高貴なるマーリドの脅威度は11である。
最終更新:2016年10月30日 04:39