茸の帽子と黴がこの線の細い女性の青白い肌から芽吹いており、彼女の菌糸の傘から胞子が漂っている。
ファンガル・ニンフ 脅威度8 Fungal Nymph
経験点4,800
CG/中型サイズの
植物(
フェイの
変性種)
イニシアチブ +4;
感覚 暗視60フィート、
夜目;
〈知覚〉+14
オーラ 目もくらむ美(30フィート、DC21)
防御
AC 23、接触21、立ちすくみ19(+2外皮、+7反発、+4【敏】)
hp 84(8d8+48)
頑健 +15、
反応 +17、
意志 +16
防御能力 毒の血(DC20);
DR 10/冷たい鉄;
完全耐性 植物の種別特性、病気
攻撃
移動速度 20フィート、水泳10フィート
近接 叩きつけ=+8(1d4+3)
特殊攻撃 同族作り、毒の胞子雲(DC20)、朦朧化のまなざし(DC21)
擬似呪文能力 (術者レベル8;精神集中+15)
準備済みのドルイド呪文 (術者レベル7;精神集中+10)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/廃墟または地下
編成 単体
宝物 標準
ファンガル種クリーチャーは生きているクリーチャーの外見を持つ、動く植物だ。寄生したクリーチャーの死体に根付いた胞子から成長し、宿主クリーチャーの基本形態とそのクリーチャーの能力の多くを奪う。自分が育ったクリーチャーの記憶は何も持たないが、生まれつき宿主の能力の使い方は本能的に知っている。どうやってこれを正確に可能にしているかは正体を失った学者たちの間で語られ続ける疑問となっている。主流の理論によるとこの胞子が行う宿主の正確な型取りはそのクリーチャーの生理機能の一部――主にその精神の複製――を捕食することで為しているが、そのクリーチャーの霊魂あるいは魂魄が死によって離脱するため、胞子はその記憶の複製までできないのだという。
ファンガル種クリーチャーは時に座して静かな瞑想に耽り、生命の源である大地から必要な養分を吸収する。だが生きているクリーチャーと出会うと、繁殖したいという圧倒的な生体的必要性に支配され、ファンガル種クリーチャーは自らの胞子を新たな宿主に蒔えてファンガル種クリーチャーの次の世代を産もうと試みる。
ファンガル種クリーチャーは自分が植わった基本クリーチャーとほぼ同じ外見を持つが、その肌は血肉というよりは青白い菌糸である。茸の帽子と猿の腰掛けがファンガル種クリーチャーの肉体から芽吹いており、胞子の傘からはファンガル種クリーチャーの胞子が放出されている。多種多様の菌糸を持つため、ファンガル種クリーチャーの肉は有毒であり、ファンガル種クリーチャーの一部を摂食したクリーチャーは胞子に蔓延される危険がある(向かいのページの同族作りの能力と菌類胞子毒に記載されている通り)。
ここに記載しているファンガル種ニンフは
Pathfinder RPG Bestiaryにいる
ニンフを使って構築した。このクリーチャーの目もくらむ美、霊感、呪文、朦朧化のまなざし、そして野生動物との共感能力のルールは
Bestiaryの217ページ参照。
「ファンガル種クリーチャー」は実体があり生きていて【耐久力】ダメージを受けうるクリーチャー(以降基本クリーチャーと言及する)に付与できる先天性テンプレートである。ファンガル種クリーチャーは基本クリーチャーの性能と特殊能力全てを、ここに記載がない限り使用する。
脅威度:基本クリーチャー+1と同様。
種別:クリーチャーの種別を
植物(
変性種)に変更する。基本クラスのヒット・ダイス、BAB、技能ポイントは再計算しないこと。
感覚:ファンガル種クリーチャーは
暗視60フィートを得る。
AC:ファンガル種クリーチャーの肉体で繁茂する菌糸により、基本クリーチャーの外皮ボーナスは2上昇する。
ヒット・ダイス:種族ヒット・ダイス全てをd8に変えること。クラス・ヒット・ダイスは影響を受けない。
防御的能力:ファンガル種クリーチャーは標準的な植物の特性全てに加えて[病気]に対する
完全耐性を得る。
移動速度:ファンガル種クリーチャーの移動速度それぞれは基本クリーチャーのそれから10フィート減少する(最低5フィート)。
攻撃:ファンガル種クリーチャーは基本クリーチャーの肉体武器、人工的武器攻撃、そして武器習熟全てを保持する。基本クリーチャーが他に肉体攻撃を持たない場合、ファンガル種クリーチャーはファンガル種クリーチャーのサイズに基づいたダメージを与える叩きつけ攻撃を得る。
特殊攻撃:ファンガル種クリーチャーは以下を得る。
同族作り(変則)/Create Spawn:ファンガル種クリーチャーの毒の胞子雲からの【耐久力】ダメージによって殺されたクリーチャーは24時間の期間を経てファンガル・スポーンへと変性する。
プラント・グロウス呪文はこの変性期間を半減し、
ディミニッシュ・プランツ呪文は倍にする。
ブライト呪文は菌糸の胞子を破壊し、死体の変性を抑止するが、病気を除去する呪文は胞子の成長に対し影響を与えない。クリーチャーが完全にファンガル・スポーンに変性すると、菌糸が育った死体は破壊される。
ファンガル・スポーンはファンガル種テンプレートを得るが、スポーンになった基本クリーチャーはクラス・レベルと記憶全てを失う。その基本クリーチャーが1以下の種族ヒット・ダイスを持ち通常はクラス・レベルを保つ場合、基本クリーチャーの1レベル・ウォリアー版のものを使用する。ファンガル・スポーンは自由意志を持ち、自身の能力を使用し生存するのに知っているべき全て(言語含む)を修得している存在として覚醒する。自身を作成したファンガル種クリーチャーへの忠誠心など持ち合わせていないが、この新たなファンガル種クリーチャーは即座に他のファンガル種クリーチャーを同種族と認識する。
毒の胞子雲(変則)/Poison Spore Cloud:1日に1回、ファンガル種クリーチャーは10ラウンドの間半径15フィートの拡散範囲の空気中に残留する窒息させる胞子雲を放てる。その雲は吸入毒として機能する。雲の中にいる呼吸するクリーチャーは頑健セーヴに成功しない限り胞子を吸い込む。胞子雲の範囲内にいるクリーチャーはこの効果に対する頑健セーヴを試み続けなければならない。複数のファンガル種クリーチャーからの複数の胞子雲は累積する雲の範囲内にいるクリーチャーに複数回のセーヴを要求する。
菌類胞子:毒・吸入型;
セーヴ 頑健・DC10+ファンガル種クリーチャーの種族ヒット・ダイスの1/2+ファンカル・クリーチャーの【耐】修正値;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d2【耐】ダメージおよび1分間の
疲労状態;
治癒 2回のセーヴ成功。
毒の血(変則)/Poisonous Blood:ファンガル種クリーチャーの血と肉は毒を取り込んでいる。ファンガル種クリーチャーに噛みつき攻撃、飲み込み、あるいは他のその一部を摂取を行うクリーチャーは頑健セーヴに成功しない限り毒に冒される。
ファンガル種クリーチャーは自身の血を吸収することで上記の通りに機能する摂取毒を獲得している。しかし、その血は圧倒的かつ大部分が不快な匂いと味を持っているため、知性を持つクリーチャーはこれに冒された肉の食事を、味が完全に迷彩(DC15の
〈職能:料理〉判定の成功が要求される)されない限り拒否するだろう。ファンガル種クリーチャーが1服の毒を入手するには自身に最低1ポイントのダメージを与えなければならず、抜かれた血(か切除された肉)は追加で生きた菌糸の血を混ぜない限り24時間の間のみ毒の性質を保つ。
菌糸の血あるいは肉:毒・摂取型;
セーヴ 頑健・DC10+ファンガル種クリーチャーの種族ヒット・ダイスの1/2+ファンカル・クリーチャーの【耐】修正値;
頻度 1回/分(6分間);
効果 1【筋】ダメージ、1【敏】ダメージ、および1分間の
吐き気がする状態;
治癒 2回のセーヴ成功。
その他の特殊能力:ファンガル種クリーチャーは以下を得る。
菌糸代謝(変則)/Fungal Metabolism:ファンガル種クリーチャーは呼吸するが、一般的な方法での食事も睡眠も必要ない。
黄泉がえり(変則)/Rejuvenation:ファンガル種クリーチャーは生存するのに必要な全てを湿った天然の地面との接触から得るが、人間に必要な睡眠と同じ期間と頻度で賦活しなければならない。湿った天然の地面と触れている限り、休んでいるファンガル種クリーチャーは完全に寝台で休み長期間の看護を受けている(1日の休息毎にヒット・ダイスにつき4ヒット・ポイント)かのようにヒット・ポイントを回復する。ファンガル種クリーチャーは賦活の間軽度の活動はこなせるが、過度の活動(戦闘、疾走、呪文発動など)はその日のヒット・ポイント回復を妨げる。完全な寝台での休息は賦活によるファンガル種クリーチャーの回復量を上昇しない。
能力値:【筋】+4、【敏】-2(最低1)、【耐】+4。
言語:ファンガル種クリーチャーが話せる場合、基本クリーチャーが修得していた他の言語に加えて森語を話す能力を得る。
最終更新:2017年02月17日 08:15