世界の構造は、クリプティックの目を通じて見えることができ、クリプティックは全ての物を理解でき操作できるエネルギーのパターンとして見る。この独特の洞察は、潜在的な出来事を予知し、仕事を達成するために周囲のエネルギーを操作することをクリプティックに与える。見える者を避けるためにどこへ踏み出すべきか、最大の影響のために攻撃をどこにするか、また物理法則の一時的にどう変容させるか、をわかっているかに関わらず、クリプティックは見えているパターンに熟達している。
役割:クリプティックは危険の発見者として、最も難しい場所でさえ気づかれないままでいることに優れている。控えめな戦闘力を持つクリプティックは味方が敵を倒すのを助けるが、限られた防衛手段は敵の主な対象とならないようにする必要があることを意味している。
属性:どれでも
ヒット・ダイス:d8
開始時の所持金:3d6 × 10 gp(平均105 gp)
クラス技能
表:クリプティック
レベル |
基本攻撃ボーナス |
頑健セーヴ |
反応セーヴ |
意志セーヴ |
特殊 |
念力ポイント/日 |
修得済み念力 |
修得済み最大念力レベル |
1 |
+0 |
+0 |
+2 |
+2 |
防御変容 1、パターン妨害 1d6、パターン設計、タトゥー作成、罠探し、罠づくり |
1 |
1 |
1 |
2 |
+1 |
+0 |
+3 |
+3 |
パターン隠し+2、洞察 |
2 |
2 |
1 |
3 |
+2 |
+1 |
+3 |
+3 |
妨害強化+1d6、身かわし |
4 |
3 |
1 |
4 |
+3 |
+1 |
+4 |
+4 |
洞察、高速防御 |
6 |
4 |
2 |
5 |
+3 |
+1 |
+4 |
+4 |
防御変容 2、妨害強化+2d6、 パターン隠し+4 |
8 |
5 |
2 |
6 |
+4 |
+2 |
+5 |
+5 |
洞察、即興の罠師 |
12 |
6 |
2 |
7 |
+5 |
+2 |
+5 |
+5 |
妨害強化+3d6 |
16 |
7 |
3 |
8 |
+6/+1 |
+2 |
+6 |
+6 |
パターン隠し+6、洞察 |
20 |
8 |
3 |
9 |
+6/+1 |
+3 |
+6 |
+6 |
防御変容 3、妨害強化+4d6 |
24 |
9 |
3 |
10 |
+7/+2 |
+3 |
+7 |
+7 |
Hide in plain sight、洞察 |
28 |
10 |
4 |
11 |
+8/+3 |
+3 |
+7 |
+7 |
妨害強化+5d6 |
36 |
11 |
4 |
12 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+8 |
洞察 |
44 |
12 |
4 |
13 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+8 |
防御変容 4、妨害強化+6d6 |
52 |
13 |
5 |
14 |
+10/+5 |
+4 |
+9 |
+9 |
持続する防御、洞察 |
60 |
14 |
5 |
15 |
+11/+6/+1 |
+5 |
+9 |
+9 |
妨害強化+7d6 |
68 |
15 |
5 |
16 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+10 |
洞察 |
80 |
16 |
6 |
17 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+10 |
防御変容 5、妨害強化+8d6 |
92 |
17 |
6 |
18 |
+13/+8/+3 |
+6 |
+11 |
+11 |
洞察、パターン不変 |
104 |
18 |
6 |
19 |
+14/+9/+4 |
+6 |
+11 |
+11 |
妨害強化+9d6 |
116 |
19 |
6 |
20 |
+15/+10/+5 |
+6 |
+12 |
+12 |
洞察の神髄 |
128 |
20 |
6 |
クラス特徴
クリプティックのクラスの特徴は以下の通り。
武器と防具の習熟 クリプティックは全ての単純武器に加えてレイピアとショートボウに習熟している。クリプティックは軽装鎧に習熟しているが、縦には習熟していない。鎧はクリプティックのクラス特徴に影響を与えない。
1日毎の念力ポイント/Powers Points/Day 念力を発動するためのクリプティックの能力は利用可能な念力ポイントで制限を受けている。彼の念力ポイントの基本的な日割りは表:クリプティックに示されている。加えて、高い【知力】修正値を持っている場合1日当たりのボーナス念力ポイントを得るかもしれない(表:能力修正値とボーナス念力ポイント参照)。種族は特定の特技やアイテムと同様に1日毎のボーナス念力ポイントを与えることもある。
修得済み念力/Powers Known クリプティックは選択した1つのクリプティックの念力を修得した状態でゲームを開始する。以降新しいレベルを得るごとに、追加の念力を修得する能力を解放する。
クリプティックの念力リストから修得済み念力を選択する(例外:
《知識拡大》特技は他の分野や他のクラスのリストから念力を習得することができる。)クリプティックは念力ポイントのコストが、発現者レベル以下の念力を発現できる。
クリプティックが1日に念力を発現できる回数は1日毎の念力ポイントで制限されている。クリプティックは単に念力を習得しているだけである;必要な時に自身の精神から引き出すのである。クリプティックは事前に念力を準備しておく必要はない(呪文を準備しておく一部の術者と同様である)が、全ての消費した念力ポイントを回復させるために各日夜に睡眠をとらなければならない。
クリプティックの念力に対するセーヴィング・スローのDCは10+クリプティックのレベル+クリプティックの【知力】修正値である。
修得済み最大念力レベル/Maximum Power Level Known:クリプティックは1レベル念力を学んだ能力を得てゲームを開始する。高レベルになるとより複雑な念力を習得する能力を得る。
念力を学ぶか発現するためにクリプティックは少なくとも10+念力レベルの【知力】値を持っていなければならない。
パターン設計(超常)/Pattern Designs 通常の発現者とは異なり、クリプティックは様々な方法で現実を変容させるタトゥーとパターンを作成することによって、周囲の世界を操作する。クリプティックの念力がタトゥーの形でクリプティックの身体に現れる。クリプティックの修得済み念力を識別するための
〈呪文学〉判定のDCは10+念力レベルの2倍となる。これらのタトゥーはクリプティックが安全に着用できるサイオニック・タトゥーの数には数えない。
クリプティックが念力の1つを発現するとき、パターンが発現するためにとられるアクションの間に視覚的なエネルギーのパターンを作り出す。クリプティックの念力が通常念能パワーを付随現象する間――聴覚、精神的、など――、通常の付随現象を抑えることはできるが、クリプティックの独特なこの視覚的なパターンを抑えることはできない。
防御変容(超常)/Altered Defense クリプティックは早く自身の回りのパターンを修正し、即行アクションとして護りを自分に与えることを学ぶ。クリプティックは以下のオプションから選択し、その効果の1つを起動することができる。クリプティックはこの能力を4+【知力】修正値に等しいラウンド数使用することができる。利用できるラウンド数がある限りクリプティックはこの能力を維持することができ、フリー・アクションとしていつでもそれを消すことができる。
吸収/Absorb:クリプティックはDR 1/-を得る。
反射/Deflect:クリプティックはACに+1の回避ボーナスを得る。
報復/Retaliate:クリプティックは前のターンにクリプティックに攻撃を成功させた敵に対する攻撃ロールに+1のボーナスを得る。
以降4クリプティック・レベルごとにこのボーナスは1ずつ増加する(5レベルで2に、9レベルで3に、13レベルで4に、17レベルで5に)。
パターン妨害(超常)/Disrupt Pattern 全てのクリプティックは近くできるパターンを混乱させることができるが、この混乱の効力はクリプティックの収束に基づいている。クリプティックは念能収束を得ると、起動する種別のために1種類のクリーチャー種別を選択する(副種別を選ぶ必要はない)。標準アクションとして、クリプティックは射程30フィートの遠隔接触攻撃を行い、目標に黒いエネルギーの光線を発射する。攻撃が成功すると、クリプティックは1d6ポイントのダメージ+クリプティックの【知力】修正値に等しい追加ダメージを与える。この攻撃は、目標の種別がクリプティックが起動している種別ではない場合、半減ダメージを与える。他の光線のように、この能力の攻撃ロールがクリティカル・ヒットをした場合はダメージは2倍となる。この能力は、アイテムやその他効果で複製できるとしても、1ラウンドに1回しか使用できない。
初級洞察/Lesser Insights クリプティックは様々な方法で援護をするために回数無制限に使用できる初級念力を学ぶ。クリプティックはクリプティックの才能リストから才能を2つ得る。
(訳注:クリプティックの表の特殊欄にLesser Insightsがないがおそらく入れ忘れ)
タトゥー作成/Scribe Tattoo 1レベルの時点でクリプティックはボーナス特技として
《タトゥー作成》を得る。クリプティックは自身が修得している念力のタトゥーを作成することができる(最大3レベルまで)。念力はタトゥーにすることができるものでなければならない。クリプティックはこの特技の前提条件を満たす必要はない。
罠探し/Trapfinding クリプティックは罠を探す
〈知覚〉判定と
〈装置無力化〉判定に自身のクラス・レベルの1/2(最低1)を加える。クリプティックは
〈装置無力化〉を用い魔法の罠を解除することができる。
罠づくり/Trapmaker クリプティックは
〈製作:罠〉判定に自身のクラス・レベルに等しい技量ボーナスを得る。
パターン隠し(変則)/Hidden Pattern クリプティックは存在を隠すのに役立つ、周囲の音と光のパターンを認識する方法を学ぶ。2レベルの時点で、クリプティックは全ての
〈隠密〉判定に+2の技量ボーナスを得る。このボーナスは5レベルの時点で+4、8レベルの時点で+6に増加する。10レベルの時点でクリプティックは念能収束を維持している限り、観察されている間でも隠れるために
〈隠密〉技能を使用することができる。
注:Dreamscarred Press上では、パターン隠しの説明の中に10レベル能力のhide in plain sightの説明が含まれていた。
洞察(超常)/Insight 2レベルの時点と以降2レベルごとに(最大18レベルまで)、クリプティックは自身の周囲の世界のパターンの知覚に関連したユニークな能力を学ぶ。
選択できるリストは
洞察を参照せよ。
妨害強化/Enhanced Disruption 3レベルの時点と以降2レベルごとに、クリプティックの
パターン妨害 は1d6ポイントの追加ダメージを与える。この追加ダメージはクリティカル・ヒットや
《渾身の一打》等の特技を使用することで倍加することはないが、クリーチャーがクリプティックの起動しているクリーチャー種別ではない場合半減する。
身かわし(変則)/Evasion 3レベルの時点で、クリプティックは鋭い機敏さを持つ魔法や普通ではない攻撃を回避することができる。普通なら反応セーヴに成功することでダメージを半減できる攻撃の対象となった場合、クリプティックはセーヴィング・スローに成功すればダメージを全く受けずにすむ。身交わしはクリプティックが軽装鎧を着ているか、鎧を着ていない時のみ使用できる。無防備状態のクリプティックは身かわしの利益を得ることはできない。
高速防御(超常)/Rapid Defense 4レベルの時点で、クリプティックは念能収束を拡張することでフリー・アクションとして
防御変容を使用することができる。自身のターンでない場合、高速防御を行うことはできない。
即興の罠師(変則)/Swift Trapper 6レベルの時点で、クリプティックは驚異的な速度で罠を製作することができる。罠作成のための時間は通常の半分となる。
持続する防御/Enduring Defense 14レベルの時点で、クリプティックは
防御変容の能力の選択肢を選択し、常にこの効果下であるようにできる。クリプティックは即行アクションとしてこの効果を変更することはできるが、
防御変容を起動している1日のラウンド数に制限されない。
パターン不変/Unchanging Pattern 18レベルの時点で、クリプティックは12+クラス・レベルに等しい念力抵抗を得る。
洞察の神髄(超常)/Supreme Insight 20レベルでクリプティックは驚異的な洞察力を発揮する。クリプティックは通常の2つの洞察を学ぶが、また、パターンがどのように機能するのかについて理解することのできる真に驚異的な突破口を意味するリストから3つ目の洞察を学ぶことができる。多くのクリプティックはこの発見の可能性はパターンを研究するための原動力である。
選択できるリストは
洞察の神髄を参照せよ。
適正クラス・ボーナス
適性クラスでレベルを得るたびに追加の技能ランクやヒット・ポイントを得る代わりに、適性クラス応じて、他の多くのボーナスを得ることができる。以下のオプションはクリプティックに対して適性クラスを有するリストにある種族に適用可能である。特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
種族 |
ボーナス |
出典 |
ブルー |
1つの〈製作〉技能(錬金術、鎧など)のための〈製作〉判定に+1を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ドロマイト |
クリプティックが罠に対して行う〈装置無力化〉判定に+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ドゥエルガル |
防御変容の目的でドゥエルガルのレベルを1高いものとして扱う。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
エラン |
パターン妨害の能力のダメージに+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ハーフジャイアント |
組みつきあるいは足払いに抵抗するときのクリプティックのCMDに+1を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ハーフリング |
〈装置無力化〉判定に+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
人間 |
新しい洞察を+1/6個得る。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ミーナッド |
パターン妨害の射程に+1フィートを加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ゼフ |
罠に対するゼフのセーヴィング・スローとACに+1を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
アーキタイプと代替クラス特徴
キャラクターがクラスを選択するとき、標準的なクラス能力を使用するか、ここに示されているアーキタイプの1つのリストにある特徴を使用するかを選択するしなければならない。各々代替クラス特徴は、その元のクラスの特定のクラス特徴を置き換える。例えば、四象拳士のモンクのエレメンタルの拳のクラス特徴は、モンクの朦朧化打撃のクラス特徴と入れ替える。アーキタイプに複数の代替クラス特徴が存在する場合、キャラクターはそれらの全てを修得し、それらを別の選択肢に置き換えることになる――標準のクラス特徴をえることさえできなくなることもしばしばだが、同等に強力なオプションと置き換えることができる。基本クラスの全てのクラス特徴がアーキタイプの代替クラス特徴で言及されていない他の全てのクラス特徴は変更されず、キャラクターが適切なレベルに達すると通常通り取得できる(特に指定がない限り)。代替クラス特徴を使用するキャラクターは必要時条件あるいは前提条件を満たした時に置き換えられるクラス特徴を持つ者として数えられない。
キャラクターは複数のアーキタイプを保持することができるが、代替クラス特徴のどれ一つとして、基本クラスの同じクラス特徴を置き換えたり変更することはできない。 例えば、パラディンの救護騎士と不死者懲罰官の両方となることはできない。なぜならば、両方とも悪を討つ一撃のクラス特徴を修正し、両方とも正義のオーラを置き換えるからである。しかしながら、パラディンが不死者懲罰官と聖光の戦士の両方を得ることはでき、これは新しいクラス特徴が同じ基本クラス特徴を置き換えるものがないからである。
アーキタイプはあるクラスのキャラクターの専門分野を特化させる手早く簡単な方法であり、既に確立されている冒険者に楽しく豊かな新しい能力を追加する。キャラクターが必要条件を満たす場合、キャラクターは複数のアーキタイプを得ることもできる。
表:クリプティックのアーキタイプ/代替クラス特徴
Section 15: Copyright Notice
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide. Copyright 2011, Dreamscarred Press; Authors: Jeremy Smith and Andreas Rönnqvist.
最終更新:2019年08月16日 23:36