念能 > 種族 > ドロマイト

ドロマイト Dromite

 外見上は小さく昆虫のようであるドロマイトは、人型生物の群衆の中で目立つ。彼らの触覚、カットされたような顔、甲皮、小さな背丈は目に見えて異質なものとしている。集団知性のような歴史からドロマイトは、集団と相対的な環境で生き続ける一方で、個性を愛し高く評価する。この個性は、人生について確固たる自由主義の人生観と共に、異なるドロマイトが友人を作ることや生き生活する場所を見つけることは滅多にないことを意味している。

表: 開始時年齢ランダム決定表
成年 直感型1 独習型2 訓練型3
13 歳 +1d4 歳 (14~17 歳) +1d6 歳 (14~19 歳) +2d6 歳 (15~25 歳)
1 このカテゴリーにはオラクル、ソーサラー、バーバリアン、およびローグが含まれる。
2 このカテゴリーにはウィッチ、ガンスリンガー、キャヴァリアー、サモナー、バード、パラディン、ファイター、およびレンジャーが含まれる。
3 このカテゴリーにはアルケミスト、インクィジター、ウィザード、クレリック、ドルイド、メイガス、およびモンクが含まれる。
〔訳注:d20pfsrd.com記載のドロマイトは、年齢の計算が一部誤っているため、ここではPsionics Unleashedの原書記載に基づいて訂正した。〕

表: 身長および体重ランダム決定表
性別 基本身長 身長修正 基本体重 体重修正
なし 2'8" +2d4" (2'10" ~3'4") 30 ポンド x1 ポンド (32~38 ポンド)
〔訳注:1' (フィート) =12" ≒30cm、1" (インチ) ≒2.5cm、1ポンド≒0.45kg〕
〔訳注:体重=基本体重+身長修正×体重修正。なお、d20pfsrd.com記載のドロマイトは、当表の性別の項目が「男性」になっているが、ここではPsionics Unleashedの原書記載に基づいて、「なし」に訂正した。〕

身体的特徴:ノームとハーフリングぐらいの身長であるドロマイトは3~4フィートほどであるが、実際には頑丈である。ドロマイトは身体の一部を覆うキチン質によって与えられるカーストのエネルギーに自然と抵抗する。ドロマイトのカーストは甲板の色によって容易に認識できる:赤いファイア・カースト/Fire Caste、青いアイス・カースト/Ice Caste、白いヴォイス・カースト/Voice Caste、緑のグリマー・カースト/Glimmer Caste。キチン質によって覆われていないドロマイトの皮膚は淡い白から暗い暗褐色にまでわたる。ドロマイトは念術エネルギーでしばしば輝く複眼があり、絶えず揺れ動く大きな触覚を持つ。小さな口には外側の下顎骨がないが、食事をするときは内顎を使用する。ドロマイトには3本の指と親指があり、各々が尖った甲羅で覆われていて、4本のつま先と同じ機能を持つ。これはドロマイトが他の人型生物と非常に異なる見た目を与えているものである。ハイヴ・クイーン/Hive Queenとハイヴ・コンソート/Hive Consortsを除き、ドロマイトは無性で雄も雌もいない。この状況でジェンダーは繁殖能力を付与する儀式が行われる。

社会:多くのドロマイトは自分自身を集団の都市――地上に出ている部分と同じくらい地下にもある巨大な塔――に組織させる。ここでは彼らはカーストと個性を受け入れ、人生の中で自分が向かう道を見つけられるよう努力する。一部の者にとって、これはハイヴ・クイーン/Hive Queenやハイヴ・コンソート/Hive Consorts――集団の選ばれたリーダー――になるように努めることを意味する一方で、他の者にとっては終焉を見つけるために製作したり鉱山で精を出して働いたりすることを学ぶことを意味する。対外的には非常に理想主義な一方で、法律と定めている局面が非常に少ない社会は混沌としていて無秩序へと向かう傾向がある。ほとんどの集団の都市は、個々の自由と共同体の責任の狭間を進む傾向がある。より楽しい夢を見るドロマイトの中に少数の熱狂者がいる間、全員は1つの精神として団結する。

種族関係:ドロマイトはハーフリングとノームととりわけ申し分なく合っており、ゼフとハーフエルフの両方との陽気な方法はドロマイトを楽にする。冷たく、遠いオフィドゥアンとミーナッドの方向は、ドロマイトの好奇心を駆り立て、刺激して実験し態度の理由を発見支度させる。大部分のドロマイトは個々の意味を見つけるが、ドワーフが飲んでいるとき――荒々しく下品で――つまらなく退屈であると思っている。

属性と宗教:ほとんどのドロマイトは宗教的には見境なく、多くの神々、時には同じ神殿の一部に、時には神々と信仰を自分で混ぜ込んで作り出す恩恵と信仰を見出す。ドロマイトは特定の属性の方へは向かない傾向があり、中立というわけですらない。最善と最悪の中で自分たちの属性を発見する。

名前について:ドロマイトには性別がないため、名前は雄雌に分かれていない。一般的にドロマイトは個人名、カースト名、ホームステッド名――典型的には巣のある都市の名――を持つ。

個人名:Niks, Rask, Sask, Neksak, Leksa, Heneks, Seleks, Seksa, Aksa, Olak, Leik, Svek, Hakkor.

カースト名:Fire, Glimmer, Ice, Shatter, Thunder, Flash, Lightning, Sunspark, Icespear, Stormstrike.

種族特性

+2【魅力】、+2【敏捷力】、–2【筋力】:ドロマイトは依怙地なやり手で機敏であるが、小型サイズであるために弱い。
昆虫類の血族/Insectoid Blood:ドロマイトは人型生物(昆虫類)の副種別を持つ。
小型/Small:ドロマイトは小型のクリーチャーであり、ACと攻撃ロールに+1のサイズ・ボーナス、CMBとCMDに-1のペナルティ、〈隠密〉判定に+4のサイズ・ボーナスを得る。
遅い移動速度/Slow Speed:ドロマイトは20フィートの基本移動速度を持つ。
キチン質/Chitin:ドロマイトは+1の外皮ボーナスを得、作成時に選択した以下の1種のエネルギー種別に対する対する抵抗を得る:[冷気]5、[電気]5、[火]5、[音波]5。この選択は永続化し、他の効果によって得られた更なるエネルギーに対する抵抗に累積する。
生来の念能/Naturally Psionic:ドロマイトは、1レベルでボーナス特技として《粗削りの素質》特技を得る。ドロマイトが念能クラスのレベルを得るならば、代わりに《念能の素質》の特技を得る。
ドロマイトの念能/Dromite Psionics:ドロマイトは自身のキチン質が抵抗を持つエネルギー種別のダメージを常に与える(例えば、ドロマイトが[冷気]5の抵抗を持つ場合、エネルギー・レイは[冷気]ダメージを与える)。この効果の発現者レベルはドロマイトのレベルの1/2に等しい(最小1)。
鋭敏嗅覚(変則)/Scent:この特殊な特質はドロマイトが近づいてくる敵を検知し、隠れている敵を嗅ぎ取り、嗅覚で追跡できることを可能とする。鋭敏嗅覚の能力を持つドロマイトは、人間が見慣れた光景を目にするように嗅ぎなれた臭いを識別することができる。ドロマイトは嗅覚によって30フィート以内のクリーチャーを検知できる。相手が風上にいる場合範囲は60フィートまで増加する;風下であれば15フィートに減少する。上記の2倍の範囲で煙や腐りかけのごみなどの強い臭いを検知できる。スカンク・ムスクやトログロダイトの悪臭などの圧倒されるようなにおいは3倍の範囲で検知できる。ドロマイトが臭いを検知するとき、その臭いの発生源の正確な位置は明かされない――範囲内のどこかに存在するだけである。ドロマイトは臭いの方向に注意するための移動を行うことができる。ドロマイトが発生源から5フィート以内にいる時、発生源の位置を特的できる。
 鋭敏嗅覚を持つドロマイトは臭いによって追跡することもでき、【判断力】(あるいは〈生存〉判定を行い、跡を見つけたり、追跡したりすることができる。新鮮な跡のDCは10である(臭いが残っている表面に関わらず)。このDCは捜索する臭いの強さ、クリーチャーの数、追う跡の時間の経過によって増減する。跡の臭いが時が経って各1時間毎にDCは2増加する。それ以外は〈生存〉技能のルールに従う。鋭敏嗅覚によるドロマイトの追跡は表面の状況と視認性を無視する。
複眼/Compound Eyes:ドロマイトは〈知覚〉判定に+2の種族ボーナスを得る。
念能の才/Psionic Aptitude:ドロマイトが適性クラスからレベルを得るとき、ヒット・ポイントあるいは技能ポイントの代わりに追加の1ポイントの念力ポイントを得ることを選択することができる。
言語/Languages:ドロマイトは共通語を話す。高い【知力】を有するドロマイトは、以下の言語を選択することができるドワーフ語、ノーム語、ゴブリン語、地界語。


代替種族特性 Alternate Racial Traits

 既存のドロマイトの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。この新しいオプションのいずれかを選択する前に君のGMに相談をすること。

隔世遺伝的繋がり(超常)/Atavistic Link:一部のドロマイトは依然として先祖の集団知性の繋がりの痕跡があり、テレパシーによる会話を行いやすいものにしている。この特性を持つドロマイトは、この特性を通じてテレパシーによる接触を直接開始することはできないが(依然として他のテレパシーの念力や能力を介す)、他のドロマイトとテレパシーによる会話をすることが簡単となる。ドロマイトのみを対象とする他の誰かによる精神作用の念力は、発言者に対して1念力ポイント低いコストとなる(最小値0)。このコストの現象はドロマイトを対象とした敵対した精神作用の念力にも適用される。ドロマイトは集合体のメンバーの制限に数えることなく集合体に追加することもできる。この特性はドロマイトの念能の特性と置き換える。
職人/Crafter:生来の掘削職人として、一部のドロマイトは自身が地から取り出した原材料を完成品へと変えることに優れている。この特性を持つドロマイトはいずれかの〈製作〉技能に+2の種族ボーナスを得る。ドロマイトが少なくとも10ランクの〈製作〉を持つならば、このボーナスは+4に増加する。この特性はドロマイトの念能の特性と置き換える。
掘削/Excavator:カーストに基づいた社会として一部のドロマイトはトンネルが掘られたときに瓦礫を取り除くために飼育されている。この特性を持つドロマイトは、運搬能力を決定する目的で【筋力】能力値を4高いものとして扱い、ゆっくり着実の移動速度を得る(ドワーフの種族能力)。この特性はドロマイトの念能の特性と置き換える。
ジェンダー差/Gendered:一部のドロマイトにはジェンダー差がありハイヴ・クイーンとハイヴ・コンソートのいずれかとなる。この特性を持つドロマイトはドロマイトに対する〈交渉〉判定に+3のボーナスを得る。この特性はドロマイトの念能の特性と置き換える。
集団知性/Hive Mind:ドロマイトの集団生活はメンバーとの精神的な繋がりへ向かっていく。この特性を持つドロマイトは無限回に使用できる擬似念能力としてマインドリンクを得る。この特性はドロマイトの念能と鋭敏嗅覚と置き換える。
集団の兵士/Hive Soldier:地中内部には多くの捕食者がいる。この特性を持つドロマイトは硬化させるのではなく鋭い刃を持つキチン質を持ち、2回の爪攻撃を与える。これらは1d3ポイントの斬撃ダメージを与える一時的肉体攻撃である。この特性はキチン質の特性と置き換える。

適性クラス・オプション Favored Class Options

 適性クラスでレベルを得るたびに追加の技能ランクやヒット・ポイントを得る代わりに、ドロマイトは適性クラス応じて、他の多くのボーナスを得ることができる。 以下のオプションは記載の適性クラスを有するドロマイトに適用可能である。特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。

イージスアストラル防護服からのドロマイトのACに+1/4を加える。
クリプティック:クリプティックが罠に対して行う〈装置無力化〉判定に+1/2を加える。
サイオン:キチン質の種族能力から得られるエネルギー抵抗に+1を加える。最大10まで増加する。その後ドロマイトは+1のエネルギー抵抗を得るために異なるエネルギー種別を選択することができる。
タクティシャン:タクティシャンの集合体のクリーチャーの最大数に+1/2を加える。
ヴァイタリスト:ヴァイタリストの集合体のクリーチャーの最大数に+1/2を加える。
ワイルダー:キチン質の種族特性から得たワイルダーのエネルギー抵抗と一致した種別の効果に対するセーヴィング・スローに+1/3を加える。

Section 15: Copyright Notice
Psionics Unleashed. Copyright 2010, Dreamscarred Press.
最終更新:2021年07月13日 11:26