B3 > ナックラヴィー

ナックラヴィー Nuckelavee

この皮のないクリーチャーは馬と人型生物の乗り手に似ている。しかしその実体はそれらが混じり合い一つとなった、怒りと吐き気を催させるおぞましい存在だ。

ナックラヴィー 脅威度9 Nuckelavee

経験点6,400
NE/大型サイズのフェイ(水棲)
イニシアチブ +7; 感覚 夜目〈知覚〉+17
オーラ 畏怖すべき存在(30フィート、DC20)
防御
AC 23、接触17、立ちすくみ15(+1回避、+6外皮、-1サイズ、+7【敏】)
hp 104(11d6+66)
頑健 +9、反応 +16、意志 +10
DR 10/冷たい鉄; 完全耐性 毒、病気
攻撃
移動速度 50フィート、水泳50フィート
近接 高品質のロングソード=+11(1d8+9/19~20)、噛みつき=+10(1d8+6、加えて“病気”)、(×2)=+5(1d6+3、加えて“病気”)
接敵面 10フィート; 間合い 5フィート
特殊攻撃 蹂躙(1d6+9、DC21)、ブレス攻撃(30フィート円錐状、10d6ダメージに加えて“病気”、反応・DC21・半減、1d4ラウンドごとに1回使用可能)
擬似呪文能力 (術者レベル9;精神集中+14)
一般データ
【筋】22、【敏】24、【耐】22、【知】13、【判】17、【魅】21
基本攻撃 +5; CMB +12; CMD 30(対足払い34)
特技 《一撃離脱》《回避》《風の如き脚》《強行突破》《神速の反応》《電光の如き脚》
技能 〈威圧〉+16、〈隠密〉+17、〈軽業〉+21(跳躍時+29)、〈水泳〉+28、〈脱出術〉+21、〈知覚〉+17、〈知識:自然〉+15
言語 アクロ語、共通語、森語
その他の特殊能力 小振りの武器水陸両生
生態
出現環境 寒冷/沼地または湾岸
編成 単体
宝物 標準(高品質のロングソード、その他の宝物)
特殊能力
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon ナックラヴィーのブレス攻撃は円錐形で、触れたものを竦ませる汚らわしいものだ。これは生きているクリーチャーにのみ効果を及ぼし、痛みを伴うミミズ腫れや痙攣、出血を引き起こす――このダメージは全てのエネルギーに対する抵抗ダメージ減少を無視する。その範囲に存在するクリーチャーでない植物はブライト呪文と同様の効果を受ける。このブレス攻撃に対する反応セーヴに失敗した全てのクリーチャーはDC21の頑健セーヴを行わねばならず、失敗するとモータシーンに罹患する(後述)。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
病気(超常)/Disease モータシーン: 接触型;セーヴ 頑健・DC21;潜伏期間 即座;頻度 1回/日;効果 1d4【耐】に加え、目標は疲労状態になる;治癒 2回連続のセーヴ成功。動物はこの病気に対するセーヴに-2のペナルティを受ける。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。

 非常に恐ろしいナックラヴィーは汚濁と腐敗の顕現であり、赤潮のような自然に生じた腐敗や、下水その他の都市のごみからしみ出す汚染から生まれてくる。ナックラヴィーは生ける皮肉である――病気の運び手にして腐敗の拡散者であり、世界に腐敗をもたらす他の要因に対する怒りを撒き散らすのだ。ナックラヴィーによって広がった腐敗は自己嫌悪や全くの怒りという彼ら自身の感覚を推し進めるためだけに使われる。ところでナックラヴィーはこれらの腐敗の被害者に報復するかもしれない。彼らの主要な行動要因は川や湖沼に住むものを護ることではない。彼らは自分が憎む腐敗そのものをもたらし、敵が病気になり死んでいく姿を見ることを何より楽しむのだ。
 手にしていたお守り――海藻でできた輪、塩水に塗れた馬の毛、聖別された海水の入った瓶といった呪物――や念仏を唱えることでナックラヴィーを遠ざけたり、説得して無力化させるという昔話もある。しかし本当のところ、これら昔の解決法は、この邪悪な病気の運び手に対して一切護ってはくれない。
 ナックラヴィーはホースと同じ大きさである。


最終更新:2016年11月12日 19:32