細長い背骨と輝く色鮮やかなひだ飾りが、この巨大な水蛇の持つ人に似た顔の後ろから伸びている。
ウォーター・ナーガ 脅威度7 Water Naga
防御
AC 20、接触15、立ちすくみ14(+5外皮、-1サイズ、+6【敏】)
hp 76(8d8+40)
頑健 +7、反応 +10、意志 +9
攻撃
移動速度 30フィート、水泳50フィート
近接 噛みつき=+10(2d6+5、加えて“
毒”)、
尾の打撃=+5(1d8+2)
接敵面 10フィート;
間合い 5フィート
修得呪文 (術者レベル7;精神集中+11)
一般データ
生態
環境 温暖な水中
編成 単体、2体、あるいは巣(3~4)
宝物 標準
特殊能力
毒(変則)/Poison 噛みつき―致傷;
セーヴ 頑健・DC19;
頻度 1回/ラウンドを6ラウンド;
効果 1d2【耐】
ダメージ;
治癒 2回のセーヴ成功。
呪文 ウォーター・ナーガは7レベル・ソーサラーとして呪文を発動する。
青と緑のまだら模様の鱗をしたウォーター・ナーガは、その蛇の美しさの中に危険性を覆い隠している。ウォーター・ナーガは疑いなく知性的だが、同種の中でも通常の蛇との共通点が多く、感情に任せ自身の邪魔になるクリーチャーを打ち据えることを好む。ウォーター・ナーガは全長10フィート(約3m)、体重250ポンド(約113kg)。
ナーガの多くは特定の棲み家を自身の拠点としているが、ウォーター・ナーガは概していくつかの家を持ち、季節に合わせて転々と移り住む。このナーガは温かい水を好み、凝った夏用と冬用の棲み家と、その中間に好みの寝所をいくつか確保し、一年かけて住んだことのある川や海岸を一巡りする。ウォーター・ナーガは棲み家にいるときは獰猛に縄張りを主張する。彼らは通常自分たちの聖域に侵入したものを攻撃し、毒で苦しめた後に質問で悩ませる。
年中移動をしているウォーター・ナーガは際立って旅慣れており、この大蛇の棲み家で暮らす者――通常
リザードフォーク、フェイ、そして人間の部族――は時折この並外れて優美な蛇クリーチャーをその地方の高級な珍味でもてなす。彼らから近隣の土地について知り、自分たちの逸話を彼らを介して遠くまで広めようとするのだ。大半のウォーター・ナーガは自分たちより下位と考えているクリーチャーのおべっか、興奮する物語、憧れを楽しみ、自分の旅人としての役職を誇りとしている。悪意はほとんどないのだが、彼らはありふれた逸話を繰り返すことにすぐに飽き、時々聞いた物語を自身の創作で飾り立ててしまう――このような誤解を生む話が聞き手にどう影響を与えるかについてはあまり気にしない。こうした性分はウォーター・ナーガ全体に行き渡っているわけではないが、多くが軽率な心を持つ。細心の注意を払っていても、この大蛇クリーチャーの噛みつきと向きあうことになる。
飾り気のない白髪がこの蛇の体を持つ女性の美しい顔を包んでいる。彼女の体を覆う黒い鱗は催眠を誘うように輝いている。
ルナー・ナーガ 脅威度6 Lunar Naga
経験点2,400
CN/大型サイズの
異形
イニシアチブ +4;
感覚 暗視60フィート、
夜目;
〈知覚〉+14
防御
AC 20、接触14、立ちすくみ15(+1回避、+6外皮、-1サイズ、+4【敏】)
hp 68(8d8+32)
頑健 +6、反応 +8、意志 +9
攻撃
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+7(2d6+3、加えて“毒”)
接敵面 10フィート;
間合い 5フィート
特殊攻撃 急所攻撃+3d6、催眠
修得呪文 (術者レベル5;精神集中+8)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地上
編成 単体または巣(2~4)
宝物 標準
特殊能力
催眠(超常)/Hypnosis 1日1回標準アクションとして、ルナー・ナーガは身体をくねらせとぐろを巻き音を立てて鱗を輝かせ、月のような明るさで照らすことができる。30フィート以内にいてこのナーガを見ることができる全てのクリーチャーはDC17の意志セーヴを行わねばならず、失敗すると
恍惚状態になる。ルナー・ナーガはこの恍惚効果を精神集中を続ける限り維持することができる。
恍惚状態となったクリーチャーは精神集中によりこの効果を維持している限り、輝き続けるナーガが移動した後ろをついていく。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
毒(変則)/Poison 噛みつき―致傷型;
セーヴ 頑健・DC18;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d3【耐】および1【判】;
治癒 1回のセーヴ成功。
呪文 ルナー・ナーガは5レベル・ソーサラーとして呪文を発動する。
ルナー・ナーガは夜空を忍耐強く観測する。彼らは宇宙論を楽しみ天文学を強く信じ、複雑な少数の黄道星座を受け継いでいる。少数のルナー・ナーガは星間にある闇の空間からの名状し難きものに関する知識を具えてさえいる。ルナー・ナーガはその青白い顔から尾の先まで全長10フィート(約3m)で、体重は200ポンド(約90kg)近く。
ルナー・ナーガは夜行性のクリーチャーで、廃墟となった塔や山の頂上に済むことが多い――このような場所は、夜に空が開けている。そこで彼らは天文道具を通して空を見つめる。宇宙の多くを解読しようとして行うその行為は、ほとんど天界の印を監視しているようなものだ。可能であれば、彼らの中で地下で生きている者達は開かれた空を求めて毎晩移動する。曇りの夜になるとルナー・ナーガは興奮し、このような暗い夜にはルナー・ナーガと衝突するクリーチャーがよく現れることになる。
ルナー・ナーガは時々空を見つめる者たちの小規模な教団を率いる。これらの信者は、ルナー・ナーガが夜空の暗黒を移動する星や惑星の計算を書から書へと記録する手伝いをする。少量を水、フルーツ・ジュース、あるいは酒精で薄めることで、ルナー・ナーガの毒は穏やかな幻覚誘発剤となる。ルナー・ナーガの教団の信者はしばしば、儀式用の薬としてこの薬品を用いる。
この蛇の体をしたクリーチャーは5つの首を持つ。それぞれの首にはコブラのような頭巾をつけた人型生物の顔が威風堂々と備わっている。
ロイヤル・ナーガ 脅威度11 Royal Naga
防御
AC 26、接触11、立ちすくみ23(+15外皮、-2サイズ、+3【敏】)
hp 133(14d8+70)
頑健 +9、反応 +9、意志 +15
攻撃
移動速度 40フィート
近接 噛みつき(×5)=+14(2d6+6、加えて“出血”)
接敵面 15フィート;
間合い 15フィート
特殊攻撃 かきむしり(
噛みつき(×3)、2d6+9)、
出血(1d6)、二重の凝視
擬似呪文能力 (術者レベル9;精神集中+13)
修得呪文 (術者レベル9;精神集中+13)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地上
編成 単体
宝物 標準
特殊能力
変身(超常)/Change Shape ロイヤル・ナーガはこの能力を使用して固有の人型生物の形態5つのうち1つに変身することができる。それぞれの形態は固有の外見(赤髪を持つドワーフ女性、年かさの人間男性、など)で、ロイヤル・ナーガはこの能力でこれら5つの形態にのみ姿を変えることができる。ロイヤル・ナーガは人型生物の姿でも、二重の凝視を使用することができる。
二重の凝視(超常)/Dual Gaze ロイヤル・ナーガは視線があったものを不具にする凝視の能力を備える。このクリーチャーは2つの凝視攻撃を持ち、移動アクションとして切り替えることができる。一方の凝視は対象を永続的な
盲目状態にする。もう一方の凝視は対象を永続的な
聴覚喪失状態にする。DC21の頑健セーヴに成功すれば、この凝視攻撃の効果を無効化することができる。失敗すると、この効果は治療されるまで永続的に及ぼされる。ロイヤル・ナーガは一般に聴覚喪失の凝視を有効にしていることを好む。戦闘が始まって何体かの敵が
聴覚喪失状態になれば、盲目の凝視に切り替える。これは、
盲目状態になった相手には以後凝視攻撃は効果を及ぼすことができないためだ。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
呪文 ロイヤル・ナーガは9レベル・ソーサラーとして呪文を発動する。
堂々として誇り高いロイヤル・ナーガは失われた街や忘れられた王国に出没し、彼らの不可解な理由のために古代の財宝を守る。ロイヤル・ナーガの5つの顔は鋭く険しいもので、怒った時には恐るべき顔つきとなる。その生まれながらの自尊心と虚栄心を示す好例として、ロイヤル・ナーガは蛇のような頭巾と顔を高価なピアスや王冠、その他の価値ある装飾品で飾り立てる。ロイヤル・ナーガは全長18フィート(約5.4m)、体重はしばしば750ポンド(約340kg)を超える。
実際ロイヤル・ナーガは、厳格で威厳があるように話そうとする傾向がある。元々社会的ではあるが、彼らは見知らぬ人を信用せず、同等の存在として他のクリーチャーと話すことが極端に苦手であるようだ。
最終更新:2017年06月20日 00:01