捩くれた角の列を頭に飾ったこの大きな口の球状の巨獣は、4本の頑丈な足で立っている。
オレスロダイモン 脅威度20 Olethroodaemon
防御
AC 38、接触18、立ちすくみ30(+20外皮、-4サイズ、+4反発、+8【敏】)
hp 370(20d10+260)
頑健 +29、
反応 +18、
意志 +26
DR 10/善および銀;
完全耐性 [酸]、[即死]効果、
毒、
病気;
抵抗 [電気]10、[火]10、[冷気]10;
SR 31
攻撃
移動速度 40フィート、穴掘り50フィート
近接 噛みつき(×2)=+28(2d8+12/19~20、加えて“
つかみ”)、
爪(×4)=+28(2d6+12、加えて“
つかみ”)、
突き刺し=+28(2d8+12)
接敵面 20フィート;
間合い 20フィート
特殊攻撃 蹂躙(2d8+18、DC32)、魂吸収、魂吸収ブレス
擬似呪文能力 (術者レベル20;精神集中+27)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体、2体、または終末部隊(3~5)
宝物 標準
特殊能力
アダマンティンの爪(変則)/Adamantine Claws 石でも引き裂くことができるオレスロダイモンの爪はアダマンティンであるかのように扱われる。この能力によってオレスロダイモンは石の中でも穴掘り速度で移動できる。
魂吸収(超常)/Drain Soul オレスロダイモンは、
爪による
つかみ攻撃によって組みついているクリーチャーを移動アクションとして戦技判定なしで口に運ぶことができる。標準アクションとして、ターンの開始時に口のいずれかで敵に組みついているオレスロダイモンは、もう1回組みつき判定に成功することによって、敵を呑み込むことができる。判定に成功した場合、クリーチャーはオレスロダイモンの多くの胃の1つに呑み込まれる。胃は内容物を挽き潰し、生きているクリーチャーから生命力を吸収する。クリーチャーはオレスロダイモンの胃の中にいる各ラウンドごとに、4d8+18ポイントのダメージを受け、1d4 の負のレベルを得る。クリーチャーはオレスロダイモンの胃を切り開いて出ようと試みることができるが、他の胃に入り込んでしまう可能性がある。オレスロダイモンの胃は AC20で、40のヒット・ポイントを持つ。クリーチャーが脱出するために十分なダメージを与えた場合、50%の確率で脱出する代わりに他の胃に入り込んでしまう。複数の胃を持つため、オレスロダイモンは4体までの中型のクリーチャーを一時に蓄え、吸収することができる。この能力は他の点では特殊攻撃の
飲み込みと同様に機能する。DC33の頑健セーヴでこの方法で得た負のレベルを除去できる。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。
魂吸収ブレス(超常)/Soul-Drained Breath オレスロダイモンは貪った生命エネルギーを強力な
ブレス攻撃に変換することができる。1日に3回まで、ただし少なくとも1d4ラウンドごとに、オレスロダイモンは標準アクションとして、120フィート直線または60フィート円錐の金切り声のように黒煙と風をその口の1つから吐くことができる。この攻撃の範囲内にいる全ての生きているクリーチャーは負のエネルギーによって20d10ポイントのダメージ(DC27の反応セーヴに成功すれば半減)を受ける。アンデッド・クリーチャーはダメージの代わりに同じ量だけ回復する。セーヴDCは【魅力】修正値を基に算出されている。
より強力なダイモンのいくつかは四騎士の1人に仕えているが、オレスロダイモンは四騎士の全てに大型兵器として使われている。この巨大なクリーチャーは死と破壊の具現である――多次元宇宙にもたらされるところが見たいとダイモンたちが願っている黙示録の、器そのものだ。この虚無的な巨獣はアバドンの灰色の原野をうろつき、彼らの領域に堕ちて来た定命のものの魂を食らう。物質界にいる場合は、オレスロダイモンは破壊の使者として振る舞い、都市も田舎も均して荒廃させることで、破滅を広げ定命の魂をむさぼる。定命のものがこのような強大な力を操ることができるのは稀だが、時に狂気の術者が
ゲート のような効果を用いて、敵の領域に破滅的な大虐殺をもたらすためにオレスロダイモンをかりたてることがある。オレスロダイモンは通常はそのような仕事を要求した定命のものに恨みを抱いたりはしない。
この巨大なクリーチャーは体高25フィート、体重は12,000ポンド近くで、その強大で筋肉質の体は丈夫な甲で覆われ、頭には危険なねじくれた角を戴いている。オレスロダイモンは4本の頑丈な足で立ち、同数の腕を持ち、その先端には肉と同様に石を易々と裂く鋭い爪がついている。クリーチャーの目は、その2つの口と同様に、炉の中の石炭のように燃えている。このクリーチャーは魂を食らい、定命のものの精髄を消化する複数の胃を持つ。
他の強力なダイモンの多く(ついでに彼らの力に対抗できる他のフィーンド)のように知的であったり陰謀を企んだりはしないが、オレスロダイモンは危険な敵である。一般に軍勢を指揮したり支配によって力を得ようとは願わないが、邪悪な純粋さで破壊を楽しむ。オレスロダイモンの、最も強い願いは、最後の定命の魂を貪る者になりたいということである。彼らはあの手この手でこの名誉を得ようとし、他次元宇宙が食い尽くされた時に、最後の魂を貪る地位を得るために優位だと信じるならば、都市や犠牲者の一群をライバルに譲る。
オレスロダイモン・パラゴン
強大な
バロールがロードになり、
ピット・フィーンドが地獄の公爵の地位を求めるように、オレスロダイモンは同類の中で力の類のないレベルに達することがある。このクリーチャーはパラゴンとして知られ、四騎士の1人に選ばれし黙示録の使者として忠誠を誓うことによってこの力のレベルを得る。このアドヴァンスト・オレスロダイモンは彼らの主固有の破壊の手法に特化し、彼らの能力はその破壊法に適した形に進化する。オレスロダイモン・パラゴンは一般に4~8の追加のヒット・ダイスを持ち、通常は脅威度22~24のクリーチャーである。
一部の次元界学者の仮説では、オレスロダイモンは実際には四騎士の創造物であり、四騎士は第五の騎士に邪悪な儀式を施し、その作用によって自分たちの意志に従い多次元宇宙に破滅を広げるオレスロダイモンを生み出したのだという。そうした選ばれし落とし子はそのダイモン・ロードの傾向によって歪められている。
疫病の騎士に従うオレスロダイモンは、全ての肉体武器によって犠牲者に強力な疫病を感染させることができる。この攻撃を受けたクリーチャーは、9レベルに呪文レベル上昇した最大化
コンテイジョン呪文のように効果を受ける。
戦争の騎士に仕えるオレスロダイモンは肉体武器に追加の特性を付与することができる。フリー・アクションとして、オレスロダイモンは
噛みつき、
爪、
突き刺し、
蹂躙攻撃に1ラウンドの間、+2ボーナスに相当する何らかの武器の特殊能力を与えることができる。このようなオレスロダイモン・パラゴンのほとんどは彼らの肉体武器に
アンホーリィ能力を付与している。
飢饉の騎士に仕えるオレスロダイモンは、メラダイモンの消耗のオーラの能力を得るが、非致傷ダメージは6d6に上昇し、犠牲者は単なる
疲労状態ではなく
過労状態になる。
死の騎士に仕えるオレスロダイモンは、爪攻撃を命中させるたびに敵に1レベルの負のレベルを与える能力を得、あるいはそれを得ない者はダメージを与えた者に急速に歳をとらせ、恐るべき速度で年老い脆弱にする能力を得る。
最終更新:2016年12月07日 23:10