このぼんやりとした人型生物の形をした影の中に、渦巻く色と球体が揺れている。まるで夜の空全てを取り込んだかのようだ。
プレローマ 脅威度20 Pleroma
防御
AC 36、接触24、立ちすくみ27(+1回避、+12外皮、-1サイズ、+6反発、+8【敏】)
hp 324(24d10+192);
高速治癒10
頑健 +24、
反応 +18、
意志 +26
完全耐性 [冷気]、クリティカル・ヒット、
毒;
抵抗 [電気]10、[火]10;
SR 31
攻撃
移動速度 0フィート、
飛行60フィート(完璧)
近接 接触=+30(20d8エネルギー)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 創造の球、忘却の球
擬似呪文能力 (術者レベル20;精神集中+27)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル20;精神集中
+27(訳注:
更新;+30))
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(外方次元界)
編成 単体または法廷(プレローマ1、
アクァナ3、および
テレートス2~5)
宝物 なし
特殊能力
エネルギーの接触(超常)/Energy Touch プレローマの接触は接触したクリーチャーが被害を被る種類に合わせて、正ないし負のエネルギーによるダメージを20d8ポイント与える。プレローマの接触は決してダメージを回復することはない。
呪文 プレローマは20レベルのクレリックであるかのように呪文を発動する。しかし領域の効果は持たない。プレローマはいくつかのウィザード/ソーサラー呪文を信仰呪文として発動することができる。
創造の球(超常)/Sphere of Creation 1日に3回、プレローマはその左手の上に、白いエネルギーで作られた半径2フィートの球体を出現させることができる。集中することでプレローマはこの球体を制御することができ、1ラウンドに10フィートの速度でゆっくりと飛行させることができる。この球体は任意の方向に動かすことができるが、プレローマから300フィート以内に存在していなければならず、それより離れると直ちに消滅する。この球体がどこに移動しようとも、それは新しい目的地までの移動経路の跡に、5フィート幅の新しい地形(沼、ツンドラ、砂漠、森など)あるいはある一種類の自然物質(粘土、木、石)で作られた一辺10フィートの壁が残される。なにが存在するにせよ、この球体の中に接触した物体はそれが生きているか命を持たないかにかかわらず、DC30の頑健セーヴを行わなければならない。セーヴに失敗すると吸収され、新しい物質の中に取り込まれてしまう(
ウィッシュ、
フリーダム、
ミラクルによってのみ、取り込まれたクリーチャーを救出できる)。セーヴに成功したクリーチャーは新しく作られた物質に隣接する何者にも占められていない場所に押し出される。この球体は不安定で1d4分しか持続せず、眩い閃光と共に破裂する。その閃光から30フィート以内にいる全てのクリーチャーはDC30の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すれば永続的な
盲目状態となる。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
忘却の球(超常)/Sphere of Oblivion 1日に3回、プレローマはその右手の上に、全くの闇でできた半径2フィートの球体を出現させることができる。この球体は
スフィアー・オヴ・アニヒレイションに似た空っぽの無である。この球体に触れたいかなるものも(生きているか命を持たないかにかかわらず)DC30の頑健セーヴに成功しなければならない。失敗したならこの球体の中に吸い込まれ破壊される。この球体よりも巨大な物体(船や建造物など)はこの球体に接触している1ラウンドごとに一辺10立方フィートの速度で破壊される。集中することで、プレローマはこの球体を制御でき、1ラウンドに10フィートの速度でゆっくりと飛行させることができる。この球体は任意の方向に移動させることができる。しかしプレローマの300フィート以内にいなければならず、それより外に出ると直ちに消滅する。この球体は非常に不安定で、ほんの1d4分しか持続せず、それ自身のまわりに害を及ぼさない形で爆発する。その代わりに、プレローマはこの球体を(10フィートの射程単位を持つ)遠隔接触攻撃としてクリーチャー1体に投擲することができる。このようにして投擲されると、この球体は攻撃が解決された後に直ちに爆発する。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
プレローマは全てのアイオーンの中で最も強力な存在である。創造と破壊の対立の顕現として、プレローマは不安定な状態で存在する。その実体のない黒い外套の内側で創造と忘却の間をまさに移り変わり続けている。プレローマをじっと観察したものは、その形が絶えず変わり続けていることに気づくのに何日もかかるだろう。宇宙の中にある天体の変化に似たその変化は、銀河の渦と惑星の崩壊が奇妙な踊りを形作るペースでしか変化しないためだ。
プレローマは創造と忘却の観念を独立の過程として捉えてはいない。しかし循環する過程の部品2つとしてではなく、存在するものは必ず消滅するという考え方だ。プレローマはこの進行の手助けをする。あらゆるものがバランスを維持する事ができるように、創られたものは壊れるように、この2つの過程がゆっくりと止まることのないように。半ば永続化した状態に到達したものにとって、変化することのないもっと多くのものがあるに違いなく、そうでなければ永続する落ち着いた状態に改善することもできない。プレローマは永遠を信じているが、永遠は循環であり無限はときに自身を繰り返すと理解している。そのためゆっくりでしかないとしても、永遠や無限は変遷し改まる事のできる状態である。プレローマはこのような変化が静的でバランスのとれていないものになること、彼らが啓示として参照する状態、万物の終焉から宇宙を守るために必要なことと理解している。
すべてのアイオーンにとって、プレローマはその本質とのつながりやモナドとして参照する概念に、もっとも強いつながりを持つ。すべてのアイオーンは自らがこの本質の延長線上にあると信じており、彼らが自由に独立して本質の活動を行う一方で、彼らはその意志と必要性の衝突の中で常に活動している。この振る舞いはプレローマの行動が彼ら自身と彼らの一部である本質の両方において総じて利益があることだという共生関係であり、隷属しているわけではない。プレローマはモナドを多次元宇宙の感覚性として説明する。全てのものは今までに存在してきた全ての者の流転を通して作られるのだと。
プレローマは通常1体で移動する。ある領域へ彼らが到着することは、常にある種の劇的な変化の予兆である。彼らは他のクリーチャーののぞみや必要性にほとんど関心を払うことはなく、彼らの主要な仕事に全力で取り組む。彼らは道徳、戦争、その他の追求との衝突を避け、そのような出来事を制御することが創造と忘却のバランスを修復する助けになるのであればそれを保つ。彼らの仕事を妨害し揺らがそうとするほどに愚かなものには、その介入がなくなるまで、プレローマは直ちにその著しい力と破壊能力のすべてをもって報復する。
最終更新:2016年11月12日 06:46