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*&aname(taxation)税制 &small(){&link(Taxation){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#taxation}}  そこそこに成功した冒険者ですら、その富や個人の権力は世界中の多くの庶民達に勝る。庶民達が自らの英雄を慕い、或いは狭量な者達が彼らを妬む中、当局はより実利的な見方をする――彼らと彼らの縄張りから、どのようにして財政的な利益を得る事ができるだろうか?――と。より大きなキャンペーンにおいては、PC達が成長するにつれ、当局は納税という形で彼らに利益を配分するように通知する。彼らは現物を求めたり、日々の生活にPC達の才能を利用したり、或いはPC達を冒険者として軍務に協力させたりする。そして彼らは冒険者達の探索行に注意や保護を与えたり、またPC達へ、少なくとも理論上は、強盗どもの略奪や詐欺師からの保護を与えるのだ。  税は様々な方法で多くの源泉から徴収され、それぞれ異なる名称で呼ばれる:会費、料金、課徴金、関税、十分の一税、あるいは慈善事業や寄付の要請なども。個人や組織においては、徴税を行う徴税人と呼ばれる様々な者達が居る。徴税人は民衆の長(貴族や市長)、専門家(学長やギルドマスター)、または宗教的権威(大司教とか教区司祭)だったりする。  税がいつ、いくら必要なのかは、キャンペーンの性質によって異なる。通常、冒険の間での税の支払いは、PC達が新しい町に入ったり拠点に戻る時に行われるべきである。GMにとって良いルールは、パーティの平均レベルにおける遭遇ごとの宝物1回に相当する分を課税する事である。GMはこのキャラクター・レベルに基づく金額量を、複数の税や料金に分けて扱う事もできる。  例えば、成長速度が標準の平均レベル3のパーティは、約800gp課税されるべきである。もしパーティの富がレベルごとのガイドラインに示されている分よりも多く、さらにPC達がその超過分に関して思慮分別を示さない場合、当局はそれを通知し、より多くの富をPC達から分けるよう積極的に動く。GMはPC達が成功によって罰を与えられたと感じさせないよう、彼らを褒めちぎり、いつか親切にする事を約束すると良いだろう。  このセクションでは、アドベンチャー・フックとして使用できる、課税に代わるものについてもアドバイスする。PC達に税を払う事を強いる代わりとして、当局はPC達に妥当な奉仕や探索を命ずる事ができる。 **&aname(types-of-taxes)税の種類 &small(){&link(Types of Taxes){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#types-of-taxes}}  多くの税は金融取引の形で行われるが、一部の徴税人は現物や好意やサービスを現金の代わりにする事もある。  &b(){直接課税}:冒険者の全ての収益から分け前を得る方法は、徴税人にとって最も単純な方法である。これは外国貨幣や過度の両替にかかる手数料とか、税関吏が宝物にかけて支払わせる関税であったり、または宗教的な人物による十分の一税であったりもするかもしれない。そのような方針は直接的な手段ではあるが、賢いPCは宝物を隠す事によって逃れようとする――典型的な徴税人は幻術や別次元の空間を使って隠された宝を見つけ出すための手段を持ち合わせていない。しかし、脱税を自慢する事は裏目に出る事もあり、占術を使った検査や尋問をされるおそれがある。  &b(){金銭的な支援}:徴税人が資金を必要とする時、PC達をまだ手のつけられていない、即座に利用できる資金源として見る。経験豊かな冒険は、軍隊を武装させたり、彼らを数ヶ月間町に逗留させられるほどの金を使う。利口な徴税人は、しばしば彼らから吸い上げる事を避け、酷い状況に陥った時に利用できる資金源として押さえておく。そしていざという時が来たなら、彼らはPC達の慈悲や愛国心、義務感に訴える。法的に言えば、このような要請を拒否しても脱税ではないが徴税人はこのことを忘れない。  &b(){奉仕}:いくつかの国、特に封建制の国においては、臣民は領主との主従関係の上で結びつく。臣民は領主の庇護を得る代わりに、奉仕を承諾するのだ。領主に呼ばれればPC達は参上するか、その代わりとなる適当な人物を向かわせなければならない。召還を拒否すれば、投獄やそれ以上の危険に晒されるだろう。教会もまた同様に、彼らの修道会に奉仕を望む。ギルドも彼らのメンバーに期待する。PC達が自発的に熱心な奉仕を行えば、徴税人は彼らに便宜を図ってくれるかもしれない。奉仕の内容が冒険者に適した内容(下水道に蔓延るクリーチャーを一掃するような)であれば、PC達の得る報酬は標準的な宝物よりも下回っているべきだ──奉仕を拒否するために支払う税金よりも、報酬の方が上回ってはならない。 **&aname(types-of-service)奉仕の種類 &small(){&link(Types of Service){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#types-of-service}}  PC達が手にするような物質的な富よりも、彼らが達成する事のできる行為の方がより有益である。低レベルの冒険者でさえ一般的な民衆が持つ才能を上回るし、高レベルの冒険は世界の主柱を揺るがしさえするからだ。  &b(){暗殺}:雇われの殺し屋の中で最も信用できるとは限らないが、冒険者は有能である。暗殺は守られている敵を隙のできる状況へ誘い出し、証拠を残さずに殺す事を必要とする。それが失敗した時でさえ、PCは一つの有用な資産を交渉のテーブルに乗せてくれる:関与の否認を。PC達が捕らえられても、徴税人は彼らの活動について無知を主張でき、PC達に罪をなすりつける事ができる。  &b(){有名人}:PC達の中でも特にカリスマ性の高い者は、徴税人の客達に感銘を与えるため、催し事に誘われる(これは遠回しに要求する表現だ)。まだマイナーなPC達は舞踏会や結婚式を飾る群衆の一部として扱われるかもしれないが、歴史に名高い冒険者ともなれば、徴税人は豪華な食事会やパレードへの出席を求めてくる。そして自らの格式を上げてライバルに対抗する。こうした社交的なイベントは、他の徴税人にとっても、PCに近づいて好意や支持を得るための機会となる。ワインと食事を楽しんでリラックスしている無防備なPCなどは彼らにとって理想的だ。  &b(){スパイ活動}:多くの場合において、スパイ活動任務は適材なPCに与えられる(例えばバード、心術士、ローグ)。暗殺と同様、関与の否認という利点のため、徴税人はPC達を間者として利用する。スパイ活動の要請は、PCが訪問する予定の地域に関連するかもしれないし、その活動のために旅行の手配まで義務づけるかもしれない。  &b(){魔法のアイテムの作成}:個人的な理由のため、または公益のために、アイテム作成特技を持つPCは、こうした頼み事をされる。ウィザードのPCは衛兵の刃を強化するように頼まれたり、クレリックのPCは寺院のために&i(){[[キュア・ライト・ウーンズ>呪文/か行/か~くら#Cure-Light-Wounds]]}のポーションを作るよう頼まれる。[[魔法のアイテムの作成>魔法のアイテム/魔法のアイテムの作成]]コストについては、徴税人が負担するかもしれないが、彼ら自身が負担しなければならなくなるかもしれない。それは要請する者次第だ。  &b(){兵役}:低レベルのPC達は一般兵士となる事を要求される。より優秀な冒険者ともなれば、その代わりとして彼ら自身が精鋭部隊として、対立する最も危険な軍隊やモンスターへの対応をされられる事になる。適切な専門技術を持つPCは、他者にそうした技術の訓練――冒険の間の休息期間で達成できる、退屈であるが価値のある奉仕――を要求されるかもしれない。  &b(){怪物退治}:ほとんどの場合において、危険な獣や怪物の駆除に関して冒険者ほど都合の良い者は居ない。しかし残念な事に、徴税人はその敵の種類に対してどんなパーティが有効であるのか、しばしば判断が欠如している事が多い。初心者の冒険者達がドラゴン退治に向かわされる事はないだろうが、偉大な英雄達がデーモン・ピッグ(実は単なる暴れダイア・ボア)を退治するために向かわされるかもしれない。或いは中位の冒険者などは「さすらう巨人」と呼ばれるストーム・ジャイアント、またはティタンを相手取らされるかもしれない。こうした誤解による理不尽であっても、逃げようとすれば、長期間にわたって影響を受ける事になるかもしれない。  &b(){呪文の使用}:中程度の呪文の使い手であっても、彼らにとっては興味深い魔法を持っている。冒険の合間、多くのPC達のユニークな才能は、そのほとんどが利用されないままとなっている。徴税人にとって数時間程度の呪文の使用を求める事は、些細な要請なのである。防衛設備を作らせたり、永続的な明かりで都市を照らさせたり、病人の面倒を見させたり、客を楽しませる精巧な幻像を作らせたりといった退屈な仕事の他にも、呪文の使い手のPCは、死者との連絡をさせられたり、神の意志を読み解かされたり、結界を作らされたりと、より大いなる恩恵を求められるかもしれない。呪文の使い手ではない徴税人は、強力な呪文にかかる費用や期間を過小に評価する傾向がある。これらの奉仕にかかる費用は、徴税人が経費を負担するかもしれないし、PC自身に負担させようとするかもしれない。  &b(){その他の奉仕}:これらの事例以外にも、徴税人はほとんど何でも――PC達の能力を超えるような事でさえ――要求してくる。盗まれた魂の探索をしたり、新しく見つかったダンジョンを荒らして収益を共有したり、偉大なウィザード達の争いを仲裁したり、ドラゴンに賛辞を伝えたりといった仕事を課される。こうした奉仕は、しばしば冒険シナリオのフックとして用いられる。 **&aname(compliance)順守 &small(){&link(Compliance){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#compliance}}  冒険者に税を強制することは、ある程度のリスクを伴う。税から逃れようとする低レベルのPCは、逮捕、重い罰金、そしてもし捕まったなら投獄に直面する可能性がある。もちろん彼らは懲罰を受ける代わりに、何らかの奉仕を行う事ができるかもしれない。中程度のPCに関しては、直接的な逮捕よりも(当局がPC達を捕らえ拘束する妥当な見込みを持てるだけの資力や能力が無い場合に限り)間接的な影響がより効果的だ――地元の商売人は彼らを拒んだり、シーブズ・ギルドに彼らへの強盗の許可が出されたり、衛視は彼らの助けを求める声を無視したりするかもしれない。高レベルのPCに至っては、彼らを逮捕しようとする誰よりも勝る。多くの場合、その行為による最悪の結果は、他の犯罪者達からの賞賛と、税収に頼る貴族達からの冷遇だ。会費や十分の一税の場合、責任を忌避するPCはギルドや教会に援助を期待する事はできない。その負債を支払った後でも、多くの追徴金を支払わなくてはならないだろう。もちろん、こうした違反を許されるために行うPCの適当な奉仕や支持は、ギルドや教会を納得させられるかもしれない。
*&aname(taxation)税制 &small(){&link(Taxation){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#taxation}}  そこそこに成功した冒険者ですら、その富や個人の権力は世界中の多くの庶民達に勝る。庶民達が自らの英雄を慕い、或いは狭量な者達が彼らを妬む中、当局はより実利的な見方をする――彼らと彼らの縄張りから、どのようにして財政的な利益を得る事ができるだろうか?――と。より大きなキャンペーンにおいては、PC達が成長するにつれ、当局は納税という形で彼らに利益を配分するように通知する。彼らは現物を求めたり、日々の生活にPC達の才能を利用したり、或いはPC達を冒険者として軍務に協力させたりする。そして彼らは冒険者達の探索行に注意や保護を与えたり、またPC達へ、少なくとも理論上は、強盗どもの略奪や詐欺師からの保護を与えるのだ。  税は様々な方法で多くの源泉から徴収され、それぞれ異なる名称で呼ばれる:会費、料金、課徴金、関税、十分の一税、あるいは慈善事業や寄付の要請なども。個人や組織においては、徴税を行う徴税人と呼ばれる様々な者達が居る。徴税人は民衆の長(貴族や市長)、専門家(学長やギルドマスター)、または宗教的権威(大司教とか教区司祭)だったりする。  税がいつ、いくら必要なのかは、キャンペーンの性質によって異なる。通常、冒険の間での税の支払いは、PC達が新しい町に入ったり拠点に戻る時に行われるべきである。GMにとって良いルールは、パーティの平均レベルにおける遭遇ごとの宝物1回に相当する分を課税する事である。GMはこのキャラクター・レベルに基づく金額量を、複数の税や料金に分けて扱う事もできる。  例えば、成長速度が標準の平均レベル3のパーティは、約800gp課税されるべきである。もしパーティの富がレベルごとのガイドラインに示されている分よりも多く、さらにPC達がその超過分に関して思慮分別を示さない場合、当局はそれを通知し、より多くの富をPC達から分けるよう積極的に動く。GMはPC達が成功によって罰を与えられたと感じさせないよう、彼らを褒めちぎり、いつか親切にする事を約束すると良いだろう。  このセクションでは、アドベンチャー・フックとして使用できる、課税に代わるものについてもアドバイスする。PC達に税を払う事を強いる代わりとして、当局はPC達に妥当な奉仕や探索を命ずる事ができる。 **&aname(types-of-taxes)税の種類 &small(){&link(Types of Taxes){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#types-of-taxes}}  多くの税は金融取引の形で行われるが、一部の徴税人は現物や好意やサービスを現金の代わりにする事もある。  &b(){直接課税}:冒険者の全ての収益から分け前を得る方法は、徴税人にとって最も単純な方法である。これは外国貨幣や過度の両替にかかる手数料とか、税関吏が宝物にかけて支払わせる関税であったり、または宗教的な人物による十分の一税であったりもするかもしれない。そのような方針は直接的な手段ではあるが、賢いPCは宝物を隠す事によって逃れようとする――典型的な徴税人は幻術や別次元の空間を使って隠された宝を見つけ出すための手段を持ち合わせていない。しかし、脱税を自慢する事は裏目に出る事もあり、占術を使った検査や尋問をされるおそれがある。  &b(){金銭的な支援}:徴税人が資金を必要とする時、PC達をまだ手のつけられていない、即座に利用できる資金源として見る。経験豊かな冒険は、軍隊を武装させたり、彼らを数ヶ月間町に逗留させられるほどの金を使う。利口な徴税人は、しばしば彼らから吸い上げる事を避け、酷い状況に陥った時に利用できる資金源として押さえておく。そしていざという時が来たなら、彼らはPC達の慈悲や愛国心、義務感に訴える。法的に言えば、このような要請を拒否しても脱税ではないが徴税人はこのことを忘れない。  &b(){奉仕}:いくつかの国、特に封建制の国においては、臣民は領主との主従関係の上で結びつく。臣民は領主の庇護を得る代わりに、奉仕を承諾するのだ。領主に呼ばれればPC達は参上するか、その代わりとなる適当な人物を向かわせなければならない。召還を拒否すれば、投獄やそれ以上の危険に晒されるだろう。教会もまた同様に、彼らの修道会に奉仕を望む。ギルドも彼らのメンバーに期待する。PC達が自発的に熱心な奉仕を行えば、徴税人は彼らに便宜を図ってくれるかもしれない。奉仕の内容が冒険者に適した内容(下水道に蔓延るクリーチャーを一掃するような)であれば、PC達の得る報酬は標準的な宝物よりも下回っているべきだ──奉仕を拒否するために支払う税金よりも、報酬の方が上回ってはならない。 **&aname(types-of-service)奉仕の種類 &small(){&link(Types of Service){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#types-of-service}}  PC達が手にするような物質的な富よりも、彼らが達成する事のできる行為の方がより有益である。低レベルの冒険者でさえ一般的な民衆が持つ才能を上回るし、高レベルの冒険は世界の主柱を揺るがしさえするからだ。  &b(){暗殺}:雇われの殺し屋の中で最も信用できるとは限らないが、冒険者は有能である。暗殺は守られている敵を隙のできる状況へ誘い出し、証拠を残さずに殺す事を必要とする。それが失敗した時でさえ、PCは一つの有用な資産を交渉のテーブルに乗せてくれる:関与の否認を。PC達が捕らえられても、徴税人は彼らの活動について無知を主張でき、PC達に罪をなすりつける事ができる。  &b(){有名人}:PC達の中でも特にカリスマ性の高い者は、徴税人の客達に感銘を与えるため、催し事に誘われる(これは遠回しに要求する表現だ)。まだマイナーなPC達は舞踏会や結婚式を飾る群衆の一部として扱われるかもしれないが、歴史に名高い冒険者ともなれば、徴税人は豪華な食事会やパレードへの出席を求めてくる。そして自らの格式を上げてライバルに対抗する。こうした社交的なイベントは、他の徴税人にとっても、PCに近づいて好意や支持を得るための機会となる。ワインと食事を楽しんでリラックスしている無防備なPCなどは彼らにとって理想的だ。  &b(){スパイ活動}:多くの場合において、スパイ活動任務は適材なPCに与えられる(例えばバード、心術士、ローグ)。暗殺と同様、関与の否認という利点のため、徴税人はPC達を間者として利用する。スパイ活動の要請は、PCが訪問する予定の地域に関連するかもしれないし、その活動のために旅行の手配まで義務づけるかもしれない。  &b(){魔法のアイテムの作成}:個人的な理由のため、または公益のために、アイテム作成特技を持つPCは、こうした頼み事をされる。ウィザードのPCは衛兵の刃を強化するように頼まれたり、クレリックのPCは寺院のために&i(){[[キュア・ライト・ウーンズ>呪文/か行/か~くら#Cure-Light-Wounds]]}のポーションを作るよう頼まれる。[[魔法のアイテムの作成>魔法のアイテム/魔法のアイテムの作成]]コストについては、徴税人が負担するかもしれないが、彼ら自身が負担しなければならなくなるかもしれない。それは要請する者次第だ。  &b(){兵役}:低レベルのPC達は一般兵士となる事を要求される。より優秀な冒険者ともなれば、その代わりとして彼ら自身が精鋭部隊として、対立する最も危険な軍隊やモンスターへの対応をされられる事になる。適切な専門技術を持つPCは、他者にそうした技術の訓練――冒険の間の休息期間で達成できる、退屈であるが価値のある奉仕――を要求されるかもしれない。  &b(){怪物退治}:ほとんどの場合において、危険な獣や怪物の駆除に関して冒険者ほど都合の良い者は居ない。しかし残念な事に、徴税人はその敵の種類に対してどんなパーティが有効であるのか、しばしば判断が欠如している事が多い。初心者の冒険者達がドラゴン退治に向かわされる事はないだろうが、偉大な英雄達がデーモン・ピッグ(実は単なる暴れダイア・ボア)を退治するために向かわされるかもしれない。或いは中位の冒険者などは「さすらう巨人」と呼ばれるストーム・ジャイアント、またはティタンを相手取らされるかもしれない。こうした誤解による理不尽であっても、逃げようとすれば、長期間にわたって影響を受ける事になるかもしれない。  &b(){呪文の使用}:中程度の呪文の使い手であっても、彼らにとっては興味深い魔法を持っている。冒険の合間、多くのPC達のユニークな才能は、そのほとんどが利用されないままとなっている。徴税人にとって数時間程度の呪文の使用を求める事は、些細な要請なのである。防衛設備を作らせたり、永続的な明かりで都市を照らさせたり、病人の面倒を見させたり、客を楽しませる精巧な幻像を作らせたりといった退屈な仕事の他にも、呪文の使い手のPCは、死者との連絡をさせられたり、神の意志を読み解かされたり、結界を作らされたりと、より大いなる恩恵を求められるかもしれない。呪文の使い手ではない徴税人は、強力な呪文にかかる費用や期間を過小に評価する傾向がある。これらの奉仕にかかる費用は、徴税人が経費を負担するかもしれないし、PC自身に負担させようとするかもしれない。  &b(){その他の奉仕}:これらの事例以外にも、徴税人はほとんど何でも――PC達の能力を超えるような事でさえ――要求してくる。盗まれた魂の探索をしたり、新しく見つかったダンジョンを荒らして収益を共有したり、偉大なウィザード達の争いを仲裁したり、ドラゴンに賛辞を伝えたりといった仕事を課される。こうした奉仕は、しばしば冒険シナリオのフックとして用いられる。 **&aname(compliance)順守 &small(){&link(Compliance){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCampaign/campaignSystems/taxation.html#compliance}}  冒険者に税を強制することは、ある程度のリスクを伴う。税から逃れようとする低レベルのPCは、逮捕、重い罰金、そしてもし捕まったなら投獄に直面する可能性がある。もちろん彼らは懲罰を受ける代わりに、何らかの奉仕を行う事ができるかもしれない。中程度のPCに関しては、直接的な逮捕よりも(当局がPC達を捕らえ拘束する妥当な見込みを持てるだけの資力や能力が無い場合に限り)間接的な影響がより効果的だ――地元の商売人は彼らを拒んだり、シーブズ・ギルドに彼らへの強盗の許可が出されたり、衛視は彼らの助けを求める声を無視したりするかもしれない。高レベルのPCに至っては、彼らを逮捕しようとする誰よりも勝る。多くの場合、その行為による最悪の結果は、他の犯罪者達からの賞賛と、税収に頼る貴族達からの冷遇だ。会費や十分の一税の場合、責任を忌避するPCはギルドや教会に援助を期待する事はできない。その負債を支払った後でも、多くの追徴金を支払わなくてはならないだろう。もちろん、こうした違反を許されるために行うPCの適当な奉仕や行為は、ギルドや教会を納得させられるかもしれない。

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