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*火器 &small(){&link(Firearms){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html}}  銃はファンタジーにおいて珍しいものではない。最初期のファンタジーやウィアード・フィクションの著者たちはしばしばその物語に銃を登場させている。バローズのジョン・カーター((訳注:エドガー・ライス・バローズ著『火星のプリンセス』から始まる火星シリーズの主人公。元南軍騎兵大尉でピストルとサーベルで戦う。))やハワードのソロモン・ケーン((訳注:ロバート・E・ハワードが主にパルプ誌『ウィアード・テールズ』で発表した一連の著作に登場する主人公。常に黒尽くめの服装で、レイピア、ダガー、フリントロックの二丁拳銃で武装している。))のような英雄は、その剣とともにピストルを携えていたし、火を噴く大砲のない海賊船を想像するのは難しい。これらの著者たちは、おそらく刺激的だったというだけでなく、選択した銃が原始的なもの――不発や誤動作が発生しやすく、比較的予測不能な武器だったので、これらの銃を登場させたのだろう。このことは火器を優れたストーリーテリングの装置にする。そのような武器は英雄や悪役にためらいや勝利をもたらし、閃きや失敗によって物語中の行動を変更することだろう。それでも、熟練のガンマンが手にする火器は不吉で恐ろしい武器であり続ける。  このセクションでは携帯式の黒色火薬の武器の時代遅れのコレクションを紹介する。それらのほとんどは、非常に非効率的な引金機構を使用する単発式の前装銃――伝統的な剣と魔法の火器である。自身のファンタジーにマスケット銃士にその名を与えた緩慢で不安定な武器よりも古き西部により近い技術をミックスする十分に勇敢な方のために、より高度な火器もまた紹介されている。君がゲームにそのような武器を登場させることに興味を持っているなら、以下の警告を踏まえてからそうすること:発展した銃はそれらが現実の世界の戦争の様相を変更したのと同じ方法で君のゲーム世界の前提を大幅に変更することができる。君が多くの伝統的な多様性を持つファンタジーを好むなら距離をおくこと。もしくは、いっそのこと保護を求めて逃げること。 *君のキャンペーンにおける火器 &small(){&link(Firearms in Your Campaign){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearms-in-your-campaign}}  火器とガンスリンガーはすべてのキャンペーンに適しているわけではないし、君が自身のキャンペーンに火器を導入することに興奮を覚えている場合でさえ、君はなおそれらがどの程度普及しているかに関する決定を行う必要がある。以下は火器の希少性とそれらを支配するルールの大まかな分類である。パスファインダーのゴラリオン世界では銃は発展段階であるというルールを使用しており、これはこのパスファインダーRPGのサプリメントで詳述される銃の希少性についての既定の分類でもある。  &b(){銃がない/No Guns}:君が自身のキャンペーンに銃を望まない場合、単純に以下のルールを許可しないだけでいい。パスファインダー・ロールプレイング・ゲームはそれなしでも十全にプレイすることができる。  &b(){銃は極めて稀少である/Very Rare Guns}:黎明期の火器は稀少である;発展した火器、ガンスリンガー・クラス、[[《素人ガンスリンガー》>UC/特技の詳細/3#Amateur-Gunslinger]]特技、および火器のルールを使用するアーキタイプはこの種のキャンペーンには存在しない。火器は大量生産品というよりは魔法のアイテム――不可思議で神秘的な事物――のように扱われる。火器の製法の奇妙な秘密を知るものは僅かである。NPC だけが[[《銃匠》>UC/特技の詳細/3#Gunsmithing]]特技を取得できる。  &b(){銃は発展段階である/Emerging Guns}:火器はより一般的なものになりつつある。小規模なギルド、孤高の鉄砲鍛冶師、ドワーフの集落、あるいは1ないし2つ程度の国家によって量産されており、秘密は漏れ出し、ときおり珍しい冒険者は銃を使用している。この章で提供するガンスリンガーのルールと矢弾の価格の基準はこの種のキャンペーンのためのものである。黎明期の火器は利用可能だが比較的稀少である。銃の使用を望む冒険者はそれを実現可能な武器にするためだけに[[《銃匠》>UC/特技の詳細/3#Gunsmithing]]特技を取得しなければならない。発展した火器は存在するかもしれないが、稀少なその他の魔法のアイテム――埋蔵された高レベルのスタッフのようなものでしかない。  &b(){銃は一般的である/Commonplace Guns}:依然として高価であり行使するのは難しいが、黎明期の火器は簡単に入手することができる。[[《特殊武器習熟》>特技の詳細/た~と#Exotic Weapon Proficiency]]特技を必要とする代わりに、すべての火器は軍用武器になる。黎明期の火器とその矢弾の市価は本書に記載された値の25%になるが、発展した火器とその矢弾は依然として稀少であり、購入または作成に完全な費用を要する。  &b(){銃はどこにでもある/Guns Everywhere}:銃は一般的である。黎明期の銃は骨董品とみなされており、発展した火器が広く普及している。火器は単純武器であり、黎明期の火器、発展した火器、およびそれらの矢弾は購入または作成にこの章に記載されている10%の費用しか要さない。ガンスリンガーは“銃匠”クラス特徴を失い、代わりに1レベルの時点で“銃修練”クラス特徴を得る。 *火器のルール &small(){&link(Firearm Rules){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearm-rules}}  火器は他の遠隔射出武器とは異なる働き方をする――それらは代わりに以下のルールを使用する。  &b(){火器の習熟}:[[《特殊武器習熟:火器》>特技の詳細/た~と#Exotic Weapon Proficiency]]特技によりすべての火器をペナルティなしに使用することができる。習熟していないキャラクターは火器による攻撃ロールに標準の-4のペナルティを負い、火器の装填を行った習熟していないキャラクターは、その装填分の射撃のすべての不発値を4増加させる。  [[《特殊武器習熟:火器》>特技の詳細/た~と#Exotic Weapon Proficiency]]特技が君にすべての火器の習熟を与えたとしても、1種類の武器を修正する特技([[《武器熟練》>特技の詳細/な~わ#Weapon Focus]]または[[《高速装填》>UC/特技の詳細/2#Rapid-Reload]]など)を取得するときはいつでも、君はその特技が影響を与える特定の1種類の火器(マスケット、アックス・マスケット、ブランダーバス、ピストル、あるいはダブル・ピストルなど)を選択しなければならない。  すべての火器はファイターの“武器修練”クラス特徴の目的において同一の武器グループの一部である。  &b(){装弾数/Capacity}:装弾数はその火器が1度に保持できる射撃回数である。全力攻撃アクションを行うとき、君は1ラウンドに攻撃できるだけ何回でも火器で射撃することができるが、君が全力攻撃アクションを行なっている最中に即行アクションかフリー・アクションによって武器に装填できない限りは最大でこの制限までとなる。黎明期の火器の場合は、装弾数はしばしばその武器の持つ銃身の数を表している。発展した火器の場合は、一般にその武器の持つ薬室の数を表す。  &b(){射程と貫通/Range and Penetration}:人工的であろうと生得のものであろうと、防具は近距離からの弾丸の力に対してわずかな防護しか提供しない。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){黎明期の火器/Early Firearms}:黎明期の火器を射撃するとき、目標がその武器の最初の射程単位内にいるときは、その攻撃は目標の接触 AC に対して解決するが、この種の攻撃は[[《致命的な狙い》>特技の詳細/た~と#Deadly Aim]]のような特技および能力の目的において接触攻撃とは見なされない。射程単位を超えた時点で、完全な射程単位ごとに累積する-2のペナルティを通常通りに負うことを含め、その攻撃は通常通りに解決する。他の射出武器と異なり、黎明期の火器の最大射程は射程単位の5倍である。  &i(){発展した火器/Advanced Firearms}:発展した火器は目標が最初の5射程単位内にいるときは、その攻撃を目標の接触 AC に対して解決するが、この種の攻撃は[[《致命的な狙い》>特技の詳細/た~と#Deadly Aim]]のような特技の目的において接触攻撃とは見なされない。射程単位をこれより超えた時点で、完全な射程単位ごとに累積する-2のペナルティを通常通りに負うことを含め、その攻撃は通常通りに解決する。発展した火器の最大射程は射程単位の10倍である。 }  &b(){火器の装填/Loading a Firearm}:君は片手火器または両手火器の装填を行うために少なくとも片手が自由である必要がある。両手火器の場合、君は片手に武器を保持して、もう片方の手で装填を行う――君が両手で火器を保持する必要があるのは狙いをつけるときと射撃のときだけである。攻城火器の装填には両手が必要であり、通常は一方の手で(戦闘においてクラブとして振るうことが可能な)大型の槊杖((訳注:前装式古式銃の装填用の棒))を操作する。  [[《高速装填》>UC/特技の詳細/2#Rapid-Reload]]特技は片手火器および両手火器の装填時間を減少するが、この特技が攻城火器の装填を行う時間を減少させることはない。  火器の装填は機会攻撃を誘発する。  その他の火器の装填に関するルールは、黎明期の火器と発展した火器のどちらであるかによって異なる。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){黎明期の火器}:黎明期の火器は前装式であり、ブリットまたはペレットと黒色火薬を銃口に突き込むことが必要である。黎明期の火器が複数の銃身を持つ場合、銃身ごとに個別に装填する必要がある。黎明期の片手火器の各銃身に装填を行うのは標準アクションであり、黎明期の両手火器の各銃身に装填を行うのは全ラウンド・アクションである。攻城火器への装填を1人で行うには3全ラウンド・アクションを要する。これは複数人で大砲の装填を行う場合、2全ラウンド・アクションに減ずることができる。  &i(){発展した火器}:発展した火器は薬室式である。発展した片手火器または両手火器をその最大装弾数まで装填するのは移動アクションである。[[《高速装填》>特技の詳細#Rapid Reload]]特技はこのアクションをフリー・アクションにまで軽減する。([[第3刷更新>エラッタ/UC#P136]]) }  &b(){不発/Misfires}:君の攻撃ロールの出目が火器の不発値以下であった場合、そうでなければ目標に命中している場合であっても、その射撃は失敗する。不発を起こした場合、火器は[[破損状態>用語集/状態#Broken]]になる。[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であるとき、火器は壊れた武器が被る通常の不利益を受け、さらに使用者が特定の種類の火器の銃修練を修得していない限り不発値が4増加する。修得している場合、不発値は4ではなく2増加する。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){黎明期の火器}:[[破損状態>用語集/状態#Broken]]の黎明期の火器が再び不発を起こした場合、その火器は破裂する。魔法的でない火器は破裂したときに破壊される。魔法の火器は使い物にならなくなり、(&i(){[[メイク・ホウル>呪文/ま行/みら~#Make-Whole]]}呪文か[[《銃匠》>UC/特技の詳細/3#Gunsmithing]]特技のいずれかを必要とする)完全な修復を行うまで射撃することはできない。銃が破裂するとき、君のマスの角の1つを選択すること――破裂はその点を中心とする爆発を作り出す。火器ごとに不発値の後に括弧書きで爆発のサイズが示されている。この爆発内のすべてのクリーチャー(火器の使用者を含む)は武器による攻撃が命中したかのようにダメージを受ける――DC12の反応セーヴによりこのダメージを半減できる。  &i(){発展した火器}:発展した火器も不発を起こしうるが、そのようなときは[[破損状態>用語集/状態#Broken]]になるだけである。さらなる不発が発展した火器を破裂させることはない。 }  &b(){矢弾}:火器の矢弾は2つの形態を取る:黒色火薬と弾丸(ブリットかペレットのいずれか)またはカートリッジ。他の種類の矢弾と異なり、火器の矢弾は使用すると破壊され、外れたときに再利用できる確率はない。カートリッジのいかなる部分も新しいカートリッジを作成するために再利用することはできない。ピッテッド・ブリットを使用しているのでない限り、火器の矢弾は毒を扱うことはできない。  &b(){火器の隠匿/Concealing Firearms}:軽い武器やハンド・クロスボウのように、片手火器は簡単に体のどこかに隠すことができる。小さな火器(コート・ピストルのような)の一部は武器を体のどこかに隠すためにボーナスを与えることができる。  &b(){サイズが合わない火器/Inappropriately Sized Firearms}:君は自分にとって適切なサイズではない火器を最適に利用することはできない。自身のサイズと火器のサイズが1段階異なるごとに、攻撃ロールに累積する-2のペナルティが適用される。君が火器に習熟していない場合、-4の未習熟ペナルティも同様に適用される。火器のサイズは君がそれを射撃するのにいくつの手を使用することが必要になるのかにはまったく影響しないが、攻城火器と大型以上のクリーチャーは例外である。多くの場合、大型以上のクリーチャーは両手火器として攻城火器を使用することができるが、そのクリーチャーはこの方法で使用することに不器用であるため-4のペナルティを受ける。  &b(){バックラー}:君はバックラーを運搬している間、ペナルティなしで片手火器または両手火器を使用することができる。  &b(){伏せ状態での射撃/Fire while Prone}:火器はクロスボウのように使用者が[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]でいる間も射撃することができる。  &b(){火器、黒色火薬、および水/Firearms, Black Powder, and Water}:黒色火薬は水にさらされると使いものにならなくなるが、火薬入れとカートリッジは黒色火薬を曝露から保護する。君は魔法の助けなく水中で黎明期の火器に通常通り装填するか、あるいは水中でいずれかの火器を射撃することはできない。  &b(){ブリットのそらしとつかみ/Deflecting and Snatching Bullets}:[[《矢止め》>特技の詳細/な~わ#Deflect Arrows]]特技および[[《矢つかみ》>特技の詳細/な~わ#Snatch Arrows]]特技はブリットをそらすために使用することができるが、散弾武器から射撃されたペレットには使用できない。これらの特技のいずれも攻城火器の攻撃をそらすために使用することはできない。 *火器の説明 &small(){&link(Firearm Descriptions){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearm-descriptions}}  火器には2つの一般的な分類がある:黎明期と発展した。  火器はさらに片手火器、両手火器、そして攻城火器に分かれる。分類名が示すように片手火器は振るって射撃するのに片手しか必要ない。両手火器は射撃中に両手を使用するとき最も効果を発揮する。両手火器は攻撃ロールへの-4ペナルティつきで片手で射撃することもできる。攻城兵器は一般に可動式かそうではないいくつかの足場に固定されており、強大な力を持つが射撃の頻度はかなり遅い――これらはそれ自体のセクションで詳述されている。  &b(){散弾武器能力/Scatter Weapon Quality}:散弾武器能力をもつ武器は2つの異なる種類の矢弾で射撃をすることができる。これらは1体のクリーチャーを目標にして通常のブリットを発射するか、あるいは円錐内のすべてのクリーチャーを攻撃する散弾を発射することができる。その説明に特記がない限り、散弾武器能力を持つキャノンだけがぶどう弾を発射することができる。散弾武器は円錐内のすべてのクリーチャーを攻撃するときに、円錐内のクリーチャーそれぞれに対して個別の攻撃ロールを行う。各攻撃ロールには-2ペナルティを受け、またそのダメージは狙いに基づくダメージまたは[[《渾身の一打》>特技の詳細/あ~さ#Vital Strike]]特技のようなダメージを増加させる特技によって修正できない。霧や煙、あるいは&i(){[[ブラー>呪文/は行/ふえ~ふら#Blur]]}、&i(){[[インヴィジビリティ>呪文/あ行/いり~いん#Invisibility]]}、または&i(){[[マイナー・イメージ>呪文/ま行/ま~みす#Minor-Image]]}呪文のような視認困難を与える効果は散弾攻撃を妨げない。いずれかのクリティカル可能状態となった攻撃ロールは、その攻撃ロール単独でクリティカル・ロールを行う。散弾射撃を行った火器はすべての攻撃ロールが不発を起こした場合のみ不発を起こす。散弾武器が不発により破裂した場合、不発半径内のすべてのクリーチャーに自身の3倍のダメージを与える。 **黎明期の火器 &small(){&link(Early Firearms){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#early-firearms}}  黎明期の火器は一般にマッチロック式(火縄式)、ホイールロック式、あるいはフリントロック式の武器であり、発展した火器よりも繊細かつ注意深く扱う必要がある。黎明期の武器は前装式であり、射撃の前にブリットと火薬(あるいはその他の特殊な錬金術的物質)を銃身に押しこむ必要がある。黎明期の武器の矢弾はカートリッジによって装填することができるが、カートリッジは裂けて開いて内容物を銃身に押し込めるように柔らかい素材(紙か布のような)で作られている。 表:黎明期の火器 |火器|価格|ダメージ&br()(S)|ダメージ&br()(M)|クリテ&br()ィカル |射程単位|不発|装弾数|重量&sup(){1}|タイプ&sup(){2}|特殊|h |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){片手火器}| |コート・ピストル|750GP|1d3|1d4|×3|10フィート|1(5フィート)|1|1ポンド|殴打および刺突|―| |ソード・ケイン・ピストル|775GP|1d3|1d4|×3|10フィート|1(5フィート)|1|1ポンド|殴打および刺突|―| |ダガー・ピストル|740GP|1d3|1d4|×3|10フィート|1(5フィート)|1|1ポンド|殴打および刺突|―| |ダブルバレルド・ピストル|1,750GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1~2(5フィート)|2|5ポンド|殴打および刺突|―| |ドラゴン・ピストル|1,000GP|1d4|1d6|×4|特殊|1~2(5フィート)|1|3ポンド|殴打および刺突|散弾| |バックラー・ガン|750GP|1d4|1d6|×4|10フィート|1(5フィート)|2|6ポンド|殴打および刺突|―| |ピストル|1,000GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1(5フィート)|1|4ポンド|殴打および刺突|―| |ペッパーボックス|3,000GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1~2(5フィート)|6|5ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){両手火器}| |ウォーハンマー・マスケット|1,600GP|1d6|1d8|×4|30フィート|1~2(5フィート)|1|6ポンド|殴打および刺突|―| |アックス・マスケット|1,600GP|1d6|1d8|×4|30フィート|1~2(5フィート)|1|6ポンド|殴打および刺突|―| |カルヴァリン|4,000GP|2d6|2d8|×4|30フィート|1(10フィート)|1|40ポンド|殴打および刺突|散弾| |ダブル・ハックバット|4,000GP|2d10|2d12|×4|50フィート|1~2(5フィート)|2|18ポンド|殴打および刺突|―| |ダブルバレルド・マスケット|2,500GP|1d10|1d12|×4|40フィート|1~3(5フィート)|2|11ポンド|殴打および刺突|―| |ファイアー・ランス|25GP|1d4|1d6|×4|10フィート|1~4(5フィート)|1|4ポンド|刺突|―| |ブランダーバス|2,000GP|1d6|1d8|×2|特殊|1~2(10フィート)|1|8ポンド|殴打および刺突|散弾| |マスケット|1,500GP|1d10|1d12|×4|40フィート|1~2(5フィート)|1|9ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&sup(){1}&space()重量は中型用の武器を表している。小型用の武器は半分の重量であり、大型用の武器は二倍の重量になる。&br()&sup(){2}&space()項目に「~または~」と記述されている場合、2つのタイプを持つ武器はそのどちらかのタイプのダメージを与える(使用者が選択する)。| //ドラゴン・ピストルの射程は第3刷で「special」に変更されているため修正。旧PRD、AoNとも未追随。エラッタも公開されていない。  &b(){アックス・マスケット/Musket, Axe}:このマスケットは銃身の終端に斧の刃を備えており、マスケットとバトルアックスの両方として使用することができる。高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてこの武器は双頭武器として扱われる。この火器が[[破損状態>用語集/状態#Broken]]を得た場合、火器の部分と斧がともに[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であると見なされる。アックス・マスケットは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ウォーハンマー・マスケット/Musket, Warhammer}:このマスケットは銃身の終端にウォーハンマーの頭を持ち、マスケットとウォーハンマーの両方として使用することができる。高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてこの武器は双頭武器として扱われる。この火器が[[破損状態>用語集/状態#Broken]]を得た場合、火器の部分とウォーハンマーがともに[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であると見なされる。ウォーハンマー・マスケットは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){カルヴァリン(ハンド・ボンバード)/Culverin (Hand Bombard)}:ハンド・ボンバード(携行式射石砲)としても知られるカルヴァリンは、装填した火薬に点火するための小さな穴を除き一方の端を密閉した単純な滑腔管で構成されている。木製ストックは部分的に銃身を包み込んでおり、運搬時に使用者が比較的簡単に腕の下に保持できるようになっている。(壁、窓、あるいは支持脚などの)支持なしでカルヴァリンを射撃する場合、攻撃ロールに-4ペナルティが付与され、使用者は転倒して[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]になる。カルヴァリンは4服の黒色火薬とぶどう弾を使用する。これらの諸元はオリジナルの手持ちのカルヴァリンを再現しているに過ぎないことに注意すること――その大型の子孫は大砲と見なされ、攻城兵器のセクションで扱われる。  &b(){コート・ピストル/Pistol, Coat}:他の火器よりも力強さに欠けるこのピストルは、ジャケットやコートに容易に隠すことができるほどに小さい。君はコート・ピストルを体のどこかに隠すための[[〈手先の早業〉>技能の詳細/2#Sleight of Hand]]判定に+2ボーナスを得る。コート・ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ソード・ケイン・ピストル/Pistol, Sword Cane}:組み合わせ武器であるこの銃はコート・ピストルとソード・ケイン(『&i(){Advanced Player's Guide}』179P)を混合している。この武器の高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてソード・ケイン・ピストルは双頭武器として扱われる。ピストルに取り付けたことにより武器の性質はやや隠しにくくなる。観察者は抜かれていないソード・ケイン・ピストルが杖ではなく武器であることを認識するために DC15の[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]判定に成功しなければならない;観察者がこの武器を手に取ることができた場合は DCは5に減少する。ソード・ケイン・ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。武器のピストルの部分に装填を行うためには武器の剣の部分を抜かなければならない。  &b(){ダガー・ピストル/Pistol, Dagger}:コート・ピストルと刃を組み合わせたダガー・ピストルは両方の武器として使用することができる。その構成の不格好さはこれらの単独の武器のいずれかが与えていた[[〈手先の早業〉>技能の詳細/2#Sleight of Hand]]判定へのボーナスを得られないことを意味する。高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてダガー・ピストルは双頭武器として扱われる。この火器が[[破損状態>用語集/状態#Broken]]を得た場合、火器の部分とダガーがともに[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であると見なされる。ダガー・ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ダブル・ハックバット/Double Hackbut}:この二倍長のライフルはその銃身を軽量な二輪の砲架の旋回機構に搭載して固定するために一対の砲耳((訳注:砲架に砲身を支えて傾動や角度を変えるために砲身の横に突き出た軸))を使用する。砲架への搭載は全ラウンド・アクションである。砲架は使用者が装置を旋回でき、かつ戦闘中の安定性のために自身を速やかに支えられるように後脚を持つ。他の両手火器と異なり、ダブル・ハックバットは搭載中に射撃せねばならず、さもなくば攻撃ロールに-4のペナルティが付与され、使用者は反動に打ちのめされ[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]になる。大型以上のクリーチャーはサイズ分類が1段階小さなダブル・ハックバットを通常の両手武器として[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]に打ちのめされる危険なしに搭載せずに射撃することができるが、不適切なサイズの武器を射撃することによる通常のペナルティを受ける。  &b(){ダブルバレルド・ピストル/Pistol, Double-Barreled}:このピストルは平行二連銃身を持つ;銃身それぞれを独立した攻撃として発射することもできるし、標準アクション(攻撃アクション)として同時に両方を発射することもできる。両方の銃身を1度に発射する場合、その両方の目標は同一のクリーチャーか物体でなければならず、またピストルは激しく不正確になり各射撃は-4のペナルティを受ける。([[第3刷更新>エラッタ/UC#P138]])  &b(){ダブルバレルド・マスケット/Musket, Double-Barreled}:このマスケットは平行二連銃身を持つ;各銃身は個別のアクションとして独立した射撃を行うか、あるいは同じ攻撃で1度に発射することができる。両方の銃身を1度に発射する場合、その両方の目標は同一のクリーチャーか物体でなければならず、また銃は激しく不正確になり各射撃は-4のペナルティを受ける。ダブルバレルド・マスケットのそれぞれの銃身は矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ドラゴン・ピストル/Pistol, Dragon}:小型のブランダーバスのようなドラゴン・ピストルはその広がった銃身からペレットかブリット1つを発射する。ドラゴン・ピストルはペレットを発射するとき15フィートの円錐形に発射し、ブリットを撃つときは10フィートの射程単位を持つ。矢弾に関して、ドラゴン・ピストルは矢弾としてブリット1つかペレットのぶどう弾と1服の黒色火薬、あるいはまた錬金術カートリッジ1つ(ブリットかペレットのいずれかの)を使用する。  &b(){バックラー・ガン/Buckler Gun}:このバックラーの前面には、バックラーを着用しながら射撃することができる小さな二連銃身の銃がついている。ダブルバレルド・ピストルと異なり1度に1つの銃身しか射撃できない。装填するためにはバックラーから銃を取り外す必要がある。バックラー・ガンのそれぞれの銃身は矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つを使用する。その扱いにくい構造のため、バックラー・ガンは常に利き手でない方の武器として扱われる。  &b(){ピストル/Pistol}:この単発式のピストル(拳銃)はほとんどのキャンペーンにおいては未だ羨望や好奇の対象となるのに十分なほど珍しいものの、最も一般的な火器の1つである。ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ファイアー・ランス/Fire Lance}:この原始的な火器は長い管以外の何者でもなく、点火時に短い炎の塊とジャヴェリンを推進させる。他の火器と異なりファイアー・ランス(火槍)は非常に不正確であり、接触 AC ではなく AC を目標にする。ファイアー・ランスは不発の効果を決定する目的において、常に[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であるものとして扱われる。ファイアー・ランスは矢弾としてジャヴェリン1本と2服の黒色火薬を使用する。  &b(){ブランダーバス/Blunderbuss}:この武器はそのトランペット状の銃身からペレットかブリットを発射する、有用な鳥撃ち銃または近接戦闘の個人防御火器である。ブランダーバス(ラッパ銃)は15フィートの円錐状に燃えるペレットを発射し、ブリットを撃つときは10フィートの射程単位を持つ。ブランダーバスは矢弾としてブリット1つまたはペレットと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つを使用する。  &b(){ペッパーボックス/Pepperbox}:このピストルは1本ではなく6本の銃身を持つ。銃身の外装全体は射撃の間に素早く手で回転させることができ(片手の自由を必要とするフリー・アクション)、武器が装填を必要とする前に6つのブリットすべてを発射することができる。ペッパーボックスの各銃身は矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){マスケット/Musket}:この長銃身の火器はピストルよりはるかに大きな射程を持つ。マスケット(前装式歩兵銃)はその矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。 **発展した火器 &small(){&link(Advanced Firearms){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#advanced-firearms}}  発展した火器は黎明期の火器よりも正確で信頼性が高い。発展した火器の矢弾は銃口の押しこむのではなく薬室に装填する(通常は真鍮の)金属カートリッジの形態を取る。 表:発展した火器 |火器|価格|ダメージ&br()(S)|ダメージ&br()(M)|クリテ&br()ィカル |射程単位|不発|装弾数|重量&sup(){1}|タイプ&sup(){2}|特殊|h |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){片手火器}| |リヴォルヴァー|4,000GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1|6|4ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){両手火器}| |ショットガン|5,000GP|1d6|1d8|×2|20フィート|1~2|1|12ポンド|殴打および刺突|散弾| |ダブルバレルド・ショットガン|7,000GP|1d6|1d8|×2|20フィート|1~2|2|15ポンド|殴打および刺突|散弾| |ペッパーボックス・ライフル|7,000GP|1d8|1d10|×4|80フィート|1~2|4|15ポンド|殴打および刺突|―| |ライフル|5,000GP|1d8|1d10|×4|80フィート|1|1|12ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&sup(){1}&space()重量は中型用の武器を表している。小型用の武器は半分の重量であり、大型用の武器は二倍の重量になる。&br()&sup(){2}&space()項目に「~および~」と記述されている場合、2つのタイプを持つ武器はその両方のタイプのダメージを与える。|  &b(){ペッパーボックス・ライフル/Rifle, Pepperbox}:このライフルの4つの銃身は射撃の間に素早く手で回転させることができる(フリー・アクション)回転式の外装に据えられている。ペッパーボックス・ライフルは矢弾として金属カートリッジを使用する。  &b(){ショットガン/Shotgun}:このブランダーバスの発展版はペレットを発射する時に30フィートの円錐状に射撃し、ブリット1つ(しばしばスラッグと呼ばれる)を発射するときは20フィートの射程単位を持つ。ショットガン(散弾銃)は矢弾として(ブリット1つかペレットのいずれかを装填する)金属カートリッジを使用する。  &b(){ダブルバレルド・ショットガン/Shotgun, Double-Barreled}:この二連銃身のショットガンは1度に1つの銃身か、1回の攻撃として両方を同時にかのいずれかを射撃できる。ブリットを発射する二重射撃は不正確であり、両方の攻撃に-4のペナルティを受ける。ブリットを発射する二重射撃は1体のクリーチャーのみを目標とし、各銃身のダメージを2d6ポイント(小型)または2d8ポイント(中型)に増加し、合計で4d6または4d8ポイントにする。ダブルバレルド・ショットガンは矢弾として(ブリット1つかペレットのいずれかを装填する)金属カートリッジを使用する。  &b(){ライフル/Rifle}:この改良されたマスケットは施条を刻んだ銃身を搭載し、黎明期の長口径火器よりも正確に遠くに射撃できる。ライフル(小銃)は矢弾として金属カートリッジを使用する。  &b(){リヴォルヴァー/Revolver}:リヴォルヴァー(回転式連発拳銃)は6つの薬室を含む回転シリンダーを備えたピストルである。各薬室には金属カートリッジ1つを保持することができ、1つのカートリッジを射撃すると、シリンダーは自動的に回転して(追加の手やアクションは必要ない)、次の薬室が射撃準備される。リヴォルヴァーは矢弾として金属カートリッジを使用する。 **火器の矢弾と冒険の装備 &small(){&link(Firearm Ammunition and Adventuring Gear){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearm-ammunition-and-adventuring-gear}}  銃の使用者は自身の武器に装填を行うにあたりいくつかのオプションを持ち、自身の火器に適切な手入れと維持を提供するために多くの場合は銃匠道具を必要とする。 表:火器の装備 |道具類|価格|荷重|h |アダマンティン・ブリット|61GP|―| |エンタングリング・ショット・錬金術カートリッジ|40GP|―| |火器ブリット(1)|1GP|―| |火器ブリット(30)|30GP|1/2ポンド| |火薬入れ|3GP|1ポンド| |銀・火器ブリット|25GP|―| |金属カートリッジ|15GP|―| |黒色火薬(1服)|10GP|―| |黒色火薬(小樽)|1,000GP|5ポンド| |銃匠道具|15GP|2ポンド| |ソルト・ショット・錬金術カートリッジ|12GP|―| |ドラゴンズ・ブレス・錬金術カートリッジ|40GP|―| |ピッテッド・火器ブリット|5GP&sup(){1}|―| |フレア・錬金術カートリッジ|10GP|―| |ペーパー(ブリットまたはペレット)・錬金術カートリッジ|12GP|―| |ペレット(ひと握り)|1GP|―| |ペレット(30握り)|30GP|1/2ポンド| |>|>|&sup(){1}&space()毒物の価格は含まれていない。|  &b(){アダマンティン・ブリット/Bullet, Adamantine}:これらの高価なブリットはアダマンティンで作られている。これらは物体を攻撃するときに20以下の硬度を無視する。  &b(){火薬入れ/Powder Horn}:一般的に動物の角から作られるが、次第に多種多様な形状の金属から作られるようになった火薬入れは10服の黒色火薬を保持することができる。火薬入れは内部に保存した黒色火薬を[火]、[電気]、火器の不発、および水への曝露から守る。  &b(){金属カートリッジ/Metal Cartridge}:これらの錬金術カートリッジのより丈夫なヴァージョンは発展した火器の矢弾となる。これらはブリットかペレットのいずれかを保持できる。  &b(){銀ブリット/Bullet, Silver}:この矢弾は銀から特別に作られており、非魔法的だが、ライカンスロープには特に有害であり、そのようなクリーチャーに対してクリティカル可能状態となった攻撃は自動的にクリティカル・ヒットとして確定する。銀のブリットを射撃する火器はダメージ・ロールに-1のペナルティを受ける(最小で1ポイントのダメージ)。  &b(){黒色火薬/Black Powder}:黒色火薬は火器を有効に機能させるための主要な爆発物の構成要素だが、大量のこの錬金術的物質は同様に自身をかなり破壊することもできる。キャノンの射撃には10服を必要とするが、1服の黒色火薬は多くの片手火器および両手火器で1回の射撃を行うのに十分な力を持つ。黒色火薬は多くの場合小樽(100服を保持する)で保存され輸送されるが、この量の火薬はそれ自体が危険になる。[火]、[電気]への曝露、あるいは不発による爆発は黒色火薬を爆発させる――この方法による小樽1つの爆発は20フィートの爆発内のすべてのものに5d6ポイントの[火]ダメージを与える(反応・半減、DC15)。黒色火薬は火薬入れの中に保存することで爆発から守られる。  &b(){銃匠道具/Gunsmith's Kit}:この小さな道具は必要な材料を除いて、火器の作成、修理、および復元に必要なすべての道具を提供する。このような道具なしで火器を適切に構築または維持管理することはできない。  &b(){ピッテッド・ブリット/Bullet, Pitted}:この矢弾は特殊な配合の毒化合物を適用して入れることのできる小さなあばた状の溝が刻まれている。毒化合物は錬金術的に固体状に還元された標準的な毒の派生物である。これらは標準の致傷毒か接触毒のいずれかから毒の DC+4に等しい[[〈製作:毒〉>技能の詳細/2#Craft]]判定で作り出すことができる。ピッテッド・ブリットに処置する目的で予め準備された毒化合物を購入する価格はその毒の基本価格+20GP に等しい。1度作成すると、化合物を矢弾のくぼみに貼りつけて強化することができる。完了すると、ブリットは適切な火器から発射することができ、その目標に衝突するときに毒化合物を放出するが、その毒の DCは2減少する。ピッテッド・ブリットは錬金術カートリッジに使用することはできない。  &b(){ブリット/Bullet}:多くの片手火器および両手火器の矢弾である火器ブリットは、一般に小さな鉛かその他の金属の弾の形状を取る。  &b(){ペレット/Pellets}:岩やその他の硬質な材料の小さな細片はペレット代わりに使用することができるが、1握りのペレットは1服の黒色火薬とともに一般に散弾武器能力を持つ片手火器および両手火器の矢弾として使用される。散弾武器の円錐形の攻撃の発射をする際にペレット以外のものまたは錬金術カートリッジを使用すると武器の不発範囲が1増加する(この増加は標準的な矢弾に切り替えることによって除去することができるが)。  &b(){錬金術カートリッジ/Alchemical Cartridges}:錬金術カートリッジは黒色火薬にブリットまたはペレット、ときにはより特殊な材料を加え、紙か布で包まれ蜜蝋、豚脂、あるいは獣脂で密封した一包みである。多くの種類の錬金術カートリッジが存在し、最も単純なものは紙のカートリッジ――黒色火薬とペレットかブリットのいずれかとの単純な混合物である。錬金術カートリッジは火器への装填を容易にし、装填時間を1段階減少させるが(全ラウンド・アクションは標準アクションに、標準アクションは移動アクションに、そして移動アクションはフリー・アクションになる)、不安定になりがちである。錬金術カートリッジを発射する武器の不発値は各項目で記載されているだけ増加する。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){エンタングリング・ショット・カートリッジ/Entangling Shot Cartridge}:この黒色火薬と射撃に耐えぬくのに十分な強度を持つよう錬金術的に処理された樹脂の混合物は、ブランダーバス、ドラゴン・ピストル、あるいはその他の散弾武器にのみ装填できる。このカートリッジはこの武器で行われた円錐形の攻撃による命中を受けたものに半分のダメージを与えるが、射撃の命中したクリーチャーはDC15の反応セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると2d4ラウンドの間[[絡みつかれた状態>用語集/状態#Entangled]]になる。エンタングリング・ショット・カートリッジは火器の不発値を2増加させる。  &i(){ソルト・ショット・カートリッジ/Salt Shot Cartridge}:この黒色火薬と岩塩の混合物はブランダーバス、ドラゴン・ピストル、またはその他の散弾武器にのみ装填できる。ソルト・カートリッジは致傷ダメージの代わりに非致傷ダメージを与え、不発値を1増加させる。ソルト・カートリッジは散弾武器の円錐形の攻撃にのみ使用できる。  &i(){ドラゴンズ・ブレス・カートリッジ/Dragon's Breath Cartridge}:このカートリッジは発射時に散弾武器能力を持つ片手火器または両手火器の通常の攻撃の代わりに円錐形の炎を提供する錬金術的化合物を含んでいる。魔法的でない炎が散弾火器の円錐内のすべての目標に2d6ポイントの[火]ダメージを与える(DC15の反応セーヴで半減)。これらのカートリッジは散弾武器能力を持たない火器に使用することはできない。この矢弾は攻撃ロールを行う代わりにセーヴィング・スローを要求するため、不発のルールが若干異なる。ダメージ・ダイスのいずれかの出目が1であった場合、火器は不発を起こす。  &i(){フレア・カートリッジ/Flare Cartridge}:その目標に命中する際、フレア・カートリッジは半分のダメージしか与えないが、撃たれたクリーチャーは1ラウンドの間[[盲目状態>用語集/状態#Blinded]]になり(頑健DC15でこれを[[目が眩んだ状態>用語集/状態#Dazzled]]に減衰)、20フィートの爆発内のクリーチャーは1ラウンドの間[[目が眩んだ状態>用語集/状態#Dazzled]]になる(頑健 DC15でこの効果を無効化する)。フレア・カートリッジは発光信号を送信するのにも便利である。フレア・カートリッジの射撃はブランダーバス、あるいはドラゴン・ピストルによる射撃でない限り火器の不発値を2増加させ、それらの場合には火器の不発値は1だけ増加する。フレアは1体のクリーチャーへの攻撃にのみ使用できる;円錐の散弾攻撃の射撃としては働かない。  &i(){ペーパー・カートリッジ/Paper Cartridge}:この黒色火薬とペレットまたはブリットの単純な混合物は不発値を1増加させる。 } #include(UC/戦闘を体得する/火器/火器の魔法のアイテム)
*火器 &small(){&link(Firearms){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html}}  銃はファンタジーにおいて珍しいものではない。最初期のファンタジーやウィアード・フィクションの著者たちはしばしばその物語に銃を登場させている。バローズのジョン・カーター((訳注:エドガー・ライス・バローズ著『火星のプリンセス』から始まる火星シリーズの主人公。元南軍騎兵大尉でピストルとサーベルで戦う。))やハワードのソロモン・ケーン((訳注:ロバート・E・ハワードが主にパルプ誌『ウィアード・テールズ』で発表した一連の著作に登場する主人公。常に黒尽くめの服装で、レイピア、ダガー、フリントロックの二丁拳銃で武装している。))のような英雄は、その剣とともにピストルを携えていたし、火を噴く大砲のない海賊船を想像するのは難しい。これらの著者たちは、おそらく刺激的だったというだけでなく、選択した銃が原始的なもの――不発や誤動作が発生しやすく、比較的予測不能な武器だったので、これらの銃を登場させたのだろう。このことは火器を優れたストーリーテリングの装置にする。そのような武器は英雄や悪役にためらいや勝利をもたらし、閃きや失敗によって物語中の行動を変更することだろう。それでも、熟練のガンマンが手にする火器は不吉で恐ろしい武器であり続ける。  このセクションでは携帯式の黒色火薬の武器の時代遅れのコレクションを紹介する。それらのほとんどは、非常に非効率的な引金機構を使用する単発式の前装銃――伝統的な剣と魔法の火器である。自身のファンタジーにマスケット銃士にその名を与えた緩慢で不安定な武器よりも古き西部により近い技術をミックスする十分に勇敢な方のために、より高度な火器もまた紹介されている。君がゲームにそのような武器を登場させることに興味を持っているなら、以下の警告を踏まえてからそうすること:発展した銃はそれらが現実の世界の戦争の様相を変更したのと同じ方法で君のゲーム世界の前提を大幅に変更することができる。君が多くの伝統的な多様性を持つファンタジーを好むなら距離をおくこと。もしくは、いっそのこと保護を求めて逃げること。 *君のキャンペーンにおける火器 &small(){&link(Firearms in Your Campaign){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearms-in-your-campaign}}  火器とガンスリンガーはすべてのキャンペーンに適しているわけではないし、君が自身のキャンペーンに火器を導入することに興奮を覚えている場合でさえ、君はなおそれらがどの程度普及しているかに関する決定を行う必要がある。以下は火器の希少性とそれらを支配するルールの大まかな分類である。パスファインダーのゴラリオン世界では銃は発展段階であるというルールを使用しており、これはこのパスファインダーRPGのサプリメントで詳述される銃の希少性についての既定の分類でもある。  &b(){銃がない/No Guns}:君が自身のキャンペーンに銃を望まない場合、単純に以下のルールを許可しないだけでいい。パスファインダー・ロールプレイング・ゲームはそれなしでも十全にプレイすることができる。  &b(){銃は極めて稀少である/Very Rare Guns}:黎明期の火器は稀少である;発展した火器、ガンスリンガー・クラス、[[《素人ガンスリンガー》>UC/特技の詳細/3#Amateur-Gunslinger]]特技、および火器のルールを使用するアーキタイプはこの種のキャンペーンには存在しない。火器は大量生産品というよりは魔法のアイテム――不可思議で神秘的な事物――のように扱われる。火器の製法の奇妙な秘密を知るものは僅かである。NPC だけが[[《銃匠》>UC/特技の詳細/3#Gunsmithing]]特技を取得できる。  &b(){銃は発展段階である/Emerging Guns}:火器はより一般的なものになりつつある。小規模なギルド、孤高の鉄砲鍛冶師、ドワーフの集落、あるいは1ないし2つ程度の国家によって量産されており、秘密は漏れ出し、ときおり珍しい冒険者は銃を使用している。この章で提供するガンスリンガーのルールと矢弾の価格の基準はこの種のキャンペーンのためのものである。黎明期の火器は利用可能だが比較的稀少である。銃の使用を望む冒険者はそれを実現可能な武器にするためだけに[[《銃匠》>UC/特技の詳細/3#Gunsmithing]]特技を取得しなければならない。発展した火器は存在するかもしれないが、稀少なその他の魔法のアイテム――埋蔵された高レベルのスタッフのようなものでしかない。  &b(){銃は一般的である/Commonplace Guns}:依然として高価であり行使するのは難しいが、黎明期の火器は簡単に入手することができる。[[《特殊武器習熟》>特技の詳細/た~と#Exotic Weapon Proficiency]]特技を必要とする代わりに、すべての火器は軍用武器になる。黎明期の火器とその矢弾の市価は本書に記載された値の25%になるが、発展した火器とその矢弾は依然として稀少であり、購入または作成に完全な費用を要する。  &b(){銃はどこにでもある/Guns Everywhere}:銃は一般的である。黎明期の銃は骨董品とみなされており、発展した火器が広く普及している。火器は単純武器であり、黎明期の火器、発展した火器、およびそれらの矢弾は購入または作成にこの章に記載されている10%の費用しか要さない。ガンスリンガーは“銃匠”クラス特徴を失い、代わりに1レベルの時点で“銃修練”クラス特徴を得る。 *火器のルール &small(){&link(Firearm Rules){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearm-rules}}  火器は他の遠隔射出武器とは異なる働き方をする――それらは代わりに以下のルールを使用する。  &b(){火器の習熟}:[[《特殊武器習熟:火器》>特技の詳細/た~と#Exotic Weapon Proficiency]]特技によりすべての火器をペナルティなしに使用することができる。習熟していないキャラクターは火器による攻撃ロールに標準の-4のペナルティを負い、火器の装填を行った習熟していないキャラクターは、その装填分の射撃のすべての不発値を4増加させる。  [[《特殊武器習熟:火器》>特技の詳細/た~と#Exotic Weapon Proficiency]]特技が君にすべての火器の習熟を与えたとしても、1種類の武器を修正する特技([[《武器熟練》>特技の詳細/な~わ#Weapon Focus]]または[[《高速装填》>UC/特技の詳細/2#Rapid-Reload]]など)を取得するときはいつでも、君はその特技が影響を与える特定の1種類の火器(マスケット、アックス・マスケット、ブランダーバス、ピストル、あるいはダブル・ピストルなど)を選択しなければならない。  すべての火器はファイターの“武器修練”クラス特徴の目的において同一の武器グループの一部である。  &b(){装弾数/Capacity}:装弾数はその火器が1度に保持できる射撃回数である。全力攻撃アクションを行うとき、君は1ラウンドに攻撃できるだけ何回でも火器で射撃することができるが、君が全力攻撃アクションを行なっている最中に即行アクションかフリー・アクションによって武器に装填できない限りは最大でこの制限までとなる。黎明期の火器の場合は、装弾数はしばしばその武器の持つ銃身の数を表している。発展した火器の場合は、一般にその武器の持つ薬室の数を表す。  &b(){射程と貫通/Range and Penetration}:人工的であろうと生得のものであろうと、防具は近距離からの弾丸の力に対してわずかな防護しか提供しない。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){黎明期の火器/Early Firearms}:黎明期の火器を射撃するとき、目標がその武器の最初の射程単位内にいるときは、その攻撃は目標の接触 AC に対して解決するが、この種の攻撃は[[《致命的な狙い》>特技の詳細/た~と#Deadly Aim]]のような特技および能力の目的において接触攻撃とは見なされない。射程単位を超えた時点で、完全な射程単位ごとに累積する-2のペナルティを通常通りに負うことを含め、その攻撃は通常通りに解決する。他の射出武器と異なり、黎明期の火器の最大射程は射程単位の5倍である。  &i(){発展した火器/Advanced Firearms}:発展した火器は目標が最初の5射程単位内にいるときは、その攻撃を目標の接触 AC に対して解決するが、この種の攻撃は[[《致命的な狙い》>特技の詳細/た~と#Deadly Aim]]のような特技の目的において接触攻撃とは見なされない。射程単位をこれより超えた時点で、完全な射程単位ごとに累積する-2のペナルティを通常通りに負うことを含め、その攻撃は通常通りに解決する。発展した火器の最大射程は射程単位の10倍である。 }  &b(){火器の装填/Loading a Firearm}:君は片手火器または両手火器の装填を行うために少なくとも片手が自由である必要がある。両手火器の場合、君は片手に武器を保持して、もう片方の手で装填を行う――君が両手で火器を保持する必要があるのは狙いをつけるときと射撃のときだけである。攻城火器の装填には両手が必要であり、通常は一方の手で(戦闘においてクラブとして振るうことが可能な)大型の槊杖((訳注:前装式古式銃の装填用の棒))を操作する。  [[《高速装填》>UC/特技の詳細/2#Rapid-Reload]]特技は片手火器および両手火器の装填時間を減少するが、この特技が攻城火器の装填を行う時間を減少させることはない。  火器の装填は機会攻撃を誘発する。  その他の火器の装填に関するルールは、黎明期の火器と発展した火器のどちらであるかによって異なる。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){黎明期の火器}:黎明期の火器は前装式であり、ブリットまたはペレットと黒色火薬を銃口に突き込むことが必要である。黎明期の火器が複数の銃身を持つ場合、銃身ごとに個別に装填する必要がある。黎明期の片手火器の各銃身に装填を行うのは標準アクションであり、黎明期の両手火器の各銃身に装填を行うのは全ラウンド・アクションである。攻城火器への装填を1人で行うには3全ラウンド・アクションを要する。これは複数人で大砲の装填を行う場合、2全ラウンド・アクションに減ずることができる。  &i(){発展した火器}:発展した火器は薬室式である。発展した片手火器または両手火器をその最大装弾数まで装填するのは移動アクションである。[[《高速装填》>特技の詳細#Rapid Reload]]特技はこのアクションをフリー・アクションにまで軽減する。([[第3刷更新>エラッタ/UC#P136]]) }  &b(){不発/Misfires}:君の攻撃ロールの出目が火器の不発値以下であった場合、そうでなければ目標に命中している場合であっても、その射撃は失敗する。不発を起こした場合、火器は[[破損状態>用語集/状態#Broken]]になる。[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であるとき、火器は壊れた武器が被る通常の不利益を受け、さらに使用者が特定の種類の火器の銃修練を修得していない限り不発値が4増加する。修得している場合、不発値は4ではなく2増加する。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){黎明期の火器}:[[破損状態>用語集/状態#Broken]]の黎明期の火器が再び不発を起こした場合、その火器は破裂する。魔法的でない火器は破裂したときに破壊される。魔法の火器は使い物にならなくなり、(&i(){[[メイク・ホウル>呪文/ま行/みら~#Make-Whole]]}呪文か[[《銃匠》>UC/特技の詳細/3#Gunsmithing]]特技のいずれかを必要とする)完全な修復を行うまで射撃することはできない。銃が破裂するとき、君のマスの角の1つを選択すること――破裂はその点を中心とする爆発を作り出す。火器ごとに不発値の後に括弧書きで爆発のサイズが示されている。この爆発内のすべてのクリーチャー(火器の使用者を含む)は武器による攻撃が命中したかのようにダメージを受ける――DC12の反応セーヴによりこのダメージを半減できる。  &i(){発展した火器}:発展した火器も不発を起こしうるが、そのようなときは[[破損状態>用語集/状態#Broken]]になるだけである。さらなる不発が発展した火器を破裂させることはない。 }  &b(){矢弾}:火器の矢弾は2つの形態を取る:黒色火薬と弾丸(ブリットかペレットのいずれか)またはカートリッジ。他の種類の矢弾と異なり、火器の矢弾は使用すると破壊され、外れたときに再利用できる確率はない。カートリッジのいかなる部分も新しいカートリッジを作成するために再利用することはできない。ピッテッド・ブリットを使用しているのでない限り、火器の矢弾は毒を扱うことはできない。  &b(){火器の隠匿/Concealing Firearms}:軽い武器やハンド・クロスボウのように、片手火器は簡単に体のどこかに隠すことができる。小さな火器(コート・ピストルのような)の一部は武器を体のどこかに隠すためにボーナスを与えることができる。  &b(){サイズが合わない火器/Inappropriately Sized Firearms}:君は自分にとって適切なサイズではない火器を最適に利用することはできない。自身のサイズと火器のサイズが1段階異なるごとに、攻撃ロールに累積する-2のペナルティが適用される。君が火器に習熟していない場合、-4の未習熟ペナルティも同様に適用される。火器のサイズは君がそれを射撃するのにいくつの手を使用することが必要になるのかにはまったく影響しないが、攻城火器と大型以上のクリーチャーは例外である。多くの場合、大型以上のクリーチャーは両手火器として攻城火器を使用することができるが、そのクリーチャーはこの方法で使用することに不器用であるため-4のペナルティを受ける。  &b(){バックラー}:君はバックラーを運搬している間、ペナルティなしで片手火器または両手火器を使用することができる。  &b(){伏せ状態での射撃/Fire while Prone}:火器はクロスボウのように使用者が[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]でいる間も射撃することができる。  &b(){火器、黒色火薬、および水/Firearms, Black Powder, and Water}:黒色火薬は水にさらされると使いものにならなくなるが、火薬入れとカートリッジは黒色火薬を曝露から保護する。君は魔法の助けなく水中で黎明期の火器に通常通り装填するか、あるいは水中でいずれかの火器を射撃することはできない。  &b(){ブリットのそらしとつかみ/Deflecting and Snatching Bullets}:[[《矢止め》>特技の詳細/な~わ#Deflect Arrows]]特技および[[《矢つかみ》>特技の詳細/な~わ#Snatch Arrows]]特技はブリットをそらすために使用することができるが、散弾武器から射撃されたペレットには使用できない。これらの特技のいずれも攻城火器の攻撃をそらすために使用することはできない。 *火器の説明 &small(){&link(Firearm Descriptions){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearm-descriptions}}  火器には2つの一般的な分類がある:黎明期と発展した。  火器はさらに片手火器、両手火器、そして攻城火器に分かれる。分類名が示すように片手火器は振るって射撃するのに片手しか必要ない。両手火器は射撃中に両手を使用するとき最も効果を発揮する。両手火器は攻撃ロールへの-4ペナルティつきで片手で射撃することもできる。攻城兵器は一般に可動式かそうではないいくつかの足場に固定されており、強大な力を持つが射撃の頻度はかなり遅い――これらはそれ自体のセクションで詳述されている。  &b(){散弾武器能力/Scatter Weapon Quality}:散弾武器能力をもつ武器は2つの異なる種類の矢弾で射撃をすることができる。これらは1体のクリーチャーを目標にして通常のブリットを発射するか、あるいは円錐内のすべてのクリーチャーを攻撃する散弾を発射することができる。その説明に特記がない限り、散弾武器能力を持つキャノンだけがぶどう弾を発射することができる。散弾武器は円錐内のすべてのクリーチャーを攻撃するときに、円錐内のクリーチャーそれぞれに対して個別の攻撃ロールを行う。各攻撃ロールには-2ペナルティを受け、またそのダメージは狙いに基づくダメージまたは[[《渾身の一打》>特技の詳細/あ~さ#Vital Strike]]特技のようなダメージを増加させる特技によって修正できない。霧や煙、あるいは&i(){[[ブラー>呪文/は行/ふえ~ふら#Blur]]}、&i(){[[インヴィジビリティ>呪文/あ行/いり~いん#Invisibility]]}、または&i(){[[マイナー・イメージ>呪文/ま行/ま~みす#Minor-Image]]}呪文のような視認困難を与える効果は散弾攻撃を妨げない。いずれかのクリティカル可能状態となった攻撃ロールは、その攻撃ロール単独でクリティカル・ロールを行う。散弾射撃を行った火器はすべての攻撃ロールが不発を起こした場合のみ不発を起こす。散弾武器が不発により破裂した場合、不発半径内のすべてのクリーチャーに自身の3倍のダメージを与える。 **黎明期の火器 &small(){&link(Early Firearms){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#early-firearms}}  黎明期の火器は一般にマッチロック式(火縄式)、ホイールロック式、あるいはフリントロック式の武器であり、発展した火器よりも繊細かつ注意深く扱う必要がある。黎明期の武器は前装式であり、射撃の前にブリットと火薬(あるいはその他の特殊な錬金術的物質)を銃身に押しこむ必要がある。黎明期の武器の矢弾はカートリッジによって装填することができるが、カートリッジは裂けて開いて内容物を銃身に押し込めるように柔らかい素材(紙か布のような)で作られている。 表:黎明期の火器 |火器|価格|ダメージ&br()(S)|ダメージ&br()(M)|クリテ&br()ィカル |射程単位|不発|装弾数|重量&sup(){1}|タイプ&sup(){2}|特殊|h |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){片手火器}| |コート・ピストル|750GP|1d3|1d4|×3|10フィート|1(5フィート)|1|1ポンド|殴打および刺突|―| |ソード・ケイン・ピストル|775GP|1d3|1d4|×3|10フィート|1(5フィート)|1|1ポンド|殴打および刺突|―| |ダガー・ピストル|740GP|1d3|1d4|×3|10フィート|1(5フィート)|1|1ポンド|殴打および刺突|―| |ダブルバレルド・ピストル|1,750GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1~2(5フィート)|2|5ポンド|殴打および刺突|―| |ドラゴン・ピストル|1,000GP|1d4|1d6|×4|特殊|1~2(5フィート)|1|3ポンド|殴打および刺突|散弾| |バックラー・ガン|750GP|1d4|1d6|×4|10フィート|1(5フィート)|2|6ポンド|殴打および刺突|―| |ピストル|1,000GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1(5フィート)|1|4ポンド|殴打および刺突|―| |ペッパーボックス|3,000GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1~2(5フィート)|6|5ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){両手火器}| |ウォーハンマー・マスケット|1,600GP|1d6|1d8|×4|30フィート|1~2(5フィート)|1|6ポンド|殴打および刺突|―| |アックス・マスケット|1,600GP|1d6|1d8|×4|30フィート|1~2(5フィート)|1|6ポンド|殴打および刺突|―| |カルヴァリン|4,000GP|2d6|2d8|×4|30フィート|1(10フィート)|1|40ポンド|殴打および刺突|散弾| |ダブル・ハックバット|4,000GP|2d10|2d12|×4|50フィート|1~2(5フィート)|2|18ポンド|殴打および刺突|―| |ダブルバレルド・マスケット|2,500GP|1d10|1d12|×4|40フィート|1~3(5フィート)|2|11ポンド|殴打および刺突|―| |ファイアー・ランス|25GP|1d4|1d6|×4|10フィート|1~4(5フィート)|1|4ポンド|刺突|―| |ブランダーバス|2,000GP|1d6|1d8|×2|特殊|1~2(10フィート)|1|8ポンド|殴打および刺突|散弾| |マスケット|1,500GP|1d10|1d12|×4|40フィート|1~2(5フィート)|1|9ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&sup(){1}&space()重量は中型用の武器を表している。小型用の武器は半分の重量であり、大型用の武器は二倍の重量になる。&br()&sup(){2}&space()項目に「~または~」と記述されている場合、2つのタイプを持つ武器はそのどちらかのタイプのダメージを与える(使用者が選択する)。| //ドラゴン・ピストルの射程は第3刷で「special」に変更されているため修正。旧PRD、AoNとも未追随。エラッタも公開されていない。  &b(){アックス・マスケット/Musket, Axe}:このマスケットは銃身の終端に斧の刃を備えており、マスケットとバトルアックスの両方として使用することができる。高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてこの武器は双頭武器として扱われる。この火器が[[破損状態>用語集/状態#Broken]]を得た場合、火器の部分と斧がともに[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であると見なされる。アックス・マスケットは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ウォーハンマー・マスケット/Musket, Warhammer}:このマスケットは銃身の終端にウォーハンマーの頭を持ち、マスケットとウォーハンマーの両方として使用することができる。高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてこの武器は双頭武器として扱われる。この火器が[[破損状態>用語集/状態#Broken]]を得た場合、火器の部分とウォーハンマーがともに[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であると見なされる。ウォーハンマー・マスケットは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){カルヴァリン(ハンド・ボンバード)/Culverin (Hand Bombard)}:ハンド・ボンバード(携行式射石砲)としても知られるカルヴァリンは、装填した火薬に点火するための小さな穴を除き一方の端を密閉した単純な滑腔管で構成されている。木製ストックは部分的に銃身を包み込んでおり、運搬時に使用者が比較的簡単に腕の下に保持できるようになっている。(壁、窓、あるいは支持脚などの)支持なしでカルヴァリンを射撃する場合、攻撃ロールに-4ペナルティが付与され、使用者は転倒して[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]になる。カルヴァリンは4服の黒色火薬とぶどう弾を使用する。これらの諸元はオリジナルの手持ちのカルヴァリンを再現しているに過ぎないことに注意すること――その大型の子孫は大砲と見なされ、攻城兵器のセクションで扱われる。  &b(){コート・ピストル/Pistol, Coat}:他の火器よりも力強さに欠けるこのピストルは、ジャケットやコートに容易に隠すことができるほどに小さい。君はコート・ピストルを体のどこかに隠すための[[〈手先の早業〉>技能の詳細/2#Sleight of Hand]]判定に+2ボーナスを得る。コート・ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ソード・ケイン・ピストル/Pistol, Sword Cane}:組み合わせ武器であるこの銃はコート・ピストルとソード・ケイン(『&i(){Advanced Player's Guide}』179P)を混合している。この武器の高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてソード・ケイン・ピストルは双頭武器として扱われる。ピストルに取り付けたことにより武器の性質はやや隠しにくくなる。観察者は抜かれていないソード・ケイン・ピストルが杖ではなく武器であることを認識するために DC15の[[〈知覚〉>技能の詳細/2#Perception]]判定に成功しなければならない;観察者がこの武器を手に取ることができた場合は DCは5に減少する。ソード・ケイン・ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。武器のピストルの部分に装填を行うためには武器の剣の部分を抜かなければならない。  &b(){ダガー・ピストル/Pistol, Dagger}:コート・ピストルと刃を組み合わせたダガー・ピストルは両方の武器として使用することができる。その構成の不格好さはこれらの単独の武器のいずれかが与えていた[[〈手先の早業〉>技能の詳細/2#Sleight of Hand]]判定へのボーナスを得られないことを意味する。高品質または魔法的なヴァージョンを作成する目的においてダガー・ピストルは双頭武器として扱われる。この火器が[[破損状態>用語集/状態#Broken]]を得た場合、火器の部分とダガーがともに[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であると見なされる。ダガー・ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ダブル・ハックバット/Double Hackbut}:この二倍長のライフルはその銃身を軽量な二輪の砲架の旋回機構に搭載して固定するために一対の砲耳((訳注:砲架に砲身を支えて傾動や角度を変えるために砲身の横に突き出た軸))を使用する。砲架への搭載は全ラウンド・アクションである。砲架は使用者が装置を旋回でき、かつ戦闘中の安定性のために自身を速やかに支えられるように後脚を持つ。他の両手火器と異なり、ダブル・ハックバットは搭載中に射撃せねばならず、さもなくば攻撃ロールに-4のペナルティが付与され、使用者は反動に打ちのめされ[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]になる。大型以上のクリーチャーはサイズ分類が1段階小さなダブル・ハックバットを通常の両手武器として[[伏せ状態>用語集/状態#Prone]]に打ちのめされる危険なしに搭載せずに射撃することができるが、不適切なサイズの武器を射撃することによる通常のペナルティを受ける。  &b(){ダブルバレルド・ピストル/Pistol, Double-Barreled}:このピストルは平行二連銃身を持つ;銃身それぞれを独立した攻撃として発射することもできるし、標準アクション(攻撃アクション)として同時に両方を発射することもできる。両方の銃身を1度に発射する場合、その両方の目標は同一のクリーチャーか物体でなければならず、またピストルは激しく不正確になり各射撃は-4のペナルティを受ける。([[第3刷更新>エラッタ/UC#P138]])  &b(){ダブルバレルド・マスケット/Musket, Double-Barreled}:このマスケットは平行二連銃身を持つ;各銃身は個別のアクションとして独立した射撃を行うか、あるいは同じ攻撃で1度に発射することができる。両方の銃身を1度に発射する場合、その両方の目標は同一のクリーチャーか物体でなければならず、また銃は激しく不正確になり各射撃は-4のペナルティを受ける。ダブルバレルド・マスケットのそれぞれの銃身は矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ドラゴン・ピストル/Pistol, Dragon}:小型のブランダーバスのようなドラゴン・ピストルはその広がった銃身からペレットかブリット1つを発射する。ドラゴン・ピストルはペレットを発射するとき15フィートの円錐形に発射し、ブリットを撃つときは10フィートの射程単位を持つ。矢弾に関して、ドラゴン・ピストルは矢弾としてブリット1つかペレットのぶどう弾と1服の黒色火薬、あるいはまた錬金術カートリッジ1つ(ブリットかペレットのいずれかの)を使用する。  &b(){バックラー・ガン/Buckler Gun}:このバックラーの前面には、バックラーを着用しながら射撃することができる小さな二連銃身の銃がついている。ダブルバレルド・ピストルと異なり1度に1つの銃身しか射撃できない。装填するためにはバックラーから銃を取り外す必要がある。バックラー・ガンのそれぞれの銃身は矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つを使用する。その扱いにくい構造のため、バックラー・ガンは常に利き手でない方の武器として扱われる。  &b(){ピストル/Pistol}:この単発式のピストル(拳銃)はほとんどのキャンペーンにおいては未だ羨望や好奇の対象となるのに十分なほど珍しいものの、最も一般的な火器の1つである。ピストルは矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){ファイアー・ランス/Fire Lance}:この原始的な火器は長い管以外の何者でもなく、点火時に短い炎の塊とジャヴェリンを推進させる。他の火器と異なりファイアー・ランス(火槍)は非常に不正確であり、接触 AC ではなく AC を目標にする。ファイアー・ランスは不発の効果を決定する目的において、常に[[破損状態>用語集/状態#Broken]]であるものとして扱われる。ファイアー・ランスは矢弾としてジャヴェリン1本と2服の黒色火薬を使用する。  &b(){ブランダーバス/Blunderbuss}:この武器はそのトランペット状の銃身からペレットかブリットを発射する、有用な鳥撃ち銃または近接戦闘の個人防御火器である。ブランダーバス(ラッパ銃)は15フィートの円錐状に燃えるペレットを発射し、ブリットを撃つときは10フィートの射程単位を持つ。ブランダーバスは矢弾としてブリット1つまたはペレットと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つを使用する。  &b(){ペッパーボックス/Pepperbox}:このピストルは1本ではなく6本の銃身を持つ。銃身の外装全体は射撃の間に素早く手で回転させることができ(片手の自由を必要とするフリー・アクション)、武器が装填を必要とする前に6つのブリットすべてを発射することができる。ペッパーボックスの各銃身は矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。  &b(){マスケット/Musket}:この長銃身の火器はピストルよりはるかに大きな射程を持つ。マスケット(前装式歩兵銃)はその矢弾としてブリット1つと1服の黒色火薬、または錬金術カートリッジ1つのいずれかを使用する。 **発展した火器 &small(){&link(Advanced Firearms){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#advanced-firearms}}  発展した火器は黎明期の火器よりも正確で信頼性が高い。発展した火器の矢弾は銃口の押しこむのではなく薬室に装填する(通常は真鍮の)金属カートリッジの形態を取る。 表:発展した火器 |火器|価格|ダメージ&br()(S)|ダメージ&br()(M)|クリテ&br()ィカル |射程単位|不発|装弾数|重量&sup(){1}|タイプ&sup(){2}|特殊|h |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){片手火器}| |リヴォルヴァー|4,000GP|1d6|1d8|×4|20フィート|1|6|4ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&i(){両手火器}| |ショットガン|5,000GP|1d6|1d8|×2|20フィート|1~2|1|12ポンド|殴打および刺突|散弾| |ダブルバレルド・ショットガン|7,000GP|1d6|1d8|×2|20フィート|1~2|2|15ポンド|殴打および刺突|散弾| |ペッパーボックス・ライフル|7,000GP|1d8|1d10|×4|80フィート|1~2|4|15ポンド|殴打および刺突|―| |ライフル|5,000GP|1d8|1d10|×4|80フィート|1|1|12ポンド|殴打および刺突|―| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|&sup(){1}&space()重量は中型用の武器を表している。小型用の武器は半分の重量であり、大型用の武器は二倍の重量になる。&br()&sup(){2}&space()項目に「~および~」と記述されている場合、2つのタイプを持つ武器はその両方のタイプのダメージを与える。|  &b(){ペッパーボックス・ライフル/Rifle, Pepperbox}:このライフルの4つの銃身は射撃の間に素早く手で回転させることができる(フリー・アクション)回転式の外装に据えられている。ペッパーボックス・ライフルは矢弾として金属カートリッジを使用する。  &b(){ショットガン/Shotgun}:このブランダーバスの発展版はペレットを発射する時に30フィートの円錐状に射撃し、ブリット1つ(しばしばスラッグと呼ばれる)を発射するときは20フィートの射程単位を持つ。ショットガン(散弾銃)は矢弾として(ブリット1つかペレットのいずれかを装填する)金属カートリッジを使用する。  &b(){ダブルバレルド・ショットガン/Shotgun, Double-Barreled}:この二連銃身のショットガンは1度に1つの銃身か、1回の攻撃として両方を同時にかのいずれかを射撃できる。ブリットを発射する二重射撃は不正確であり、両方の攻撃に-4のペナルティを受ける。ブリットを発射する二重射撃は1体のクリーチャーのみを目標とし、各銃身のダメージを2d6ポイント(小型)または2d8ポイント(中型)に増加し、合計で4d6または4d8ポイントにする。ダブルバレルド・ショットガンは矢弾として(ブリット1つかペレットのいずれかを装填する)金属カートリッジを使用する。  &b(){ライフル/Rifle}:この改良されたマスケットは施条を刻んだ銃身を搭載し、黎明期の長口径火器よりも正確に遠くに射撃できる。ライフル(小銃)は矢弾として金属カートリッジを使用する。  &b(){リヴォルヴァー/Revolver}:リヴォルヴァー(回転式連発拳銃)は6つの薬室を含む回転シリンダーを備えたピストルである。各薬室には金属カートリッジ1つを保持することができ、1つのカートリッジを射撃すると、シリンダーは自動的に回転して(追加の手やアクションは必要ない)、次の薬室が射撃準備される。リヴォルヴァーは矢弾として金属カートリッジを使用する。 **火器の矢弾と冒険の装備 &small(){&link(Firearm Ammunition and Adventuring Gear){http://paizo.com/pathfinderRPG/prd/ultimateCombat/combat/firearms.html#firearm-ammunition-and-adventuring-gear}}  銃の使用者は自身の武器に装填を行うにあたりいくつかのオプションを持ち、自身の火器に適切な手入れと維持を提供するために多くの場合は銃匠道具を必要とする。 表:火器の装備 |道具類|価格|荷重|h |アダマンティン・ブリット|61GP|―| |エンタングリング・ショット・錬金術カートリッジ|40GP|―| |火器ブリット(1)|1GP|―| |火器ブリット(30)|30GP|1/2ポンド| |火薬入れ|3GP|1ポンド| |銀・火器ブリット|25GP|―| |金属カートリッジ|15GP|―| |黒色火薬(1服)|10GP|―| |黒色火薬(小樽)|1,000GP|5ポンド| |銃匠道具|15GP|2ポンド| |ソルト・ショット・錬金術カートリッジ|12GP|―| |ドラゴンズ・ブレス・錬金術カートリッジ|40GP|―| |ピッテッド・火器ブリット|5GP&sup(){1}|―| |フレア・錬金術カートリッジ|10GP|―| |ペーパー(ブリットまたはペレット)・錬金術カートリッジ|12GP|―| |ペレット(ひと握り)|1GP|―| |ペレット(30握り)|30GP|1/2ポンド| |>|>|&sup(){1}&space()毒物の価格は含まれていない。|  &b(){アダマンティン・ブリット/Bullet, Adamantine}:これらの高価なブリットはアダマンティンで作られている。これらは物体を攻撃するときに20以下の硬度を無視する。  &b(){火薬入れ/Powder Horn}:一般的に動物の角から作られるが、次第に多種多様な形状の金属から作られるようになった火薬入れは10服の黒色火薬を保持することができる。火薬入れは内部に保存した黒色火薬を[火炎]、[雷撃]、火器の不発、および水への曝露から守る。  &b(){金属カートリッジ/Metal Cartridge}:これらの錬金術カートリッジのより丈夫なヴァージョンは発展した火器の矢弾となる。これらはブリットかペレットのいずれかを保持できる。  &b(){銀ブリット/Bullet, Silver}:この矢弾は銀から特別に作られており、非魔法的だが、ライカンスロープには特に有害であり、そのようなクリーチャーに対してクリティカル可能状態となった攻撃は自動的にクリティカル・ヒットとして確定する。銀のブリットを射撃する火器はダメージ・ロールに-1のペナルティを受ける(最小で1ポイントのダメージ)。  &b(){黒色火薬/Black Powder}:黒色火薬は火器を有効に機能させるための主要な爆発物の構成要素だが、大量のこの錬金術的物質は同様に自身をかなり破壊することもできる。キャノンの射撃には10服を必要とするが、1服の黒色火薬は多くの片手火器および両手火器で1回の射撃を行うのに十分な力を持つ。黒色火薬は多くの場合小樽(100服を保持する)で保存され輸送されるが、この量の火薬はそれ自体が危険になる。[火炎]、[雷撃]への曝露、あるいは不発による爆発は黒色火薬を爆発させる――この方法による小樽1つの爆発は20フィートの爆発内のすべてのものに5d6ポイントの[火炎]ダメージを与える(反応・半減、DC15)。黒色火薬は火薬入れの中に保存することで爆発から守られる。  &b(){銃匠道具/Gunsmith's Kit}:この小さな道具は必要な材料を除いて、火器の作成、修理、および復元に必要なすべての道具を提供する。このような道具なしで火器を適切に構築または維持管理することはできない。  &b(){ピッテッド・ブリット/Bullet, Pitted}:この矢弾は特殊な配合の毒化合物を適用して入れることのできる小さなあばた状の溝が刻まれている。毒化合物は錬金術的に固体状に還元された標準的な毒の派生物である。これらは標準の致傷毒か接触毒のいずれかから毒の DC+4に等しい[[〈製作:毒〉>技能の詳細/2#Craft]]判定で作り出すことができる。ピッテッド・ブリットに処置する目的で予め準備された毒化合物を購入する価格はその毒の基本価格+20GP に等しい。1度作成すると、化合物を矢弾のくぼみに貼りつけて強化することができる。完了すると、ブリットは適切な火器から発射することができ、その目標に衝突するときに毒化合物を放出するが、その毒の DCは2減少する。ピッテッド・ブリットは錬金術カートリッジに使用することはできない。  &b(){ブリット/Bullet}:多くの片手火器および両手火器の矢弾である火器ブリットは、一般に小さな鉛かその他の金属の弾の形状を取る。  &b(){ペレット/Pellets}:岩やその他の硬質な材料の小さな細片はペレット代わりに使用することができるが、1握りのペレットは1服の黒色火薬とともに一般に散弾武器能力を持つ片手火器および両手火器の矢弾として使用される。散弾武器の円錐形の攻撃の発射をする際にペレット以外のものまたは錬金術カートリッジを使用すると武器の不発範囲が1増加する(この増加は標準的な矢弾に切り替えることによって除去することができるが)。  &b(){錬金術カートリッジ/Alchemical Cartridges}:錬金術カートリッジは黒色火薬にブリットまたはペレット、ときにはより特殊な材料を加え、紙か布で包まれ蜜蝋、豚脂、あるいは獣脂で密封した一包みである。多くの種類の錬金術カートリッジが存在し、最も単純なものは紙のカートリッジ――黒色火薬とペレットかブリットのいずれかとの単純な混合物である。錬金術カートリッジは火器への装填を容易にし、装填時間を1段階減少させるが(全ラウンド・アクションは標準アクションに、標準アクションは移動アクションに、そして移動アクションはフリー・アクションになる)、不安定になりがちである。錬金術カートリッジを発射する武器の不発値は各項目で記載されているだけ増加する。 #divclass(pl-l-level-1){  &i(){エンタングリング・ショット・カートリッジ/Entangling Shot Cartridge}:この黒色火薬と射撃に耐えぬくのに十分な強度を持つよう錬金術的に処理された樹脂の混合物は、ブランダーバス、ドラゴン・ピストル、あるいはその他の散弾武器にのみ装填できる。このカートリッジはこの武器で行われた円錐形の攻撃による命中を受けたものに半分のダメージを与えるが、射撃の命中したクリーチャーはDC15の反応セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると2d4ラウンドの間[[絡みつかれた状態>用語集/状態#Entangled]]になる。エンタングリング・ショット・カートリッジは火器の不発値を2増加させる。  &i(){ソルト・ショット・カートリッジ/Salt Shot Cartridge}:この黒色火薬と岩塩の混合物はブランダーバス、ドラゴン・ピストル、またはその他の散弾武器にのみ装填できる。ソルト・カートリッジは致傷ダメージの代わりに非致傷ダメージを与え、不発値を1増加させる。ソルト・カートリッジは散弾武器の円錐形の攻撃にのみ使用できる。  &i(){ドラゴンズ・ブレス・カートリッジ/Dragon's Breath Cartridge}:このカートリッジは発射時に散弾武器能力を持つ片手火器または両手火器の通常の攻撃の代わりに円錐形の炎を提供する錬金術的化合物を含んでいる。魔法的でない炎が散弾火器の円錐内のすべての目標に2d6ポイントの[火炎]ダメージを与える(DC15の反応セーヴで半減)。これらのカートリッジは散弾武器能力を持たない火器に使用することはできない。この矢弾は攻撃ロールを行う代わりにセーヴィング・スローを要求するため、不発のルールが若干異なる。ダメージ・ダイスのいずれかの出目が1であった場合、火器は不発を起こす。  &i(){フレア・カートリッジ/Flare Cartridge}:その目標に命中する際、フレア・カートリッジは半分のダメージしか与えないが、撃たれたクリーチャーは1ラウンドの間[[盲目状態>用語集/状態#Blinded]]になり(頑健DC15でこれを[[目が眩んだ状態>用語集/状態#Dazzled]]に減衰)、20フィートの爆発内のクリーチャーは1ラウンドの間[[目が眩んだ状態>用語集/状態#Dazzled]]になる(頑健 DC15でこの効果を無効化する)。フレア・カートリッジは発光信号を送信するのにも便利である。フレア・カートリッジの射撃はブランダーバス、あるいはドラゴン・ピストルによる射撃でない限り火器の不発値を2増加させ、それらの場合には火器の不発値は1だけ増加する。フレアは1体のクリーチャーへの攻撃にのみ使用できる;円錐の散弾攻撃の射撃としては働かない。  &i(){ペーパー・カートリッジ/Paper Cartridge}:この黒色火薬とペレットまたはブリットの単純な混合物は不発値を1増加させる。 } #include(UC/戦闘を体得する/火器/火器の魔法のアイテム)

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