『狂っちゃって』  第4話

 

 

 

 その日、大嵐が来た。

 オババの予測があり、前もって嵐が来るのは島中に知れ渡っていたので、ボクとすずも前日のうちに家屋の補強を済ませ、その日一日は文字通り嵐が過ぎ去るのを待つために真っ暗になった家の中へと引き籠もる事となった。

 凶暴な風と雨が奏でる大自然の音楽会を聞きつつ、ボクはすずを抱きながらまったりとして過ごした。ろうそくの灯りだけがゆらめく暗闇の中、大自然の音とすずの嬌声のハーモニーを聞くのもまたおつであった。朝から昼頃まで意識を無くなるまでぐちゃぐちゃに突きまくって、目を覚ました夕方からまた一戦、その後も夕餉の支度をするすずの割烹着姿にムラムラして台所で犯したり(今度ちかげさんから借りて是非とも裸エプロンをやってもらおう)、お風呂では泡踊りをしてもらったりと、それなりに充実した一日を満喫した。

 そんなこんなで夜には早々にすずがもうダメと寝床につき、暇を持て余して家を激しく打ち付ける音を聞きながらゴロゴロしてとんかつと戯れていると、ふんばり棒で補強している戸がドンドンとけたたましく叩かれ、

「すずっち、ダンナ、いるかい!?」

と、聞き覚えのある声が向こうから届いてきた。

「りん?」

 ボクはこんな日に思ってもみなかった訪問者に驚きながらも戸に急いで駆け寄り、ふんばり棒を外した。

 ガラリと勢いよく開かれ、りんが飛び込んできた。

「り、りん!」ボクは驚きながら言った。「どうしたんだい、一体!?」

 頭からつま先まですっかりずぶ濡れのりんは、土間でしばし息を整えると、

「ダンナ、この家はちゃんと保ってるだろうね?」

と、逆に問い返してきた。

「え? う、うん。昨日補強しといたから、今のところ大丈夫だと思うよ」

「そうかいそりゃ良かった──」

 りんはキョロキョロとし、奥で寝ているすずを発見すると、

「ありゃ、もう寝てんの?」とちょっと驚いた。

「あ、す、すずね。なんかちょっと具合悪いから先に寝るって、アハハ」

「そうなんだ……じゃあダンナ、ダンナが一緒に来て」

と言うや否や、りんは嵐吹きすさぶ外へ猛然と飛び出していった。

「……え?」

 ボクは訳が分からずしばし呆然としてしまったが、再び入ってきたりんに、

「ぐずぐずするな!」

と無理矢理腕を引っ張られ、抗う暇もなく外へ連れ出されてしまった。

 猛雨吹きすさぶ中どこへ行くのかと思えば、風呂場の裏側だった。そこでりんは持っていた大工の道具箱を置くと、風呂場の屋根の四隅を支える柱の一つを調べ始めた。

「今回の嵐はどうも長っ尻らしくてね! 長ければもう一日ぐらい島の上に留まるんじゃないかってオババがそう言ってたらしいんだー!」

「なんだってー!?」

「だからこうして私達大工一家が総出で島の家々を回って! 補強が大丈夫かどうか見回ってるってわけさー!」

「なるほどー!」

 お互い叫び合わなければ聞こえないほど嵐の音が大きかった。

「でさあー! さっきからその柱ばっかりやけに念入りだねー!?」

「えー!?」

「柱ぁー!!」

「ああー! ここさあー! 昔、私が補修した箇所なんだよー!」

「げ」

「えー? なんか言ったー!?」

「なにもー!?」

「この柱が少し心配でねー! この辺の部分ちょっと削りすぎたかなって記憶があるからさあー、あっはっはー!」

「うひー!」

 笑い事ではなかった。

「大丈夫みたいだけど一応補強しとくねー!」

「是非頼むよおおおーーー!!」

 家の方は大丈夫なんだろうか──と、俄然怖くなってきた。

 りんが失敗しやしないかとハラハラして見守っていたが、風で飛ばされた道具箱から散らばった大工道具を必死にかき集めたのと、補強用の木材が雨で滑ってりんの手からやっぱり飛ばされてボクの顔面を補強しようとしたぐらいで事はなんとか済み、住まいの方も見回ってみて他は特に必要はないとりんが言ったので、(多少不安はあるものの)屋内に撤収した。

 家の中に入ると、土間が瞬く間にビチャビチャになった。

「うひゃー、二人ともすごいびしょ濡れだね!」

と、りんははしゃぐように言った。

「なんか嬉しそうだね?」

 心なしか作業をしたりんより疲れた気分なボクだった。

「ほら、嵐って何か妙にわくわくしない?」

「ああ、なるほど。それならわかるよ」

 ボクは上着を脱いで雑巾のように絞りながら、

「お風呂使う?」

とさりげなく聞いた。

「ああ、そうだねー」りんはちょっと上目遣いになり、考える風になった。

「棟梁からは、『お前はすずの家だけ見てきてくれればいい』って言われてるし──」と、ちらっとボクを盗み見る。「──少しぐらいゆっくりしていってもいいかな?」

 ボクはさっきのドタバタを思い出しながら、「棟梁がそう言った気持ちも分かるような気がする……」と、ボソリと呟いた。

「ん?」

「あ、いや! お風呂、先に入っていいよって言ったんだ」

 ボクはそう言って誤魔化した。

 絞った上着を布巾代わりにして身体を拭いて板間に上がり、その足でぺたぺたと濡れた音をたてながら箪笥に向かった。

「それじゃあ、遠慮無く先に使わしてもらうよ」

と、りんも続いて家に上がり、風呂場へと向かう。

 途中、隣の部屋で寝入っているすずを見やり、心配そうに尋ねてきた。

「すずっちの具合は大丈夫なのかい?」

「ま……まあね。昨日の台風対策の作業が思ったより疲れたらしいんだ」

 ボクは箪笥の引き出しを探りながら答えた。

「へえー、それぐらいで参るなんてすずらしくないね? いつも他も手伝ってたぐらいなのに……」

「そうなんだ? それよりほら、これ、体拭くのに使って」

と、ボクは垢すり用の手拭いを取り出してりんに渡した。

「お、ありがとう」彼女はにっこりと笑うと、風呂場へと歩いていった──振り返り、

「あ、あのさ……覗かないでよ?」

と、恥じらいを含んだはにかんだような笑顔で言った。

「覗きなんてしないさ……そうそう、風呂場も真っ暗なんだ。脱衣場にろうろくが置いてある筈だから、それ使ってね。足滑らないように気を付けて」

「あいよ、ダンナ」

 にこやかに笑うと、りんは(自分では気づいてないだろうけど)形のよいお尻を揺らしながら脱衣場へと入っていった。

 その後ろ姿を見つめながら、薄暗闇の中、ボクは口の端を歪ませていた。

 

  囲炉裏で灰をかぶっていた埋火の炭を火箸でひっかきだしていると、風呂場の方からりんの鼻唄が聞こえてきた。格子窓も板を打ち付けて塞いでいるため、裸を見られる心配もなく安心して入浴しているのだろう。

 以前に見たりんの裸体がまぶたの裏に浮かび上がってきた。なんだかんだで近しい女の子たちの裸はたいてい見てしまっているわけだが、その中でもりんのプロポーションは見事なものだった。大工仕事で培われたぜい肉の少ないよく引き締まった肉体。形よく突きだした胸のふくらみや丸みを帯びた腰のくびれ、キュッとしまったお尻などは申し分ないボリュームで尚かつバランスがとれ、まだ中学生の年齢とは思えない成熟したからだつきを漂わせていた。

 そのからだが今、板を何枚か隔てたすぐ近くで一糸もまとわずにある──

 りんのあの肉感的な肢体がボクの手の中で羞恥に染まりながらも淫らに悶えるさまを想像するだけで、背徳感をまとった仄暗い欲望がゾクゾクと背筋を駆けのぼる。

 ボクは首を伸ばし、寝室をうかがった。

 すずは完全に寝入っているようで、浅い呼吸を繰り返しているだけだった。先ほどのボクとりんの話し声にも全く反応していなかった。薄暗いので寝ている様子などは分からないが、胸奥の隅にまだ少し残っている罪悪感が良心をつついてくる。まあ、彼女の負担を軽くするために他の女にも手を出しているんだ……。

 そう、これはすずのためでもある。彼女を裏切っている行為では無いのだ。

 囲炉裏が十分に暖まってくるのを見計らって水を張った湯沸かしを吊り棒に引っかけると、ボクは腰を上げた。

 脱衣場にソッと入っていった。外が騒がしいおかげで、少し忍ぶだけで風呂場の中のりんにはまったく気付かれない。

 真っ暗な脱衣場には、雨水の匂いに混じってりんの体臭がほのかに漂っていた。目を凝らしてよく見ると、棚の籠の中にりんの脱いだ衣服があるのがわかった。そちらに進行方向を変えて棚に近寄り、ボクは籠の中をごそごそと漁った。きちんと折り畳まれた着衣の下に隠されるようにして、目当てのモノ──りんのパンティが見つかった。

 藍蘭島には何故かパンティがある。西洋から持ち帰ったか、漂流物の中に発見したのか……しかしさすがにブラジャーまでは無いらしく、胸を固めるものはサラシだけのようである。

(そういえば、りんはすずにも負けないバストだと思うんだけど、サラシ巻いてないなあ……いつもノーブラだよなあ……)

 以前大工の仕事を手伝った時に見た事があるりんのノーブラ美乳に想いを馳せつつも、ボクは顔面を覆うようにパンティを貼り付け、思いっきり鼻から息を吸った。

(おおお……りんのアソコの匂いが……!!)

 瑞々しくも甘酸っぱい香りが鼻腔いっぱいに広がった。何もかもが頭の中から吹き飛んでいくような極上の芳香──ボクを倒錯の世界へと運ぶたまらない悦楽が体中を駆けめぐった。アレが反応してガチガチに固くなり、ズボンをパンパンに膨らませる。

 ボクは辛抱しきれずにズボンを脱いだ。ビンビンに勃った肉棹が勢いよく飛び出してくる。ボクは肉棹にパンティをぐるぐると巻き、激しく前後にしこりはじめた。

「おおぅ……おぉ……」

 柔らかいパンティのこの上なく心地よい肌触りと気持ちよさに、思わず声が漏れてしまう。大きい声を出してしまいたいほどの快感。変態行為をしている後ろめたさはすぐに頭の中から跡形もなく消し飛んでしまい、ボクは猿のようにオナニーに没頭していってしまった。

(りん……りん……もうすぐ……こうしてあげるからね……)

 ボクはりんの痴態を想像した。ボクの腕の下に組み敷かれ、あられもない嬌態嬌声をみせるりん。どんな風に犯そうか……。

 相手を気にしなくていい独りオナニーはあっという間に高ぶりを臨界点にまで押し上げた。

「うっ──!」

 熱くなった肉棹がすこぶる気持ちよさそうに爆発し、間一髪でパンティを鈴口に寄せる。

 ドピュッドピュッドピュッドピュッ──

 大量の白濁液がりんのパンティに直撃していく。

「う……う……!」

 獣じみた声が出るのを抑えるのに精一杯なボク。

 やがて射精が収まり、満足に震えたため息をゆるゆると吐いた。

 パンティを開いてみると、とても吸収しきれずに溢れかえったザーメンがだらーっと床に落ちていく。

 久々のオナニーだった。爽快だった。何も気にしないで無心に気持ちよくなれるのは、セックスに負けない魅力だ。

(ふう……たまには独りでやるのもいいな……)

 りんのパンティを、「ゴチソウサマ」と汚れたまま籠の中に戻すと、ボクは本番に挑むべく風呂場に注意を戻した。

 ここからはコソコソしても意味ないので、堂々と戸を開けて中に入る。

 鼻歌が止まった。

 風呂場は、隅にろうそくが一つ灯っているだけの薄暗闇だった。窓を閉め切っているせいか、いつもよりじっとりと水分を含んだ暖かい空気が脱衣場に流れていく。ろうそく一本の光では、白い幽霊のように漂う湯煙もあって、りんがどこにいるのか分からなかった。

「誰──すずっち?」

 湯船からりんの声が届いてきたので、温泉に入ってそちらの方に向かいながら、

「ボクだよ」

と答えると、少し奥の方でザバァ──と、驚いたと容易に分かる速さでお湯から立ち上がる影が確認できた。

「ダ、ダンナ!?」

「やあ、そこにいるんだ」

 りんは思いもよらない出来事に呆然としているようであった。それでもとっさにこちらに背を向け、腕を組み胸を隠すことを忘れないそのシルエットは、改めて島で一番女の子らしい可愛さだと思う。

「の──覗かないでって言ったのに……!?」

「覗いてないよ? 一緒に入ろうとしてるだけじゃないか」

「そ、そういう意味じゃなくて──!」

 ざぶざぶと音を立て、りんは湯の中を後ずさった。しかしどうせ後はないのだ。ボクはゆっくりと湯をかき分け、獲物を追いつめるようにして一歩一歩りんに近づいていった。

「だ、ダンナぁ……」泣きそうになるりん。「じょ、冗談はやめておくれよ……」

「冗談? 違うよ。りんとお風呂に入ろうと思っただけで」

「わ、私が他人に裸を見られるの恥ずかしいって知ってるだろ!?」

 ボクは足を止めた。

「……それじゃあ」ポツリと呟くように言う。「りんはボクと入るのは厭なんだね……?」

 寂しそうな顔をしてみせた。「ボクとじゃ厭なんだ……」

「えっ……」

と、りんは息をのんだ。

 この島の住人達──いや女性達は、ただ一人の男性であるボクを特別な目で見ている。それは改まって作られたルールというわけではなく、自然に生まれた暗黙的な雰囲気だった。彼女たちはボクに接触し、関わる事を歓迎する。いや、この際はっきり言おう。ボクに何かを要求されるのが逆に嬉しいのだ。ボクと関係を持ちたいと思っている。万が一思っていなくとも、ボクから関係を持とうすれば拒むこともないだろう。彼女達が最終的に見ているのは、“牡”としてのボクだ。この隔絶された島にただ一つしかないもの──女性という本質を満たしてくれる、唯一無二の存在。

 そしてそれを理解したボクは、いつしかこの“急所”につけ込む手練手管を会得していた。ちょっと揺さぶりをかけたり、丸め込めることに成功すれば、あっという間に堕ちてくれる。簡単なものだ……ここは本当に夢のような世界だった。

 目の前にいる少女も例外ではない──

 ボクの思惑通り、りんは戸惑いも露わにうろたえた。

「ち、違うよ──そういうわけじゃなくて……あの……その……」

 りんはどうしてよいのか分からないみたいに視線を彷徨わせながら俯いた。

 ボクは心の中で嗤った。迷って否定しないというのは、本当に厭というわけではない証拠だ……。

 ボクはわざとらしく朗らかになって言った。

「じゃあさ、ボクはこっちで、りんはそっちで入ればどうかな? これならあんまり見えないよね?」

「そ、それならいいよ……」

と、りんはわずかに頷き、その場で大きな水音をたてて肩まで湯に隠れた。

 そんなりんの慌てぶりに苦笑しながらも、ボクも無理にこれ以上迫ることはせず、大人しく湯に浸かることにした。最初の頃は遮二無二欲望にはけ口を激しく求めて暴れた“アレ”も、今ではそこまで無理にボクを突き動かすことはない。段々と落ち着きを持ってきており、最近ではコントロールすることさえ出来るようになってきたぐらいだ。

(なあに……必ず堕としてみせるさ……ふふ……)

 しばらく無言の時間が続いた。ろうそくだけの薄暗闇に湯煙がのぼってゆく。ひっきりなしに風呂場の壁やら屋根やらを打ち付ける雨風の音を聴くともなしに聴きながら、ボクは視線だけを動かしてりんの様子を探っていた。

 温泉の向こう側にいるりんの姿はあまり視認できないが、しょっちゅうこちらをチラチラと窺(うかが)い見ているようで、かなり落ち着かない風であった。

(うーん……このままだとらちがあかないな……)

と、内心、ボクは困った。

 近づくきっかけが掴めない。まごまごしていたら、りんはいつ恥ずかしさを爆発させて風呂場から出ていってしまうとも限らない。多少強引にでもりんを掴まえないことには、事は始まらないだろう。とは言え、戸口はこちら側にある、万が一出ていこうとすれば多少無理矢理にでも捕まえてなだれ込めばいい事だ……。

(でもどうしようか……?)

 どういう口実を作れば、今のりんに近寄ることができるだろうか──ボクは頭をしきりに回転させ、方策を考えはじめた。

 と──

 不意に──ジャボン!──と、音がした。

「?」

 最初、何の音だか分からなかった。

 何だろうとそちらを見てみると、音のした方──湯煙の向こうに今までいた筈のりんの姿が──ない。

「りん?」

 慌てて見回したが、お風呂から上がったらしき影も見当たらない。

 ハッとした。

「──まさかっ!」

 ボクは湯を掻き分け、急いでりんがいた所まで来ると、湯の中に手を突っ込んだ──すぐに感触があった。ぐっと掴んで引き上げる。

 ザバアーッ──

 ほかほかに湯だったりんが現れた。

「りん! りん!?」

 ボクは彼女の肩を激しく揺さぶった。

「……う……うあぁ……?」

 りんの身体が今にも崩れ落ちそうにゆらゆらと揺れたが、意識は何とかわずかに残っていたようだった。霞がかっただるそうな半眼をボクに向けると、

「あれ……ダンナ?……そうか……湯に浸かりすぎてのぼせちゃったみたいだね……いつもよりずっと入ってたし……アハハハ……」と、力無く笑った。

 なるほど、とボクは思った。ボクが闖入(ちんにゅう)してくるまでも合わせて、かなりの時間浸かってたんだ。

「大丈夫?」

「うん……ちょっとボーっとするけど……ダンナがすぐに助けてくれたから……」

 心なしか血ののぼった顔がさらに赤くなった気がした。

「良かった」

 思ったよりも回復が早いみたいでとりあえず安心したが、

「とにかく湯冷めしないといけないな」

と、ボクはりんをお姫様だっこで抱き上げた。意外と重い──しかし口にはしない。

「あ……!?」

 りんはびっくりし、恥ずかしそうにボクの腕の中で身を縮ませて顔を伏せた。

「こ、こんな裸で──」

 一瞬、鉄拳で殴られる場面を想像した──が、飛んでこなかった。そうする元気がないのだろう。

 ボクはりんに構わず、温泉から上がった。

 その時すでにもう、ボクの思考の半分近くは別の事柄に向いていた。気付いたのだ──これが絶好のチャンスだということに。

 風呂場の床にりんを横たわらせた。風呂椅子を手拭いで覆って枕代わりにし、頭をのせる。ろうそくをすぐ近くまで持ってきてりんを照らした。

「あ……いや……」

 りんは恥ずかしがって胸を隠した。

 彼女のからだはまるで朝露に濡れ開花したばかりのバラのように美しく染まっていた。腕で覆うだけでは隠しきれない豊かに張った柔らかそうな乳房、中学生並の年齢にしては繁っている土手の陰毛──大人への成長の証。

「しばらくじっとして休んでて。今、水を汲んでくるから」

と、ボクは台所までいって水桶に貯めてある水を手桶で汲み、再びりんのところまで戻ってきた。

 りんがすまさそうな目でボクを見た。

「ごめんね、ダンナ。世話焼かせちゃって」

「構わないさ」

 そう言って笑うと、ボクは両手を桶の中に突っ込んだ。

「……? いったい何をするんだい、ダンナ?」

「湯当たりは急激に冷やすとマズいけど、ゆっくり冷やすと気持ちいいんだよね……こんな風に」

と、ボクは桶から手を引き抜き、りんの頬にぺたっとくっつけた。

「ひゃっ! つめたっ!」

と、りんは身をすくませ悲鳴を上げたが、その声は嬉しそうだった。

「あはは。気持ちいいでしょ?」

「うん、すごく……」

「じゃあ続けるね」

「う……うん」

 りんは一瞬躊躇したが、すぐに同意し頷いた。

「んじゃ、腕からやるから、胸から降ろしてよ」

「わ……わかった」

 りんは恥ずかしそうにゆっくりと胸の覆いを取った。豊かに張った二つの乳房がポロンと出てくる。

「い、いやだ……」恥ずかしそうに身じろぎするりん。「なんか……ジロジロみてない……?」

「あ、ごめんね……りんのからだ、すごく綺麗だから、つい」歯の浮くような科白も、最近ではわりと平然と言えるようになってきている。

 りんはボッと顔を赤らめ、そっぽを向いた。ドギマギしているのが見る側にもありありと分かる仕草だった。

 ボクは水に手を浸して、りんの手を握った。

「あ……」と、りんが小さく口を開ける。

「冷たい?」

「うん……ううん」

 そう言って、りんもボクの手をギュッと握り返してきた。

 二人の目がふれ合った。

「……」

「……」

 ボク達はしばらくのあいだ見つめ合っていたが、ボクはそっと視線を外し、作業を続けることにした。手首、下腕、肘、上腕、肩──と、ただ触るだけではつまらないのでマッサージするような感じで軽く揉んでいく。肩まで来たらりんの向こう側に回り、逆の腕に同じことをする。その間、りんは目を瞑り、時折、気持ちよさそうな吐息をつくだけで、ボクに裸を見られている羞恥心は体熱と共に溶けて消えつつあるようだった。やはり、りんも元来男に対する抵抗は無いのだろう。りんのからだを晒すことに対する羞恥心というのは、日本の女性のそれとは微妙に違っている気がした。

 腕が終わったので脚に移る。今度は微妙に揉み方を変え、愛撫を加えることにした。

 つま先、足首、ふくらはぎ──と愛撫も混ぜつつ揉んでいくにつれ、りんのからだがピクリ、ピクリと反応しはじめる。

「ん……なんかくすぐったい……」

「そう?」

 ボクは気にしない風を装って続けた。手の平から伝わってくるりんの体温は、それまでには収まりつつあったのだが、またじんわりと騰がってくるのが分かった。

「ん……ん……」りんの唇から、声にならない声が漏れはじめる。

 黙々と作業をしているうちに、自分の気分も次第におかしくなってきていることに気付いた。目の前にはボクにからだの全てを委ねている美少女。手を延ばせば、いつでも胸や秘所を触ることが出来る無防備な肢体……。先ほどのりんのパンティーでオナニーした時のような倒錯めいた昂奮が再び胸中に湧き上がってきていた。

(なんか、いつの間にか二人だけの秘め事をしているような気分になってきたな……)

 ふと、りんの顔を見ると、りんは目と唇を薄く開けて、湯当たりだけではなさそうな上気した顔にとろんとしたような表情を浮かべ、ボクを見つめていた。少し怯えが浮かぶ中にも、ろうそくの灯りを反射してわずかにのぞく瞳は妖しげに潤んでいる。

 ドキリとした。それは、すずが時折見せる表情でもあった。

(……ムード満タン、ってところかな……)

 ボクはなんとなく、昔読んだエッチ漫画──仲良しの男の子と女の子がナイショで秘密の遊びをしてしまう──を思い出していた。

 いけないことをしていると分かっていても、止められない。止まらない──

 ボクは今度はりんから視線を離さず、そのままりんのからだに覆い被さるようにして顔を近づけてゆき、

「あ──」

と、震える吐息を漏らしたりんの唇を奪った。りんはうっとりと目を閉じ、厭がりもせずにボクの唇を迎えた。

 りんはおそらく初めてのキスだったのだろうが、ボクは彼女の肉感的な唇の感触に激しい欲望をおぼえ、優しいキスをいつまでも保つことができなかった。次第に昂奮を露わにしていき、本能の命ずるがままに彼女の口腔を貪りはじめる。息継ぎに少し離すだけですぐにまた重ね、りんの口端から涎が溢れるのもお構いなしに何度も何度も吸いつき、ねぶり尽くす。

「はあ……う……んん……あぁ……ダンナ……」

 熱にうかされたような──湯当たりとは明らかに違う──とろけた表情になっていくりん。

 りんと舌を絡め合いながら、ボクは空いていた両手をりんの乳房と秘所にのばした。女性の敏感な所に触れると、りんの垂れ下がっていたまぶたが見開いてからだがビクリと少し驚いたように跳ねたが、ボクが愛撫をはじめると、再びまぶたを垂れ、為されるがままに黙って身を任せ続けた。

 りんの乳房を揉むと、たっぷりとしたボリュームと弾力の厚みがある奥からしっかりと響いてくる鼓動に気付いた。

 ボクは唇を離し、その事を告げた。

「あは……りんの心臓がドクンドクン鳴ってるのが分かるよ」

「うん……さっきから……動悸がすごいんだけど……全然収まってくれなくて……」

「ドキドキしてるんだね……ふふ……もっとさせてあげるよ……」

 ボクはりんの唇から離れ、彼女のからだに責めを移した。首筋、脇腹、乳首、おへそ──からだのあちこちにキスをするたび、りんのからだが揺れる。

「んむ……うあぁ……はぁっ……いい……はああぁ……」少女からは甘い喘ぎ声が漏れはじめた。

 外を吹き荒れる台風にも負けない、キスと愛撫の嵐をりんのからだに浴びせてゆく。りんの反応はもはや注意深く見るまでもなかった。ボクの舌と指が蠢くたびに、

「はああぁ──ああぁ……! ダンナ、気持ちいい……気持ちいいよぅ……。んん、んはあ……あぁ……んあ、んああぁ……!」

と、だらしなく淫らに開いた唇からとろけるような嬌声を上げ、ボクの愛撫を全身で味わうようになっていた。

 幻想的な陰影を演出する湯煙の森の中で、ボクはりんのからだを虐め続けていた。意識はりんを犯すことに集中し、外の音は遠く耳に入ってくるだけだ。今のりんには平素の江戸っ子気質はもはや微塵もなく、一人の女としてからだ中を駆け巡る快楽に身も心も委ねきっていた。

 もうすでに何回かイッたのだろう。うわごとのように、

「んはぁ……あぁ……だめぇ……なんか頭の中が……痺れて……何も考えられないよぅ……」

と、完全に甘えた女の子の声で眼の端に涙をためる。

 風呂場でやっているせいで、汗の他にも無数の水滴がりんのからだをぬらぬらと濡らし、よりエロチックな光景になっていた。籠もっている熱気のせいもあるのか、りんのからだはどこもお餅のようにほぐれ、ねっとりと柔らかく吸い付くようだった。淫靡な熱が彼女のからだをとろかしているとも言えた。執拗な愛撫によって秘所も愛液にまみれ、弄られるたびにもの欲しげにひくついてボクの指や唇を悦んで迎えるようにまでなった。

「あぁ……んんん……ダンナ……んあぁ……ダンナぁ……私……からだ……からだが……変だよぅ……」

 淫欲に煙り焦点が合わない目で訴えるりん。

「どう……変なんだい?」

「ああぁ……はあぁ……ダンナに弄られるたびに……もう……疼いて……疼いて……あぁ……仕方ないんだ……」

「ふふ……弄られるだけじゃもう我慢できないんだね……」

 ボクは一旦、りんのからだから離れた。

「じゃあいよいよ、コレの出番だね……」と、もうパンパンに膨らんだ肉棹をこする。「その疼きを解消してあげるよ」

 そう言うと、ボクはさっきのようにりんを抱きかかえ、今度は逆に温泉に入った。そして、りんに縁石を掴まると、後背位の姿勢を取らせた。

「りん……ボクとりんはこれから一つになるんだよ……」

「な……何をするの……?」

「男と女の営みさ……りんもこうやってボクを迎えるんだ……ここに」

 ボクは、(こんな説明、あやねにもしたな。性知識の無い女の子にこういう事を教えるのも骨だな)などと思いつつ、りんの陰部を撫で上げた。

「ひゃっ──はあぁ……!」

と身をすくませ、快感の吐息をつくりん。

「男であるボクのコレを入れるんだ」

 赤銅色の肉棹を示した。

 背中越しに顔をこちらに向けながら、「え……そ、そんな……デッカイのが入るの……?」と、りんは驚きながらボクの怒張をまじまじと眺めた。

 にやりと笑うボク。

「慣れれば気持ちいいよ……いくよ……」

 ボクはりんの引き締まったお尻を両手で掴むと、肉棹を蜜壺の入り口にまっすぐ合わせ、腰を徐々に進めていく。愛液に濡れた淫肉を亀頭で掻き分けながら、ゆっくりとりんの中に埋没していく肉棹。

 ずぶり──

「あ……あ……あ……!」

 りんの眼がいっぱいに見開かれる。

 すんなり入ったのは入り口だけだった。すぐに抵抗する肉壁にぶつかり、

「痛いだろうけど……我慢して……」

 ボクは腰に力をこめ、ズッ……ズッ……ズッ──と、強引にりんの中に侵入していく。

 りんの背中が痛みに震え、つっぱった。

「う……あ……あ……! 痛い……! ダンナ……痛いよ……!」

「りん……身体の力を抜いて……」

「うあ……あ……ああ……!」

 りんのこの反応は間違いなく処女だった(疑ってもいなかったが)。涙を流しながらも必死になってからだから力を抜くりん。

「ああぁ……ダ、ダンナ……お願い……手をつないで……」

 ボクはりんの要望に応え、上半身を曲げてりんの上に重なり、腕を延ばしてりんと手を繋いだ。りんは震える手でボクの手をギュッと強く握り返してきた。顔も目と鼻の先同士になり、りんは涙目でボクを見つめ、

「ダンナ……ダンナぁ……!」

と、ボクを繰り返し呼んだ。

 りんの耳元で囁く。

「もっと……りんの深く……入れるよ……」

 片腕の押さえが無くなったので、そちら側の足をりんの足に絡ませ、固定した。

 そしてまた進んでいく。

 ズッ……ズッ……ズッ──

「うあああっ──!!」

 あまりに痛いらしく、りんは握った手の指先をボクの手に食い込ませてきた。痛い。爪は手入れしてあるらしくほとんど伸びてないのが幸いだったが、りんの痛みの幾ばくかを知ることができるだろうか──と思ったりした。

 それにしても、こうして処女のおまんこを開通させていくこの作業に、ボクの中でたまらない愉悦が湧き上がってくるのを感じていた。処女が好きな男というのは、この瞬間に最大の歓びを味わうのだろうか……。

 りんの膣(なか)は未開発だったが、すでに愛液がにじみ出てぬめっていた。ゆっくり進むことで快感がハッキリと襲ってきて、それを耐えるのにボクも必死だった。童貞や経験不足だったらまず間違いなく挿れてる途中で射精してしまうだろう……。それほどきつく、だけど熱く柔らかく包み込んでくる締め付けだった。

「うう……痛いよぅ……」

「抜いて欲しい?」

と聞くと、りんは泣きながらも首を横に振った。

「ううん……我慢する……だって……ダンナが私の中に入ってるから……」

「そうだね……ボクたちは今、本当に一緒になっているんだ……」

「ああ……なんか嬉しい……」

 りんは本当に嬉しそうに満面に笑顔を浮かべた。まだ痛いはずなのに──ボクはズキッときたが、その感情に蓋を被せるようにして心の隅に追いやって閉じ込め、「そろそろ動くよ……」と、抽送を開始した。

 

 ズルル──グチュゥ!

 

 一回ゆっくりと出し入れしただけで、

「ヒイッ!」

と、りんはからだを硬直させ、痛々しい悲鳴を上げた。ボクの方はというと、処女のきつさではあったが痛みを感じるほどの締め付けではなく、むしろこのまま我慢できずに激しいピストン運動をしてしまいたい欲望を抑えつけるのに大変だった。

「くう……すごい締めつけ……りん……からだの力は抜くんだ……リラックスして……そのうち気持ちよくなるから……」

「うん……ダンナの言うとおりにする……」

 りんは切なげにからだを震わせながら息をはき、徐々に力を抜いていく。それにともない膣圧も次第に緩くなってゆき、出し入れしやすくなった。

「しばらく我慢してて……」

と、ボクは抽送を再開した。

 

 ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……

 

「あ……あ……あぅ……あ……あぁ……」

 一定のリズムでりんの奥へ奥へと楔を打ち込んでいく。

 りんが必死に堪え忍ぶ姿を見ながら、ボクにとっては単調な作業がしばらく続いた。きついことはきついが、落ち着きさえすればこれぐらいの刺激はけっこう耐えられる。

 気持ちに余裕が出てくると、寝ているすずの事がふと気になった。ボクとりんがこうしてセックスしている物音に気付いてやしないだろうか──と少し不安になる。

(まあバレたらバレたで二人とも相手にすればいいだけの話だけどね)

 肉棹は一つしかないが、精力は無尽蔵だ。一人を相手にするよりも長時間楽しめるだろう……。

 

 ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……

 

 腰を打ち付けられて揺さぶられると縁石に体が擦れて痛いのか、りんは手をついて上半身を持ち上げた。たわわな双つの果実が淫らに垂れ動くのに目を奪われたボクは、両手で包むように鷲掴み、それでりんの体を押さえつつ揉みしだく。

「いやあぁ……そんなに胸を揉まないでぇ……変な気持ちになるぅ……!」

 ボクは口で答えるかわりに、熱く火照ってきた乳房をますます揉みくちゃにし、同時に腰の動きをより確かなものにした。

 

 ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……ズチュ……

 

「はあああぁぁぁっ──!!」

 りんはよがり声をあげ、艶めかしく背中を反り返らせた。

 

 どれぐらいピストンしていただろうか。懸命になじもうとしていたりんは、いつしかからだからも余計な力が抜け、もう堪えきれない様子で縁石に上半身を預けながら襲いくる快感に悶えるようになっていた。処女の固さはまだまだあるものの、ゆっくり単調にやった効果か、肉壺はぐちゃぐちゃにこなれ、もうほとんど痛みは感じていないようだった。

 

 ズチュ……グチュ……グチュ……ズチュ……グチュ……ズチュ……

 

「はあぁ……ああん……あうぅ……! だめぇ……気持ちいい……気持ちいいよう……んん……んあっ……んああぁ……!」

「ボクも……りんの中、すごく気持ちいいよ……」

 

 ズチュ……グチュ……グチュ……ズチュ……グチュ……ズチュ……

 

「あぁ……ダンナぁ……好きぃ……大好きぃ……んあぁっ……ああう……ダンナ……ダンナぁ……!」

 りんの膣(ちつ)は早くも性的な運動を覚え、肉棹をしぼるようにして肉襞が絡みついてくる。愛液がとめどもなく溢れ、結合部からりんの足を伝って温泉に流れ込んでいた。りんの肉壺を掻き回し、腰を打ち付ける音が、外の嵐にも負けないほど風呂場に響き渡る。

 

 ズチュ……グチュ……グチュ……ズチュ……グチュ……ズチュ……

 

「はあぁ……おなかが……おなかが突き上げられるぅ……!」

 いつの間にか、気付かないうちにボクは抽送の速度を上げていたようだ。りんの子宮を揺さぶるほどに奥まで激しく打ち込んでいた。

 そろそろいいかな……と、肉棹の動きに円運動を加えてみた。

「ハアアァァ──!!」

と、たまらずに甲高い嬌声を上げてりんは仰け反り、快楽に堕ちた顔で天井を振り仰いだ。

「りん、すずに聞こえちゃうよ……?」

「い、いやぁ……!」

 キュウウッと膣(なか)が締まり、そのきつさにボクは、「うっ!」と必死に発射してしまうのを我慢した。

「……ふふ……すずに見られるのは厭かい?」

「こ、こんな所……見られたくないよぅ……」

と、りんはいやいやと首を振った。

「どうしてかな? ボクたちが仲良く交わってる所を誰かに見てもら──ううっ!!」

 再びすごい締めつけが襲いかかってきた。

「──ハアアアァァァーーーーーッ──!!!!!!」

と、りんは背中をピンと仰け反らせ、イッた。

(キツ──いっ……出る──!)

 その瞬間、ボクも堪えきれずに、りんの中で爆発した。腰を強く打ち付けて隙間無く密着させ、深くまで挿し込んだ肉壺の奥で思いきり精液をぶちまける。

 

 ドビュウッ、ドビュ、ドビュ、ドビュビュビュッ、ドビュルルルル──

 

 ザーメンが一滴残らずりんの中へと注ぎ込まれていく。

「うあああ……びくびくしてる……あつぅい……何か……熱いものが私の中にぃ……」ぶるぶるとからだを震わせながら喘ぐりん。やがて快感の波が去ると、ぐったりとして縁石に突っ伏した。

「はあああ……」

 ボクも全てを出し終えると、虚脱感にりんの背中に覆い重なる。

「はあ……はあ……」

 しばらく二人とも動かず、荒い呼吸が交わり合うだけだった。

(りんは……見られるってことに敏感に反応するな……裸見られるの恥ずかしがるからかな……)

 それはともかく。

 今度はりんを手に入れられた成功の余韻に浸りながら、これからのより楽しくなるだろう愛欲の生活に胸弾む思いを馳せた──

 

 

(終)

 

 

 

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最終更新:2020年02月23日 17:29