信じる者、信じない者(Ⅲ) ◆UcWYhusQhw


「……ん、ううん? ここは?」
美凪が起きた時、自分に何が起きたかよく把握できなかった。

確か自分は武に襲われてそのまま気を失ったはず。
なのにどうして室内にいて床に寝ている?

そんな疑問を吹き飛ばすかのように声をかけてきた者がいた。

「起きたか、美凪」
「え……倉成さん?」
それは武だった。
剣を持ち圧倒的な存在感を出し美凪の前に立っていた。

「……ここは何処ですか? そして私がどうしてここに? 殺さなかったんですか?」

美凪が今、自分のおかれている状況を武に求めた。
あまりに状況が変わりすぎて美凪には理解が出来なかった。
そんな美凪に武が

「ここは病院だ。俺達が始めてあった場所だ、そして全てが決まる場所……まあそれはいい、美凪。今お前は人質ってことだ」
「人質?」
「ああ、あの後、圭一たちが来たんだ、お前を助ける為に。そして圭一とどちらが正しいか決める為に決闘する事にした、ここでな。お前は圭一が一人で来るための人質さ。俺は圭一と決着がつけたいからな」
「そんな!?」
美凪の顔が驚きに変わった。
自分が気絶してる間にそんな事が起きているとは思わなかったからだ。

そんな美凪を見ながら武は話を続けた。
「俺はどうしても信じられない。圭一が言った事が。仲間といった事や信じるといった事が。たとえ殺し合いに乗っていない事が真実だとしても」
「俺は信じない。認めない。信じちまったら、俺は何をしてきた? 裏切り、騙され、弱い少女にまでこの剣を向けた。信じちまったら、俺は自分が忌み嫌ってた者になってしまう」
「だから俺は信じる事なんかできやしないのさ! 俺は間違っていなんかない!」

それはもうほとんど武の独白に近いものだった。
武は迷っていた。
疑心暗鬼になっても一度疑問に思ってしまった事は中々消えない。
だから圭一のことが正しいのではないか思ってしまった。

でも信じてしまったら自分は最悪なものになってしまう。
だから信じるわけにはいかなかった。

武の呟きを静かに聴いていた美凪が武に話し始めた。
「……よかった、武さんも私達と同じく弱い人ですね」
「……俺が弱いだと?」
「ええ、たとえ病気に罹っていて疑心暗鬼になっていても本質は変わりません」
「武さんは前と変わらない仲間思いで優しい人です。そして後悔もする普通の人です」
「武さん、信じてください。今、貴方は自分やった事を後悔してます。皆、そうです。でも皆それを乗り越えていくんです、その後悔から。だから今なら乗り越えられるはずです」
「お願いです。前原さんを信じてください」
そう武に懇願するように諭した。

が、武は
「……ふん、俺が少しでもよくなったらそう懐柔するのか? ふざけるなっ! そうやって善人ぶるなよ! 俺は信じない!」
そう叫び「求め」を美凪の首筋に当てた。
美凪は驚き説得が失敗した事を思いながら押し黙った。


「ふん、まあいい。圭一が来れば決着が付く。どっちが正しいかがな」
「まあ負ける訳がない。圭一を殺した後お前も殺してやるよ」
武には自信があった。
キュレイである時点で圭一と差がついてること。
この「求め」がある事に起因していた。

がそれを美凪が否定した。
「違います! 前原さんが貴方に負ける訳がありません!」
美凪にしては大声で叫んだ。
「何だと……!? 何処にそんな自信があるんだよ!」
「それは前原さんにあってあなたにはない力あるからです」
「何だよ、それは!」

美凪には解っていた。
圭一の強さが。

「信じる力です」

そうそれは信じる力。

「信じる力だと?」
「そう信じる力です。仲間、信念、希望。そう全てを彼は信じているんです! どんな状況でも彼は信じることを止めません! 信じる全てを否定する貴方になんか負けるわけありません!」

美凪はそんな圭一の信じる力を誰よりも知っていた。
だから圧倒的に武が有利な状況でも圭一の勝利を信じていた。

「ははは!! 何を言うかと思えば! そんなのが力だって? はっ! そんなの決して力じゃない! それを示してやるよ!」

だがそれでも武は信じる事を否定した。



そしてその時
「武さん! 遠野さん!」
遂に圭一が走って来た。

「来たか。圭一!」
武は楽しそうに圭一を見た。




信じる者、前原圭一。
信じない者、倉成武。
役者は揃った。

舞台は病院。
2人が出会った場所。
そして決着の地。

そして必要なのは戦いを始める鐘だけ――




「武さん! 遠野さんには何もしてないんだろうな?」
圭一は息を整えながら武に聞いた。
武は美凪の首筋に「求め」を当てつつ
「ああ、俺はお前みたいな卑怯者とは違う。何もしてないさ」

圭一は美凪が大丈夫そうなのを見てほっとした。
そして彼が武と決闘する前に話さなければならないことがあった

たとえ無駄だとしても呼びかけなければならない。
そう圭一は思った。

「なあ、武さん、聞いてくれ。武さんはH173に犯されてるんだけなんだ。だからきっと治せる。いや、俺が治してみせる! そうすれば前みたいに仲間を守ろうとする人間に戻れるんだ」
「だから、俺を信じてくれ、武さん、必ず助ける!」

圭一の悲痛の叫び。

「……信じられる? 信じられるものか! 俺は何も変わってない! 変わったのは圭一。お前だろうが!」

だがそれは武に届く訳もなく、
そして

「いい加減にしようぜ、もう戦うしかないんだ、圭一。どっち正しいか決めよう」
「もう言葉なんか要らない。後は互いの力をぶつけるだけ。始めよう」

戦いを告げる鐘が鳴り始めた

(結局、戦うしかないのかよ……畜生)

圭一は少し落胆しつつも

(でも、俺が武さんを救う。そう決めたんだ!)

その揺るがない決意を持って

「ああ、解った。俺は負けない! 遠野さんも救い、武さんも救ってみせる! ここで負ける訳にはいかない! 必ず救う!」

「冥加」を鞘から引き抜き鞘を投げ捨てた。
そして「冥加」を構えた。

しかし向けたのは刀の峰。
これは武を殺すのではなく救うという意思表示。

そんな圭一を見つつ
「ふん……最後まで善人ぶるのかよ。まあいい。俺は負けない! お前を殺し俺が正しいのを認める! 圭一! 必ず殺してやる!」
武は美凪に向けた「求め」を圭一に向けなおした。

そして武は美凪のほうを見て
「美凪、お前は離れてろ。これから圭一とさしで戦う。決して邪魔するな。これは俺達の戦いだ」

美凪は2人の決闘を邪魔する事は無理だと判断し
「……わかりました」
被害の及ばない所に向かおうとしていた。
2人の決闘を見届けるために。
自分には何も出来ない歯痒さ。
漠然とした大きな不安。
そんな事を思っていた時だった。

「遠野さん! 勝って必ず助けるから! 約束する! 待ってってくれ! 安心してくれ! 武さん救って、遠野さん助けるから!」

圭一の声が聞こえ来たのは。
その瞬間美凪の心から不安は無くなった

(……どうして、どうしてでしょうか? あの人の声を聞いただけでこんな安らげるなんて……温かい)

そして圭一のほうをもう一度向き

「信じてますから……信じてますから! 必ず勝ってください! 前原さん! 信じてます!」

そう答えた。
今、美凪が圭一のためにできる事は圭一を信じる事。
それが圭一の力になる。
そう思ったから。

圭一は満足そうに
「ああ、必ず勝つ!」
美凪に答えた。
美凪は満足そうに微笑みながら離れていった。


そして圭一と武は向かい合い剣を向け合った。
「やっと決着がつく。初めて会ったこの場所で。圭一、覚悟はいいか?」
2人が出会って色々あった。
その原点の場所で。
「ああとっくに出来てる。いくぜ! 武さん!」
2人の決着が付く。

2人は構え

「必ず助ける!」
「必ず殺す!」

相手に己が信念ぶつける為疾駆した。

そして遂に始まった。

2人の信念をぶつけるための戦いが。




 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・





「おらおら! どうしたよ! 圭一! この程度じゃないだろ!」
「くっ……ああ、まだだ! こんな所で諦めるか!」

決戦が始まってから何合か切り結んだ頃、戦況は武の方が優利だった。
2人にトウカやアセリアのような剣の技術はない。
そして二人の持つ剣は形は違うとも武器としての質はほとんど一緒。
なら差が付くのは一つだけ。
そう身体能力。
キュレイで身体能力が上がっている武が普通の学生である圭一を凌駕するのも当然だった。

「はあああぁ!!」
「ぐああぁぁ!」

そして優利にたっている武が繰り出した高速の突き。
圭一は避けようとするも間に合わなくわき腹を掠めた。

たまらず圭一は距離をとった。

「くっ、流石だな武さん。すげー剣が早いや」
「ふん、なら諦めたらどうだ。何もないお前が勝てる要素なんてない」
「悪い冗談だ。諦めるなんて。それに負ける気もない!」

そう言いきって圭一は改めて武に向かって疾駆した。
剣を上段に構え武の頭に振りおろそうとした。



「そんなわかりきった攻撃がきくか!」
武は余裕を持って求めで受けようとした。
しかし圭一の狙いは頭ではなかった。

振り下ろされるその刹那、振り下ろすのをやめ狙いをかえた。
狙いはわき腹。
そう上段からの振り下ろしはただのフェイントでしかなかった。
武は対応しきれず
「がっ!?」
直撃した。
圭一が峰打ちでなかったら確実に命を奪っていただろう。

武は少しはなれ打たれた所を押さえつつ
「畜生! 油断した!」
「俺は武さんみたいに力はないからな。少しでも工夫しなきゃ勝てないからさ。俺は負けるわけにはいかないんだ! 信じて待ってくれる仲間がいるから!」
圭一が言い切った。

武は苛立っていた。
圭一から思わない一撃を喰らった事。
未だ圭一が仲間を信じるといっている事。
すべてに苛立っていた。
首を掻いてる事に気がつかずに
「信じるだと……仲間だと! ふざけんなぁ! 俺を散々利用して裏切ったお前が言うのか! 信じるか! 認めるもんかぁ!!」
「違う! 利用なんかしてない! 裏切ってなんかしてない!」
「違ってない! 皆俺を利用するだけなんだろ!」
「そんな訳無い! 武さんは俺を仲間だといってくれた。信じてくれたじゃないか! 俺はその事を忘れない! だから武さんも大切な仲間で俺も信じることができたんだ! 俺は今でも信じてる! だから武さん助けたい!」
圭一はそう言い切った。
圭一の変わらぬ決意。
それを伝えた。


(仲間……俺は確かにそう思っていた。何故それを変えた? 解らない。でも認めらない。認めたら俺は俺でいられなくなる)
武は少しだけでも圭一を信じ始めてきた。
でも感情がそれ否定していた。
認めたら自分が自分で入られなくなる気がして。
だから感情に任せ
「違う! 違う! 俺は認めねぇぇぇぇぇぇ!! 俺は信じねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
全てを否定し圭一に向かい疾駆した。

圭一を殺せば全てが終わる。そう思って。

「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「くっ!? お、重い!?」

袈裟、逆袈裟、唐竹、横一文字。なぎ払い。
圭一に全ての力をこめてあらん限りの斬撃を放った。
武の身体能力全てをこめた斬撃は圭一には重く受けるので精一杯だった。

「信じるものか!」
武の一撃一撃には否定の重いが重なっていた。
「認めるものか!」
信じない。認めない。
圭一の全てを拒絶しようとした。

そして

「俺は絶対お前を認めねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

その拒絶の思いは力となって圭一に振り下ろされた。
圧倒的な振り下ろし。

圭一は受けたが

「がっ!? しまった!?」

圧倒的ない力に耐えられなくて「冥加」を落としてしまった
圭一が取ろうとするも、
「させねぇよ!」
武の斬撃に阻まれた。

そして
「これで終わりだな、圭一。お前の武器は無い」
武に「冥加」を拾われてしまった。

完璧に流れは武の方になっていた。
圭一にもう攻撃手段は無い。
「冥加」はもう武によってしまわれてた。

「諦めたらどうだ? もう無理だろ」

絶体絶命。
だが圭一は
「俺は絶対諦めない! こんな所で諦めてたまるか!」
諦めていなかった。

「ふん! ならさっさと殺してやるよ!」
武はそういって剣を振った。
圭一はそれを紙一重でかわした。


「ちっ、そう避けてばっかいるなよ!」
あれから圭一は武の攻撃避けつつ後退していった。


「はぁ!」
武はまた剣を振るう。
圭一はそれをも避けそして
「遠野さん!」
美凪の名を呼んだ。
美凪はそれに答える様に駆け出し始めた。

武はそれを見て
「何だ、美凪を逃がすため避け続けたのか。ふん、無駄だ。お前殺したすぐ追っかけて殺してやるよ。諦めな」
圭一は美凪が逃げられるように避け続けたのだと思った。
今の攻撃で圭一は壁際まで追い詰められておりもう避けるのを続けるのも不可能になっていた。

だが圭一は不敵に笑い
「諦める……? はっ! 勝ちを確信したのさ!」
そう言い放った。

「勝つだと? 馬鹿言ってんじゃねえ! お前には武器も無い! そしてもう逃げ場も無い! この状況を覆す事なんか無理だ!」
武は驚きそう言った。

「まだ一つだけ力はあるさ。それが俺の一番の力だ!」
「力? まあいい、圭一。楽しかったぜ。今すぐ殺してやるよ!」
武は疑問に思いつつも横一文字に剣を振るった。

圭一に迫る確実な死。

が、圭一は

「俺は! ぜってー諦めねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「なっ!? 馬鹿な!?」

武が振るった「求め」。それに跳躍して飛び乗った。
「求め」に重さに耐え切れず地面に付く瞬間、圭一はさらに飛んだ。
武は衝撃で剣を落とした

武は驚愕した。
「そんな飛んだ所で! 逃げるだけ……」
が、さらに驚く事があった。

「前原さぁぁぁん!!!」

逃げたと思ったはずの美凪が跳んだ圭一に向かって何かを投げた。

(な!? にげたんじゃないのか!? それにもう武器は無いはず!?)

そして圭一がそれを受け取った。

それは鞘。

そう、圭一が最初に投げ捨てた「冥加」の鞘。

美凪は逃げたのではなく鞘を取りにいったのだった。

そして圭一が空中で

「これが! 俺の信じる力だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

がら空きの武の背中に鞘で全力で叩いた。

「がはっ!? こんな事が!?」

武はその衝撃に耐えらなくなりひざを付いた。
動こうにも体が動かない。
ダメージは予想以上にでかかった。

「見たか! 武さん! これが俺に残された信じる力だ!」
武の目の前に地面に降り立った圭一がいた。美凪も武が落とした「求め」を回収して傍に来ていた。
明らかな形勢逆転。
そしてチェックメイト。
先ほどと違い武にはもう動く力が乗っていない。

武の負けだった。

「どうしてだ? 圭一。どうして美凪が逃げないと思った? 美凪、どうして逃げなかった?」
武は疑問に思っていた事を口にした。

「信じてたからさ! 美凪さんならこうしてくれるってそう信じたから! 美凪さんを信じてたからこそ俺は諦めなかった!」
「信じてたからです! 前原さんは絶対に諦めないって! 勝つって! 私を助けると約束したから! だから私はあの時前原さんが言った事を理解できたんです! できる事しようと思ったんです! 信じられたんです!」

そう二人が言った。
互いに信じてたから。
だから動けた。


「これが信じる力だ! 武さん! お願いだ。信じてくれ。この前原圭一を!」
「武は今病気に犯されてるだけだ! 治ればきっと元に戻れる! 仲間思いの武さんに!」
「絶対助ける! だから信じてくれ! 武さん!」

圭一の悲痛の叫び。
今しかなかった。武を説得できるのは。

「なあ、圭一? お前は何でここまで俺を救おうとする? ほっといてもいいだろう?」

武の疑問。
どうしてここまでするのか解らなかった。

圭一は
「それは武さんが仲間だから! 大切な信じてる仲間だから! 武さん! あんたを信じてるから! 今でも信じてるから!」

それが圭一の想い。
その想いこそが圭一を動かしていた。

(俺は圭一たちを信じることをやめた。けど圭一はそれを止めなかった。それだけの事か。だがそれだけの事で俺は負けた)

そしてついに
「いいだろう、圭一。俺はお前に負けた。好きにすればいい」
「もし俺が病魔に罹っているのなら、そのせいでおかしいのなら」

「俺を救え。圭一。お前の信じる力で俺を救ってみろ。出来るか? 前原圭一!」
「ああ! 必ず! 必ず! 救う!」

武は微笑み、途端に意識があやふやになり
「ふん……お前を……信じる……圭……一……」
そのまま気絶した。
最後には圭一を信じて。

これで2人の決闘は終わりを告げた。




 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・





「大丈夫ですか? 前原さん?」
「ああ、大丈夫だよ、美凪さん」
決闘が終わった後、美凪は圭一の傷を治療していた。

「……美凪さん、無事でよかった。助けられてよかった」
治療している美凪に圭一がそういい始めた。
「俺、美凪さんが連れ去られた時、凄く怖かった。このまま居なくなっちまうって」
「だから助けられて本当に嬉しいんだ。これからも傍にいて欲しい。いいかな?」

美凪は笑顔で
「ええ、いいですよ。前原さん。後さっきから名前で呼んでますよ?」
「え!? 本当か!?」
圭一は顔が赤くなり恥ずかしくなりながら
「……これから、そう呼んでいいかな?」
「いいですよ」

圭一はさらに真っ赤になって
「ありがとう、美凪さん」
そう言った。
「ちょっと眠くなったよ。寝ていいかな」
「はい、どうぞ」

美凪の返答にきかないうちに圭一は寝始めた。
きっと疲れたのだろう。

そんな圭一の寝顔を見つつ
「お礼を言わないといけないのはこっちです。私を助けるのにこんなに命がけになってくれて……」
美凪の知らないうちに涙が出始めた。
「貴方を信じてよかった。もう無理しないでくださいね?」
もう一度圭一の顔を見た。
途端に愛おしくなり

「頑張ったで賞を贈呈……」

そっと抱きしめキスをした。

「ありがとうございます。ありがとう、前原さん……いえ……圭一さん」

美凪は圭一の頭を撫でて始めた。
出来るのなら圭一が起きるその時まで。

美凪の心に表れたとても愛おしいもの、無くしたくないものを想いつつ
ずっと頭を撫でていた。



【F-6 病院3階ホール/2日目 黎明】


【前原圭一@ひぐらしのなく頃に祭】
【状態:精神安定、右拳軽傷、体全体に軽度の打撲と無数の切り傷、左肩刺し傷(左腕を動かすと、大きな痛みを伴う)、わき腹切り傷(治療済み)】
【装備:永遠神剣第六位冥加の鞘@永遠のアセリア -この大地の果てで- 】
【所持品:支給品一式×2、折れた柳也の刀@AIR(柄と刃の部分に別れてます)、キックボード(折り畳み式)、大石のノート、情報を纏めた紙×2】
【思考・行動】
基本方針:仲間を集めてロワからの脱出、殺し合いには乗らない、人を信じる
0:睡眠中
1:武を救う
2:知り合いとの合流、または合流手段の模索
3:あゆについては態度保留、但し大石を殺したことを許す気は今のところない。
4:良美を警戒
5:ハクオロに対しては一応警戒。
6:いつか祭具殿の中へ入りたい

【備考】
※大石のノートは一応、最後まで読みました。ただ、ノートの何処かに別の考察を書いている可能性はあります
※二見瑛理子、宮小路瑞穂、アセリアを信頼
※春原陽平、小町つぐみの情報を得ました


【遠野美凪@AIR】
【状態:腹部打撲】
【装備:永遠神剣第四位「求め」@永遠のアセリア】
【所持品:支給品一式×2、包丁、救急箱、人形(詳細不明)、服(詳細不明)、顔写真付き名簿(圭一と美凪の写真は切り抜かれています)情報を纏めた紙×2】
1:しばらく待機
2:知り合いと合流する
3:佐藤良美を警戒

【備考】
※春原陽平、小町つぐみの情報を得ました
※武がH173に感染していることに気が付きました
※永遠神剣第四位「求め」について
「求め」の本来の主は高嶺悠人、魔力持ちなら以下のスキルを使用可能、制限により持ち主を支配することは不可能。
ヘビーアタック:神剣によって上昇した能力での攻撃。
オーラフォトンバリア:マナによる強固なバリア、制限により銃弾を半減程度)



【倉成武@Ever17】
【装備:投げナイフ2本、貴子のリボン(右手首に巻きつけてる)】
【所持品:支給品一式 ジッポライター、富竹のカメラ&フィルム4本@ひぐらしのなく頃に、永遠神剣第六位冥加@永遠のアセリア -この大地の果てで- 
     ナポリタンの帽子@永遠のアセリア、可憐のロケット@Sister Princess、首輪(厳島貴子)、鍵】
【状態:L5侵蝕中。中度の疑心暗鬼。強い迷い。
 頭蓋骨に皹(内出血の恐れあり)。頬と口内裂傷(ほぼ回復)。頚部に痒み。脇腹と肩に銃傷。刀傷が無数。服に返り血、気絶】
【思考・行動】
基本方針:???
0:気絶中
1:???

【備考】
※キュレイウィルスにより、L5の侵蝕が遅れています、現在はL3相当の状態で、症状は弱まっていますが、疑心や強いストレスによって進行する恐れがあります。
※自分が雛見沢症候群に犯されている可能性を、自覚しました
※前原圭一、遠野美凪の知り合いの情報を得ました。
※富竹のカメラは普通のカメラです(以外と上物)フラッシュは上手く使えば目潰しになるかも
※所有している鍵は祭具殿のものと考えていますが別の物への鍵にしても構いません
※救急車(鍵付き)のガソリンはレギュラーです。現在の燃料はごく僅かです。何時燃料切れを起こしても、可笑しくありません。
※キュレイにより少しづつですが傷の治療が行われています。
※スピリットの場合、冥加の使用には、普段の数倍の負担がかかります。
※神剣魔法は以上の技が使用可能です。
アイアンメイデン  補助魔法。影からの奇襲によって、相手の手足を串刺す。
ダークインパクト  攻撃魔法。闇の力を借りた衝撃波で攻撃する。
ブラッドラスト    補助魔法。血をマナに変換し、身体能力を増強する。


170:今、復讐が始まる 投下順に読む 179:戦う理由/其々の道(前編)
170:今、復讐が始まる 時系列順に読む 179:戦う理由/其々の道(前編)
170:決着は、初めて出会った場所で――(後編) 前原圭一 181:うたかたの恋人(前編)
170:決着は、初めて出会った場所で――(後編) 遠野美凪 181:うたかたの恋人(前編)
170:決着は、初めて出会った場所で――(後編) 倉成武 181:うたかたの恋人(前編)







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