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せーらーふくをぬがさないで◆tu4bghlMIw


……ここまでは計画通り。
佐藤良美は様々な液体で濡れそぼった表情の裏側でほくそ笑む。
……涙って意外と簡単に流せるんだなぁ。
しかも効果は抜群。 女の涙。
まだまともに恋愛をしたことも無いような中学生を騙すのに、これほど適した道具は無いだろう。


美凪から少し離れた所で、良美と圭一は寄り添うように座っている。
傍目から二人を見れば仲の良い兄弟か、見ようによっては恋人同士にも見えたかもしれない。
だがどう見ても人畜無害を絵に描いたような少女が、既に自分の意志で同い年の少女を一人刺殺していようとは誰も思うまい。
……ひとまず、この二人を出来るだけ上手く使ってエリーやレオ君と合流しなくちゃ。
良美は数センチ程度の隙間しかないほど近くに座っている圭一の顔を冷めた眼で見やる。
顔はあり得ないくらい赤く、見ているだけで肩が凝りそうなくらい緊張している。

まず集団において大切なこと。
それはイニシアチブを握ることだ。
とはいえそのために必ずしも自分が先頭に立って行動する必要は無い。
自分の思うがまま、意志をそのまま反映して前に立つリーダーを立てる、という手法で十分な場合も多い。
どれだけ上手く立ち回ろうとも、率先して舞台の上で踊り続ければ必ず誰かに目をつけられる時が来る。
それならば時が来るまで私は舞台袖で傀儡を操る人形師になればいい。

今、自分の隣に前原圭一がいるのもそれが理由だ。
意志を代弁させるならばそれは出来るだけ力が強くて、なおかつ簡単に言うことを聞くような者がいい。
そしてもう一つ、男であること。これが絶対条件になる。
エリカのように女であっても集団のリーダーになることが出来るものもいるが、それは極稀な例だ。
名簿の名前を見る限り、この殺し合いに参加しているものの約三分の二が女。
つまり多数派を占める女性陣を小数の男がまとめる、という構図になる可能性が高い。
見る限りまだまだ若い彼がこの状況で船頭に成り得る人物であるかは分からない。
だが手駒に取るのならば各種条件から見ても、遠野美凪より断然こちらだ。

「……あの」
「ん、おお!!えーと……大丈夫か?落ち着いた?」
「……うん。まだ少し、自分が壊れて……しまいそうだけど」
「ああ、辛いのは分かる。でも何とか乗り越えるしかないんだ」
「うん……」

またも吐き出される気持ちの悪い偽善に満ちた台詞。
良美は喉元から不満が黒い土石流になって溢れ出そうになるのを必死でせき止める。

「……圭一君。この後はどうするつもりだったの?」
「俺と遠野さんは今学校に向かう途中だったんだ。
 多分あそこにはこの島から脱出する何らかの手掛かりがあると思うし」
「学校かぁ……」

良美は焦った。
順当に行けばおそらくこのまま廃線に沿って北上。
その後、ペットボトルを見つけた小屋を経由して学校のあるE-4エリアに向かうことになる可能性が高い。
"犯人は現場に戻る"なんて言うけど、それを今の自分に当てはめるつもりは無い。

おぼろげながら藤林杏の死体を放置してきた場所は覚えてはいるのだ。
とはいえ、100%の確証を持って位置を記憶しているわけではない。
先程の小屋に寄ったとしても大して問題は無い。しかし、藤林杏の死体の近くを通過する、となると話は別だ。

死とは強烈で、それでいてイマイチ不透明な概念だ。 
テレビや新聞というフィルターを通して見れば、非常に身近なものとも言える。
しかし実際に自分の周りで死を体験したことがあるものは意外と少ない。
特に自分のような高校生だと未だに身内全員が健在な家庭も多い。
そして現代人の大半は病気で命を落とす。
目の前で人が血を流して死んでいる光景を目撃したことのある人間がどれだけ少ないかは想像に難くない。
良美が圭一に感じた嫌悪の理由はコレなのだ。

彼はおそらく、死を知らない。
皮膚を突き破り、肉を裂いて、血管を破裂させる感触を知らない。
人に突き刺さった刃物がどれだけ重く感じるかも、
死の淵に立った人間がその時どんな声を出してどんな表情をするのかさえ想像出来ないだろう。
『無知は罪』と断罪してしまうことも出来るが、さすがにそれは難しい。
自分だって人を殺した経験はほんの先刻まで無かったのだから。
それなのにどうしてあそこまで偽善に満ちた台詞を吐くことが出来るのか。
解せない。

圭一が自分を信じ切っていることは確信出来る。
この遠野という変な女もとりあえず自分を疑ってはいないはずだ。
だがもしも二人が藤林杏の死体を見たとしたら?

おそらく彼らは良美を恐れることだろう。
藤林杏には『いきなり襲い掛かって来た危険人物』以外の役割は求めていない。
言葉でどんなに取り繕っても、本物の死体には有無を言わせぬ力がある。
そうなっても前原圭一の偽善が、遠野美凪の無表情が、今のまま続くとは到底思えない。
二人を藤林杏の亡骸と対面させるわけにはいかない。
私が上手く誘導すればその可能性は最小限まで抑えられるとはいえ、あの場所の近くに立ち寄るも正直な話回避したいものだ。
それならば。

「圭一君。お願いがあるんだけど…」
「ん?どうしたんだ、佐藤さん」
「ちょっと寄り道になってしまうかもしれないけど一回商店街の方に寄りたいんだけどなぁ」
「商店街かぁ……んー遠野さんにも話してみないとなぁ。
 でも何でだ?誰かと待ち合わせしているとか?」
「……その……ふ……」
「ふ?」

良美は身体を僅かに捻らせ、視線を散らす。
恥じらい、ためらっているように見せる演出も忘れない。
言葉と態度による焦らしは重要だ。
あくまで佐藤良美は弱く、可憐で、気の弱い少女だと錯覚させるのだ。
胸の奥にしまった刃は最後の一瞬まで抜き放つつもりは無い。
そのため使える武器は何であれ有効に使う。
それは銃器や刃物に限ったことではない。
自分が『女』であることを。
外見の力を最大限利用する。

「服……着替えたいから。ごめんなさいっ!!
 そんなの自分勝手だって分かってるけど……でも、血が……キモチ悪くて……」
「あ……ご、ゴメンっ!!俺、そういう、女の人の気持ちとかイマイチ分からなくて……。
 そうだよな。凄いことになってるもんな、佐藤さんの服……」

圭一は顔を更に赤くさせ、明らかに取り乱している。
ここまでくればしめたものだ。
最後のトドメとばかりに良美は圭一の手を両手で包み込むように握り締める。

「大丈夫……圭一君。
 あなたが凄く優しい子なのは私、十分分かってるから。別に気にしてないよ」
「佐藤さん……」
「だから……お願い。まずは学校より先に商店街」
「あ!!そうだ、忘れてた!!」


キラキラと瞳を輝かせながら、圭一が自分にメイド服を差し出していたためである。
奇しくも美凪の呟きは圭一の耳には入らなかった。

良美は頭が痛くなった。
一つはなんとここから学校へ向かわない口実が無くなったため。
そしてもう一つは。

「……前原さん……傍目には凄い光景です」

キラキラと瞳を輝かせながら、圭一が自分にメイド服を差し出していたためである。
奇しくも美凪の呟きは圭一の耳には入らなかった。



……おはこんばんちは。どうも遠野美凪です。
拍手、ぱちぱちぱちぱち。

突然ですが私達は殺し合いをすることになってしまいました。
実際既に目の前で男の子と女の子が一人ずつ亡くなっています。
……ええ、大丈夫です。
その瞬間は胸が張り裂けそうな気持ちになりましたが、今は大分落ち着いています。
亡くなったのはどちらも私の知り合いではありませんでしたし。
でも額を撃たれた男の子に駆け寄った方々や、
首輪を爆発させられた女の子の隣にいた男の子などは本当に辛そうな表情をしていました。

ずっと守っていた大切なものが壊れてしまった、そんな表情です。
『自分の半身を失ってしまった』
赤い長髪の男の子がそう心の中で叫んでいるように感じました。
……はい、この気持ちは私にもよく分かります。
彼にとってあの殺された男の子は、私にとってのみちるのような存在だったのかもしれません 。

少し話が逸れました。
その後訳の分からないまま、見知らぬ土地に放り出された私でしたが、早速お友達が出来ました。
前原圭一さんという中学生の男の子です。
私の方が少し年上で背も高いのですが……前原さんは島から脱出するために凄く頑張ってくれています。
目的地を決めて積極的に行動しようとしたり、病院にメッセージを残したりと大奮闘です。
二枚もお米券を進呈してしまいました。
……きっと、いえおそらく既に名コンビです。

さてそんな私達ですが、なんともう一人新しいお友達が出来ました。
名前は佐藤良美さん。
佐藤さんは病院から出て学校へ向かう途中で。
何ともびっくりな出会いでした。わお。


初めてお会いした時、彼女は白いセーラー服を赤黒い血で染めて北の方向から物凄い勢いで走ってきました。
……驚きでした。私達の前の前に現れた時の彼女は酷く錯乱していました。
まるで何かに憑りつかれたように謝罪の言葉を口にするだけ。
まともに話が出来るようになるまで少し時間がかかってしまいました。
……とはいえそれには大きな理由がありました。
彼女は"人を一人殺してしまった"と震える声で私達に打ち明けたんです。

……ショックでした。ガーンという擬音で表すのも難しいくらいに。
自分と同い年くらいの女の子がもう殺人を経験してしまったんです。
しかも殺してしまった相手もブレザーを着ていたらしく、おそらく同年代。
早くも悪意を持って他人に接する人間が現れた、そのことが凄く悲しいです。
「遠野さん?どうかしたのか?」
「……いえ。何でもありません」
「よかった。じゃあそろそろ行こうぜ。
 佐藤さんもようやく着替え終わったみたいだし」

ぼんやりと線路に座って名簿を眺めていると、少し疲れた感じの前原さんが立っていました。
どうやら見張り役は終了のようです。
少し遠くのほうから未だ暗い表情をした(心なしかその他の要素が絡んでいるような気もしますが)佐藤さんが歩いてきます。
しかしどうして着替えるのは女の子なのに、私ではなくて前原さんが警備の役を仰せつかったのでしょうか。

……もしかして私、その筋の人だと思われているのでしょうか。
つまり同性愛者であると。
普通、女がこんな野外で着替える羽目になれば同行者の女性が出来る限りフォローするものです。
実際、私も佐藤さんが"アレ"に着替えるのを手伝うつもりでした。
ですが彼女は前原さんに見張りをお願いするだけに留まったのです。
当然そんなことを頼まれた前原さんは何故か元から赤かった顔を更に赤く染めることになったのですが。
……不思議です。

…………まぁとにかく、佐藤さんの衝撃の告白から四十分と二十秒が経過。
その間、ほとんど前原さんは佐藤さんにべったりでした。
同じ女性として私がもっと親身になって支えるべきだった、今更ながら思います。反省です。
ただ少し言い訳をば。
中々彼女が前原さんに抱きついたまま泣き止まなかったこと。
そのため二人の世界が構築されているような印象を受けてしまったこと。
そんな理由でイマイチ声がかけ難かったんです。
……駄目ですね、私。残念賞。
気持ちを切り替えなくてはなりません。

「……それでは、参りましょう」
「あの、遠野さん。さっき一度私から圭一君にお願いしたんだけど、先に商店街の方へ寄ってもいいかなぁ」
「……商店街ですか?」

前原さんに寄り掛かり、恋人同士のように身体を寄せた佐藤さんから予想外の提案がなされました。
現在の私達の基本的な行動方針は島から脱出することだったはずです。

そのため病院に顔写真と"学校へ向かう"という意志を示したメモを残して来ました。
病院は人が集まる場所です。
あれを見た人間が私達の後を追って、学校へと向かう可能性はそれなりに高いと思われます。
商店街に向かうとなるとおそらく、相当なタイムロスになるでしょう。下手をすれば入れ違いになってしまうかもしれません。

「い、いやその!!佐藤さんの服、これは応急処置みたいなものだろ!!
 さすがにこの格好のまま歩き回れ、ってのも酷だし……」
「……えっちですね、前原さん。女の子の身体をそんな風に見てはいけません」
「え、ちょ、ま……コレは」

何故か前原さんが慌ててフォローに入ります。
チラチラと頬を赤らめながら佐藤さんの方に視線をやる前原さん。
……まぁ赤くなるのも仕方ないんですけどね。
先程までの赤黒いセーラー服ではなく、佐藤さんは圭一さんの支給品のメイド服に着替えていたのですから。
しかも……女の私が見ても恥ずかしくなるような。

水着とボンテージとメイド服を融合したかのように見える、極めてアヴァンギャルドなデザインです。
眼を覆いたくなるほど強調された胸。スクール水着から切り取ったかのようなパンツ。
肩は完全に露出し、申し訳程度に配分された襟元と上腕部のレザーが余計にエロさを引き立てています。
一応、腰周りには腰蓑のようなフリル付きのエプロンがあしらわれているのですが、もうここまで来ると何もかもが卑猥に見える不思議。

丁度、前原さんと佐藤さんの身長が同じくらいだったからこそのミラクルフュージョンです。
……前原さんも男の子ですからね。
確かにコレは、中学生には色々な意味で刺激が強過ぎるかもしれません。
佐藤さんのプロポーションは女性の私から見ても非常に魅力的です。
私は背ばかりが高くて、胸に関してはそれ程でもないので……前原さんが意識してしまうのも無理はありません。

「……なんちゃって……冗談」
「え?と、遠野さん?」
「……オッケー。未来ある青少年の教育のためにも行くべきですね、商店街」
「分かってくれてありがとう!!遠野さん。圭一君も……私のためにごめんね」
「お……おう。なんか遠野さんの台詞が引っ掛かるけど……」
「……気にしない」

前原さんが何とも複雑な表情をしています。
さすがにセクシィなお姉さん二人に囲まれて緊張しているのかもしれません。
健全な中学生にはあまりよくない環境ですね。
おいおい慣れてもらうしかないのですが。
……まぁ、ともあれ出発ゴーです。

「くそっ、まだ痛むな……」

脇腹を押さえながら、市街地を南下する男が一人。
彼は岡崎朋也。先程出会った芙蓉楓と名乗る不気味な女と別れ、ひとまず南方の病院を目指している所だった。

移動手段としてキックボードが支給されたのは不幸中の幸いとも言えるだろう。
石弓を持った異様に耳の長い男に弓で撃ち抜かれた部分は未だ熱を持って、朋也の身体を蝕んでいる。
当たった場所が幸運だったのか、出血は思った程酷くはない。
しかし決して放置することは不可能なレベルではある。
とりあえず応急処置はしたものの、出来れば適当な消毒薬と清潔な布が欲しい。
沿岸に並ぶ都市部にて道具を調達しようとも考えたが、今は出来るだけあの男と出くわした一帯は距離を取りたい。
しかも薬品が確実に手に入る保証が無いのは痛い。見つからなければ延々と無駄に時間と体力を消費する危険性もある。
そう考えると自分が選ぶべき目的地はただ一つ。F-6エリアに位置する病院である。
ここならば確実に医療用品を手に入れることが可能である。

今現在の自分にとっての最優先事項は生き抜くこと。
いきなり見知らぬ人間に襲い掛かるような真似をするつもりは無いが、
身を守るためならば少々荒っぽい手段に出るのも仕方が無いと思っている。
しかしただ"生きる"という目標を立てても、逃げ回っているだけでは埒が明かないことも分かってはいる。
これはぐだぐだとただカレンダーを消費するだけの生活とは次元が違うのだ。
ある程度の計画性と主体性を持って行動しなければならない。
そう考えると、やはり身体を考えられる限り最高の状態に近づけて置きたい。
見知らぬ人間にこの先全く襲われない、という可能性はおそらくゼロだからだ。

「とりあえず南に行って……川が渡れればそれに越したことはないんだがな。
 後は川沿いに移動するしかないか」


失敗だ。
…………違う違う、これは成功だ。
経緯はともかく、死体の近くを通って学校に向かう可能性は潰したのだから。
上々にいけば近いうちに"まともな"服も手に入る。これを成功と言わずして何と言う。
だから今私が半ば羞恥プレイのような衣装を身にまとっていることも些細な事象に過ぎないのだ。

そうだ、全ては上手く回っている。
相手に警戒心を抱かせる血だらけのセーラー服は捨てて来た。
前原圭一に支給品について尋ねられた時も『自分が持っている支給品は錐とナイフだけである』というラインで押し通すことが出来た。
拳銃の存在を隠し切ることが出来たのは大きい。
あとは情報だ。
レオ君とエリー、そして一ノ瀬ことみ。
三人の居場所さえ手に入ればもう怖いもの無しである。
クールだ。クールになれ佐藤良美。

現状に問題は無い。


「あれ、あそこにいるって……もしかして他の参加者の人じゃ……」
「え?」

圭一のその台詞につられて伏目がちだった視線を良美は持ち上げる。
遥か前方、確かに小さくぼんやりとではあるが人影が見える。
あと少しで太陽が昇る。遠方を見渡すのに支障は無い。
とはいえ良美はそこまで視力が良いわけではないので感覚的にそこに人がいる、程度にしか相手を認識出来なかった。

「……男の人ですね。黄色い……ブレザーを着ています」
「遠野さん、ここからそこまで見えるのか?眼、いいんだな」
「……特技です。……あちらも私達に気付いたみたいです。どうしますか?」

最年少ではあるが、やはりこの集団の中心人物は圭一である。
美凪も良美も心の内枠に大分差はあるものの、そのことは共通認識であった。
その視線に込められた感情は見事なまでに正反対ではあるのだが。

「そうだな……とりあえず一度話してみようぜ。俺達を攻撃するつもりがあるなら、あんな風に突っ立てたりしないだろうし」
「……オッケーです。手を振ってみましょう、ぶんぶん」

美凪が男に向かって大きく両手を振る。
こちらは戦うつもりは無い、という意志を込めてだ。
相手の男も一瞬動作を止め、何かを考えたようだが同じく手を大きく振って応える。

「大丈夫そうだな!!佐藤さん、行きましょう!!」
「う、うん……」

情報交換が出来そうな人間の出現に興奮する圭一。
何を考えているのか分からない美凪。
そんな二人とは対照的に良美は前方からやってくる男から強烈なデジャヴを感じていた。


朋也は戸惑っていた。

「なんだ、あの集団は……。
 やけにでかい女と学生服を着たガキ、それと……コスプレした女?ありゃあ露出狂か?」

病院に向かう途中どうやら他の参加者に出くわしたらしい。
相手は三人。しかもそのうち二人は女だ。
でかい女がこちらに向かって両手を振って……振り回している。
一瞬どうすべきか考えたが、とりあえずは交渉だ。
現状相手にも戦おうという意志は無いように見えるし、こちらには爆弾もある。

「まぁ妙なことにならねぇといいけどな……。ちっ、面倒くせぇ」


【岡崎朋也@CLANNAD】
【装備:キックボード(折り畳み式)】
【所持品:手榴弾(残4発)・支給品一式】
【状態:脇腹軽症(痛み継続)・やや興奮】
【思考・行動】
基本方針:何が何でも生き延びる。
1:この三人が信用できる人物か確かめる
2:傷を治すために病院へ
3:悪意があると感じれば、容赦なく攻撃。
4:少しは知人の安否が気になる。
5:オボロが探していたハクオロのことを警戒。

【備考】
オボロは死んだ、もしくは瀕死だと勘違いしています。


……順風満帆とはいかないなぁ。
あの制服……杏ちゃんと同じ学校……と見て間違いないよね。
でも運が良いと言えば良いかぁ。
こんなに早く一ノ瀬ことみに繋がる手掛かりが見つかったんだし。
とりあえず、杏ちゃんを殺したことだけはばれない様にしないと。


【佐藤良美@つよきす -Mighty Heart-】
【装備:S&W M36(5/5)、メイド服(圭一サイズ)】
【所持品:支給品一式×2、S&W M36の予備弾15、スペツナズナイフ、錐 毒入りとラベルが貼られた500ml非常用飲料水】
【状態:健康、羞恥】
【思考・行動】
基本方針:エリカとレオ以外を信用するつもりは皆無、ゲームに乗っていない者を殺す時はバレないようにやる
1:エリカ、レオ、ことみを探して、ゲームの脱出方法を探る
2:悟られないように岡崎朋也から知り合いの情報を得る
3:人は利用出来そうなら利用する
4:怪しい者や足手纏い、襲ってくる人間は殺す
5:最悪の場合、優勝を目指す
6:まともな服を探す

【備考】
非常用飲料水の毒の有無は後の書き手に任せます。
メイド服はエンジェルモートを想定。
銃、飲料水の存在を圭一と美凪は知りません。


……おはこんばんちは。どうも遠野美凪です。
拍手、ぱちぱちぱちぱち。

どうも前に居るのは他の参加者の方のようです。
私が手を振って合図をすると、しっかりリアクションを取ってくれました。
見た限りでは危ない武器などは持っていないようです。

ただ一つだけ、気になることが。
佐藤さんが初めて出会ったときに震えながら呟やいた台詞です。

『黄色っぽい色のブレザーを着た女の人に襲われた』


私達は慎重に彼女の言葉を噛み砕いていたつもりでした。
でも今の前原さんの様子を見るにこの発言を聞き流してしまった可能性が高いのです。
私でさえいきなり目の前に血塗れの女の人が現れて動転していましたし、
佐藤さんを一生懸命宥めていた前原さんにそこまでを求めるのは酷なのかもしれませんが。


私の支給品は顔写真付きの名簿です。
佐藤さんと合流してから彼女が安定した精神状態になるまで、
特にやることも無かったので私は一人でずっとコレを眺めていました。
世の中には知らない方がいいこと、と言うものが少なからず存在します。
ですが想像するのを止める、ということは難しいわけで。
考えてはいけない、考えてはいけない。
そう心の底で思っていてもソレは無駄な叫びでしかありません。

『佐藤さんが殺してしまったのはいったい誰なのだろうか』

……最低です。
とても口には出来ません。
とはいえ、元々黄色いブレザーなんて珍しいもの、そういくつもの学校が採用しているわけがないんです。
前原さんは気付いていないかもしれませんが。

佐藤さんが手にかけてしまった女の子ともうすぐ接触するであろう男の子。
二人の関係が気になるところです。


【F-5 下部/平原/1日目 早朝】

【前原圭一@ひぐらしのなく頃に祭】
【状態:健康】
【装備:柳也の刀@AIR】
【所持品:支給品一式】
【思考・行動】
基本方針:仲間を集めてロワからの脱出
1:美凪と良美を守る
2:良美の服を探す
3:手掛かりを求め学校に向かう
4:知り合いとの合流、または合流手段の模索
【備考】
良美が殺した人物(藤林杏)と朋也の関係には気付いていません


【遠野美凪@AIR】
【状態:健康】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、顔写真付き名簿(圭一と美凪の写真は切り抜かれています)】
基本方針:圭一についていく
1:知り合いと合流する
2:良美と朋也の関係を心配
3:良美が誰を殺したのか気になる

【備考】
良美は美凪が顔写真付きの名簿を持っていることを知りません。
病院のロビーに圭一のメモと顔写真が残されています。


※良美の血濡れのセーラー服はE-5に放置


057:涙は朝焼けに染まって 投下順に読む 059:二度と触れ得ぬキョウキノサクラ
057:涙は朝焼けに染まって 時系列順に読む 059:二度と触れ得ぬキョウキノサクラ
052:許せる嘘か? 許されざる嘘か? 岡崎朋也 065:紛れ込む悪意二つ
044:偽りの贖罪 佐藤良美 065:紛れ込む悪意二つ
044:偽りの贖罪 前原圭一 065:紛れ込む悪意二つ
044:偽りの贖罪 遠野美凪 065:紛れ込む悪意二つ






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