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放送がもたらしたもの


芙蓉楓。
その名前はどのような意味を持っているのだろうか。
悲しみを覚える者、安堵を覚える者、何の感慨も抱かない者、名前に関係なく悼む者、
とにかく様々であろう。
では島の中央、ホテルの中に居る二人の少女にとって、その名前は何をもたらすのだろうか

「嘘……楓が、そんな……」
時雨亜沙にとってその名前は大事な友人の名前である。
だから彼女はその死を悼む。 彼女がその名前から得るのは悲しみという感情、ただそれだけであった。
亜沙はベッドにうずくまり、ただただ悲しみにくれていた。

しかし、彼女と同行している少女.―大空寺あゆにとってその名前は、別な意味を持っていた。
元より彼女は赤の他人の死になど何の興味もない。 (まあ呼ばれてくれたら嬉しいと思う相手はいたが)
隣で亜沙がうずくまって泣いていても、特に感慨も抱かない。
だから彼女が考えたのはその名前が呼ばれたタイミングについてだった。
(アイツは恋太郎とかいうのを殺したのは、芙蓉楓と言ってた。 そしてその芙蓉楓は既に死んでいた……ね)
いくら何でも出来すぎではないか。
殺人者と思われる相手が告げた容疑者の名前、その相手は既に死んでいた。
ならば
(死人に口無し……ってことかね)
別の場所で殺した相手に自分の罪を擦り付ける。 それは無害な人間を装うには極めて有効な方法だ。
(まあ、亜沙はそんなことは無いって言うだろうけど)
実際に、その芙蓉楓がことみと出会い、恋太郎を殺して、その後どこかで殺されたというのは十分にあり得る話ではある。
だが、
(そもそも、あんな事出来る相手に遭遇しておいて自分は無傷、とかありえないしね)
仮に、ことみの話を信じるならば、マシンガンを所持していて既に何人か殺している危険人物に遭遇して、初めて出会ったその相手から名前と他の参加者を殺していることを聞いて、何故か同行していた恋太郎だけ離れた場所で殺して、ことみは怪我一つしていない。
そんな事があり得るだろうか。
(ま、もともと疑わしいヤツがほぼにクロになっただけだけさね)

そこまで考えると彼女は腰掛けていたベッドから立ち上がり、備え付けの冷蔵庫の傍まで歩くと、置いてあるグラスを取り氷を入れ、中にあったミネラルウォーターを注ぎ込んだ。

因みにこの部屋はホテルはホテルでもその最上階、ロイヤルスイートだったりする。
 放送前、危険人物のことみと、どこかイカレてる良美から離れたあゆ達は休憩の為にホテルへとやって来た。
 そして、あゆはそのまま当然のように最も高級な部屋に陣取ったのであった。
 なお、このホテル自体この島には似つかわしくない立派なホテルなので、そのロイヤルスイートルームといえば、
パンピーの作者にはくわしく描写出来ないほど豪華な部屋なのではあるが、傍若無人な令嬢であるあゆは、微妙に気後れする亜沙を気にもかけずに堂々と陣取ったのである。
 そうして陣取った部屋で休憩しながら流れて来たのが先ほどの放送だった。

豪華な部屋をゆっくりと歩きまわりながら、ミネラルウォーターに口をつけ喉を潤す。
そうしながら彼女は先ほどの放送で呼ばれた別の名前について考えた。
(くたばりやがったか……あの糞虫は)
 この島で最初に出会った相手。
 知り合いと同じ名前だからといって馴れ馴れしく名前でよんできた男
(まあ、あんな甘ちゃんじゃあ仕方ないか、一応冥福ぐらいは祈ってやるかね)
 短い間だったが明らかに相容れない相手、だから別れた。
なのでその事には何の後悔もないのだが……一応少しは悼んでやることにした。
(そういや、あのヘタレはまだ残ってるんだっけね)
 その事になぜか安堵している自分に腹がたったが、深くは考えなかった。
 そして
(あの亜沙ってのはどうしようかね)
 今一番重要な事に意識を向けた。
 もともとあゆには誰かと手を組む意思はないのだ、亜沙とここまで来たのもただの成り行きに過ぎない。 このまま置き去りにする――のは流石に後味が悪いが。
 とはいえ、もともと特に目的地というものすらない(強いていうなら休憩するための場所つまり今居るホテル)ので、別段移動する理由もないのだ。
(まあ、ここより快適そうな場所もなさそうだし、しばらくはここにいてもいいか)

 色々聞いておきたい情報もあるので、ひとまずはホテルにとどまる事にしよう。
 そう思い、とりあえず亜沙が泣き止むのを待っているのも暇なので、シャワーを浴びることに決め移動する。
 その後でのんびりと色々考えればいいか、と思いながら
(とりあえず前の禁止エリアと、それから……魔法とかいってたっけ?)
 質問の内容だけは考えていた。
(ついでにあのことみとかいうヤツのことも聞いておくかね)
 そんなことを考えながら、下着を脱ぎ捨てバスルームへの扉をくぐった。

そんなある意味のんきな思考のあゆは、その場所に危機がせまっている事など考えもしなかった。
当然亜沙にはそんなことを考える余裕はなかった。




【D-5 ホテル(最上階・ロイヤルスイート/1日目 日中】

【大空寺あゆ@君が望む永遠】
【装備:S&W M10 (2/6) 防弾チョッキ】
【所持品:予備弾丸17発・支給品一式 閃光弾セット(発煙筒(白)x1 催涙弾x1)】
【状態:肋骨左三本骨折・右一本骨折、肉体的疲労軽度】
【思考・行動】
0:シャワーを浴びてすっきりする
1:亜沙が落ち着くのを待って情報交換。 その後当面の目的地を決める(ホテルに留まる気持ち大)
2:なるべく神社方面には行かない
3:良美を警戒
4:一応殺し合いに乗るつもりはない

【備考】
※あゆは放送の一部を聞き漏らしています。 その為禁止エリアがC-2と言う事は知らず、Cのどこかであるとしかわかっていません。 亜沙が落ち着いたら聞く予定。
※赤坂が遥を殺したかもしれないと疑っています(赤坂と遥の名前は知りません)
※ことみが恋太郎を殺害したと判断しています
※亜沙を信用。ことみが人殺しという疑惑が強まっています。良美も危険人物として警戒。
※ハクオロを危険人物と認識。
※閃光弾セット
発煙筒(白)二本と催涙弾一本、閃光弾一本のセット。

【時雨亜沙@SHUFFLE! ON THE STAGE】
【装備:無し】
【所持品:支給品一式、C120入りのアンプル×8と注射器@ひぐらしのなく頃に】
【所持品2:イングラムの予備マガジン(9ミリパラベラム弾32発)×4、ゴルフクラブ】
【状態:悲しい、体力限界(少し回復)、精神的疲労大、魔力消費大。左肩軽傷。ロングヘアー】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:楓……
2:ことみを心配
3:ネリネを止める
4:可能ならば稟と合流
5:同志を集めてタカノたちを倒す

【備考】
※あゆを信用。ことみと微妙なすれ違い。良美に対しては困惑の感情。
※ハクオロが四葉を殺害したと思っています
※楓が恋太郎を殺したという事実を認める事が出来ていません
※C120は『雛見沢症候群』治療薬だが、健常者に使用すると10分以内に全身の発疹、発熱、瞳孔の拡大、妄想を引き起こす薬です。
症候群を抑えるには1日数回の注射が必要です。
亜沙・ことみはC120の効果を知りません。

※亜沙の回復魔法は制限を受けて以下のような感じになっています。
回復魔法の発動には、魔力と体力の両方を大きく消費する。
治す怪我が酷ければ酷いほど、亜沙の消耗は激しくなる。
命に関わるような重傷は治せない。また切り落とされる等して、失った部位も治せない。

※設定はゲーム版。よってアニメ版の黒楓は知らず。





一方あゆが関心を寄せた相手はそれどころではない状態だった。
 突然起こってしまった戦闘状態、その状態から抜け出し、とりあえず逃げのび、あゆと亜沙の事について考えようとしていた時、放送は始まった
 そのまま足を止めずに、放送に耳を傾けた事によって、彼女の最大の武器は失われてしまった。
(朋也……くん?)
 彼女の最大の武器である頭脳は、全く機能していなかった。
(そんなの)
 先ほどの放送には考える事項がいくつも含まれていた
(嘘……)
 だがその事には全く頭が働かなかった。
 それどころか行うべき事、考えるべき事、心配すべき事、それら全てが何も思いつかなかった。
 彼女は何も出来なかった。
 だから彼女の肉体は無意味な動作を継続させる。
 何の意味も無いまま、彼女はどこへともなく移動し始めた。




【E-4とE-5の境目/1日目 日中】

【一ノ瀬ことみ@CLANNAD】
【装備:イングラムM10(9ミリパラベラム弾17/32)】
【所持品:謎ジャム(半分消費)@Kanon、『参加者の術、魔法一覧』、四葉のデイパック、イングラムの予備マガジン(9ミリパラベラム弾32発)×4】
【状態:自失、肉体的疲労中、腹部に軽い打撲、精神的疲労中】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:朋也くん……
2:亜沙を心配
3:身体を休ませる
4:神社から離れる
5:工場に向かい爆弾の材料を入手する(但し知人の居場所に関する情報が手に入った場合は、この限りでない)
6:鷹野の居場所を突き止める
7:ネリネとハクオロを強く警戒
8:ハクオロに微妙な罪悪感

※自失状態のまま移動しています、外部からの干渉があれば自失状態は回復します。
※ことみがどちらに向かうかは次の書き手さんにお任せします。
※ハクオロが四葉を殺害したと思っています。
※首輪の盗聴に気付いています。
※魔法についての分析を始めました。
※あゆは亜沙とっては危険ではない人物と判断。自分にとっては危険人物。
 良美に不信感。
※良美のNGワードが『汚い』であると推測


126:私の救世主さま(後編) 投下順に読む 128:残酷な罰が降り注ぐ
126:私の救世主さま(後編) 時系列順に読む 124:信じる者、信じない者(Ⅱ)
106:太陽をつかんでしまった 大空寺あゆ 134:戦の前。
106:太陽をつかんでしまった 時雨亜沙 134:戦の前。
106:太陽をつかんでしまった 一ノ瀬ことみ 134:戦の前。






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