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ルナリア=バタフライ

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所在 ニュクス
本名 ルナリア=バタフライ
役職 「ニュクス」幹部(ロイヤリスト)
ヨトゥンヘイム鉅人公国総監督
ムスペルヘイム冤枉国総監督
種族 人間
年齢 不詳
所有装具・武具 屍食教典儀?

詳細

【月光蝶】の渾名で知られる【ニュクス】〝十三夜想会〟の幹部六席にして、盟主より〝バタフライ(蝶)〟のベリティを与えられ、ヨトゥンヘイム鉅人公国、ムスペルヘイム冤枉国の二国総監督を任されている。

〝バタフライ(蝶)〟のベリティは、単純に蝶そのものを意味した名ではなく、ルナリアの美しい容姿を表すと同時に、彼女の性格である幸福を感覚的な快楽と捉え、これを産出する行為を善いとみなす気質に由来し、〝快楽主義者〟を示唆したベリティでもある。

月光を照り返すほど煌めく銀髪を高くポニーテールにした薄い褐色肌の美女である。妖艶な雰囲気を纏い、わずかに鋭さを秘めた瞳は、彼女の気質に反して寒気すら覚える澄み切った蒼眼を持つ。
「ですわ」という語尾を付けた御嬢様口調で話す特徴がある。
口調や物腰は穏やかであり、一見すると良い人に見えるのだが、心根は真黒であり、ある意味ミッドナイトと一番話の合う人物だ。
本質が悪であるという意味でも、ローレンシアとは真逆の人物として犬猿の仲であり、顔を合わせる度にいがみ合っている。
もっとも、主にローレンシアが突っ掛かるのみで、ルナリア自身は相手にしていないようだが。
だが、ルナリアとミッドナイトの二人が揃った酒席では、必ずと言っていいほど善からぬ陰謀話が語られるため、ローレンシアも「ミッドさんに悪影響がでる」として抗議している。(もっとも、ミッドナイトは悪影響以前に腹黒だが)
その能力故に、夜以外の行動を知るものはなく、日中に会うことが出来るのは、ミッドナイトだけである。
また、リスクを含んでいるという意味で、直接戦闘を好む気質ではないが、隠密行動に長けており、イガと並んで優れた諜報能力を有した人物でもある。

ミッドナイトへの忠誠心は、天を衝くほどに高く厚いが、同時に、あらゆる事柄において、ミッドナイトが負けることを絶対に許さない人物であり、それこそ、戦闘、戦略、知略、知識、賭け事など、それこそ勝負と名の付くものは例えジャンケンであっても敗北を許さない。
彼女の前で、常に勝利を要求されるミッドナイトは、表情には出さないものの、実は相当に気が気でないようだ。
それに伴った話だと、ルナリアは十三夜想会の面子の中でも、ミッドナイトに並ぶほどの酒豪なのだが、二人が飲み始めると、いつも酔い潰れるまで飲みつづけることで有名である。
ルナリアの厄介なところは、もしミッドナイトが敗北した場合、彼女が懐いていた盟主への忠誠心が、刹那にして紙切れ以下の希薄なものへと変貌するところにある。
なぜなら、ルナリアは完全に寄生して生きるタイプの人間だからだ。
これは依存とは異なり、寄生する対象は強者であれば誰でも構わないし、必要ならば対象を見限って、あるいは殺して、次の寄生先を見つけても別にルナリアは構わない。今までも、そうして生きてきたのだ。今更、疑問すら懐くことはないだろう。
彼女がミッドナイトを主と仰ぐのは、一重に自らの盟主を〝この世で最強の生物〟だと信じているからだ。
だからこそ、神々や賞金稼ぎに命を狙われることさえあるミッドナイトの懐刀という危険極まりない立ち位置に在るのも、ルナリアに言わせれば、危険に見えるだけで、実はミッドナイトの懐が、もっとも安全であると考えているし、妄信している結果に他ならない。
そうしたルナリアの性格を理解しているミッドナイトにとって、例え他愛のない酒の飲み比べでも負けるわけにはいかないのだ。
もちろん、敗北するつもりなど毛頭ないミッドナイトは、その御蔭で、毎度毎度、両者の酒量には半端がない。
最近では、【ニュクス】も巨大になり、それぞれの地域統治に追われているため、かつてほどの惨状を晒すことはなくなったが、一時期などは酷いもので、夜飲み始めて明け方近くに解散するというサイクルを普通に繰り返していた。
当時の記憶を辿るとすれば、その酒量たるや酷いもので、ある日のミッドナイトとルナリアの酒席を例に挙げると、以下のようであった。
ウィスキーボトル三本、ラムボトル五本、ショットガンスタイルで飲み干したウォッカボトル二本、そして最後に飲んでいたコーヒーリキュールのティア・マリアが一本という惨状、酔い潰れない訳がない。
当時は、いつものことであったが、ルナリアがリキュールを飲みながら、「コーヒーリキュールと言えばカルーアってよく言いますけれど、私はティア・マリアの方が好きですわ。風味がしっかりしていますもの」と語っていたあたりで、ミッドナイトの意識は既に怪しくなっている。
そうなると後は持久戦となり、ミッドナイトも「そうデスね、そうデスね」と相槌を打つばかりで、グラスを傾けるのに必死であった。
なにせ、ルナリアは意識を酒に任せて解き放てばいいし、いざとなれば夢の世界へ旅立つことも出来るが、ミッドナイトはルナリアに負けられない理由があるため、勝敗の解らなくなる状況を是とできない。よって、酒に身を任せることが出来ないため、意識を平常に保つことに全霊を傾けていたのだ。
現在に至り、ルナリアがヨトゥンヘイムとムスペルヘイムの監督役となったことで、【宵闇の降魔亭】を離れたことから、ミッドナイトは影ながら胸を撫で下ろしたという。

ミッドナイトの下に付いている事実を享受するルナリアらしく、彼女は、ミッドナイトのことを〝主様〟と呼んでいる。

最高幹部の中でも、唯一、年齢不詳の人物である。
ルナリアの年齢は、外見から判断するならば二十三、四歳というところで、ミッドナイトと大差なく見えるが、実際には、自らの宝具『屍食教典儀』によって寿命の延長を行なっているため、本来の年齢は知られていない。
『屍食教典儀』の効果は、日の高い時間帯は発動しないものの、少なくとも日没から日の出までのあいだ、その効果を持続させている。
つまり、単純に見積もっても、見た目の倍は歳をとっているという可能性もあるのだ。
それを裏付けるかのように、ルナリアは、その見た目に反した膨大な知識を有しており、【ニュクス】において、ミッドナイトに次ぐほどの博識であるらしく、あらゆる事柄を知りえている。
更には、魔術に関する造詣も深く、精霊系統の力を駆使して、自身の心身を常に若々しく保っているため、実際のところは、五十過ぎという可能性すら否定できない。
しかも、シュトルツは幼い頃、エリエスファルナ魔術学院において、ルナリアを見たことがあるらしいのだ。
見たというだけならば、驚くに値しないだろうが、そのときのルナリアは、今とまったく同じ容姿をしており、生徒ではなく、なんと戦闘魔術学科の教諭として、生徒に指導する側だったというのだから、驚愕だろう。

大量殺人(正しく人殺しの意味)、国家機密漏洩などの罪状により、現在、八百万ドラクマの賞金で指名手配を受けている。
ルナリアに科せられた【月光蝶】の二つ名は、夜にのみその姿を表す事実と、ベリティと同じく快楽主義者を意味して与えられた渾名であるようだ。
高いレベルに到達した近代最高峰の魔術師と謳われる者の一人だが、その実力と有する宝具だけでは、世の支配者たる神族を脅かす存在足り得ないとして、実力に反して、賞金額は低めである。
しかし、実際に一千万ドラクマを超える賞金首は、大抵の場合、最高難易度の犯罪者に数えられ、その領域にある者たちは、指名手配を受ける存在の中でも、千分の一以下とされている。

二国監督を任されているものの、ヨトゥンヘイムは巨人の国であり、そもそも、この世に存在するすべての生物に対する敵対者を自称する巨人は、自分たち以外を絶対に許容しない。よって進入は不可能である。当然、店を出すなど自殺行為だ。
また、ムスペルヘイムの場合は、古き神ムスペルの溶け込んだ大地として、神以外の進入を許さない土地となっている。踏破できる者は、暗黒系統を極めた魔法使いか、古き神の力を汲み取る聖者、そして、特別な防護服を纏った商人などに限られてしまう。しかも、服である以上、脱いだら死んでしまうのだ。
そうした環境の中、人間向けの店など不要であるし、出店しても客など訪れないうえ、怪しすぎる。
そういった理由から、実のところ、ヨトゥンヘイムとムスペルヘイムには、支部はおろか諜報員すら立ち入っていないのが現状だ。
名目上の中央支部は、ニダヴェリール南西の国境沿い、ヘルヘイム北西の国境沿いにそれぞれ存在しており、両国の動向調査を行なう意味でも、完全撤退は不可能であるから、現在も国境に程近い街を観測拠点としているのが実状である。

普段のルナリアは、相変わらず夜以外は支部へ赴くことはなく、昼の行動は謎に包まれているらしい。
しかし、日が沈めば、ふらりと支部に現れて、そのまま朝まで滞在するようだ。ルナリアは、魔術師としての高い実力を有する反面、面倒臭がりな気質であり、寿命の遅延以外の研究もしておらず、正直なところ魔術師としては、かなり邪道な部類に入るだろう。
また、その性格故に、本当に興味を持ったこと、盟主の頼みごとの二つの例外を除いて、自分が動き回ることは滅多にないのだとか。
ヘルヘイムの街などの雰囲気を気に入っているようで、普段は、そちらに滞在することが多く、同国の監督役であるアルト=ディストールとは何気に仲がいいようだ。
アルトは、本来、善玉を捏ね繰り回して創られたような純粋な少年であり、自身の悪性を自覚しているルナリアにしても、自分に対するあまりの邪気の無さに辟易してしまうほどだ。
しかし、アルトをお人よしといいつつも、それなりに居心地がいいのか、ヘルヘイム滞在中はアルトのいる中央支部に訪れることも多いという。
アルトもアルトで、「遊びに来てくれた」と素直に喜んで歓待するものだから、ルナリアも気分がいいのだろう。
また、アルトと交友がある繋がりで、相方であるアサトともそれなりに親しくしているらしい。
相手の善性や悪性を特段に気にしない気質を持つアサトだからこそ、ルナリアと親しくなれたとも言える。

枝話となるが、ヨトゥンヘイムとムスペルヘイムの支部料理を紹介しよう。
まず、ヨトゥンヘイムの名物料理は、〝ヨートゥンヘイメン雪山タケの串焼き〟だ。
ヨートゥンヘイメン山脈の茸は、ヨトゥンヘイム側とヘルヘイム側で色や形が異なり、紫色で緑の斑点があり大きければヨトゥンヘイム側、桃色で白の斑点があり小さければヘルヘイム側の雪山で取れた物と解る。
見た目は相当に危険だが、毒キノコではなく、前者はダイナミックでマーベラスな味、後者はファンタスティックでアメージングな味だそうで、なんとも驚きだ。
一方、ムスペルヘイムの名物料理は〝バーミリオンアイス〟である。
ムスペルヘイム原産のサボテン〝ヒロケリウス〟から取れる〝ドラゴンフルーツ〟という果実から作られたジェラートだ。
この〝ドラゴンフルーツ〟には、〝ホワイトドラゴン〟〝ゴールデンドラゴン〟〝レッドドラゴン〟〝イエロードラゴン〟〝ピンクドラゴン〟〝ミニドラゴン〟の六種類が存在し、〝バーミリオンアイス〟の材料となるのは、もっとも多く収穫され、高価なムスペルヘイム食材の中でも、比較的安価とされる〝レッドドラゴン〟である。逆に、もっとも希少なのは、以外にも〝ミニドラゴン〟だ。
この〝レッドドラゴン〟は、別名火龍果とも呼ばれる果物で、甘さがあり瑞々しいが、口から火を噴出さんばかりに熱く、辛いのが特徴である。
これをアイスクリームにすることで、冷たくて熱い。甘くて辛いという独特の味を引き出すことに成功しており、一度食べると病み付きになる、らしい。
だが、これらの料理は、別に原産国で食べられる訳ではないので、御当地メニューという感覚が薄いのも確かだ。
とは言え、どちらも色々と驚きな感想を持たれる料理だけに、真偽を確認したいという好奇心が働く、だが、実際のところ、食べる勇気が湧いてこないのが実情である。

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