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妖精種

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[来歴]


妖精はフェアリーと呼ばれる種族であり、この言葉には〝運命〟という意味がある。
人間界には、妖精界から数多くの妖精種が移り住んでいるが、もっとも代表的な種族を挙げるとすれば、それはエルフだろう。
通常のエルフは、ダークエルフとの判別をつけるため、ライトエルフと呼ばれることもあるが、種族名はエルフである。
ライトエルフ族は、人、神、魔、以外の世界である妖精界(自然界)から、四百余年前に現世へ降り立った種族とされ、妖精界とは、人間界、神界、魔界の三界同様に〝大いなるの意思〟により創造された世界の一つである。
ただし、神魔両界とは異なり、崩壊の憂き目にはあっていない。
これは、妖精という種の奔放さと賢明さ故だろう。

神魔の両界から、人間界へ生身での移動は不可能とされているが、妖精界から人間界への出入りは比較的簡単に行なうことができ、現在もニダヴェリールには、多くの妖精種が住んでいる。
ただし、人間の五感や第六感では、妖精界への入り口を見つけることができないといわれており、人間が妖精界に赴くことはできないとされる。
ただし、亜人のなかには、その通り道を知覚できる種族も存在するらしい。

彼らが人間界へとやってきた理由は、妖精種のなかで力をつけ始めたエルフ族が、安住の地を求めて旅立った結果だといわれる。
妖精界の王は、あくまで少年然とした浮気性の賢君オベロンであり、エルフはどれほど力を持っていたとしても、妖精界の王にはなれなかったのだ。
一説には、消滅しきらなかった神々という種族が人間界に降り立ったことをきっかけに、後の対抗的代替物として〝大いなる意思〟が人間界に配したとも伝えられる。

まずライトエルフから説明させてもらおう。
彼らはエルフ族、小神族とも呼ばれ、神に近い存在としてこの世に発生した種族であり、箱庭が造られた際に、ときを同じくして妖精界で産まれた。
一説には、その時点ですでに、世界の修正によって神に変わる種族として創られたのだとも言われている。

ライトエルフとは、華麗なる舞踏と歌曲を好み、白磁の肌を持ち、長い耳が特徴で、頭髪の色は他種に渡るが、そのどれもが輝くような艶と光を放つとされるほど美しく、一般的には、金髪の出生率が高いとされる。
賢明で美しいが、やや傲慢な気質があり、人間や亜人を見下しているのが一般的だ。
ライトエルフは幼くして気位が高く、特に少女の頃は、この上なく奔放だが、一度気分を損ねると手に負えなくなることで有名だ。
礼節を重んじ、階級や地位の上下関係が厳しい種族としても知られており、階級ごとに言語が異なる。
彼らライトエルフにとって、人間、亜人は自身よりも下位の種族であるという認識が一般的であり、これは、善人、悪人の偏りなく、誰しもが持っている一般常識的な価値観である。
伝承にもこれらを見ることができ、人間の命を軽視している節がうかがえる。
言うことを聞かなければ殺すという理不尽なケースも多く、この伝承では、男は結婚式を控えており、言うことを聞いている時間が無かったため、逃げてしまうが、後にエルフが贈った呪いによって男は死んでしまう。
その後、彼の花嫁も、絶望のなかで息絶えるという悲惨な結末を迎えた。
その他に、妖精の丘でエルフの女たちは、人間の男を死ぬまで躍らせつづけたという話もある。

ただし、彼らが人間や亜人に対して懐く感情は、近現代にも見られる人種差別とそれほど変わらないもので、人間とまったく友好的な関係が築けないかというとそういう訳ではない。
現在も〝ハーフエルフ(混血エルフ)〟と呼ばれる者たちが少数ながら存在していることからも解るとおり、冒険者や、そういった人種が多く所属するギルドなどでは、エルフと人間でパーティを組んでいる者たちも存在する。
特にライトエルフは、人間には扱うことのできない神聖系統を駆使するため、冒険には欠かすことのできない存在として、優遇される背景がある。
ただし、ライトエルフは気位の高さ故に、どれほど信頼関係を築いたとしても、他人にイニシアチブをとられることを嫌う。
更に、国家への帰属意識が高いため、冒険者となる者は少なく、この手のライトエルフは、一般的にも変わり者とされることが多い。
翻って、ダークエルフの場合は、自由に生きることを信条としており、冒険者などの風来者となる者も少なくない。

エルフ族には、もう一種族存在し、ライトエルフ族の対極に位置しているのが、ダークエルフ族だ。
ライトエルフと同様に小神族ではあるが、性質としては魔に近く、闇小神族と呼ばれる場合もある。
人間界にやってきた理由は、ライトエルフと同じく人間界に安住の地を求めてのことだが、その歩みはライトエルフよりも古く、現在のライトエルフが妖精界を旅立ったはるか以前に人間界へと渡り、隠れ里で暮らしていたエルフ族が、混沌をその身に浴びたことでダークエルフになったといわれる。
彼らダークエルフが享けた混沌は、神々による力の類ではなく、もっと別種の存在であったらしい。
一説には、ライトエルフと同様に、人間界に参じた魔神にとっての代替物だとも伝えられる。
ライトエルフ以上に強大な魔力と優れた身体能力を有するが、陽の光に弱く、神聖の加護に対して免疫が薄いなど、弱点も多く持っている。
容姿は、ライトエルフと同様に耳が長く美しいが、肌の色は白ではなく、薄く灰色がかっているのが特徴だ。
ダークエルフは、雑多で気安い宴会のような場を好み、そんななかで披露される歌と踊りをなにより楽しむ。
ライトエルフと同様に、他種に及ぶ頭髪の色が存在するも、やはりどれもが輝くような色艶であるらしい。
一般的には銀髪の出世率が高いとされる。
ライトエルフは、その性質故に聖神との関係が強く、人間には扱えない神聖系統を扱う。
それに対し、ダークエルフは性質が闇であるため、神聖を扱うことができず、得手不得手はあるものの使用系統は人間と変わりがない。

余談だが、エルフの語源である〝アールヴ〟は、印欧祖語で〝白い〟を意味しており、アルビノの語源でもある。
また、ダークエルフの言語であるシンダールは、そのまま〝灰色エルフ〟の意味を持っており、ヴァナヘイムの法王ヴァナ=ディースは、ライトエルフを〝白い方〟、ダークエルフを〝灰色の方〟などと呼ぶらしい。

その後のダークエルフは、旧暦にあたる聖戦期の末期を境として、表舞台へと徐々に姿を現すようになった。

枝話となるが、人間界に存在した亜人種や鬼族などを叩き伏せ、世界の支配権を人間が獲得した際に、新たな暦として霊王暦が作られた。
人の時代は長らくつづくが、その後、ヴァンパイアやオーガなどの上位不死族(ノスフェラトゥ)を筆頭とした鬼族を中心として連合が結成され、再度人間世界へと進行を開始したことで、霊王暦末期の戦乱、聖戦期が幕を開ける。
だが、ダークエルフは事ここに至っても、支配権争いに興味を示さず、表舞台へ姿を現すことはなかった。
また、今は亡きネーデルラント王国の国王ジークフリートや、先代のディランダル所有者であるローランを従えるフランク帝国皇帝シャルルマーニュをもってしても、『人は獅子の住処に触れず』という約定を結び、ダークエルフとの戦闘を避けたほどだ。
因みに、聖戦期のなかでもっとも激化した戦乱期を〝レコンキスタ(再征服時代)〟と呼び、ローランなどはこの時代の英雄と称される。

エルフは、ライト、ダークに関わらず、人間をはるかに凌駕する魔術的素養を秘めており、人間自らが、エルフの魔術を三種類に大別し、直接攻勢となる魔術を〝エルフの一撃(elf shot)〟守勢結界を〝エルフの錠(elf lock)〟対象者の動きを麻痺や催眠によって停止させる術を〝エルフの一突き(elf stroke)〟と呼び、人間以上の魔術の使い手として認識している。
ただし、〝魔術〟と呼ばれる術を、使用にたる理論へと昇華させたのは人間であり、人間の魔術師のなかには、この事実を快く思わない者も多い。

上記の〝ハーフエルフ〟について語らせてもらおう。
彼ら〝ハーフエルフ〟は、親がライトエルフである場合、多くはアルフヘイムではなく、ニダヴェリールか、それ以外の人間社会で生活している者がほとんどである。
これは、ライトエルフにとって種として劣ると考えられている人間(亜人)の子である〝ハーフエルフ〟は、迫害の対象となるため、大抵の場合はアルフヘイムでの生活が難しいことが理由に挙げられる。
逆に、人間の〝ハーフエルフ〟に対する反応は淡白なもので、気にしない者が大多数であり、冒険者などには、むしろ在り難がられる傾向にある。
こういった人間社会で育った〝ハーフエルフ〟は、例え親がライトエルフであっても、気位の高さがなく、気さくであることが多い。
ただし、〝ハーフエルフ〟は、親のエルフの魔術的素養を受け継いでいる場合が多く、その能力の高さ故に、人間の魔術師に疎まれることが間々あるとされる。
容姿は、親の種族にもよるが、ライトならば肌は白く、ダークならば灰色ではなく褐色の肌の子供が生まれる。
耳は尖っているが、純血のエルフよりも短く、寿命も半分ほどしかない。
これは、片親がエルフ以上の長命な種族(本来不死とされる鬼族など)であったとしても、例外なく半分になる。
一説には、〝ハーフエルフ〟自体が、そもそも種として無理がある存在とされ、結果として寿命の短い子供が産まれてしなうのではないか、とする説もあるが、真実は定かではない。
ただし、例え半分になったとしても、人間などよりは、はるかに長命である。
絶対ではないが、遺伝的にも人(亜人)の特徴よりもエルフの特徴が受け継がれることの方が多い。
迫害については、ライトエルフにのみ言えることであり、ダークエルフの場合、単純な能力の高さが判断基準となる場合が多く、混血か純血かというところは、あまり考慮の対象にはならない。

使用魔術は、個人差もあるがライトエルフの場合、精霊、神聖、自然の三系統を主として使用する者が多い。
逆にダークエルフは、混沌を浴びたときより、神聖の恩恵を失っているため、精霊、暗黒、自然の三系統を主とする者が多数だろう。
エルフは、ライトやダークの隔たりなく、生来から超自然力(マナ)の使用を得手とする種族であるため、通常の魔術詠唱にしても短く、かつ人間以上の威力を現出させることができる。
人間が精霊の一系統のみを極めてゆくのに対し、エルフは、種族にもよるが上記の三系統を満遍なく鍛える者が大多数を占める。
これは、いうまでもなく人間という種族が、神聖系統を行使できず、かつ妖精界の力を引きだす(あるいは、自身の自然力を高める)自然系統を不得手としていることが原因である。


[言語]


ライトエルフは、エルダール語という言語を使用する。
これは、星の民を意味しており、本来は分派などもすべて含めたエルフの総称であるが、ダークエルフは含まれない。
現在は、もっとも一般的なライトエルフの言葉として知られており、他のライトエルフの分派も使用言語として話すことができる。
ただし、やはりダークエルフはエルダール語を話さず、現代において伝わっているのかも不明である。
人間や亜人などが覚えるエルフ言語も、やはりエルダール語が一般的だ。

ライトエルフの上位種であるハイエルフが使用する言語がヴァンヤール語である。
これは、高き者を意味しており、ヴァンヤールがもっとも最古に産まれたエルフの一族であることを表している。
エルフ族のなかでも数が限りなく少ない。
他のエルフ族よりも高い能力を有しており、現在のアルフヘイムの光王アドリアン=オラーフもヴァンヤールである。

ライトエルフの分派であるリンダールは、そのまま自らの名を冠した言語であり、歌い手を意味するリンダール語を使用する。
ライトエルフの種族に列なるにも関わらず、銀髪の者が多く生まれ、行動や性格ものんびりとしている。
歌や詩作を好み、吟遊詩人などになる者が多く、国に留まる者が少ないことも特徴だが、戦闘を好まないため冒険者などとは一線を画す存在となる。
通常のライトエルフほど、傲慢であったり気位が高いなどということは無いが、口調は丁寧で、かつ皮肉屋であることが多い。

ダークエルフは、灰色エルフを意味するシンダール語を母語としている。
この言語の特徴は、数において圧倒的に勝るライトエルフの言語であるエルダールよりも、はるかに多くの人間や亜人に話されているという点だろう。
これは、ダークエルフの性格とライトエルフと人間が不仲であることが原因とされている。


[職種]


エルフ族の職種は、その性質に関わらず多岐にわたり、職人、戦士、魔術師などがそれである。
また、身体能力に恵まれたダークエルフなどは、魔術戦士という職につく場合もある。
ライトエルフは、ダークエルフよりも身体能力などで劣ってはいるが、エルフ族が得意とする自然系統魔術は、精霊系統の何倍も自身の能力強化に重きをおいた魔術でもあるため、ライトエルフにも魔術戦士なる職種が存在する。
ライトエルフのなかには、神聖系統を極めた戦士を神聖騎士などと呼ぶこともある。

デュランダルの二代前の使い手にして、神聖の奇跡を駆使することに長けたアルモントは、人間でありながら神聖騎士の称号を得ていた。

戦闘職以外に、エルフ族は職人としても優秀であり、彼らが作りだす鍛冶、彫金の細工は宝具と呼ばれない物でも、すべてが高い能力を有し、特に優良な品には〝エルヴン〟の銘を冠している。
〝エルヴンソード〟や〝エルヴンクローク〟などが、それにあたり、前者は鍛冶、後者は裁縫の技術者が作りだした品だが、どちらも高い霊的加護を秘めている。
アルフヘイムやスヴァルトアルフヘイムへ赴けば、店舗にて販売されている場合もあるだろう。
ただし、ダークエルフの場合、その銘は〝ダークエルヴン〟あるいは〝カオティックエルヴン〟となる。

一概に肯定はできないが、一般的にライトエルフは裁縫、彫金、革細工などを得手とし、優雅な装具を作るとされ、ダークエルフは鍛冶や特殊な生物の屍骸を使った骨細工などの強力な武防具を作ることが多いとされる。
前者は、彼らライトエルフの性格などに基因するが、後者は、かつてダークエルフへと変じる以前の彼ら種族が、エルフ族のなかでもっとも〝技と知識〟を愛した者たちであったためだといわれている。

両種族は、ときに宝具とよばれる品を創ってしまう場合があるほどに、職人としても優れている。


[寿命と不死性]


ライトエルフは、決して不老不死という訳ではなく、緩やかだが年老いていく。
神とは違い、この世界に生きる種族として肉体と魂のつながりが確立しており、明確な死が存在し、寿命は三千年前後だといわれている。

翻ってダークエルフは、人間より遥かに長命だが、寿命はライトエルフよりも短く、千年前後とされる。


[名前]


エルフ族は、ライトもダークも〝ギブン〟と〝サー〟のみを持つ種族として知られる。
エルフ族は、自身の名と家の名に誇りをもっているため、これらを汚す行為をよしとしない。
ただし、ダークエルフに関しては、産まれたときに受け継いだ〝サー〟を捨ててしまう者も存在する。
これは、ダークエルフが奔放であり、風来者などになって国をでて行ってしまうためだ。

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