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巨人族

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[来歴]


巨人族とは、ギガスとも呼ばれ、ヨートゥンヘイメン山脈などの山岳地域が多く存在する雪深い土地、ヨトゥンヘイムを統治する種族である。

ムスペルヘイムの熱とニヴルヘイムの寒気が交わったときに生まれたとされ、人はおろか、亜人や神々とも異なる存在である。
一説には、〝大いなる意思〟により、神、人、亜人、妖精はおろか、今後生まれくるすべての存在に対する敵対者として作り出されたと伝えられ、多くの巨人族が、それを教示されている。
それ故に、巨人族は古くから〝大いなる意思〟を絶対の創生神として崇め、明確な存在として偶像化し、一種の宗教的なものとなった。

生命の敵対者として、限りなく不死に近い肉体を与えられており、外的要因に対する防御、再生能力も他の種族とは一線を画す。
現在の主要神族であるアース神族、ヴァン神族と同等か、あるいはそれ以上の力を有しているとされる。
ただし、人間界に定着した種族であるため、明確な死線が存在し、爵位などを有する上位神と比べると、現在は戦力的に一歩遅れをとるようだ。
それでも、率先して巨人族に敵対しようとする神族は存在しない。

人間、亜人、神などには、強い敵対心を持っており、特に彼らの崇拝する絶対神〝大いなる意思〟の意向に反して世界に存在しつづけているとされる神々との関係は、一触即発の状態であり、なにが起爆剤になってもおかしくはない状況だ。
同時に、神々に与するライトエルフを嫌っている。

こうして、他国との国交をおこなわないヨトゥンヘイムだが、唯一ダークエルフが統治するスヴァルトアルフヘイムとは交流があり、現在のダークエルフの長たる闇皇帝オロウェア=スランドゥールは、ヨトゥンヘイムの大公とも親しいことで知られる。
だが、やはり人間や神と手を取り合う姿勢には否定的だ。

ヨトゥンヘイムの特異性は、現在存在し、神以外が統治する国のことごとくが、神への服従か、数による武力増強などの政策をとって均衡を保っているのに対し、巨人族のみは、大公ウートガルザ=ロキを筆頭に少数をもって国を統治している点だろう。

彼ら巨人族は、かつての〝宵の終焉〟の折に、ヨトゥンヘイムの地へ進軍した神々の軍勢を少数の部隊で打ち破ったことでも知られ、この闘争は、現在も〝ギガントマキア〟として各国に語られている。

本来の姿は、山をも超える巨体だといわれるが、神のアストラルとは異なる方法で自らの身体を小さく変化させているらしい。
これは、魔術などではなく、世界に無用な破壊をもたらさぬために〝大いなる意思〟により与えられた特殊な力であると信じられている。

ヘルヘイムに仕える冥王四将の一人、【血戯】ビートの先代にあたる【骸手】ガルガンチュアも巨人族の一人であったが、やはりその姿は巨人のそれではなく、青年然とした美丈夫であった。
なにより彼は、〝大いなる意思〟を絶対とする教えに染まらず、ヘルヘイムに仕えた稀有な存在であり、大冥国の重鎮のなかにあって、少女王ヘル以外で、唯一ギャクジョウを気にかけ、可愛がっていた人物であった。
ギャクジョウがヘルヘイムを出奔した後も、交流のあった唯一の人物であり、ギャクジョウにとっての兄貴分的存在として慕われていた。
騎士としては不良極まるが、誰よりも快活であったガルガンチュアは、しかし、今から五年前に終戦を迎えた〝冥王戦争〟の折、少数行軍にて赴いた戦場で、何者かの手により討滅され、誉れ高き騎士の一生を終えている。


[言語]


巨人族の使用言語は、アッティカ語と呼ばれるもので、この世界で巨人族以外が話すことは稀である。
しかし、発音は人間の言語に近く、学術的な意味合いで習得している学者も存在する。
ただし、やはり神々やライトエルフなどのあいだで使われることは皆無のようだ。

唯一、ダークエルフ族だけが、両国の首脳が懇意としているという理由から、アッティカ語を実用レベルで話せる者が存在する。
逆の理由から、ダークエルフの言語であるシンダールを話せる巨人も存在する。


[職種]


彼ら巨人族の生活様式は、人間の生活基盤である衣食住を必要とする生活と大差がなく、ヨトゥンヘイムの国内情勢は知られていないが、大まかな生活の差異はないとされる。
ただし、巨人族は、すべての人々が優れた戦士であることが特徴だろう。
また、彼らは、人、神々、妖精を疎んじる傾向があるため、人間が行使に耐える理論を確立した魔術の使用を禁じており、魔術的能力は皆無である。
しかし、彼ら独自の方法を用いて、精霊系統と根本を同じくする術を使用することができると言われている。
それらは、〝アニミズム・ヴォーク(宿りし者への呼びかけ)〟と言われ、〝イ・ヴォーク(喚起)〟〝カン・ヴォーク(召集)〟〝プロ・ヴォーク(刺激)〟〝イン・ヴォーク(発動)〟の四つから成るとされるが、すべてが精霊を行使するための術であり、人間で言う〝ニ大根元素四大元素二種複合素説〟に相当するものだと思われる。


[寿命と不死性]


巨人族の寿命は、鬼族と同じく、老いという意味では存在せず、身体は衰えることなく永遠に生きつづけるとされ、現在の大公ウートガルザ=ロキも、神々が神世界に存在していた頃より生きていたと伝えられている。
もっとも、人間世界に定着した種族として、明確な死線が存在しており、外的要因によってその命をおとす者は存在する。


[名前]


彼らもドワーフ同様に、〝ギブン〟のみをもつ種族だが、領主などは、領地の名を冠した〝サー〟を有している。
ただし、彼ら巨人族の名前は、他の種族とは逆に組まれており、〝サー〟が前、〝ギブン〟が後ろにくるようになっている。
例えば、大公ウートガルザ=ロキの〝サー〟は、ロキではなく、ウートガルザであり、彼が住む首都は、ウートガルズという名が冠されている。

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