Cornelia/先代(詳細・ネタバレ編)
- ヒューム♀、8b(茶色)、通常配置無し
- Oggbiの弟子。
- 30年前のミスリル銃士隊メンバー
- 三か国合同調査隊にバストゥーク共和国の代表として参加。
大半のプレイヤーは、先代コーネリアと呼ばれる彼女を恐らく魔晶石イベントや闇王のムービーで見たり、デュナミス関連イベントで見ると思う。しかし彼女が「誰からも愛される聖女」になる前は全く別の顔を見せる。彼女が今知られる「聖女」になるまでの、原石の彼女を知ることによって闇王までの物語はより深みを増すかもしれない。
守るべき何か(モンクAF)
モンクを目指す者は、熟練していくと必ず訪れるのがバストゥークの飲んだ暮れ
Oggbi。最初は酒の肴に、と課題を与える
Oggbiも、コーネリアを思い出しながら冒険者に同じ道を辿らせるのだった。
Cornelia : てめえ!この酔っ払い! よくもだましてくれたな!グスゲン鉱山に化け物なんていねえじゃねえか!
Oggbi : ほう! まさか本当にグスゲン鉱山まで行くとはな!でもわしは嘘なぞ言っておらんぞ。
Cornelia : ああそうだな!ワンダリングゴーストって名前のでっけえガルカに会ってきたさ!よくも赤っ恥かかせやがって!!
Oggbi : その通りだ。別に化け物が現れると言っておらんだろう?
当時の彼女は口調も荒々しく、力を渇望していた。そして
Oggbiが出した課題は、全くの冗談であり、当時は普通に存在したガルカであった(冒険者が戦うことになるのは彼の、本物のゴースト)。
Oggbiが次に出した課題は、放浪のガルカ
Dalzakkを探し出す事。彼は修行中のモンクであり、
Oggbiの弟子(つまりプレイヤーの兄弟子)である。彼もまた、
Oggbiからの頼まれ事でダボイに訪れていた(この一連は
Oggbiの、
Dalzakkの関係者に対するやりとりによって新たな一面を見ることもできる)。ダボイにあるオークの居住区に、サンドリアの武道書を持ち帰る事。そしてそれも、コーネリア縁のものだった。
Dalzakkから書を譲り受け
Oggbiに届けると、それにまつわるコーネリアの話が聞ける。
当時はダボイにはサンドリアの修道院があった。神殿騎士団は武器を扱う集団だが、以前は、信仰に基づく、修道僧たちの拳を使った武道も盛んであった。ダボイにあった修道院もそのひとつであった。その武術を記した書物がジャグナーのオークが奪ったので取り返して欲しいと、
Oggbiとコーネリアは依頼を受けてオークの本拠地(現在で言うダボイとは別の所)にきていた。そこで出会ったのは、ガルカの語り部・
Raogrimm。師匠と、新たに現れたこのガルカのやり取りを見て(自分の師匠の方が低姿勢)腹が立ったのか、コーネリアは
Raogrimmに食って掛かった。「語り部の
Raogrimm」を知っている女性は非常に珍しいと、
Raogrimmも興味を示した。
そして、めぐりあう
ある日、
Oggbiと冒険者は
Ayameを訪ねた。オズトロヤ城奥にヤグードの拳聖が復活したとの情報が入ったらしい。しかもそのヤグードは本当に力を認めた者の前にしか現れないという。三国にはヤツを呼び出し、太刀打ちできる名うてのモンクがい…たのだった。
Oggbiは冒険者に白羽野矢を立てる。そのヤグードにまつわる姉弟子・コーネリアの過去を伝えながら。
そのヤグード、フー・サルモは銃士であり優れたモンクでもあったコーネリアの兄を殺した仇だったのだ。そして
Oggbiもその事は知っていて、彼女の拳は曇っている、とずっと言い続けていた。そんな時、フー・サルモの情報が舞い込んできた。この日のために修行を重ねたと主張するコーネリア。
Oggbiはまだ拳に曇りのある彼女を必死で引き止めた…だが「私の拳がくもってるならば……。自らの拳で、そのくもりを晴らしてみせましょう。」と言い残し飛び出していってしまったのだ。
無事にフー・サルモを倒し、証拠の羽根を持ち帰った冒険者。
Oggbiは感謝の気持ちと共にコーネリアの、弟子として最後のエピソードを語った。
復讐の果てにコーネリアはやっと教えの真髄について悟った。
彼女もまたフー・サルモを倒し、大工房に戻ってきた。安堵して迎える
Oggbiに彼女は心情を明かした。兄の仇は討てたのに、何か喪失感がある、と。結局拳は曇ったままだったのだ。そして、その場に居合わせた
Raogrimmは彼女に復讐の虚しさを説いた。喪失感は、何も守るものが無く、逆に目標を失ったからだと。そして、彼が背負っているものの重さを知ったコーネリアは守るべきものを探す事にしたのだった。
Oggbi:誰からも愛された銃士、コーネリアが誕生したのはこの時であったと言えるだろう。おぬしも、その拳に誓うが良い。何かを失うために戦うのではない……と。さすれば、おまえの拳はおまえを裏切らんはずだ。わしは信じておるよ。コーネリアもそうであったと……。
彼女を見守る優しく聡明な二人のガルカ、そしてその言葉を素直に受け止める事が出来た時コーネリアは生まれ変わったといえる。
三か国合同調査隊の真実
その後コーネリアは
Raogrimmから様々な事を学び、成長していった。やがて身分や種族、貧富の差に捉われない女性になり、
ミスリル銃士隊に入り、
Raogrimmと肩を並べるほどになった。この頃から「誰からも愛された銃士」と云われ誰からも愛されたとされているが、彼女の見つけた守るべきものは、「バストゥーク」そのものだったのかもしれない。そして色々教え与えてくれた
Raogrimmを誰よりも尊敬するようになった。
やがてザルカバード調査の話が政府内で持ち上がり、各国に調査の協力を要請した。バストゥークからは、コーネリア、
Raogrimm、そして同僚の
Ulrichが選ばれた。しかしこの
Ulrichは種族差別主義者であった故に、語り部として尊敬を集め、獣人との和平を訴えていた
Raogrimmを少なからず嫌っていた。そして、様々な感情が渦巻く調査隊が赴いたザルカバードは不穏な雰囲気が立ち込めていた。
忌まわしきものが眠っている云われるこの大地で何かに操られていたのかもしれない。
Ulrichは、他国の調査員から
Raogrimm(とコーネリア)を引き離し、そして暗殺しようとした。最初の一刺しで崩れる
Raogrimm。
Ulrich : 無様だな、ラオグリムよ!
Raogrimm : ウルリッヒ、貴様……!
Ulrich : 前からおまえは、気にくわなかったんだよ!
Raogrimm : 自分が何をしているのか、分かっているのか?
Ulrich : 黙れ!
Raogrimm :……コーネリア!?
Ulrich : う、ああ……。
Raogrimm : なぜ……
Cornelia : あなたは、死んではいけない人……。
Raogrimm : コーネリア!!奴らは……奴らは!!
結果的にコーネリアは「守るべき者」をその身をもって守ろうとし、そして命を散らす結果になった。そしてこの出来事は現在のヴァナ・ディールにも影響を残している。更にこの出来事がきっかけで裏世界といわれるデュナミスまで生み出す。が、それらから憎悪と復讐に囚われた
Raogrimmの魂を救い出したのは、コーネリアと、この時の調査隊のメンバー…仲間達だった。
この物語は現代にも続いており、プレイヤーに救いを求め、デュナミスへの道を開いていくのはコーネリア自身の魂である。
最終更新:2008年04月07日 04:48