ハレグゥエロパロスレSS保管庫@ Wiki 070127_4

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満田人間ハレ4(一:>197-201)
<<6>>

「すまない…グゥのせいで、こんなことになってしまって…許してくれ…」
「ゆ、許すも何も、オレ、ぜんぜん怒ってなんて無いよ!!
  オレの方こそごめんな…グゥがそんなに気に病んでたなんて、ぜんぜん気付けなくて…」
「ううん、ううん…謝るのは、グゥの方だ……でも、よかった…本当に…」
「グゥ……ありがとな」
結局あの後、特に何ごとか起こることもなく、二人は手を繋いで森を出た。もちろんグゥはちゃんと服を着ている。
ジャングルを抜けると、幸いにも見知った道に辿り着くことが出来た。それほど遠くには行っていなかったようだ。

「ところで…さ。その、オレの気持ち、なんだけど」
「…?」
ハレは横に並んで歩いている少女の手をきゅ、と強く握り、数度深呼吸するとある決意を伝える覚悟を決める。
しかしグゥにはまだ、よく解っていないようだった。
「いや、グゥの気持ち、受け取っちゃったからさ。オレも返事、返さなきゃさ」
「…何のことだ?」
「へ?」
一大決心を固め、今まさにその口から吐き出そうとしたハレの決意を根こそぎ削ぎ落とすような、あっけらかんとした声。
グゥは本当にきょとん、とした表情で首をかしげ、唖然とするハレの顔を眺めていた。

「いや、だから…グゥの素直な気持ちをね、受け取っちゃったから、ね?」
「…ああ、素直な気持ちか。あれは凄いものだな」
「す、凄いって?」
「うん、グゥにはよく解らなかったのだが、ああすればいいとアディとチェットに聞いてな」
「…………」
ガラガラと、ハレの心の中の何かが音を立てて崩れ落ちていく。
グゥってやつは…グゥってヤツはどーしよーもなくこーゆーやつなんだ。
結局また、オレの独り相撲なのか…いや、諦めるのはまだ早い。
あのバカップルに何て教わったのか、ちょっと怖いけど聞くだけ聞いてみよう。
「あのさ、アディとチェットに何て聞いたの?」
「ああ、グゥの素直な気持ちをハレに伝えるにはどうすればいいかと尋ねたのだがな…。
  裸になって抱きしめたら、あとはハレの方からなんとかしてくれる…と教えてくれたのだ」
「…あの色ボケカップル~~~~~ッッ!!なんてことグゥに教えてんだよ…っ」
あの二人、今度あったら地獄の断頭台な。首が取れるまで。
「でも、本当にその通りになったぞ。ハレはちゃんと、戻ってきてくれたんだ」
「グゥ……」
グゥがそれでいいのなら、それでいいかと思えてくる。
でも、それならオレのこの気持ちはどこにやればいいんだろう。
結局グゥは、あの二人に言われたことをただ実行しただけなんだ。
「…グゥはホントはあんなこと、したくなかったんだよな。あのバカップルに言われたからしただけでさ…」
「ん、別にそうでもないぞ。ハレのためだったら、グゥは何でもやったぞ?
  …ハレがいないと、つまらないからな」
グゥはいつもの表情で、いつもの声であっさりと、そんなことを言った。
…それが本当の、グゥの素直な気持ち。
何のことは無い。グゥは毎日、いつもの調子でオレに素直な姿を見せて、素直な気持ちを伝えてくれていたんだ。
結局、どこまで行っても自分の独り相撲だったことには変わりはないけど、それでもそんなグゥの姿から自分の気持ちに
ケジメをつける勇気が沸いて来た。

「それじゃ、やっぱりオレもグゥに素直な気持ち、伝えなきゃな」
「ん?なん───んム?」
ハレはその勇気がまた挫けないように、グゥをぎゅ、と抱きしめるとその唇を強く重ねた。
多少強引ではあったが、グゥに抵抗の意思は見られない。
ハレはそのまましばらく唇の感触を味わうと、すぐに頭を後ろに引いた。
「ぷは……な、なんだ、いきなり」
「これがオレの気持ちっ」
「…なんでこれが、ハレの気持ちなんだ?キスはただの挨拶だろう」
グゥはまだ良く解っていないようだ。
そう言えば、ずっと前に母からそんな話を聞かされていた。グゥはまだそれを素直に信じていたようだ。
…こうなれば、こちらも後には引けない。
「…それじゃもっと気持ちが伝わるような挨拶にする…」
ハレはそう言うと、またグゥの唇を強引に奪う。
それは先ほどのただ唇を重ねるだけのキスとは違い、口内全体を味わうような深いキス。
ハレの舌がグゥの中で踊る。グゥもその口の中に舌が入ってきた瞬間はその身を強張らせていたが、すぐに体の力が抜け
その舌の動きに合わせグゥからも舌を絡ませてくるようになった。
二人は何度か口内で舌を絡ませ合う感触を愉しみ、ぷは、と唇を離すと、その口内から名残惜しげに唾液が糸を引いていた。
グゥは唇を離したとたん、全身の筋肉が弛緩したかのようにハレにもたれかかり、はぁ、はぁと大きく肩で息をする。
その顔は真っ赤に紅潮し、肩越しにふるふると小さく震えているのが伝わってきた。
「こ…これも、挨拶…か…?」
「うん。でもこの挨拶は、グゥにしかしない特別な挨拶。それが俺の気持ち。
  グゥもこれからはオレだけにしてくれると嬉しいんだけど…嫌?」
「…特別…。ん…嫌じゃない」
「…ありがと、グゥ」
「で…こ、これはいつする挨拶なんだ…?」
「え?そりゃあ…挨拶だからね。おはように、おやすみに、いってらっしゃいに、ただいまに……」
「そ、そんなにか……」
「あとは、したいときに、ね」
「そうか…。じゃあ、今したい」
「ん…オレも」
そう言うとグゥは、つい、と顎を上げハレを求める。
ハレもそれを受け、グゥに誘われるようにまたその唇を重ねた。


「なぁハレ」
「ん?」
「もう1度、名前、呼んでくれないか」
「…グゥ」
「もう1度」
「グゥ~グゥグゥ~」
「それはやだ……でも、やっぱりハレの声だ。よかった」
その後も二人は何度もキスを重ね、一向に前に進まなかった足が見慣れたいつもの通学路を踏む頃にはすっかり夕方になっていた。
グゥはとろんとした表情でハレにしなだれかかり、ピッタリとくっついて歩いている。
ハレもそんなグゥの体重を全身で受け止め、グゥの歩みに合わせてゆっくりと歩を進めていた。

その時、ぐぅ~~~っと、大きくハレのお腹が鳴る。
そう言えば結局、丸1日以上何も食べていないのだ。
「あはは、お腹もグゥのこと呼んでる」
「うん」
「帰ったら、いっぱいご飯食べような」
「うん」
「ご飯食べたら一緒にあのゲームやろ。
  コツさえ覚えたら、グゥだってすぐ上手になるよ」
「うん」
ハレの声をその身体に染み入らせるように、グゥはただ静かに耳を傾け頷く。
家路に着くまでの、まっすぐな一本道。
それはまるで二人のために用意された道のように、優しく、温かな朱色にどこまでも、どこまでも照らし出されていた。

「おー、やっと見つけたぜハレ!!」
…と言う訳にもいかないようだ。ったく、こんな時くらい空気を読めと言いたい。
しかしハレのそんな心の声は誰に届くことも無く。その声を契機に、遠くからガヤガヤと大勢の騒ぐ声と足音が聞こえた。
「グプタ…?それにみんなも、どうしたの?」
「あたしが呼んで来たの。昨日はごめんね、皆でハレのこと笑ったりして」
「…ほんま、悪かったな、ハレ。あんな怒るとは思ってなかってん」
「あははは!ごめんね、ハレ~!」
「ごめんなさい…私、止めなきゃならなかったのに」
「え?あ、ああ、みんなもういいって!別にもう気にしてないって~」
突然、皆が口々に謝罪の言葉を並べて行く。
あまりに唐突でとっさに状況が把握出来なかったが、なるほど昨日の教室でのことか、とすぐに理解した。
別にあの時、特に怒ってもいなかったのだが…なんだか、自分のいないところでまだ誤解の輪が広がっている気がする。
「うふふ…その分だと、満田、ちゃんと退治できたみたいね、グゥ?」
「うん…ありがと、マリィ」
言いながら、マリィはグゥに目配せするようにパチンとウィンクをする。
どうやら、昨日のグゥの行動は主にマリィのアドバイスによるものだったようだ。
…やはりグゥとマリィの間で認識が食い違っている気がするが、こうやって解決したのもマリィのおかげだ。
ハレも心の中でありがとう、とお礼を言う。

「なんだグゥ、あの話信じてたのかー!?ばっかでー!」
「…ちょ、グプタ?」
「な、何言ってるのよグプタったらー!!今はその話は…っ」
「なんだよお前らまで…俺ってわりと創作の才能あんのかな?」
そんな中、先ほどから空気が読めてない男が一人、せっかく静まった場に再び波風を立てるようなことを言う。
マリィも懸命にその口を閉ざそうとがんばってくれたが、すでに遅いか。
グゥの表情が見る見る「いつも」の…いや「いつも以上」のソレに変貌していくのが背中越しにでもはっきりと解った。
ハレの背中に、かつてないほどの悪寒が駆け抜けて行く。
「いやー、グゥがあんな真剣に聞いてくるもんだからよ、つい熱が入っちまったぜー!
  あんなグゥの表情、はじめてみたよ、俺」
「…………………………………………ふぅん」
やめろ、グプタ!それ以上言ったら明日と言う日を拝めんぞ!!…と声に出す力ももはや無い。
他の皆はすでに、拝むように手を合わせ早くもグプタの冥福を祈っている様子だ。
オレもせめて、きっちり成仏出来るように看取ってやるからな、さようなら、グプタ…。

彼がそんな、自らの過ちに気付いたのは、どの瞬間だったろうか。
その身に受ける衝撃により意識が消失するより先に、その目がグゥを捉えてしまったのなら、…気の毒と言う他は無い。
何故なら、グゥのあんな表情はオレですら、はじめて見るものだったのだから。

「そう、それじゃあもう1つ、グプタの知らない表情を見せてあげようかな…?」

瞬間、全ての音が消えた。ハレ自身も、クラスの皆も、ジャングルの生物たちまでもが静まりかえったような静けさ。
その深い静寂の中、グプタのこの世のものとは思えない悲鳴のみがどこまでも、どこまでも木霊するのだった。


<<ep>>

「あらハレ、おっかえりー…って、いきなりアツアツねあんたら」
「ぷぁ……いや、これはただのおかえりの挨拶。な、グゥ」
「うん。次はおやすみだな」
「ね、母さんにもしてよぉ~。ン~ッ」
「…だめ。ハレとだけするの」
「んもう、けちっ!」
「……なんか君ら見てると、僕がおかしいのかと思えてくるんだけど…?」
「保険医も別の意味でおかしーから大丈夫だよ。それより母さん、テーブルの上にあった料理、どうしたの?」
「えー?母さんとっくに食べちゃったわよ?美味しかった~っ」
「そ、そんなあ~。オレまだ一口も手つけてなかったのにー!」
「何よ、残したら勿体無いじゃない?」
「華麗にスルーしてくれんな…。ったく、その声が戻ったの誰のおかげだと思ってんだ」
「あ、そーいやそーだったね…ありがと、保険医。あの薬よく効いたよ」
「ンなとってつけたよーな礼なんぞいらんわっ!で、いつ頃元に戻ったのさ」
「えっと、今日のお昼前くらいかな。だいたいちょうど1日くらいだったよ?」
「マジかよ…このジャングルの生物ってやっぱわけわかんねーな…」
「…保険医?何の話かな?」
「あ…いや、なんでもねーよ?いやーよかったなー息子よー!あははは!」
「なぁ、保険医?もしかして、だけどさ…
  ほっといたら1週間かかるとか、メシ食ったら胃が壊死するとか…全部嘘だったりしないかな?」
「そ…!そそそんなわけナイッショ?」
「ただオレに嫌がらせするために、メシ食っちゃダメとかてきとー言ったんじゃないかなあ?」
「いやいやいやあれはちゃんと家に帰ったらネタバレするつもりだったんだって………あ…」
「ふ~~~~~ん?」
「いやだから、ちょっとした親子のスキンシップじゃないの!なあ息子よ!あははは!!」
「こ………ンの……………
  馬鹿保険医ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

「一応治ったんだからいーだろ!!」
「胃腸薬で治るんだったらほっといてもすぐ治ったわ!!お前のおかげでめちゃくちゃ大変だったんだぞー!!」
「ちょ、ギブギブギブギブ!!!これDV!ドメスティックバイオレンスだよ!!」
「な~に言ってんだよ保険医~!?これもちょっとした親子のスキンシップじゃろがい!!」
「うふふ、こうやって見ると、親子って感じよねー」
「いやいやウェダちゃんノンキに見てないで!!このままじゃ明日のワイドショーのネタになっちゃうから!!」
「はーいはい、二人ともそれくらいにして夕飯手伝ってね」

「あら何これ?エビグラタンじゃない!なんで残してんのよ~っ」
「…あ、そーだグラタン!食べる食べる!オレ夕食それでいいよ!」
「なによ、ハレはグゥちゃん作ったほう食べたんでしょー?」
「…え?」
「名前書いてたでしょ、グゥって。あっちがグゥちゃんが作ったほう。」
「グゥが作った…って…え?じゃあ…今残ってるの、グゥが作ったやつ…」
「え、なんで?名前書いてないよ?」
「オレ、取り替えたんだ。ラップ」
「…はぁ?何でンなことしたの」
「別に深い意味は無かったんだけどさ…でもそのおかげでグゥのグラタン食べれるよ!昨日のオレに乾杯!」
「…食べちゃダメ」
「な、なんで!」
「2度もあっためなおしたものなんて、美味いわけないだろ。それでなくとも…失敗作だったんだ。
  グゥが自分で食べようと思ってたのに…」
「…んだよそれ、グゥがオレのために作ってくれたんならオレのもんだろーっ」
「どうせなら…出来たてのアツアツのやつを食べればいい。次は絶対美味しく作る」
「…え?じゃあ…」
「それくらい、いつでも作ってやる」
「グゥ……」

「いらないの?じゃ、これ私の夕ごはんにしよっと!」
「あ!ん~……やっぱり一口…」
「食べちゃダメ…!」
「…う~……っ!母さん!早くご飯作ってー!」
「はーいはいはい、そんな大声出さなくても聞こえてるわよっ」
「ふんだ、昨日はぜんぜん喋れなかったから今日はめいっぱい声出すのっ」
「…そうだな。グゥも、昨日の分までハレの声を聞かないと気がすまないぞ」
「……?なんか解んないけどま、いっか。二人とも今日も仲良しさんね、結構結構!」


「よーし、それじゃ腕によりをかけて………
  っと思ったけど、ごめん、母さん急にお腹の具合が…」
「なんだよー、夕飯前に…なんか変なものでも食べたの?って、冷蔵庫の中、満田だらけじゃん!
  母さん、狩りでいっぱい捕ってくるって満田のことだったの?」
「あー、ごめんなさーい。母さん狩りの前にも、今みたいに急にお腹ゆるんじゃってさー。もう大変だったんだからー」
「それでも、ホントに満田しか入ってないよコレ…そーいや昨日、冷蔵庫の中整理しちゃったんだったっけ…。
  あれ?…ってことは今日の朝ごはんは?…グゥ?もしかして昨日、グゥが食べたってか飲み込んだやつ…?」
「…てへり☆」
「……!どーりで見たことあるわけだ!!昨日の朝ごはんみたい、じゃなくてそのものだったんじゃん!
  お前なー、なんてもん食わせよーとしてくれたんだよ~」
「…何でもいいから、ハレがなにか食べないと身体に悪いと思って……」
「あ……ご、ごめん…グゥの気も知らないで、オレ……」
「ううん、いいんだ…もともと、グゥのせいでこんなことになってしまったんだから…」
「そんなことないよ!あんなの、いつもの冗談じゃんか!
  オレが…オレが保険医なんかの言うこと素直に聞いちゃったばっかりに……!!」
「えぇー?そこで僕が出てくるの?なんか酷い言われようだなぁ…」
「っさい!保険医が全部悪いの!!」
「あ~~~はいはい悪かったワルかった!僕が悪うございましたよ!!」
「ったくもう…しょうがない、レベッカのとこに食料分けてもらいに行って来るよ」
「グゥも…」
「…うん」

「なるべく早く帰ってきてくれよー、僕も人並みに腹減ってんでね」
「…何?なんか言った?」
「…イエー?ナンニモー?」

「いこっか、グゥ」
「うん」
「そうだ、今日のご飯、手伝ってよ!一緒に作ろ!」
「うん」
「あとさ、さっきも言ったけど、ご飯食べ終わったらあのゲームやろうね。
  対戦も面白いけど、協力プレイってのがまた熱いんだよ」
「うん」
「…グラタン、また作ってね。オレ楽しみにしてるからさ」
「…うんっ」


「…何?これで終わり?僕のフォロー無し?
  このままじゃこの家庭内で僕の地位、かなりヤバくなってないかー?」

(今、この家庭内で一番ピンチなのは間違いなく母さんよ……!!…うぅ……)

END

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