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****節分SS.2(一:>244-256) <<4>> 「グゥ!これで勝負決めるからなっ」 「ふふ、面白くなってきたな」 オレは靴と靴下を脱ぎ捨て、グッと足を踏みしめると大きく身体をたわませ短距離走のスタートのような体勢を取る。 勿論、そのまま特攻してもまたヒラリとかわされるだけだろう。問題は左右どちらに避けるか、だ。 どちらに避けても確実に切り返すためには、恥ずかしがらずにグゥの姿をまっすぐ見据えるっきゃない。 そしてその脚でも腰でもどこでもいい、躊躇無くふん捕まえてそのまま押し倒す!! オレだって瞬発力には自信がある。遠慮さえしなければ、グゥにだって負けないはずだ。 「ほら、遠慮なくかかってこい」 グゥは相変わらず余裕しゃくしゃくといった表情で、棒立ちのままゆらゆらと隙だらけの姿を晒している。 いや、あれはノーガード戦法…!?ああやって身体の力を抜いて、どんな攻撃にも対応出来るようにしているんだ。 なんせグゥは逃げるだけでいいんだ。どうあがいても、オレの不利に変わりは無いか。…しかしやるっきゃない。 (いくぞ……グゥ!) オレは足に渾身の力を込め、一直線に踏み込む。自分でも驚くほどの速度で、風の音が聞こえんばかりにグゥに突進する。 グゥはまだ避けない。こちらをまっすぐに見据え、棒立ちのまま避ける気配をまるで見せない。 オレも踏み込む勢いを緩めず、グゥのどんな些細な動きも見逃さないように視界に捕らえグゥに迫る。 ぐんぐんとグゥとの距離が縮んで行く。あと5歩も踏み込めばその身に激突する……と、思った刹那、ついにグゥが動いた! その動きはまさに猫のように俊敏で、ゆらりと一瞬、その身体がたわんだかと思うと音も立てずに視界から消え──── 「え、ちょっ─────」 消え…無かった。確かにグゥは動いた。ただし、右にでも左にでも無く、まっすぐに。まっすぐにこちらに向かってきた。 オレは突然のその行動に思わず足でブレーキをかけてしまう。オレの足が、煙を噴かんばかりにカーペットの上を滑る。 瞬時に目の前まで迫ってきたグゥは、そんなオレの肩にぐっと手をかけ、そのまま跳び箱の要領でオレの頭上を、飛び越える …………つもりだったのかもしれない。 「─────んぷっ?」 跳び箱は、土台がしっかりしていないと高く飛ぶことなんて出来ないのだ。思いっきりバランスを崩している今のオレの肩に 真下に体重なんてかけられたりしたら、そのまま膝が折れて倒れてしまうに決まってる。…そう、たとえグゥが跳び箱を飛ぶ 体勢で足を大きく広げ、オレの頭の上を通過するつもりだったのが飛距離が足りずオレの顔面にのしかかって来たとしても、 それはオレの不始末では無いはずだ。頭にしがみ付くグゥの体重に押されてあお向けに潰され、なんかふにふにでふかふかな 感触の虎ジマ模様が顔面に押し付けられているこの現状も、断じてオレの責任でそうなったワケじゃあ無い。 「ごっごめンぷ!?」 すぐにそこから抜け出そうと身体に力を込めるが、首に巻かれたグゥのふとももがオレの顔を圧迫して動くに動けない。 引きはがそうとしても、オレの腕の力じゃグゥの脚に対抗できるはずも無い。それより何より、オレはグゥのどこを掴んで 力を込めりゃ良いってんだ。勘弁してくれ……。 「ふふふ、動けまい。予定とは違ったが、こんな決着も悪くないな」 「ン゛む゛む゛ぅ゛~~~っ!!」 グゥはオレの気も知らずにますますその足に力を込め、柔らかいふとももを顔にぐいぐいと押し付けてくる。そのせいで ふとももどころか、ほんの小さな薄い布切れに覆われたグゥの大事なところにもオレの鼻や口が柔らかく埋もれてしまい、 そのほかほかでぷにぷにな感触や甘い匂いがオレの身体からますます力を奪っていく。……ああ、時が見える───── じゃなくって!な、何考えてんだグゥのやつ!! 「ほら、さっさと降参しないともっと力を込めていくぞ?」 (ンなこと言われても、どうやって降参すりゃいーんだよっ) 正直、グゥの言うとおりさっさと降参してこの呪縛から解放されたかった。 このままじゃ、本当に自分がどうなってしまうかわからない。 オレの顔が熱く火照る。心臓がバクバクと鼓動を高める。でもそれは、恥ずかしさのせいでも、息が苦しいからでも無いんだ。 先ほどから、顔の火照りよりもずっと熱が篭り、心臓よりもずっと高く脈動し、痛いほどに膨張したオレの男の部分が いよいよグゥを求めてその本性を現そうとしているせいだってのは自分が一番わかってる。 オレがまだ理性を保てるうちに、この状態から抜け出さないと…。 「ン゛ン゛ァン、ふン゛ファンン゛!!」 オレはなんとか「こうさん」の四文字を口から出そうと、必死でモゴモゴと顎を動かす。 「ふあっ……あ、あまり動かすなっ」 しかしグゥから返って来た応えは、オレの理性をますます吹き飛ばすものだった。 …今、耳に聞こえた甘い声は誰のものだったんだろうか…なんて、現実逃避してもしょうがない。 なんだよ、その反応…。やめてくれよ、マジで止まれなくなるだろ…。 「グゥの身体を2回叩くだけでいいだろ、それでタップと認めてやる」 …そうか、その手があった。テレビでやってるプロレスや格闘技の試合で何度か見たことがあるやり方だ。 オレはさっそくグゥのふとももに手をかけた。 顔を覆っている感触と同じものが手に触れる。ぐっと指に力を込めると、指の半分くらいが柔らかく肉に埋まって行く。 「ふっ…ン……ハレ、2回、タンタンと叩くだけだぞ?」 その脚の線に沿って、滑るように撫で上げる。どこまでもなめらかですべすべと肌触りの良いその感触を、どうやらオレの指は いたく気に入ったようだ。その感触を指に染み込ませるように、外側や内ももを擦り上げるように何度も何度も往復した。 「はぁっ、や…ハ、レ…?」 オレの指はそのままふとももを上り、ぷるぷると震える肉厚な丘に辿り着く。そこはふとももよりもずっと柔軟性に富み、 少し力を込めただけでくむくむとどこまでも指が埋もれ、まるで不定形物のようにその形を歪ませて行く。それでいて 指に込めた力を抜くと、プルンとすぐに元の形に戻る張りの良さも備えていた。 「ハ、ハレ……ハレ!な、何をしている!?」 …あれ、そうだ、オレは何をするんだっけ? なんだか頭がぼうっとして、顔も身体もじりじりと熱くて、今自分の置かれている状況が解らなくなって来た。 ただ顔を包み込む感触が、指に埋まる感触がとても心地良いものだってことは解る。もっとその感触をいっぱい味わいたい。 そうだ、状況なんて関係ない。今はこの柔らかく温かい肉の感触に酔いしれていたい。 オレは両手でその柔肉をがっしりとわし掴み、クニュンクニュンと大きく円を描くように何度も揉みこねる。 「やぁっ!も、もういいから!離してやるから…ハレも、離して……っ」 離す?何で……? 気がつけば、オレの顔にはすでに圧迫感は無くなっていた。脇を見ると、グゥの両足が左右に大きく開いているのが解る。 グゥは四つんばいでオレの顔をまたいだ体勢で、そのままオレから離れようとしていたようだ。…が、オレにお尻をつかまれて いるのでそれも出来ないようだった。勿論、その手を離すつもりはない。むしろ顔を包む圧迫感が無くなって、残念とすら 思っているくらいだ。オレはお尻を掴む腕に力を込め、今度は自分から頭を持ち上げ、グゥの股に顔をもう一度埋もれさせる。 そのままぐりぐりと顔を動かすと、グゥの腰がビクンと大きく跳ね上がった。 「ひああっ!?…ハレ!んん、お願いだ、離し…ふあっ、離して…!!」 オレは構わず、グゥのお尻と股を同時に、ますます強くこね回す。 そうしてしつこく弄り回しているうちに、口や鼻にしっとりと湿り気を感じることに気付く。 見ると、そこを覆う虎ジマ模様の布切れはグゥから出た粘り気のある水分を吸い、小さな染みを作っていた。 ドクンと、オレの鼓動も高く跳ね上がる。 それはどんな味がするんだろう。グゥの甘い匂いと一緒で、これも甘いのだろうか。 オレは舌を伸ばし、その染みの中心に押し込むように這わせ、舐め上げた。 「ああっ!やぁ!や、ふあっだ、だめ、ダメ駄目っ!!」 うん、味はよくわかんないけど、舌で触れるこの感触は嫌いじゃない。オレは布切れの上から、そこを何度も舐めこする。 その度にグゥはブルブルと身体を震わせオレから逃れようと身をよじるが、しっかりと尻肉を掴んだ手がそれを許さない。 むしろグゥが勝手に身体を動かしてくれるおかげで、舌がグゥの大事な場所へより食い込んで行く。 フ、と、布切れの真ん中より少し上あたりにプクンと豆粒のように膨らんだ部分があることに気付いた。 新しい感触の予感にトクトクと胸が高鳴る。オレは早速その舌触りを確かめるべく、そこに強く舌を這わせた。 「はああああっ!そ、そこ…ッ!」 瞬間、グゥの身体が今までに無いほど強く弾け、ガクンと足の筋肉が弛緩したように股を開き腰を落とす。オレの顔はグゥの 恥部に押しつぶされ、再び圧迫される体勢になった。オレはそこに口を密着させたまま、またグゥの敏感な突起を弄り出す。 舌先でつつき、チロチロと軽く触るように舐め、その根元にぐりぐりと舌先をねじ込み、舌全体で押し込むように圧迫し、 そのままベロンと強く全体を舐め擦る。 小さかった突起は、今では唇で軽く挟める程の大きさになっていた。 そこは愛液と唾液でぐっしょりと濡れて張り付き、グゥの女の子の形を薄い布越しにくっきりと浮き上がらせていた。 「ンぁ…はっ、あ…ふ、ンン……うンッ…はぁ…ッ」 そこを弄るようになってから、グゥにも変化が見えはじめていた。その声は艶っぽい色を含み、ハッ、ハッと小さく短い息を 吐く。その身体も力が入らないのか、くったりとオレの顔に覆いかぶさり、もはや逃げようとするどころか自らもより強い 快感を得ようと腰を扇情的にくねらせているようだった。 「ハレ…も、もうグゥは……グゥ……は…ダ…メ…」 グゥの腰の動きが一際激しくなる。 オレはその動きに合わせるように舌の動きに緩急を付け、グゥの秘所全体を優しく、強く愛撫する。 いまだお尻に埋め込まれているオレの指も、クニュクニュとリズミカルにその柔肉を揉み上げる。 最後にグゥの敏感な突起に舌を這わせ、じゅっ、と強く吸い上げた瞬間、グゥはカク、と一瞬足を振るわせたかと思うと、 オレの顔をふとももでギュウッと強く挟み込んで来た。 「ひっ…ク…ぅぅ……ッ!!」 引きつるような鋭い声を吐き、ビクン、ビクンとグゥの身体が何度も跳ねる。背中を弓なりに反らせ、まるで犬の遠吠えの ような格好で小さく、大きく痙攣を繰り返す。そうしながらもグゥはまだ腰を動かし続け、最後の一瞬までその快感を貪ろうと しているようだった。何度目かの大きな痙攣の後、グゥは全身の力が抜けたように、くてっと床に倒れ込んだ。 オレはようやくグゥの股間から頭を抜き、力無くうつぶせに横たわりまだ小さく身体を震わせるグゥを見つめ、 小さく「ごめん」と呟く。オレの身体の芯に灯った熱はまだ冷めてはいなかった。 <<5>> 「グゥ……」 「はぁ…だ、大丈夫だ…グゥも、悪ふざけが過ぎた…」 グゥはいまだハァ、ハァと大きく肩で息をし、カーペットの上にうつぶせにその身を投げ出していた。 コクン、と喉が鳴る。背後から見たグゥのその姿は、思っていた通りほとんど全裸に近く、腰や肩甲骨のあたりに細い紐が 横一線に伸びているのみだった。股間を隠すための布を支えている紐はそのほとんどが尻肉の谷間に埋もれ、少なくとも 表皮の保護の役割は果たしてない。オレの侵入を妨げるものも何も無い。 オレの心が再びグゥを求め、トクトクと高鳴る。この気持ちを鎮めるために、オレはその柔らかい肉にもう一度手を伸ばした。 「は、あ…」 まだ先ほどの余韻が残っているのか、お尻をひと撫でしただけでグゥはピクピクと身体を震わせる。 指の先でそっと触れ、軽く撫でるようにその白い双丘の上を滑らせると、グゥはこそばゆいのかフ、ク、と小さく呻き、 キュッとお尻に力を入れる。しかしその声はどこか粘り気のある、甘えるような色を含んでいた。 オレはその双丘の形を確認するように指で周囲を旋回すると、おもむろにその肉を強くわし掴み揉み上げた。 「ひっ!?…や、やめろっ!もういいだろ!?」 グゥは弾けるように上体を持ち上げ、頭だけをこちらに向け声を張り上げる。オレの手から逃れようと必死に身をよじり、 ほふく前進のように肘を立て力いっぱい前に伸ばすが、下半身を押さえ込まれている状態ではその腕もカーペットの上を 虚しく滑るだけだ。オレはグゥを逃がさぬように、手のひらで押さえ込むようにお尻に体重をかけ、その指を食い込ませる。 「ヒグっ!いや、痛っ…そんな、強く……!」 急に強く柔肉を握り締められ一際激しく身をよじるが、グゥが抵抗すればするほどオレの指の力は強くなっていく。 手のひらを内側に回し、八本の指で掻き分けるように双丘の谷間を大きく押し広げると、そこには靴紐程度の太さの 紐一本のみで頼りなく保護されたグゥの小さなすぼまりが慎ましげに顔を覗かせていた。 肝心な部分は紐に隠れているせいで直接は見えなかったが、周囲に見えるしわしわがその恥穴の存在をありありと示している。 グゥの呼吸に合わせヒクヒクと蠢くその恥ずかしいしわは、オレの身体に灯る熱を更に増大させるには十分過ぎるものだった。 オレは両手の人差し指をそのしわにあてがい、ゆっくりと力強く左右に押し広げる。 「う゛あ゛あ゛っ!!ひ、開かな……ッ!!」 グゥの硬いすぼまりはオレの指に強引に引っ張られ、伸びきったしわの先に僅かにその輪郭を覗かせていた。 早くその全てが見たい。でもこれ以上はどれだけ横に開いても、その穴が完全に姿を見せる気配は無かった。 たった一本の細い紐がこれほど邪魔になろうとは。だがその紐を退けるためには、グゥのお尻から手を離す必要がある。 いまだグゥは抵抗の意思を強く残しオレの手から逃れようとしているのだ。その身体を解放してしまっては元も子もない。 せめて手触りだけでも確かめようと、オレは左側の人差し指をじわじわとその恥穴ににじり寄らせていく。 やがて指先はしわの終端に辿り着き、僅かに湿り気を帯びたそこに軽くあてがうとそれはまるで呼吸をするように締まったり、 緩んだりを繰り返しているのが解った。 オレはその口が緩む瞬間を狙って、指先をグリグリと押し込み一気にその内部にねじ込んだ。 「ピッ────────────!?」 瞬間、グゥの身体全体が一本の棒になったかのようにピン、とまっすぐに伸びた。背筋からつま先までを限界まで突っ張らせ、 力を込められる場所は全て込める、と言わんばかりに全身を強張らせる。 お尻にも大きなエクボが出来るほどに力を込め、ギュッと締まった尻肉が指をぎゅうぎゅうと圧迫する。 その谷間の中心にある穴も急激に窄まり、異物を排除しようとそこに埋め込まれた指を強烈に締め上げて来る。 第二関節の中ほどまでをずっぽりと飲み込んだその穴の内部は入り口の窮屈さに比べゆとりがあり、中で指を動かしても ほんの僅かに指の先端が触れる程度だった。オレは更にその奥に進もうと指を捻り込み、ズグズグと侵入させる。 「う゛ー!う゛う゛ーッッ!」 グゥは喉の奥から搾り出すようなくぐもったうめき声を上げ、オレの指を外に排出しようと強くリキむ。 だが今のグゥが出来る抵抗もそれが限界のようだ。グゥの中で指を折り曲げ、指を回しながらヌグヌグと抜き差しをし、 湿り気と熱を帯びた腸壁のヒダを何度も何度も指の腹で撫で擦るように往復しているうちに、その身体はぐったりと弛緩し、 抵抗の意思が感じられなくなっていった。これまで懸命にカーペットを這おうともがいていた腕も今は弱々しく、オレの手を 逃れようと必死によじらせていた下半身はまるで麻痺してしまったかのように時折カクカクと足先を跳ねさせるのみで、 その身体には力が残されていない…と言うよりは、そこに気を回すだけの心の余裕が無いように見えた。 …もうグゥは逃げられない。そう確信すると、また一つオレの身体に灯る火が大きくなった気がした。 オレはグゥの内部への愛撫はそのままに、いまだ柔肉に指を食い込ませていた右手からお尻を解放してやると、 いよいよグゥの秘部を隠している憎き布切れを取り除くべく、その尻肉の谷間に食い込んだ紐をつまみ持ち上げる。 ようやくオレの目の前に姿を現したグゥの恥ずかしい部分は、オレの人差し指をピッチリとくわえ込みイソギンチャクのように 口を窄めその周囲に深くしわを刻んでいた。指を抜き差しするたびに、腸壁から染み出た分泌液が指と入り口の間に泡を立て チュグチュグと粘着質な音を立てる。 何度も抽送を繰り返しているうちにそこは幾分柔らかくほぐれ、分泌液が潤滑油の役割を果たしスムーズに出し入れ出来る ようになった。もう指一本程度では、窮屈さも感じない。 オレは中指を立てそっとその恥穴に押し当てると、人差し指の抽送のタイミングに合わせ二本同時に内部へ滑り込ませた。 「────ぐッ…は…………」 グゥは一瞬、ビクンと背中を引きつらせたが、すぐにまた力無く床に突っ伏した。 それはほとんど反射運動のようで、その身体を傍目から見るだけでは、グゥが意識を保っているのかどうかも解らなかった。 ただ、深く長く息を吐くフー、フーという空気音と、時折聞こえる小さなうめき声のみがグゥの意識が覚醒していることを 伝えてくれる。もうグゥは、どれだけ内部をまさぐられようとほとんど反応を見せなくなっていた。 明確な反応と言えば、時折強く身体を強張らせキュウ、と指を締め付けてくるくらいのものだ。 「フッ…!うぅン……ッ!!」 …まただ。コレで5回か6回目くらいだろうか。 定期的にグゥは喉から鋭く息を吐き、身体を硬くする。しばらくするとまたすぐ力を緩めるのだが、先ほどから何度もそれが 続き、その間隔はだんだんと短くなっているようだった。…このままグゥがどうなってしまうのか、少し不安になる。 ただ、その時のグゥの声があまりに甘く艶かしいせいで、他の反応が無くてもオレはグゥを弄ることを止められないでいた。 グゥの小さなすぼまりは、もう指二本でも易々とその侵入を許し、その動きに合わせニュクニュクとその形を変形させている。 周囲に刻まれていたしわも押し広げられ伸びきり、今では浅いヒダが薄く浮かんでいるのみだった。 二本の指を左右に開き入り口を擦るように出し入れしたり、奥まで挿入したまま内壁を揉み込むように折り曲げたり、 ヒダを掻くように交互に屈伸させたり、様々な方法でグゥの中をかき混ぜ、こね回した。 排泄のためにしか使われることの無かったはずのグゥの穴は、今だけはオレの指に玩ばれるために用意されたもののように その愛撫を受け入れ、強く吸い付き、くわえ込んで来る。 「はンン……ッ!!…ふ…ぁ……」 コレで何度目か…もう解らない。だけど、やはりその間隔は確実に短くなっていることは間違いなかった。 これまでよりも一際激しく背中を反らせ、またぐったりと床に倒れ込むその姿はもはや痛々しくすら感じられ、 心の支えだったはずのグゥのこの一瞬の甘い嬌声を聞いても、オレの心にかかる暗い影はその濃さを増すばかりだった。 オレの中の熱はまだ、まるで治まる気配を見せない。 けど、これ以上このオレ自身にも良く解らない熱情を晴らすためにグゥを苦しめていいはずなんてない。 オレは、グゥの中に埋め込まれたその指をゆっくり、優しく抜き取った。 数分か振りに外気に触れた指はべっとりと全体が粘液にまみれ、その粘液の出所に通じる穴と糸を引く。 指が抜かれたそこは、また肉厚な門にピッタリと閉じられ、早々にその姿を隠してしまっていた。 「ハ…レ………?」 「ごめん…グゥ……」 その変化に気付くと、すぐにグゥは上体を起こしこちらの様子を伺う。その目は涙を湛えながらもトロンととろけ、 口元からは唾液が糸を引いていた。 ドクン、とまた身体の熱が温度を上げる。…だけど、ダメだ。もうこれで終わりにしよう。 それよりも、グゥを労わってやらないと。あのグゥが、あんなに顔をくしゃくしゃにして…よっぽど辛かったに違いない。 「…ダメ!!」 「え────?」 なんて、自分に猛省を促しうなだれていると、グゥの叫声と共にオレの胸にドンッと、何かが凄い勢いでぶつかってきた。 それはぷるんと丸く真っ白な何か。…ちょっと待て。この展開に、オレの判断力が追いつかない。 それが何かはわかってる。さっきまで、ずーっと弄り回していたものに違いない。 だけど、何でソレが自らオレに迫って来ているのかがわからない。 「もう少しで…凄いのクルから…もうちょっとだけ…っ」 …やっぱり、解らない。グゥの言ってることも、この状況も。 グゥは四つんばいの体勢で、オレにぐりぐりとお尻を押し付けて来ている。 オレの手に何度も強く揉みこねられたせいか、その尻肉はほんのり桃色に上気し、ほのかに熱を帯びていた。 もっとやって、いいの? でもさっき、自分でその行動を反省したばっかだし… でもグゥが望んでるなら… でも…でも……ああ、なんだこの状況は。 …でも…結局、そんなオレの狼狽など男の本能の前では何の意味も無いのか。 主人の気も知らず、オレの手はすでに勝手に本能のままに、その行動を開始していた。 オレの手はまずグゥの腰に食い込む紐をつかみ、躊躇なく一気にずり下ろす。 下半身を覆っていた虎ジマ模様はそのまま膝まで滑り降り、グゥの恥ずかしい部分の全てがオレの目の前にさらけ出された。 四つんばいの姿勢を取るグゥのお尻はその谷間を自然に開き、その奥に潜む小さな穴がてらいなくその姿を露にしている。 その下には小さくもぷりぷりと柔らかく肉が詰まったグゥの女の子の部分が、ピッタリと閉じられたスリットからトロトロと 間断無く涎を垂れ流し、自らのふとももを汚していた。 オレはまたその柔らかい双丘に指を這わせ、肉の谷間を押し開く。先ほどまでしつこく弄られ続け、柔らかくほぐされた そこは指が抜かれた今もその口を弛緩させ、何もしなくても僅かに開いたままの状態になっていた。 「はっ……ンあ、あああああ…………ッ!!」 そこに二本の指を差し入れると、グゥの身体はその感触を待ち焦がれていたようにフルフルとその身を震わせる。 内壁を押し広げるように激しく動かしながら、ぬぷぬぷと抜き差しするとくぅぅんと子犬のような声を喉から鳴らす。 その腰は自らも気持ちいいポイントを探すように扇情的に動き、グゥは全身でその悦びを表現しているようだった。 オレの手も、オレの意識も、その部分に異様な執着を見せていた。その下にある、グゥの本来の性感帯であるはずの場所へは 目もくれず、ただひたすらグゥの排泄孔を弄り、犯し、蹂躙し続けた。 「ン……も、もうクル……そのまま……っ」 グゥの腰が、円を描くように激しくグラインドしはじめる。 何がクルのかはよくわからなかったが、グゥとのこの行為も終わりを告げようとしているということは間違い無さそうだ。 …これが最後だ。だったら、グゥにオレのやりたかったこと、やり残したことを出来るだけぶつけよう。 オレはグゥの恥穴から指を抜くと、おもむろにその尻肉に顔を埋め、十分な愛撫でとろけ切った穴に舌を這わせた。 「ひあっ!?や、何?これ、なにっ…して…!?」 突然の刺激に驚いたのか、グゥはビクンと身体を引きつらせる。 それははじめての感覚だったのだろう、自分の身に何が起こったのかよくわかっていないようだった。 オレは構わず舌での愛撫を続ける。周囲のしわ一本一本をなぞるように舌を這わせ、窄まりの中心をくちくちと舌先でほじり、 指での愛撫でほぐれてむき出しになった入り口周辺の肉を吸い上げ、唇で揉みこねる。 両手は勿論その双丘にあてがわれ、オレの顔を押し挟むように圧迫し、指を柔肉に強く埋め込み、時に優しく撫で回す。 体勢のせいか、先ほどまでの柔らかさは感じられなかったが、その奥に隠されたコリコリと張りのある弾力が絶妙な アクセントを醸し出し、オレの手に不思議な心地よさを与えてくれる。 「は…ンあ………や…はっ…んんっ……」 グゥもその感触を気に入ったようで、特に嫌がる様子も無くオレにその身を任せ、甘い声を上げていた。 床にひじを着き、ツンとお尻を突き出した格好でオレの顔にぐりぐりとその双丘を押し付けて来る。 その身体は声を発するたびに小さく震え、本当に最後の時が近いのであろうことをオレに知らせていた。 オレは親指をグゥの恥穴に押し当て左右に開くと、クッパリと空間の開いたその穴に舌をねじ入れた。 指を離すと途端に窄まり舌に食らい付いて来るが、既に分泌液と唾液によって十分に滑ったそこは舌の侵入を阻むことは 出来ない。オレはぐにぐにと舌を押し込み、限界まで内部に侵入するとピッタリと唇を吸着させ、恥穴全体を強く吸い上げ ながら入り口の裏側や腸壁を円を描くように舐め上げた。 …それが、グゥへのトドメとなったようだ。 「ひぅあっ…!ン、ハ、あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛─────ッッ!!」 グゥは腰をブルブルと震わせ、ひじを床についたまま頭を持ち上げ吼えるように高く引きつった声を上げた。 オレはその嬌声と共にギュウギュウと締め付けてくるグゥの穴から舌を抜き一息つくと、なにやらしょろしょろと 水の流れるような音と共に、ほわ、とアンモニアの匂いが鼻をつくことに気が付いた。 「やぁ…うそ……止まらな……っ」 自分でもしばらく気付いていなかったのか、グゥは驚いたような表情で自分の股間に手を伸ばす。 だけどどうやってもその勢いを止めることは出来ず、指の間からぱしゃぱしゃと零れ出る小水が床を濡らして行く。 オレはと言えば、目と鼻の先で行われているグゥの放尿シーンに釘付けになってしまっていたワケなんだけど。 「み、見るな…ハレ、見るなぁ!」 先ほどまでオレにあれだけ恥ずかしい姿を晒していながらも、やっぱり排泄している姿だけは見られたくは無いのか。 グゥはなんとか手で隠そうと必死で秘所を覆い、オレの目から逃れようとしていた。 オレはと言えば、そんなグゥの腰をがっしり掴みじっくりとその様子を眺めさせてもらっていたワケなんだけど。 結局そのまま数秒間、最後の一滴が零れ落ちるまでをつぶさに観察させて頂き、ようやくオレはグゥを解放した。 オレが腰を放すと、グゥはすぐにその場から離れカーペットに顔を伏せてしまった。 その肩は小刻みに震え、うぐ、えぐ、と低く呻く嗚咽すら聞こえる。 …泣かせてしまったようだ…… 途端に、罪悪感が胸いっぱいに広がっていく。 どうしよう、謝ろうか、慰めようか…って、どっちもしなきゃだよな。 「そんなに気持ちよかったんだ?」……それじゃ保険医だ。 「そんなグゥが、居ても良い」……なんか、違う。 「グゥ、おしっこもかわいかったよ」……変態だ。 「オレもおしっこ見せてやるから!」……病気か。 いやいや、普通に、素直に、単純にとにかく「ごめん!!」…まずはコレだろっ! グゥはいまだその身を小さく丸め、えぐえぐとすすり泣いていた。 オレはそっと近づき肩に手をやると、優しく、出来るだけ優しくグゥに話しかける。 「グゥ……ごめ」 次の瞬間──────────世界が回転した。 ……いや、回転していたのは多分、オレの方だったんだろうな。 ────前蹴り……だったと思う……… 飛んだよ……13歳を超えるわりにはちんちくりんなオレの身体が完全に宙を飛んだんだ…… 同じ体格の女の子のただの一蹴りでな…… 過去にも何度も行ったし未来のためにも戦った…… 連載も10年以上続いてる…現在も絶賛連載中…… でも本当に宙を飛ばされちまったのは、後にも先にも……いっぱいある…… クマとか、ユミ先生とか、マリィにも背中から当たられてぶっ飛ばされたな……はは……オレってよく生きてんな……? ───なんてマニアックなパロディネタを脳内で走馬灯のように繰り広げつつ、オレの身体は壁に盛大に激突した。 薄れ行く意識の中、オレにゆらりとその身を揺らめかせながら近づいてくるグゥの姿が…… 「薄れ行くなっ!」 「────ぐほあ!!」 意識が消失する寸前、グゥの拳がオレのストマックにねじり込むように突き刺さった。 ……どうやら、強制的に覚醒させられたようだ……いっそ殺せ……。 「勝手に夢の世界に逃げるな。自分の責任を果たしてから死ね」 「せ…責任……?」 とりあえず、グゥの最後の一言は記憶から速やかに消去しよう。 オレは昼食をリバースするのをこらえながら、必死で思考を回転させていた。 責任……って言われたら、そりゃあもうこの数十分の間にあらゆる心当たりが生まれてしまった気がするが……。 どの責任?なんて聞いたら、今度こそ本当に祖父と8年ぶりの再会を果たしてしまいそうだ。 とにかく、一言謝っておこう。話はそれからだ。 「グゥ……ごめ」 次の瞬間──────────世界が回転それはもういいっつーの!! 「ってぇ~~~~~~~!!何すんださっきから!ちゃんと謝ろーとしてんだろ!!」 …今度はぶっ飛ばされはしなかったようだ。うん、意識もハッキリしてる。 何故かテンプルがズキズキと痛むのだが、原因を追究しない方が幸せになれそうな気がするから思い出さないでおこう。 ぐるぐるその場で縦回転しながら「わー、プロペラみてえ」とかのん気に感動しちゃったこともきっと白昼夢か何かだ。 「謝るな、馬鹿。そんなことで無かったことにされたらかなわん」 「な…無かったことになんて…するつもりないよ」 「なら何故謝る」 「そりゃあ…グゥに酷いことしちゃったから……」 そうだ、オレは自分の身勝手な熱情にほだされてグゥにあんな酷いことしちゃったんだ。 グゥだって、オレにあれだけ恥ずかしい姿を見られて、ショックだったに違いない。 「酷いこと?それがグゥにとって酷いことかどうか、何故ハレにわかるんだ?」 「え……ど、どーゆー意味だよ……?」 しかしグゥは、先ほどのすすり泣きなど無かったことかのようにあっけらかんと、いつもの調子でそんなことを言った。 グゥにとってあれは、ショックなことじゃなかったってのか? そんなはず………あるわけ、無い、よな。 「ふん……確かにあんなことまでされて…グゥはもうダメになってしまったからな……責任、取ってもらうからな」 「わかってるよ……オレに出来ることならなんでもするって!」 「本当だな?」 「ん…………うん。約束する」 責任……。そうだ、オレの責任だ。 月までぶっ飛ばされても構わない。オレのお小遣い全部グゥのために使っても良い。何でも言ってくれ。 絶好とか、一生口を利かないとか、その手の責任の取り方だけは辛いが…グゥの今の調子から考えて、多分それは無いと思う。 ……あとは命さえ無事なら、助かる。 「ならば今すぐ取ってもらうぞ」 「お、おう……!」 グゥは指をパキパキと鳴らすと、豪快に腕をスイングさせはじめた。 やはりそっち系か…!残像が見えんばかりに素振りを繰り返すその腕から巻き起こる風圧がオレの顔をビシビシと叩く。 ぶん殴られるだけで済むなら……いや、そんな風に考えちゃいけない。オレはこの一撃を全身で受け止める責任があるんだ!! ……一撃だよね? 「歯を食いしばれ」 「───っ!!」 オレは強く目を瞑ると、この痛みだけは一生絶対に忘れないように、身体に刻み込むために神経を集中する。 次の瞬間、グゥから繰り出される風圧と風切り音がオレの身体を瞬時に貫き………… 何か、温かく柔らかなものが一瞬、唇に触れた気がした。 「え………グ、グゥ?」 「………ハレのせいだからな……」 目を開けると、グゥはオレの身体にもたれ腰を軽く抱き、ピッタリと身を寄せていた。 グゥの頬が、オレの頬に当たる。グゥの心音がオレと同調し、体温がカァ、と急上昇してしまう。 って、グゥ、どうしたんだ…?オレの責任はどうなったんだよ? 「ハレのせいで、こんな身体に……っ」 「ちょ、グゥ!?」 そんなオレの狼狽をよそに、グゥは腰をもじもじと動かし、オレに更に密着するように足を絡めてくる。 気付けばオレは手首を捕まれ、その手をグゥのお尻に誘導させられていた。 ますます頭が混乱し、何も言えなくなってしまっているオレを、グゥはガバッと顔を起こしまっすぐに見つめて来る。 その顔は…怒ったような、困ったような表情を、していたと、多分思う。このへんの記憶は悪いけど、曖昧だ。 なんせ、次のグゥの言葉で、ここ数分間の出来事の大半が頭から吹っ飛んでしまいそうになったのだから。 「これからずっと……グゥのお尻をダメにした責任、取ってもらうからなっ!」 「…………あ……え…っと………………うん。」 思わず、了承してしまった。こんな、自分の理解を超えた責任の取り方を。 最初はオレのただの退屈しのぎからはじまった今日のこの出来事。 それがどう言うワケか、オレにとっても、きっとグゥにとっても、昨日までは予想もしていなかったものになってしまった。 これからオレとグゥの関係がどうなるか、なんてわかんないけど、少なくともこれからは「退屈」なんて言葉を口に出すことは 無くなっちゃうんだろうな。 …なんてことをのん気に考えてしまう自分がちょっと可愛かった。
****節分SS.2(一:>244-256) <<4>> 「グゥ!これで勝負決めるからなっ」 「ふふ、面白くなってきたな」 オレは靴と靴下を脱ぎ捨て、グッと足を踏みしめると大きく身体をたわませ短距離走のスタートのような体勢を取る。 勿論、そのまま特攻してもまたヒラリとかわされるだけだろう。問題は左右どちらに避けるか、だ。 どちらに避けても確実に切り返すためには、恥ずかしがらずにグゥの姿をまっすぐ見据えるっきゃない。 そしてその脚でも腰でもどこでもいい、躊躇無くふん捕まえてそのまま押し倒す!! オレだって瞬発力には自信がある。遠慮さえしなければ、グゥにだって負けないはずだ。 「ほら、遠慮なくかかってこい」 グゥは相変わらず余裕しゃくしゃくといった表情で、棒立ちのままゆらゆらと隙だらけの姿を晒している。 いや、あれはノーガード戦法…!?ああやって身体の力を抜いて、どんな攻撃にも対応出来るようにしているんだ。 なんせグゥは逃げるだけでいいんだ。どうあがいても、オレの不利に変わりは無いか。…しかしやるっきゃない。 (いくぞ……グゥ!) オレは足に渾身の力を込め、一直線に踏み込む。自分でも驚くほどの速度で、風の音が聞こえんばかりにグゥに突進する。 グゥはまだ避けない。こちらをまっすぐに見据え、棒立ちのまま避ける気配をまるで見せない。 オレも踏み込む勢いを緩めず、グゥのどんな些細な動きも見逃さないように視界に捕らえグゥに迫る。 ぐんぐんとグゥとの距離が縮んで行く。あと5歩も踏み込めばその身に激突する……と、思った刹那、ついにグゥが動いた! その動きはまさに猫のように俊敏で、ゆらりと一瞬、その身体がたわんだかと思うと音も立てずに視界から消え──── 「え、ちょっ─────」 消え…無かった。確かにグゥは動いた。ただし、右にでも左にでも無く、まっすぐに。まっすぐにこちらに向かってきた。 オレは突然のその行動に思わず足でブレーキをかけてしまう。オレの足が、煙を噴かんばかりにカーペットの上を滑る。 瞬時に目の前まで迫ってきたグゥは、そんなオレの肩にぐっと手をかけ、そのまま跳び箱の要領でオレの頭上を、飛び越える …………つもりだったのかもしれない。 「─────んぷっ?」 跳び箱は、土台がしっかりしていないと高く飛ぶことなんて出来ないのだ。思いっきりバランスを崩している今のオレの肩に 真下に体重なんてかけられたりしたら、そのまま膝が折れて倒れてしまうに決まってる。…そう、たとえグゥが跳び箱を飛ぶ 体勢で足を大きく広げ、オレの頭の上を通過するつもりだったのが飛距離が足りずオレの顔面にのしかかって来たとしても、 それはオレの不始末では無いはずだ。頭にしがみ付くグゥの体重に押されてあお向けに潰され、なんかふにふにでふかふかな 感触の虎ジマ模様が顔面に押し付けられているこの現状も、断じてオレの責任でそうなったワケじゃあ無い。 「ごっごめンぷ!?」 すぐにそこから抜け出そうと身体に力を込めるが、首に巻かれたグゥのふとももがオレの顔を圧迫して動くに動けない。 引きはがそうとしても、オレの腕の力じゃグゥの脚に対抗できるはずも無い。それより何より、オレはグゥのどこを掴んで 力を込めりゃ良いってんだ。勘弁してくれ……。 「ふふふ、動けまい。予定とは違ったが、こんな決着も悪くないな」 「ン゛む゛む゛ぅ゛~~~っ!!」 グゥはオレの気も知らずにますますその足に力を込め、柔らかいふとももを顔にぐいぐいと押し付けてくる。そのせいで ふとももどころか、ほんの小さな薄い布切れに覆われたグゥの大事なところにもオレの鼻や口が柔らかく埋もれてしまい、 そのほかほかでぷにぷにな感触や甘い匂いがオレの身体からますます力を奪っていく。……ああ、時が見える───── じゃなくって!な、何考えてんだグゥのやつ!! 「ほら、さっさと降参しないともっと力を込めていくぞ?」 (ンなこと言われても、どうやって降参すりゃいーんだよっ) 正直、グゥの言うとおりさっさと降参してこの呪縛から解放されたかった。 このままじゃ、本当に自分がどうなってしまうかわからない。 オレの顔が熱く火照る。心臓がバクバクと鼓動を高める。でもそれは、恥ずかしさのせいでも、息が苦しいからでも無いんだ。 先ほどから、顔の火照りよりもずっと熱が篭り、心臓よりもずっと高く脈動し、痛いほどに膨張したオレの男の部分が いよいよグゥを求めてその本性を現そうとしているせいだってのは自分が一番わかってる。 オレがまだ理性を保てるうちに、この状態から抜け出さないと…。 「ン゛ン゛ァン、ふン゛ファンン゛!!」 オレはなんとか「こうさん」の四文字を口から出そうと、必死でモゴモゴと顎を動かす。 「ふあっ……あ、あまり動かすなっ」 しかしグゥから返って来た応えは、オレの理性をますます吹き飛ばすものだった。 …今、耳に聞こえた甘い声は誰のものだったんだろうか…なんて、現実逃避してもしょうがない。 なんだよ、その反応…。やめてくれよ、マジで止まれなくなるだろ…。 「グゥの身体を2回叩くだけでいいだろ、それでタップと認めてやる」 …そうか、その手があった。テレビでやってるプロレスや格闘技の試合で何度か見たことがあるやり方だ。 オレはさっそくグゥのふとももに手をかけた。 顔を覆っている感触と同じものが手に触れる。ぐっと指に力を込めると、指の半分くらいが柔らかく肉に埋まって行く。 「ふっ…ン……ハレ、2回、タンタンと叩くだけだぞ?」 その脚の線に沿って、滑るように撫で上げる。どこまでもなめらかですべすべと肌触りの良いその感触を、どうやらオレの指は いたく気に入ったようだ。その感触を指に染み込ませるように、外側や内ももを擦り上げるように何度も何度も往復した。 「はぁっ、や…ハ、レ…?」 オレの指はそのままふとももを上り、ぷるぷると震える肉厚な丘に辿り着く。そこはふとももよりもずっと柔軟性に富み、 少し力を込めただけでくむくむとどこまでも指が埋もれ、まるで不定形物のようにその形を歪ませて行く。それでいて 指に込めた力を抜くと、プルンとすぐに元の形に戻る張りの良さも備えていた。 「ハ、ハレ……ハレ!な、何をしている!?」 …あれ、そうだ、オレは何をするんだっけ? なんだか頭がぼうっとして、顔も身体もじりじりと熱くて、今自分の置かれている状況が解らなくなって来た。 ただ顔を包み込む感触が、指に埋まる感触がとても心地良いものだってことは解る。もっとその感触をいっぱい味わいたい。 そうだ、状況なんて関係ない。今はこの柔らかく温かい肉の感触に酔いしれていたい。 オレは両手でその柔肉をがっしりとわし掴み、クニュンクニュンと大きく円を描くように何度も揉みこねる。 「やぁっ!も、もういいから!離してやるから…ハレも、離して……っ」 離す?何で……? 気がつけば、オレの顔にはすでに圧迫感は無くなっていた。脇を見ると、グゥの両足が左右に大きく開いているのが解る。 グゥは四つんばいでオレの顔をまたいだ体勢で、そのままオレから離れようとしていたようだ。…が、オレにお尻をつかまれて いるのでそれも出来ないようだった。勿論、その手を離すつもりはない。むしろ顔を包む圧迫感が無くなって、残念とすら 思っているくらいだ。オレはお尻を掴む腕に力を込め、今度は自分から頭を持ち上げ、グゥの股に顔をもう一度埋もれさせる。 そのままぐりぐりと顔を動かすと、グゥの腰がビクンと大きく跳ね上がった。 「ひああっ!?…ハレ!んん、お願いだ、離し…ふあっ、離して…!!」 オレは構わず、グゥのお尻と股を同時に、ますます強くこね回す。 そうしてしつこく弄り回しているうちに、口や鼻にしっとりと湿り気を感じることに気付く。 見ると、そこを覆う虎ジマ模様の布切れはグゥから出た粘り気のある水分を吸い、小さな染みを作っていた。 ドクンと、オレの鼓動も高く跳ね上がる。 それはどんな味がするんだろう。グゥの甘い匂いと一緒で、これも甘いのだろうか。 オレは舌を伸ばし、その染みの中心に押し込むように這わせ、舐め上げた。 「ああっ!やぁ!や、ふあっだ、だめ、ダメ駄目っ!!」 うん、味はよくわかんないけど、舌で触れるこの感触は嫌いじゃない。オレは布切れの上から、そこを何度も舐めこする。 その度にグゥはブルブルと身体を震わせオレから逃れようと身をよじるが、しっかりと尻肉を掴んだ手がそれを許さない。 むしろグゥが勝手に身体を動かしてくれるおかげで、舌がグゥの大事な場所へより食い込んで行く。 フ、と、布切れの真ん中より少し上あたりにプクンと豆粒のように膨らんだ部分があることに気付いた。 新しい感触の予感にトクトクと胸が高鳴る。オレは早速その舌触りを確かめるべく、そこに強く舌を這わせた。 「はああああっ!そ、そこ…ッ!」 瞬間、グゥの身体が今までに無いほど強く弾け、ガクンと足の筋肉が弛緩したように股を開き腰を落とす。オレの顔はグゥの 恥部に押しつぶされ、再び圧迫される体勢になった。オレはそこに口を密着させたまま、またグゥの敏感な突起を弄り出す。 舌先でつつき、チロチロと軽く触るように舐め、その根元にぐりぐりと舌先をねじ込み、舌全体で押し込むように圧迫し、 そのままベロンと強く全体を舐め擦る。 小さかった突起は、今では唇で軽く挟める程の大きさになっていた。 そこは愛液と唾液でぐっしょりと濡れて張り付き、グゥの女の子の形を薄い布越しにくっきりと浮き上がらせていた。 「ンぁ…はっ、あ…ふ、ンン……うンッ…はぁ…ッ」 そこを弄るようになってから、グゥにも変化が見えはじめていた。その声は艶っぽい色を含み、ハッ、ハッと小さく短い息を 吐く。その身体も力が入らないのか、くったりとオレの顔に覆いかぶさり、もはや逃げようとするどころか自らもより強い 快感を得ようと腰を扇情的にくねらせているようだった。 「ハレ…も、もうグゥは……グゥ……は…ダ…メ…」 グゥの腰の動きが一際激しくなる。 オレはその動きに合わせるように舌の動きに緩急を付け、グゥの秘所全体を優しく、強く愛撫する。 いまだお尻に埋め込まれているオレの指も、クニュクニュとリズミカルにその柔肉を揉み上げる。 最後にグゥの敏感な突起に舌を這わせ、じゅっ、と強く吸い上げた瞬間、グゥはカク、と一瞬足を振るわせたかと思うと、 オレの顔をふとももでギュウッと強く挟み込んで来た。 「ひっ…ク…ぅぅ……ッ!!」 引きつるような鋭い声を吐き、ビクン、ビクンとグゥの身体が何度も跳ねる。背中を弓なりに反らせ、まるで犬の遠吠えの ような格好で小さく、大きく痙攣を繰り返す。そうしながらもグゥはまだ腰を動かし続け、最後の一瞬までその快感を貪ろうと しているようだった。何度目かの大きな痙攣の後、グゥは全身の力が抜けたように、くてっと床に倒れ込んだ。 オレはようやくグゥの股間から頭を抜き、力無くうつぶせに横たわりまだ小さく身体を震わせるグゥを見つめ、 小さく「ごめん」と呟く。オレの身体の芯に灯った熱はまだ冷めてはいなかった。 <<5>> 「グゥ……」 「はぁ…だ、大丈夫だ…グゥも、悪ふざけが過ぎた…」 グゥはいまだハァ、ハァと大きく肩で息をし、カーペットの上にうつぶせにその身を投げ出していた。 コクン、と喉が鳴る。背後から見たグゥのその姿は、思っていた通りほとんど全裸に近く、腰や肩甲骨のあたりに細い紐が 横一線に伸びているのみだった。股間を隠すための布を支えている紐はそのほとんどが尻肉の谷間に埋もれ、少なくとも 表皮の保護の役割は果たしてない。オレの侵入を妨げるものも何も無い。 オレの心が再びグゥを求め、トクトクと高鳴る。この気持ちを鎮めるために、オレはその柔らかい肉にもう一度手を伸ばした。 「は、あ…」 まだ先ほどの余韻が残っているのか、お尻をひと撫でしただけでグゥはピクピクと身体を震わせる。 指の先でそっと触れ、軽く撫でるようにその白い双丘の上を滑らせると、グゥはこそばゆいのかフ、ク、と小さく呻き、 キュッとお尻に力を入れる。しかしその声はどこか粘り気のある、甘えるような色を含んでいた。 オレはその双丘の形を確認するように指で周囲を旋回すると、おもむろにその肉を強くわし掴み揉み上げた。 「ひっ!?…や、やめろっ!もういいだろ!?」 グゥは弾けるように上体を持ち上げ、頭だけをこちらに向け声を張り上げる。オレの手から逃れようと必死に身をよじり、 ほふく前進のように肘を立て力いっぱい前に伸ばすが、下半身を押さえ込まれている状態ではその腕もカーペットの上を 虚しく滑るだけだ。オレはグゥを逃がさぬように、手のひらで押さえ込むようにお尻に体重をかけ、その指を食い込ませる。 「ヒグっ!いや、痛っ…そんな、強く……!」 急に強く柔肉を握り締められ一際激しく身をよじるが、グゥが抵抗すればするほどオレの指の力は強くなっていく。 手のひらを内側に回し、八本の指で掻き分けるように双丘の谷間を大きく押し広げると、そこには靴紐程度の太さの 紐一本のみで頼りなく保護されたグゥの小さなすぼまりが慎ましげに顔を覗かせていた。 肝心な部分は紐に隠れているせいで直接は見えなかったが、周囲に見えるしわしわがその恥穴の存在をありありと示している。 グゥの呼吸に合わせヒクヒクと蠢くその恥ずかしいしわは、オレの身体に灯る熱を更に増大させるには十分過ぎるものだった。 オレは両手の人差し指をそのしわにあてがい、ゆっくりと力強く左右に押し広げる。 「う゛あ゛あ゛っ!!ひ、開かな……ッ!!」 グゥの硬いすぼまりはオレの指に強引に引っ張られ、伸びきったしわの先に僅かにその輪郭を覗かせていた。 早くその全てが見たい。でもこれ以上はどれだけ横に開いても、その穴が完全に姿を見せる気配は無かった。 たった一本の細い紐がこれほど邪魔になろうとは。だがその紐を退けるためには、グゥのお尻から手を離す必要がある。 いまだグゥは抵抗の意思を強く残しオレの手から逃れようとしているのだ。その身体を解放してしまっては元も子もない。 せめて手触りだけでも確かめようと、オレは左側の人差し指をじわじわとその恥穴ににじり寄らせていく。 やがて指先はしわの終端に辿り着き、僅かに湿り気を帯びたそこに軽くあてがうとそれはまるで呼吸をするように締まったり、 緩んだりを繰り返しているのが解った。 オレはその口が緩む瞬間を狙って、指先をグリグリと押し込み一気にその内部にねじ込んだ。 「ピッ────────────!?」 瞬間、グゥの身体全体が一本の棒になったかのようにピン、とまっすぐに伸びた。背筋からつま先までを限界まで突っ張らせ、 力を込められる場所は全て込める、と言わんばかりに全身を強張らせる。 お尻にも大きなエクボが出来るほどに力を込め、ギュッと締まった尻肉が指をぎゅうぎゅうと圧迫する。 その谷間の中心にある穴も急激に窄まり、異物を排除しようとそこに埋め込まれた指を強烈に締め上げて来る。 第二関節の中ほどまでをずっぽりと飲み込んだその穴の内部は入り口の窮屈さに比べゆとりがあり、中で指を動かしても ほんの僅かに指の先端が触れる程度だった。オレは更にその奥に進もうと指を捻り込み、ズグズグと侵入させる。 「う゛ー!う゛う゛ーッッ!」 グゥは喉の奥から搾り出すようなくぐもったうめき声を上げ、オレの指を外に排出しようと強くリキむ。 だが今のグゥが出来る抵抗もそれが限界のようだ。グゥの中で指を折り曲げ、指を回しながらヌグヌグと抜き差しをし、 湿り気と熱を帯びた腸壁のヒダを何度も何度も指の腹で撫で擦るように往復しているうちに、その身体はぐったりと弛緩し、 抵抗の意思が感じられなくなっていった。これまで懸命にカーペットを這おうともがいていた腕も今は弱々しく、オレの手を 逃れようと必死によじらせていた下半身はまるで麻痺してしまったかのように時折カクカクと足先を跳ねさせるのみで、 その身体には力が残されていない…と言うよりは、そこに気を回すだけの心の余裕が無いように見えた。 …もうグゥは逃げられない。そう確信すると、また一つオレの身体に灯る火が大きくなった気がした。 オレはグゥの内部への愛撫はそのままに、いまだ柔肉に指を食い込ませていた右手からお尻を解放してやると、 いよいよグゥの秘部を隠している憎き布切れを取り除くべく、その尻肉の谷間に食い込んだ紐をつまみ持ち上げる。 ようやくオレの目の前に姿を現したグゥの恥ずかしい部分は、オレの人差し指をピッチリとくわえ込みイソギンチャクのように 口を窄めその周囲に深くしわを刻んでいた。指を抜き差しするたびに、腸壁から染み出た分泌液が指と入り口の間に泡を立て チュグチュグと粘着質な音を立てる。 何度も抽送を繰り返しているうちにそこは幾分柔らかくほぐれ、分泌液が潤滑油の役割を果たしスムーズに出し入れ出来る ようになった。もう指一本程度では、窮屈さも感じない。 オレは中指を立てそっとその恥穴に押し当てると、人差し指の抽送のタイミングに合わせ二本同時に内部へ滑り込ませた。 「────ぐッ…は…………」 グゥは一瞬、ビクンと背中を引きつらせたが、すぐにまた力無く床に突っ伏した。 それはほとんど反射運動のようで、その身体を傍目から見るだけでは、グゥが意識を保っているのかどうかも解らなかった。 ただ、深く長く息を吐くフー、フーという空気音と、時折聞こえる小さなうめき声のみがグゥの意識が覚醒していることを 伝えてくれる。もうグゥは、どれだけ内部をまさぐられようとほとんど反応を見せなくなっていた。 明確な反応と言えば、時折強く身体を強張らせキュウ、と指を締め付けてくるくらいのものだ。 「フッ…!うぅン……ッ!!」 …まただ。コレで5回か6回目くらいだろうか。 定期的にグゥは喉から鋭く息を吐き、身体を硬くする。しばらくするとまたすぐ力を緩めるのだが、先ほどから何度もそれが 続き、その間隔はだんだんと短くなっているようだった。…このままグゥがどうなってしまうのか、少し不安になる。 ただ、その時のグゥの声があまりに甘く艶かしいせいで、他の反応が無くてもオレはグゥを弄ることを止められないでいた。 グゥの小さなすぼまりは、もう指二本でも易々とその侵入を許し、その動きに合わせニュクニュクとその形を変形させている。 周囲に刻まれていたしわも押し広げられ伸びきり、今では浅いヒダが薄く浮かんでいるのみだった。 二本の指を左右に開き入り口を擦るように出し入れしたり、奥まで挿入したまま内壁を揉み込むように折り曲げたり、 ヒダを掻くように交互に屈伸させたり、様々な方法でグゥの中をかき混ぜ、こね回した。 排泄のためにしか使われることの無かったはずのグゥの穴は、今だけはオレの指に玩ばれるために用意されたもののように その愛撫を受け入れ、強く吸い付き、くわえ込んで来る。 「はンン……ッ!!…ふ…ぁ……」 コレで何度目か…もう解らない。だけど、やはりその間隔は確実に短くなっていることは間違いなかった。 これまでよりも一際激しく背中を反らせ、またぐったりと床に倒れ込むその姿はもはや痛々しくすら感じられ、 心の支えだったはずのグゥのこの一瞬の甘い嬌声を聞いても、オレの心にかかる暗い影はその濃さを増すばかりだった。 オレの中の熱はまだ、まるで治まる気配を見せない。 けど、これ以上このオレ自身にも良く解らない熱情を晴らすためにグゥを苦しめていいはずなんてない。 オレは、グゥの中に埋め込まれたその指をゆっくり、優しく抜き取った。 数分か振りに外気に触れた指はべっとりと全体が粘液にまみれ、その粘液の出所に通じる穴と糸を引く。 指が抜かれたそこは、また肉厚な門にピッタリと閉じられ、早々にその姿を隠してしまっていた。 「ハ…レ………?」 「ごめん…グゥ……」 その変化に気付くと、すぐにグゥは上体を起こしこちらの様子を伺う。その目は涙を湛えながらもトロンととろけ、 口元からは唾液が糸を引いていた。 ドクン、とまた身体の熱が温度を上げる。…だけど、ダメだ。もうこれで終わりにしよう。 それよりも、グゥを労わってやらないと。あのグゥが、あんなに顔をくしゃくしゃにして…よっぽど辛かったに違いない。 「…ダメ!!」 「え────?」 なんて、自分に猛省を促しうなだれていると、グゥの叫声と共にオレの胸にドンッと、何かが凄い勢いでぶつかってきた。 それはぷるんと丸く真っ白な何か。…ちょっと待て。この展開に、オレの判断力が追いつかない。 それが何かはわかってる。さっきまで、ずーっと弄り回していたものに違いない。 だけど、何でソレが自らオレに迫って来ているのかがわからない。 「もう少しで…凄いのクルから…もうちょっとだけ…っ」 …やっぱり、解らない。グゥの言ってることも、この状況も。 グゥは四つんばいの体勢で、オレにぐりぐりとお尻を押し付けて来ている。 オレの手に何度も強く揉みこねられたせいか、その尻肉はほんのり桃色に上気し、ほのかに熱を帯びていた。 もっとやって、いいの? でもさっき、自分でその行動を反省したばっかだし… でもグゥが望んでるなら… でも…でも……ああ、なんだこの状況は。 …でも…結局、そんなオレの狼狽など男の本能の前では何の意味も無いのか。 主人の気も知らず、オレの手はすでに勝手に本能のままに、その行動を開始していた。 オレの手はまずグゥの腰に食い込む紐をつかみ、躊躇なく一気にずり下ろす。 下半身を覆っていた虎ジマ模様はそのまま膝まで滑り降り、グゥの恥ずかしい部分の全てがオレの目の前にさらけ出された。 四つんばいの姿勢を取るグゥのお尻はその谷間を自然に開き、その奥に潜む小さな穴がてらいなくその姿を露にしている。 その下には小さくもぷりぷりと柔らかく肉が詰まったグゥの女の子の部分が、ピッタリと閉じられたスリットからトロトロと 間断無く涎を垂れ流し、自らのふとももを汚していた。 オレはまたその柔らかい双丘に指を這わせ、肉の谷間を押し開く。先ほどまでしつこく弄られ続け、柔らかくほぐされた そこは指が抜かれた今もその口を弛緩させ、何もしなくても僅かに開いたままの状態になっていた。 「はっ……ンあ、あああああ…………ッ!!」 そこに二本の指を差し入れると、グゥの身体はその感触を待ち焦がれていたようにフルフルとその身を震わせる。 内壁を押し広げるように激しく動かしながら、ぬぷぬぷと抜き差しするとくぅぅんと子犬のような声を喉から鳴らす。 その腰は自らも気持ちいいポイントを探すように扇情的に動き、グゥは全身でその悦びを表現しているようだった。 オレの手も、オレの意識も、その部分に異様な執着を見せていた。その下にある、グゥの本来の性感帯であるはずの場所へは 目もくれず、ただひたすらグゥの排泄孔を弄り、犯し、蹂躙し続けた。 「ン……も、もうクル……そのまま……っ」 グゥの腰が、円を描くように激しくグラインドしはじめる。 何がクルのかはよくわからなかったが、グゥとのこの行為も終わりを告げようとしているということは間違い無さそうだ。 …これが最後だ。だったら、グゥにオレのやりたかったこと、やり残したことを出来るだけぶつけよう。 オレはグゥの恥穴から指を抜くと、おもむろにその尻肉に顔を埋め、十分な愛撫でとろけ切った穴に舌を這わせた。 「ひあっ!?や、何?これ、なにっ…して…!?」 突然の刺激に驚いたのか、グゥはビクンと身体を引きつらせる。 それははじめての感覚だったのだろう、自分の身に何が起こったのかよくわかっていないようだった。 オレは構わず舌での愛撫を続ける。周囲のしわ一本一本をなぞるように舌を這わせ、窄まりの中心をくちくちと舌先でほじり、 指での愛撫でほぐれてむき出しになった入り口周辺の肉を吸い上げ、唇で揉みこねる。 両手は勿論その双丘にあてがわれ、オレの顔を押し挟むように圧迫し、指を柔肉に強く埋め込み、時に優しく撫で回す。 体勢のせいか、先ほどまでの柔らかさは感じられなかったが、その奥に隠されたコリコリと張りのある弾力が絶妙な アクセントを醸し出し、オレの手に不思議な心地よさを与えてくれる。 「は…ンあ………や…はっ…んんっ……」 グゥもその感触を気に入ったようで、特に嫌がる様子も無くオレにその身を任せ、甘い声を上げていた。 床にひじを着き、ツンとお尻を突き出した格好でオレの顔にぐりぐりとその双丘を押し付けて来る。 その身体は声を発するたびに小さく震え、本当に最後の時が近いのであろうことをオレに知らせていた。 オレは親指をグゥの恥穴に押し当て左右に開くと、クッパリと空間の開いたその穴に舌をねじ入れた。 指を離すと途端に窄まり舌に食らい付いて来るが、既に分泌液と唾液によって十分に滑ったそこは舌の侵入を阻むことは 出来ない。オレはぐにぐにと舌を押し込み、限界まで内部に侵入するとピッタリと唇を吸着させ、恥穴全体を強く吸い上げ ながら入り口の裏側や腸壁を円を描くように舐め上げた。 …それが、グゥへのトドメとなったようだ。 「ひぅあっ…!ン、ハ、あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛─────ッッ!!」 グゥは腰をブルブルと震わせ、ひじを床についたまま頭を持ち上げ吼えるように高く引きつった声を上げた。 オレはその嬌声と共にギュウギュウと締め付けてくるグゥの穴から舌を抜き一息つくと、なにやらしょろしょろと 水の流れるような音と共に、ほわ、とアンモニアの匂いが鼻をつくことに気が付いた。 「やぁ…うそ……止まらな……っ」 自分でもしばらく気付いていなかったのか、グゥは驚いたような表情で自分の股間に手を伸ばす。 だけどどうやってもその勢いを止めることは出来ず、指の間からぱしゃぱしゃと零れ出る小水が床を濡らして行く。 オレはと言えば、目と鼻の先で行われているグゥの放尿シーンに釘付けになってしまっていたワケなんだけど。 「み、見るな…ハレ、見るなぁ!」 先ほどまでオレにあれだけ恥ずかしい姿を晒していながらも、やっぱり排泄している姿だけは見られたくは無いのか。 グゥはなんとか手で隠そうと必死で秘所を覆い、オレの目から逃れようとしていた。 オレはと言えば、そんなグゥの腰をがっしり掴みじっくりとその様子を眺めさせてもらっていたワケなんだけど。 結局そのまま数秒間、最後の一滴が零れ落ちるまでをつぶさに観察させて頂き、ようやくオレはグゥを解放した。 オレが腰を放すと、グゥはすぐにその場から離れカーペットに顔を伏せてしまった。 その肩は小刻みに震え、うぐ、えぐ、と低く呻く嗚咽すら聞こえる。 …泣かせてしまったようだ…… 途端に、罪悪感が胸いっぱいに広がっていく。 どうしよう、謝ろうか、慰めようか…って、どっちもしなきゃだよな。 「そんなに気持ちよかったんだ?」……それじゃ保険医だ。 「そんなグゥが、居ても良い」……なんか、違う。 「グゥ、おしっこもかわいかったよ」……変態だ。 「オレもおしっこ見せてやるから!」……病気か。 いやいや、普通に、素直に、単純にとにかく「ごめん!!」…まずはコレだろっ! グゥはいまだその身を小さく丸め、えぐえぐとすすり泣いていた。 オレはそっと近づき肩に手をやると、優しく、出来るだけ優しくグゥに話しかける。 「グゥ……ごめ」 次の瞬間──────────世界が回転した。 ……いや、回転していたのは多分、オレの方だったんだろうな。 ────前蹴り……だったと思う……… 飛んだよ……13歳を超えるわりにはちんちくりんなオレの身体が完全に宙を飛んだんだ…… 同じ体格の女の子のただの一蹴りでな…… 過去にも何度も行ったし未来のためにも戦った…… 連載も10年以上続いてる…現在も絶賛連載中…… でも本当に宙を飛ばされちまったのは、後にも先にも……いっぱいある…… クマとか、ユミ先生とか、マリィにも背中から当たられてぶっ飛ばされたな……はは……オレってよく生きてんな……? ───なんてマニアックなパロディネタを脳内で走馬灯のように繰り広げつつ、オレの身体は壁に盛大に激突した。 薄れ行く意識の中、オレにゆらりとその身を揺らめかせながら近づいてくるグゥの姿が…… 「薄れ行くなっ!」 「────ぐほあ!!」 意識が消失する寸前、グゥの拳がオレのストマックにねじり込むように突き刺さった。 ……どうやら、強制的に覚醒させられたようだ……いっそ殺せ……。 「勝手に夢の世界に逃げるな。自分の責任を果たしてから死ね」 「せ…責任……?」 とりあえず、グゥの最後の一言は記憶から速やかに消去しよう。 オレは昼食をリバースするのをこらえながら、必死で思考を回転させていた。 責任……って言われたら、そりゃあもうこの数十分の間にあらゆる心当たりが生まれてしまった気がするが……。 どの責任?なんて聞いたら、今度こそ本当に祖父と8年ぶりの再会を果たしてしまいそうだ。 とにかく、一言謝っておこう。話はそれからだ。 「グゥ……ごめ」 次の瞬間──────────世界が回転それはもういいっつーの!! 「ってぇ~~~~~~~!!何すんださっきから!ちゃんと謝ろーとしてんだろ!!」 …今度はぶっ飛ばされはしなかったようだ。うん、意識もハッキリしてる。 何故かテンプルがズキズキと痛むのだが、原因を追究しない方が幸せになれそうな気がするから思い出さないでおこう。 ぐるぐるその場で縦回転しながら「わー、プロペラみてえ」とかのん気に感動しちゃったこともきっと白昼夢か何かだ。 「謝るな、馬鹿。そんなことで無かったことにされたらかなわん」 「な…無かったことになんて…するつもりないよ」 「なら何故謝る」 「そりゃあ…グゥに酷いことしちゃったから……」 そうだ、オレは自分の身勝手な熱情にほだされてグゥにあんな酷いことしちゃったんだ。 グゥだって、オレにあれだけ恥ずかしい姿を見られて、ショックだったに違いない。 「酷いこと?それがグゥにとって酷いことかどうか、何故ハレにわかるんだ?」 「え……ど、どーゆー意味だよ……?」 しかしグゥは、先ほどのすすり泣きなど無かったことかのようにあっけらかんと、いつもの調子でそんなことを言った。 グゥにとってあれは、ショックなことじゃなかったってのか? そんなはず………あるわけ、無い、よな。 「ふん……確かにあんなことまでされて…グゥはもうダメになってしまったからな……責任、取ってもらうからな」 「わかってるよ……オレに出来ることならなんでもするって!」 「本当だな?」 「ん…………うん。約束する」 責任……。そうだ、オレの責任だ。 月までぶっ飛ばされても構わない。オレのお小遣い全部グゥのために使っても良い。何でも言ってくれ。 絶好とか、一生口を利かないとか、その手の責任の取り方だけは辛いが…グゥの今の調子から考えて、多分それは無いと思う。 ……あとは命さえ無事なら、助かる。 「ならば今すぐ取ってもらうぞ」 「お、おう……!」 グゥは指をパキパキと鳴らすと、豪快に腕をスイングさせはじめた。 やはりそっち系か…!残像が見えんばかりに素振りを繰り返すその腕から巻き起こる風圧がオレの顔をビシビシと叩く。 ぶん殴られるだけで済むなら……いや、そんな風に考えちゃいけない。オレはこの一撃を全身で受け止める責任があるんだ!! ……一撃だよね? 「歯を食いしばれ」 「───っ!!」 オレは強く目を瞑ると、この痛みだけは一生絶対に忘れないように、身体に刻み込むために神経を集中する。 次の瞬間、グゥから繰り出される風圧と風切り音がオレの身体を瞬時に貫き………… 何か、温かく柔らかなものが一瞬、唇に触れた気がした。 「え………グ、グゥ?」 「………ハレのせいだからな……」 目を開けると、グゥはオレの身体にもたれ腰を軽く抱き、ピッタリと身を寄せていた。 グゥの頬が、オレの頬に当たる。グゥの心音がオレと同調し、体温がカァ、と急上昇してしまう。 って、グゥ、どうしたんだ…?オレの責任はどうなったんだよ? 「ハレのせいで、こんな身体に……っ」 「ちょ、グゥ!?」 そんなオレの狼狽をよそに、グゥは腰をもじもじと動かし、オレに更に密着するように足を絡めてくる。 気付けばオレは手首を捕まれ、その手をグゥのお尻に誘導させられていた。 ますます頭が混乱し、何も言えなくなってしまっているオレを、グゥはガバッと顔を起こしまっすぐに見つめて来る。 その顔は…怒ったような、困ったような表情を、していたと、多分思う。このへんの記憶は悪いけど、曖昧だ。 なんせ、次のグゥの言葉で、ここ数分間の出来事の大半が頭から吹っ飛んでしまいそうになったのだから。 「これからずっと……グゥのお尻をダメにした責任、取ってもらうからなっ!」 「…………あ……え…っと………………うん。」 思わず、了承してしまった。こんな、自分の理解を超えた責任の取り方を。 最初はオレのただの退屈しのぎからはじまった今日のこの出来事。 それがどう言うワケか、オレにとっても、きっとグゥにとっても、昨日までは予想もしていなかったものになってしまった。 これからオレとグゥの関係がどうなるか、なんてわかんないけど、少なくともこれからは「退屈」なんて言葉を口に出すことは 無くなっちゃうんだろうな。 …なんてことをのん気に考えてしまう自分がちょっと可愛かった。 ****[[1>070209]]>2>[[3>070209_3]]

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