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****グプラヴェでもいいすか。(初:>640-) 暖かな唇に触れると同時に、グプタの中で熱が生まれていた。 「やべ・・・ッ」と焦った次の瞬間に、柔らかな感触は離れていく。 触れるだけのキスではガマンできなくなる日も近いだろうなとは思っていた。 しかしそれがこんなに早く来るとは思わなかった。 ファーストキスからまだ半年もたっていない。それともこれがフツウなんだろうか。 「・・・グプタ?」 体内に熱を抱えたままぐるぐると考え出したグプタを不審に感じたのか、ラヴェンナが声をかけてくる。 かけてくるのはいいのだが、 (なんでそんな上目遣いなんだよこーいう時に!) 今俺はめちゃくちゃやばい状態なんだぞ!おおおオオカミなんだぞ、オイ! 心の中でそんな事を叫んでみてもラヴェンナに聞こえるはずもなく。 逆にラヴェンナは間近に顔を寄せてきた。 「ちょっとほんとにどうしたのグプタ、なんか変よ」 かーおーをー、ちーかーづーけーるーなー! ああくそ可愛いなおい!いやそうじゃなくて、なんとかしないと! この体内の熱を。 「グプタってば!」 待てよ・・・と、先ほどまで大騒ぎだったグプタの思考が静かになった。 いいのではないだろうか、別に。そういうコトになってしまっても。 (だって俺たち、恋人同士ってやつだし) しかも半年以上そういう仲だ。そうだ。きっとラヴェンナだって了解してくれる。 しかも今いるのはグプタの自室で、家には彼ら以外誰も居なかったりするのである。 暴走し始めていた熱はかなり高温まで高まったところで安定を見たらしい。 この状況だったら拒まれない。と、かなり都合よく展開を考えたところで、 グプタは両手をラヴェンナの肩にそっと置いた。 「グプタ・・・?」 不思議そうな目で、ラヴェンナが自分をみつめてくる。 その視線をしっかりと・・・ややブレが入りながらもしっかりと見返した。 「ラヴェンナ、その・・・いいかな?」 「何が?」 「・・・・・・」 何が?ときますか。 主語抜きの文では、鈍いラヴェンナには伝わらなかった。 「何がってその、つまりだな」 「うん」 「そのえーとセッ・・・いや、その、ラヴェンナを」 「もぅ、なんなのよう」 そろそろラヴェンナももどかしくなってきたらしい。グプタの熱も焦れてきている。 しかしどう伝えればいいのだ。いっそこのまま押し倒すか!? ええいままよ!とばかりにグプタは目をつぶり、一気に言葉を吐き出した。 「俺はラヴェンナを、抱きたい・・・ッ」 もしかしたら、この言い方でも伝わらんかもしれん・・・。 だがラヴェンナの肩に触れた両手に、彼女がビクリと身を震わせたのが分かった。 「ラヴェンナ・・・」 そっと目を開けてみる。 顔を赤くして、どうすればいいのか分からないというような表情とぶつかった。 「だ。ダメか・・・?」 コクコクコク、と顔を縦に何回も振られてしまった。 「なんでだよ、だって俺たち恋人どうし、」 「そうだけど、でもまだ早いっていうか、そんな事しなくたっていいじゃない!」 「そんなことってオマエ・・・」 手が、ラヴェンナの肩からずり落ちた。 「い、いつもどおりで・・・ね?」 そう言ってこちらを見るラヴェンナはすでに涙目。それが逆にグプタの熱をあおる。 「ベタベタ触ったりとかそーいうの、なくても・・・」 「でも俺は触りてーんだよ・・・」 片手でそっと彼女の方に触れた。一瞬、身を竦められてしまうが、精一杯優しく触れた。 「好きだから・・・触りてーんだよ」 「・・・今、触ってんじゃない」 「そうじゃなくて、全部に・・・ラヴェンナ全部に触りてーんだって」 ぜんぶ・・・?とラヴェンナが呟く。 「ああ。・・・ラヴェンナは、その、俺に触りたいとか思ってくれねぇの?」 触りたい?グプタに? 頬に触れている手は熱くて少しゴツゴツとしていなくもない。でも嫌な感じではない。 「あたし・・・」 見上げたその先の、真剣なグプタの目。 「触りたい、かも、しれない。少しなら」
****グプラヴェでもいいすか。(初:>640-642) 暖かな唇に触れると同時に、グプタの中で熱が生まれていた。 「やべ・・・ッ」と焦った次の瞬間に、柔らかな感触は離れていく。 触れるだけのキスではガマンできなくなる日も近いだろうなとは思っていた。 しかしそれがこんなに早く来るとは思わなかった。 ファーストキスからまだ半年もたっていない。それともこれがフツウなんだろうか。 「・・・グプタ?」 体内に熱を抱えたままぐるぐると考え出したグプタを不審に感じたのか、ラヴェンナが声をかけてくる。 かけてくるのはいいのだが、 (なんでそんな上目遣いなんだよこーいう時に!) 今俺はめちゃくちゃやばい状態なんだぞ!おおおオオカミなんだぞ、オイ! 心の中でそんな事を叫んでみてもラヴェンナに聞こえるはずもなく。 逆にラヴェンナは間近に顔を寄せてきた。 「ちょっとほんとにどうしたのグプタ、なんか変よ」 かーおーをー、ちーかーづーけーるーなー! ああくそ可愛いなおい!いやそうじゃなくて、なんとかしないと! この体内の熱を。 「グプタってば!」 待てよ・・・と、先ほどまで大騒ぎだったグプタの思考が静かになった。 いいのではないだろうか、別に。そういうコトになってしまっても。 (だって俺たち、恋人同士ってやつだし) しかも半年以上そういう仲だ。そうだ。きっとラヴェンナだって了解してくれる。 しかも今いるのはグプタの自室で、家には彼ら以外誰も居なかったりするのである。 暴走し始めていた熱はかなり高温まで高まったところで安定を見たらしい。 この状況だったら拒まれない。と、かなり都合よく展開を考えたところで、 グプタは両手をラヴェンナの肩にそっと置いた。 「グプタ・・・?」 不思議そうな目で、ラヴェンナが自分をみつめてくる。 その視線をしっかりと・・・ややブレが入りながらもしっかりと見返した。 「ラヴェンナ、その・・・いいかな?」 「何が?」 「・・・・・・」 何が?ときますか。 主語抜きの文では、鈍いラヴェンナには伝わらなかった。 「何がってその、つまりだな」 「うん」 「そのえーとセッ・・・いや、その、ラヴェンナを」 「もぅ、なんなのよう」 そろそろラヴェンナももどかしくなってきたらしい。グプタの熱も焦れてきている。 しかしどう伝えればいいのだ。いっそこのまま押し倒すか!? ええいままよ!とばかりにグプタは目をつぶり、一気に言葉を吐き出した。 「俺はラヴェンナを、抱きたい・・・ッ」 もしかしたら、この言い方でも伝わらんかもしれん・・・。 だがラヴェンナの肩に触れた両手に、彼女がビクリと身を震わせたのが分かった。 「ラヴェンナ・・・」 そっと目を開けてみる。 顔を赤くして、どうすればいいのか分からないというような表情とぶつかった。 「だ。ダメか・・・?」 コクコクコク、と顔を縦に何回も振られてしまった。 「なんでだよ、だって俺たち恋人どうし、」 「そうだけど、でもまだ早いっていうか、そんな事しなくたっていいじゃない!」 「そんなことってオマエ・・・」 手が、ラヴェンナの肩からずり落ちた。 「い、いつもどおりで・・・ね?」 そう言ってこちらを見るラヴェンナはすでに涙目。それが逆にグプタの熱をあおる。 「ベタベタ触ったりとかそーいうの、なくても・・・」 「でも俺は触りてーんだよ・・・」 片手でそっと彼女の方に触れた。一瞬、身を竦められてしまうが、精一杯優しく触れた。 「好きだから・・・触りてーんだよ」 「・・・今、触ってんじゃない」 「そうじゃなくて、全部に・・・ラヴェンナ全部に触りてーんだって」 ぜんぶ・・・?とラヴェンナが呟く。 「ああ。・・・ラヴェンナは、その、俺に触りたいとか思ってくれねぇの?」 触りたい?グプタに? 頬に触れている手は熱くて少しゴツゴツとしていなくもない。でも嫌な感じではない。 「あたし・・・」 見上げたその先の、真剣なグプタの目。 「触りたい、かも、しれない。少しなら」

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