コープこうべの子会社「コープベーカリー」(神戸市東灘区)に勤務していた元派遣社員の女性(同市)が今年3月末に契約解除を通告された問題で、兵庫労働局が同ベーカリーと人材派遣会社「サポート」(同市中央区)に対し、労働者派遣法に基づく是正指導をした。女性の代理人弁護士が明らかにした。
弁護士によると、是正指導は3日付。同ベーカリーに対しては「適切な雇用に努める」こと、サポートに対しては「就労条件を明示した書類を労働者に交付していない違反がないかなどの点検する」ことを、それぞれ求めているという。
女性は「偽装請負状態で働いており就労実態から雇用契約が成立している」として、同ベーカリーとサポートに正社員としての地位確認などを求める労働審判を今年3月、神戸地裁に申し立て、同労働局に是正申告していた。両社は「詳しい内容は答えられないが、指導には真剣に対応したい」としている。【吉川雄策】
〔神戸版〕
毎日新聞 2009年6月5日 地方版