GamePROでのインタビュー
以下は翻訳した文章です。多少意味が異なる部分があるかも知れませんが、大意はこんな感じです。
#imgcap
-
ドイツのゲーム雑誌「GamePRO」にて、サイレントヒルシリーズの最新作として噂されている「サイレントヒル5」について、プロデューサーである山岡晃氏にお話を聞くことができました。
――― お話しできる機会ができて非常に光栄に思っています。サイレントヒルシリーズは非常に独特なゲームであり、またそれと相まってコアなファンも数多いですよね。次回作となる「5」でも他の似たゲームと一線を画す仕上がりになりますか?
山岡氏: 現段階では、ストーリーや進境状況などについては詳しくお話しできる段階ではありませんが、ただ一つ言えるのはキャラクターなどゲームの方向性としては「サイレントヒル2」に近いと思います。
――― リリースするプラットフォームについて具体的な案は出ているのでしょうか?
山岡氏: いえ、まだそのような段階ではありません。ただ、PLAYSTATON 3やXbox 360で出したいとは考えています。特に、このシリーズはPlayStationで生まれた作品で、しかもその上で上手くやってくることができました。ですから、可能な限りそのプラットフォームで続けて行きたいとも思っています¬e。 ですが、本当にまだ何も決まっていないのです。
――― シナリオは「SILENT HILL ORIGINS (以下ORIGINS)」の続きですか? それともまったく別のシナリオ?
山岡氏: すべて草稿なのですが、「ORIGINS」の続きではないでしょうね。あの作品は異なるスタジオで制作が進められていますし、私達は関与していませんからね。
――― 「ORIGINS」の新システムは非常に不評ですが.....。
山岡氏: 私はそうは思いませんし、そのシステムを採用して正解だと確信しています。ですが、そのシステムを家庭用コンソールにも採用するかと言ったら、それには逆に否定的です。家庭用コンソールでサイレントヒルをプレイするユーザーには、その方法では十分楽しんでもらえないと思います。
――― 今作でもプロデューサーとサウンドディレクターを兼任しますか?
山岡氏: このプロジェクトは、100%まだ何も決まっていないのです。でも、サウンドディレクターは任せてもらいたいと思います。
――― 次回作に関する情報が聞けて、とても楽しみになりました。お話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。
以下原文。
"Fans of the famous horror franchise Silent Hill will be happy to know that we have managed to get a short talk with Akira Yamaoka (Sound Director, PC version "Silent Hill 3" Producer) who will have a great role in the making on Silent Hil 5, we are happy to report. GamePro: Akira, its good to have you here to dicuss. Silent Hill has a very unique fanbase caused by the obvious unique style and settings of the games, will this be continued in Silent Hill 5? Akira: At the moment I cannot reveal much detail on the story, or our progress, but I can tell you that this game will resemble Silent Hill 2 in the terms of the way the player is directed and the characters' behavoir. GamePro: Despute is over the console which SH5 will appear on. Does Konami Digital Entertainment have any plans or ideas of the platform which Silent Hill 5 will be? Akira: At this time we are still not sure. We are thinking of putting the next canon game on the next generation consoles like Playstation 3 and Xbox 360, but we have had a good past experience with Playstation [where the series was born] and we hope to continue that trend, but there are no definate plans as of yet. GamePro: Will the gameplay aspect be a resemblance of Silent Hill: Origins or remain as far as the series is? Akira: Everything is draft at the moment, but we might not copy the Silent Hill: Origins. That is not our intention as a different studio is inventing Silent Hill: Origins. GamePro: You sound displeased with the new system? Akira: I dont mind it, infact I like it and agree with the choice for the Playstation Portable System, but I dont think thats the camera angle we want on a home console. That way you don't see enough of the surroundings that really mean alot to the player in Silent Hill. GamePro: Will you be composing the music as well as directing? Akira: I have considered the sound directing offer, however nothing is 100% on the project, though I do hope it can be arranged. GamePro: Thank you for joining us in this short interview Akira, we and all the fans of Silent Hill are extremly excited about the next installment.
まとめ (2007年4月23日付)
-
気になるのは¬e の部分。考えられる可能性を挙げてみる。
まず一つは「PS3での独占供給」。GBAで出た黒歴史を除けば、すべてプレイステーションファミリーでリリースされているサイレントヒルシリーズ。その流れに今作も乗って、独占供給するのではないか?という説。
ただ、PS3は発売直後、現時点では全世界的に見ても販売台数・ユーザー人気・サードパーティーの支持率・その他etc.を取っても厳しい状況にさらされている。PS3でのソフト開発には莫大なコストがかかり、開発も難しい。それを差し引いても採算を取れるビッグタイトル (例えばファイナルファンタジーやスーパーマリオのような) であれば独占供給もあるかもしれないが、サイレントヒルではちょっと厳しい。ましてコナミのようなビジネス最優先の企業であればなおさら。
そうなると、次に出てくる可能性は「PS3でのリリースに特典がある」こと。ユーザーの中ではPS3の先行リリースでは?との見方が強いようだが、他にも「PLAYSTATION Storeで追加シナリオ (SH2のBorn From A Wishのような)」とか「Homeとの連携」とかあったら面白そう。
最後に感心させられたのが「その時点で一番旬なプラットフォームで出すのが最終的に一番だということを、PlayStationで学んだ。だから、今後も一番人気のハードで出す」という意味にも取れるという意見。
確かにその通り。SH2はXboxでもリリースされている (しかもローンチ) が、売上本数は散々たる物 (これはPSでの先行リリースもあるでしょう) だし、果たして任天堂プラットフォームでここまでメジャータイトルになったかと問われると疑問。「バイオハザード」が起こしたホラーゲームブームに乗じて成長した感もあるが、それはPlayStationという土台がしっかり出来ていたからこそ成し遂げたこと。
コナミの企業体制を考慮すれば、この可能性も十分ある。
