プロット分析 By DA DOOD 第5章

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SH2プロット分析 By DA DOOD 第5章



モンスター達

まあ、モンスターの概念といえばよく知られている。何かしら、普通には受け入れがたい姿をしていて、はっきりした理由もなく人をつけ回したり脅かしたりする恐ろしい存在。

このゲームのモンスターたちすべての姿とあり方に、ちょっとした意味が隠されている。それらのモンスターを作り上げた人 (人達) はそれらを単に気味悪い姿にしたかったのではない。
彼 (彼ら) はそれらをジェイムスの精神の断片のようにしたかったのだ。

さて、これよりこれらモンスターを研究するところだが、それはジェイムスのサイレントヒルへの困難な道のり (trip*) で何が*一番の問題*なのかを理解するためである。
我々はこのゲームに込められた第一の主題を確かめるつもりだ。この項目の中盤に差し掛かる頃には、それは明らかどころではなくなっているだろう。なおゴキブリについては、物語との関連性がまったくないので研究しない。

  • 三角頭 (Pyramid Head*)
    #ref(pyramidhead.png,right,around,nolink,139x197,Pyramid Head)
    シリーズ中の人気モンスターたちの王様、三角頭はその奇妙な容貌により他と区別される − 金属製っぽい何かで自身の頭部を覆っており、おかしな歩き方をする (酔ってるのかな)。その様子は古来の処刑人に類似している −− 彼らはまるで殺すことに関与していなかったかのように。まるで手紙を配達する単なる郵便配達人であるかのように、決して自分達の頭部を現さない。
    三角頭に関してもっとも気味が悪いのは彼が表しているとされているものである.....ジェイムス・サンダーランドだ。
    ▲はいつも何かしら悪いことをしている −− 絶えずマリア (メアリーの象徴) を殺したり、そして容易ならぬ性犯罪を行ったり。彼の頭部の鉄のようなものはジェイムスの恥と罪も表現しているのかもしれない。ジャガイモの麻袋のことを考えてほしい。つまりは、簡潔にすると、その三角頭はジェイムスの真の人格を誇張して表現している、と言える。

  • デーモン・ペイシャント (Demon Patient*、患者*)
    #ref(lyingcreature.png,right,around,nolink,139x216,Lying Creature)
    別名ライイング・クリーチャー (Lying Creature*, ライイングフィギュア*)、もしくは ストレート・ジャケット (Straight-Jacket*)、 デーモン・ペイシャントは単純に罠、そして監獄を象徴している − ジェイムス、そしてメアリーの。
    彼らはメアリーの大病の状態を表現しているのかもしれない。
    第一に、そのジャケットのようなものは何かしら病んだ状態にあるものであるから (普通に考えて精神的なもの、しかしブルックヘブンはそこでは無料はやっていない)。
    最後に、それは何かしら彼女が捕われたものであるから、それは何かしら彼女がそこから回復することなどないものであるから。彼らはまたジェイムスの心理的な状態を象徴しているともいえる: 彼を滅入らせていく精神的な監獄。
    また、私はそれらの中に女性を見る、例えば我々はそれらの1つをレイプする三角頭に出くわす (そこに区別は全くない、三角頭の行動に暗示される、性別だけで導きだされたジェイムスの浅はかな結論 (/行動*) があるだけだ)

  • マネキン (Mannequin*)
    #ref(mannequin.png,right,around,nolink,128x219,Mannequin)
    恐らくゲームの最も明瞭な性への参照となるもの。
    ここでのマネキンは単純に2本の女性の脚と2本の女性の脚をくっつけたもの。
    ジェイムスの肉体的 / 浅はかな要求はどうメアリーへのいわゆる愛をしのいだのか、というところに我々の最初のスタートがある:
    フラッシュライトが取れる場所で、あなたはこの通常のマネキンモデル (胴体、頭無し) にばったりと出会うが、それは明らかにジェイムスの性的な欲望を示している。
    気づいてほしい: そのマネキンはメアリーの服を着ているのだ。私が何を言わんとしているかわかるだろうか? 更にもうひとつ、そのマネキンは三角頭にレイプされたもう一つのモンスターである、そしてそれはジェイムスの真の本質をさらに強くする。

  • ナース (Nurse*)
    #ref(nurse.png,right,around,nolink,104x196,Nurse)
    ナース達はサイレントヒルゲームでは恒例のもの。
    SH2ではとりわけ、彼らにはちょっと違った面白さがある: 顔がない。彼らには胴体と頭はあるが、顔がない; こちらも女性オブジェの対照物である。

  • マンダリン (Mandarin*)
    #ref(mandarin.png,right,around,nolink,128x204,Mandarin)
    SH3のクローサーの先駆けとしても知られる(私は同意しかねる)マンダリンは、徹底した追撃者だ。
    彼らはサイレントヒルでのジェイムスの目的における忍耐を象徴しているのかもしれない − 確かな (誤った) ゴールに達することへの。
    彼らの目的は殺すこと、ジェイムスの目的はメアリーを見つけること。唯一独特なことといえば、彼らはある層のところに捕らわれていて、そこからは (上の部分へ) 抜けられないこと。彼らはいつも下の層にいて、目標地点に到達するなんてことはまず無いだろう − 少しジェイムスに似ている。

  • ドア・メン (Door Men*、Abstract Daddy*、アブストラクトダディ*)
    えー、皆言いすぎて疲れてることだが、アンジェラのパパは性的な強迫観念を象徴している。
    さて、"ベッド"や"ドア"や"フレーム"のようなものに押されて、彼の一面を見ないようにしてほしい。それを元に見るよう努力してほしい。
    今度はそれを見ているアンジェラを想像してほしい。それはドアであり、アンジェラが自分の父を見ないようにするために形作られた四角い形の木製の断片だ −− しかし、それでもレイプされる。これは愛するものに虐待される中での彼女の苦痛を表現している。
    さてジェイムスの心のどの部分に当てはまるだろうか? なぜなら、概略的にみて、この仮定の概念の基礎をよく考えてみると、ジェイムスは彼女の父親と同じであるから (アンジェラはそう彼に言ってさえいる)。
    彼はどんなときにおいてもまったくメアリーに強制はしなかったというだけだ。彼は性犯罪者ではないが、同じ要求によって動かされている。今もかわらない。

    ボスについてはストーリー (分析の章*) のところで分析するつもりだ。三角頭を分析したのは一番の宿敵であり、ジェイムスを象徴するとされているからだ。

    主要なモンスター達を解析したことで、この物語での一番の論点はS*E*Xと呼ばれているもの、と我々は確信をもって語ることができる。それはジェイムスの行動を最終的に理解するためのリンクとして、我々が使うものの一つだ。
    決して問題を文字通りにとらえてはならないことに注意してほしい: つまりメイン・テーマを"sex"とすることは、まったくもって、ジェイムスは性犯罪者、もしくは生来からの性的倒錯者だ、ということを示していない。
    これは、ジェイムスの動機を基づかせるため、そしてその上でメアリーを彼はなぜ愛さなかったのかと彼に問いかけるために、開発者が取った方法であったことを示している。それは表面だけの存在であることの簡単な表現である。

    彼らはこうは言っていない: "ジェイムス、お前はメアリーをレイプしたかったんだろ!";
    こう言っている: "ジェイムス、お前って浅はかな奴だな。"、と。

    それをジェイムスの殺人と結びつけてほしい、そうすればあなたはその仮説の根底にあるもの全てを飲み込んだことになる。

    物語でのジェイムスの主要な問題を確かめた後は、ゲームのメインキャラクターを扱って、前述の問題と、彼らの性格と行動との相互情報として捉えてみよう。
    このセクションで目をつむらないでほしい、全分析のなかでもそこは最も重要なところであるので。



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