4月29日
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あの日以降、まったく連絡が来なくなったために
29日この日はあたしから次男さんへ連絡
三回目でやっと通話をいれてもらえた
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次男さんから姉さんのこの時までの様子は以下
の報告
・完全に長男さんと次男さんを避ける
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<朝>
日常の姉さんは朝6時に長男さんと次男さんを
起こしに行っていた
それはなにも変わらず姉さんは朝6時になると
しっかり起こしに来てくれるそうだ
「朝だよ~」と二人がしっかり起きるまで見守る
のが姉さんだったのだが、あの日以降はどちら
かが起きると「お願いします」とさっさと出て行く
ようになったとのこと
分かりやすく説明すると、今までは長男さんと
次男さんがしっかり起きたことを確認してから
姉さんは朝食の用意をするためにキッチンへ
向かっていた
それがあの日以降から長男さんが起きれば
長男さんに「お願いします」(次男さんを起こし
てねって意味)とさっさと出て行くようになった
というわけ
要は必要以上に接近したがらないと受け取っ
ても良いとあたしは考える
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<朝食>
しっかり食事の準備(家事全般)姉さんはやって
くれているようす
三人で仲良く食事をするのが日課だったこの家
庭はあの日以降、姉さんはニ、三口食べるとさっ
さと食器を下げて自分の部屋に篭もるようになっ
た
長男さんと次男さんが食事を食べ終える頃に
部屋から出てきて食器を洗ったりするらしい
次男さんが話し掛けたときの姉さんの反応は
どこか怯えてるような感じだったそうだ
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<出勤>
お弁当を手渡して「頑張ってね」と見送る姉さん
の気遣いは変わっていないそうだ
だが無理しているのがわかるほど表情が強張っ
ているとのこと
それでも気遣いをしようとしてる姉さんの心境は
やっぱり「家族」に希望を見出すのに必死なのか
とこの時、あたしは思った
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<夕食後、プライベートタイム>
リビングで三人仲良くというのが日常だったこの
家庭もやっぱり姉さんは加わらなくなったようす
部屋にこもって出てこなくなるそうだ
長男さんも次男さんも声をかけても姉さんは怯え
たようすで「うん」「分かった」しか言わないそうな
ので声をかけるのも躊躇っているとのことだった
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長男さんが「もう家庭も崩壊してる。すべての要
はRだから」と言ってたそうだ
次男さんがそう伝えてくれたことであたしは正直
むかついたので「なんでも姉さんに押し付けるな!」
とか怒鳴ってしまった
次男さんは「俺もそう思うがな。再生の要はチビ
だが崩壊の要は俺等だって言いてぇんだろ?」
と返してきた
そうとは言っていない……とは言い切れなかった
姉さんが記憶を封じたままなら上手くいってたか
もしれないが、それじゃ偽りが生じたままの形だ
けの家族になってたかもしれないしさ
すべてを受け入れて始めて本当の家族とか信頼
とか生まれるんじゃないかと思う
それを次男さんはしっかり理解してくれたことは
喜ばしいのだが……
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この日は姉さんとも話したいと言ってみたのだが
姉さんは部屋から出て来ないとのことだったので
諦めた
姉さんが話したいときに話せばいい
そう思ってこの日の通話は終了
次男さんとは「姉さんは記憶と戦ってるはずだか
らしっかり支えてあげて」と約束をした
けど真実ってのは小説や漫画とかみたいに上手
にいくもんじゃないってことを思い知らされること
になる
けど奇跡ってのもあるんだなとも思った
この日の報告は以上
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<更新遅延について>
あたしの方が連夜の睡眠不足と過労で体を壊し
て入院になってたorz
ほんと、申し訳ない
円形脱毛症できてたしwww10円玉ぐらい
更新を間に合わせるためにあまり関係のない
だろう報告を省いていくので……
勝手だけど了承願います