「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 弱肉狂食β

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匿名ユーザー

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「悪いんだけどさ、お嬢ちゃん」
男は嫌悪感を抱かずにはいられない、嫌らしい笑みを浮かべながら、口を開いた。
「この包丁で、君の両親、殺して?」
男が指差す先には、縄で縛られ頭から血を流し、ぐったりとした男女。
「……………………」
少女は奮える手で、男から包丁を受けとると
「………………!」
「お?」
そのまま、男に向けて突き刺した。
けれど、その包丁は男には刺さらなかった。
まるで、男の身体が石でできているかのように、硬質な音を響かせ、包丁は止まってしまう。
「いけないなあ、お嬢ちゃんは」
「…………っ!」
男は少女を殴る。
男の握りこぶしには、びっしりとフジツボがはえていた。
男は、それなりに有名な部類となる都市伝説と契約していた。
有名なだけあって、男の能力を見れば一目で何の都市伝説て契約しているか分かるだろう。
もちろん、都市伝説の関係者なら、だが。
そして、数時間前まで一般人だった少女にとって、その男は化け物以外の何者でもなかった。
「あのね、お嬢ちゃん。弱い奴は強い奴に逆らっちゃ駄目なんだよ。これ、社会の常識ね」
「……………………」
頭から血を滲ませる少女に、男は再び、包丁を握らせる。
「ほら、ちゃんと握って。上手に殺せたら、ご褒美をあげよう」
そう言って男は、下品な笑みを浮かべ、少女の身体を舐めるように見回す。
「でも、上手にできなかったら……」
男は少女の視界に、握りこぶしをちらつかせる。
「………………!」
少女は、頭の痛みに、目の前の化け物に怯え、しっかりと、包丁を握りしめる。
そうして、ふらふらと、微かに息をしている両親の前に立った。

「よくできたねえ。ご褒美あげるからね」
吐き気をもよおす笑みを浮かべながら、裸の男が少女にのしかかる。
もはや、泣く気力もない少女の手にはいつの間にか、
何かのカプセルが握られていた。

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