「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-14

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匿名ユーザー

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「………あ?「教会」から、学校町に正式に追加の人員が来る?」

 その書類の文面に、天地は嫌そうな表情を浮かべた
 そうです、と、郁は頷いてみせる

「実に、約20年ぶりの事だね」
「だな………えぇと、来るのは…………っげ」

 書類で、その名前を確認して
 天地は、ますます嫌そうな表情になる

「…この名前、間違いは」
「ないね。間違いなく、来るのはその男だよ」

 無慈悲に言い放たれた郁の言葉に、天地は机に突っ伏した
 馬鹿じゃねぇの、と、ぼやく

「………ほんっと、馬鹿じゃねぇの、「教会」!!なんて野郎を学校町に派遣しようとしてんだ!?」
「「バビロンの大淫婦」が今、学校町にいる可能性を考えると、派遣されてくるのが彼一人、と言うのは「教会」としてはだいぶ抑えたと思うんだ」
「あーっ、もう、それだよ、それ!!「三年前」の件の黒幕に加えて、「バビロンの大淫婦」とか!!久々に学校町に大物問題児が揃い踏みしようとしてんじゃねぇかど畜生。他にも赤マントの大量発生やら何やら!!ほんっと面倒くせぇ!」

 苛立たしげに叫ぶ天地
 40代にふさわしい落ち着きは、そこには存在していなかった

「くっそ、それぞれ大本見つけたら、俺がぶっ飛ばしてやる」
「…勘弁してくれ。貴方が戦った場合、「教会」から派遣されてくる彼が周囲の被害を考えずに戦った場合と同等かそれ以上の被害が出る」
「おいこら、郁。俺をなんだと思ってるんだ」
「書類仕事をさせていれば有能だけど、現場に出すと周囲の被害を考えずに戦うハッピートリガー」
「てめぇ」

 とても、上司と部下の会話とは思えない会話がそこで繰り広げられていた
 まぁ、この天地の執務室にこの二人以外に誰もいないからこその会話であり、他の部下がいたらさすがに天地ももうちょっと落ち着いた雰囲気になるし、郁ももうちょっとは遠慮する
 郁が、かつて天地を担当していた黒服であり今は彼の助手的な立場に収まっているC-№572の後輩にあたり、天地との付き合いも長いせいか、やや気心の知れた対応になりがちなのである
 天地としても、そのような会話してくれる相手がいた方が落ち着くために許されている対応だ

「……とりあえず、これをさらに上へ報告する役目、頼んだよ」
「わーってるよ、くっそ………事態が事態がだけに、「教会」に抗議もできねぇしな。ある意味でまっとうな人員だし」

 あぁ、面倒この上ない
 これから、学校町で何が起きようとしているのか
 何を、起こそうとしている輩が集まっているのか
 ………正直、あまり考えたくない

「本当、まとめてぶっ飛ばしてぇ」

 久々に、思い切り能力を使って戦いたい
 天地のその愚痴に、郁は「諦めたまえ」と、無慈悲にそうつっこんでいたのだった


to ve … ?




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