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単発 - 都市伝説と戦わない「倶爾食品工場」

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匿名ユーザー

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「良い子のみんな! こんにちわ! 倶爾食品工場に見学に来てくれてどうもありがとう
今日はこの工場のマスコットであるこの僕、缶詰人間のダレット君が君たちにどうやってこの工場で冷凍食品を作っているかを教えるよ
この頭の代わりにくっついている缶詰、オシャレでしょう?
この中に実は脳が入ってるんだ……なーんて冗談冗談! 面白かった?
それじゃあ皆僕の後に付いてきてね。まずは解体処理室だ
あのガラスの向こうの部屋で業者さんから運ばれてきた失敗作を分解して骨なんかを取り除くんだ
失敗作自体は国の予算がついているから一杯供給されるけど、処分の為の費用がかさむからこうやってリサイクルしてるんだよ
これで処分費用の七割が削減されるし資源の無駄遣いも避けられるからとってもエコなんだ
ここで分けられた骨と肉と内臓はそれぞれ別の加工室へと行くよ
それじゃあ先に進んでみよう
このガラスの向こうは先程バラバラになったお肉を処理する部屋さ
ここでは失敗作の肉片を鶏肉と混ぜて専用のマシーンで細かく切り刻んでいくんだよ
ここで使われている刃物は特注品でとっても切れ味が良いから簡単にお肉を細かくできるんだ
原型を留めないくらいぐちゃぐちゃにしたら今度はこの長ーい管を通って型の中に流し込まれるよ
実は途中で風味を増すために牛さんの油を混ぜているんだ
安くても美味しいものを皆に食べてもらうために工場の人達は一生懸命工夫しているんだ
あっ、ここから勝手に出て行っちゃダメだよ。工場のお兄さんに捕まったら怒られちゃうからね
……ってああ、注意したのに。お兄さん達は怖いんだよー?
っと、さあさあ次に進もうか。今度は骨を処理する部屋だよ
ここは熱いからガラスも特別製の熱を通しにくい素材になっているよ
さっきのお部屋から運ばれてきた骨はお鍋の中に入れてダシをとるよ
皆も食べたことの有る倶爾食品のインスタントタンメンのスープはここで作っているんだ
処理に困る食材も知恵と工夫で皆を幸せにする美味しい食べ物に早変わりさ
皆のおうちにもある圧力鍋を使って骨の内側から美味しいエキスをとっているんだ
できたスープは急冷と加熱を繰り返して乾燥させて粉末スープにしてるんだ
こうすれば保存も効くし風味も逃げないから今ではいろんな工場でこの方法を利用しているよ
あっ、急に気持ち悪くなっちゃったお友達は医務室が有るからそちらへどうぞ
最後は内蔵を加工する部屋だね
実験体はここに入る前に食事を抜かれているから内蔵は基本的に綺麗なんだけどそれでもにん……おっと、生き物の内蔵だからね
ちゃあんと洗浄しておかないと駄目なんだ
内蔵は細かくすり潰してペースト状にして塗料なんかに使うよ
多くの人が魔法陣の作成に使うんだ
君たちの足元にも似たようなものがあるだろう?
ああもう皆驚かないでよ、そんなに急いで走ろうとしたら捕まっちゃうよ?
泣くことはないよ、君たちは特別に選ばれたんだからね
失敗作をここで降ろしたトラックは帰りに君たちみたいな資料を詰めてまた研究所に戻るんだ
そうすると燃料に無駄がないだろう? 研究も経済的な活動なんだよねえ
それじゃあ今日は一杯勉強してもらったと思うけどこんなこと知られちゃうと僕達の会社のイメージダウンにもなっちゃうし
君たちだってもうどうせここの品物は食べてくれないだろうから精々ここの役に立ってね?
それじゃあ、ばいば~い!」

 

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