何だ
何だったのだ
何だったのだ
目の前に映し出された光景に、サンジェルマンは呆気にとられる
なんだか、酷く出来の悪い、三文芝居を見せつけられたような、そんな感覚
なんだか、酷く出来の悪い、三文芝居を見せつけられたような、そんな感覚
確かに、死亡していた日景 翼
だが、それは「厨2病」の力で復活した
これで、大門 大樹の契約は、日景 翼と大門 望の二人で分担したままだ
大門 大樹と言う存在が、大門 望と言う契約者を飲み込む心配はなくなった
「組織」と「首塚」の全面抗争も回避できた
だが、それは「厨2病」の力で復活した
これで、大門 大樹の契約は、日景 翼と大門 望の二人で分担したままだ
大門 大樹と言う存在が、大門 望と言う契約者を飲み込む心配はなくなった
「組織」と「首塚」の全面抗争も回避できた
ただ
どこまでもご都合主義すぎる、展開
どこまでもご都合主義すぎる、展開
少年に触れていたその存在に、サンジェルマンは視線を戻す
相変わらず、その姿はぼやけていて、はっきりとは見えない
相変わらず、その姿はぼやけていて、はっきりとは見えない
だが
サンジェルマンは、その正体をはっきりと理解する
サンジェルマンは、その正体をはっきりと理解する
----あれは、創造者の一人
自分達と言う存在を、そして、世界を作り上げている存在の、その一人
それが、自分達に「直接」干渉してきた存在だろう、と
自分達と言う存在を、そして、世界を作り上げている存在の、その一人
それが、自分達に「直接」干渉してきた存在だろう、と
少年へと視線を落とすサンジェルマン
…少年は、それを涙目で睨みあげ続けていた
…少年は、それを涙目で睨みあげ続けていた
「……何だよ……こんな事で許されるとでも……そう、思っていたの?」
\
憎悪を溢れさせながら、少年はそれに問う
その瞬間………ぶちっ、と、そんな音が、どこからか聞こえてきた
\
憎悪を溢れさせながら、少年はそれに問う
その瞬間………ぶちっ、と、そんな音が、どこからか聞こえてきた
「殺せも、復活させれば済むと思ってた?それで、殺した罪が許されるとでも思ってた?」
ぶちっ
ぶちっ、と
断続的に聞こえてくる音
それと同時に……血の匂いが、漂い出した
ぶちっ
ぶちっ、と
断続的に聞こえてくる音
それと同時に……血の匂いが、漂い出した
「……許されるはずないだろ!たとえ復活させようとも、ほんの一瞬でも、翼お兄ちゃんが殺された事実は変わらないんだ………っこの、人殺し!!!」
ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ
少年の目の前にいる「それ」が……血で、染まりだす
聞こえてきていた音が、「それ」がペンチのような物で少しずつ、肉をちぎり取られている音である事に、サンジェルマンは気づいた
ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ
見えないペンチが、「それ」の肉体をちぎり続けている
まるで、少年の憎悪と殺意が、そのまま、「それ」にぶつけられ、それが現実化しているかのように
聞こえてきていた音が、「それ」がペンチのような物で少しずつ、肉をちぎり取られている音である事に、サンジェルマンは気づいた
ぶちっ、ぶちっ、ぶちっ
見えないペンチが、「それ」の肉体をちぎり続けている
まるで、少年の憎悪と殺意が、そのまま、「それ」にぶつけられ、それが現実化しているかのように
「お前達はいつもいつもいつも!僕達に不幸ばかり押し付けて!!残虐で残酷な脚本ばかり書き続けて、それをごまかすようにスズメの涙以下の幸せを与えて………っそして、それをぶち壊す!!冗談じゃない。僕らは、僕らの死をお前達の見世物にされるために生まれた訳じゃない!!」
肉をちぎられ続けながらも、それは逃げない
その身は、肉をちぎられ続けている事によって、どんどん小さくなっていっている
肉をちぎられ続けながらも、それは逃げない
その身は、肉をちぎられ続けている事によって、どんどん小さくなっていっている
「この、偽善者、人殺しっ!!鬼畜外道野郎がっ!!!消えろ、いなくなれ、死んでしまえっ!!!」
-----ぶちぃ!!!
とうとう、最後の一片すらもちぎられて
それは、大量の肉片と血だまりと化した
それは、大量の肉片と血だまりと化した
憎悪の吐露が、一通りすんだのか
それとも、まだ、吐露し足りないのか
少年は、うーうーと泣きじゃくり始める
それとも、まだ、吐露し足りないのか
少年は、うーうーと泣きじゃくり始める
……まき散らされたはずの肉片は、いつの間にか、消えていて
後には、ただ大量の血の跡だけが残されたが
後には、ただ大量の血の跡だけが残されたが
-----やがてそれも、いつの間にか消え失せて
ここはまた、何もない真っ暗な空間へと戻っていったのだった
ここはまた、何もない真っ暗な空間へと戻っていったのだった
to be … ?