「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - Don't think. Feel and you'll be tanasinn.

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kemono

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Don't think. Feel and you'll be tanasinn.


けして のぞ き こ ん で は な ら ない
ふれる こと は ゆる さ れ ない
かんがえ て は な ら ない
しる こと など でき は し ない
かんじ ろ かんじる こと の でき ない もの を
おまえ の にくたい は うしな わ れ
いきば を うしな っ た たましい は
むげん の くすん だ そら を さまよ い あるく
すくい を もとめる な おわり を もとめる な
はじまり を もとめる な
かんじ ろ
この しゅんかん すべて は ただ ひとつ に かえる
こたえ で は ない こたえ な ど ない ただ かんじ ろ
おひさまもな い つきもな い
でもな んかく ら くて あかるい 
あれ からだ とけてる きみ どこ あれ 
きみのかお も とけて る 
きみはわ らっ てる けどう ごかない 
と け てる な んか き の こ み  た い  な 
お おき  な く も ただ そ れだ      け


「……見よ。」

あたりは白一色。
前方には人影が見える。

「……目覚めた時にはゎぃ ゎ ヵョヮィ ヵッォ。」

人影は何かわけのわからないことを言っている。
人影はテレビの砂嵐のような「ザーッ」というホワイトノイズとともに徐々に近づいてくる
でも怖くない。逃げる気が起こらない。何か懐かしい気分だ。きもチヵ゛イい…
きもチヵ゛… きもチヵ゛…

「ィッヵ… ィッヵ… 」

        ハッ

「はぁ… はぁ… 夢か……」
いつもの部屋。俺の部屋。
ドアには鍵を閉め、壁の角には大量の尿入りペットボトル。
壁には好きなアイドル「ぬっぴー」のポスターやサイン。
床には丸めた大量のティッシュがある、普段の俺の部屋の情景がそこにあった。
最近変な夢ばかり見る。
廃墟を彷徨っていると謎の男の声が聞こえてきたり、
生暖かい風の吹く無限に続く草原を延々と歩いていたり、と
精神が不安定になりそうなシチュエーションの夢ばかり見る。

おっと、俺にはこんなことを考えている時間はなかった。
今日はぬっぴーの公開ラジオがあるんだ。さっさと出かけよう。
俺は部屋のドアを開け、テーブルにいつものように置いてある朝食を食うと、家を出た。

「……え? あれ、え? …え?」

外はいつもの住宅街。でも今の俺の目に映っているのは何か違った。
確かに場所は住宅街なのだが、空が赤い。それも単色で真赤だ。
夕焼けでもこんな色はしない。MSペイントの白紙に赤を塗りつぶしたような感じだ。
空だけでなく、建物なども変わっている。
何があったんだろう。壁には血が、糞が。鉄は錆びて変色している。
道路は虹色に輝き、人の気配が全くしない。
呆然としていると、右肩を誰かに叩かれた気がした。俺は振り向いた
「ネサミムス… エテイソオウィチム… アクネサミアサヅク…」
俺は驚いた。恐ろしくて声が出なかった。
俺の目の前には、目と鼻の無い生首に食道と胃袋がくっついて浮遊している化け物がいた。
しばらく俺は震えて、ついに大声で叫びながら適当な場所に向かって逃げた。

「な… な、な、な… なんだいよ… これれええは… あいつあ…」

気づけば俺は大きめの四角いゴミ箱の中にいた。蓋をあけて外を見ると、たくさんの化け物が歩き回っている。
俺は発狂寸前だった。それに俺はこんな異次元に来た覚えはない。
俺は今どこにいるのかもわからない。
ここは学校町なのか?淀元町なのか?それ以前にここは日本なのか?いや、地球なのか?宇宙なのか?
現実世界なのか?空想世界なのか?粒子の世界なのか?夢なのか?目玉の後ろの世界なのか?
俺は狂っているのか?ちがう、狂ってない。俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない
俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない
俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない
俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない
俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない俺は狂ってない


「……目覚めた時にはゎぃ ゎ ヵョヮィ ヵッォ。」


         ハッ

俺はあの夢を思い出した。人影が言っていた謎の言葉を。
アレにヒントが… 絶対にどこかにヒントがあるはずだ… なんだ… なんなんだ、ヵョヮィ ヵッォって!

そう思いつつ片手でゴミを漁っていると、手が何かに触れたのがわかった。それは冷たく棒状で、先っぽを触ると痛いもの。
蓋を少しあけて光を出し、俺はそれを見た。それはなんと…

骨が露出してカチカチに固まったカツオだった。

「これが… ヵョヮィ ヵッォ… 」

何故かわからないが、俺は確信した。これがあのヵョヮィ ヵッォだってことを。

  ソイツデサセ… ソイツデサセ…  
    サセバカイホウサレル…

なんだ?! 脳裏に何かメッセージが走った。
「ソイツで刺せ」? ソイツってこのヵッォのことか?
「刺せば解放される」? 何を?何を刺せばいいんだ?

         ハッ

「もしかしてあの化け物を…」

俺は悟った。おそらくあの化け物はこのヵョヮィ ヵッォに刺されると死ぬんだ。
そしてこのヵョヮィ ヵッォを使って奴らをなぎ倒してゆくことによって、俺は元の現実世界に戻れるんだ!

俺はそう思うと、このヵョヮィ ヵッォを構えて外の様子をうかがった。
すると… なんと外にはリーダーらしき色違いの化け物に沢山の化け物が集まっていた。
「もしかしたら、あのリーダーを倒せば現実に帰れるのかもしれない…」

俺は覚悟を決めた

「うおおおおおおおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


                          ウー…
                        ウー…
         ピーポー…
              ピーポー…




 ……次のニュースです。
 人気アイドルとして有名だった 沼田 弘子氏(20) が殺害されました。
 現行犯逮捕された 静岡 正和氏(28) は、包丁を振り回して無差別攻撃したとのことです。
 犯人は「俺じゃない、気づけばぬっぴーが倒れてたんだ!」と容疑を否認していますが、
 防犯カメラによる証拠映像が全てを物語っています。 その証拠ビデオをご覧下さい。どうぞ



                              END





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