「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ロリコンシステム-02

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匿名ユーザー

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ロリコンシステム 02


男『俺が直接出向く任務なんて珍しいな、あの組織そんなに人手が足りてないのか?』
黒服『…………。』

男『お前もかッ!!最近誰とも会話してねーぞ!』

黒服『今回の任務は都市伝説及び契約者の監視、可能ならば接触です。それには貴方の能力が適任かと』

男『はいはい、やっぱきこえてんじゃねーか。』

黒服『仕事中ですので…』
男『んで、相手の顔は?これがないと流石に辛いぞ。』
黒服『これです……』
黒服はスーツの胸ポケットから写真を手渡した。

男『お前…こ、これは……』

黒服『知り合い…ですか?』
男『め……』 

黒服『め…?なんです?』
男『めぇちゃくちゃかわいいじゃないかぁぁあぁあ~!!!!』
黒服(ビクッ)

男『え?何これめちゃくちゃかわいいんですけど、黒服氏!某はこの娘が欲しいですぞ!!スカウトしようぜッ!スカウト!!!』

写真に移っていたのは10歳やそこらに見える幼い色白の少女であった。例えるなら西洋人形、ヒラヒラの洋服がよく似合う可愛らしい少女だった。


黒服『あ、あの……』

男『ん?なんです?黒服氏』
黒服『(く、黒服氏…?)今回のターゲットについての情報なのですが、年齢は15歳、契約している都市伝説は部屋の中のストーカーです。』

男『部屋の中のストーカー?何それ、都市伝説じゃなくて只の変態じゃん。』

黒服(お前もだぁぁあぁあ!!)

男『俺は変態じゃないぞー』
黒服(ビクッ)
男『で、どんな都市伝説なのよ?』

黒服『は、はい。この都市伝説には明確な呼び名はありません、内容はある女性がストーカーからの電話に悩まされていて逆探知した所、家の中から反応があったというものです。』

男『あぁ~なんとなく聞いたことあるな。で能力は?』

黒服『詳しくは分かりません、その為に今回貴方が召集されたのだと。』

男『ん~まぁそうだろうけど、多少の予想は出来たほうがいいだろ。』

黒服『急に真面目になりましたね。』

男『当然だ、あんな可愛らしい少女がストーカーと契約だなんて、きっと弱みか何かを握られているに違いない!ならば俺は助けるだけさッ!!』

黒服『……………』

男『あわよくばあんな事やこんな(ry

黒服『そろそろ仕事して下さい。』

男『はいはい、わかりましたよっと。』

男は携帯を取出し操作を始めた
男『この娘だぞ~ちゃんと見つけろよ~、………、きたな。』

男は携帯を耳にあて、電話をするようにしている。

男『……、変だな、何も聞こえないな。何も考えてないってことか?』

黒服『無くもないですがこの場合』

男『ストーカーか……』

その時携帯に『ザッ、ザーー』とノイズが入った。

『…ダ……ダレダ……』

男『ッ!?』

『モク……テ…キハナ…ンダ…』
(ばれちまったらしょうがねぇか……)

男『お前たちと直接会って話がしたい。』

???『何……を…?』

男・黒服『?!』

突然の背後からの声に驚くとそこには写真の少女が立っていた。

少女『何…を話す…の?』
男『い、いつの間に……』
少女『私の…能力……相手が私……を感知するまで私を認識することは…出来ない……』

男『成る程な…』
(コイツは何を考えてるんだ…?)
黒服『私達は貴方の目的を知るために来ました』

少女『目的……?』
そう言うと少女は首をかしげた。

男(かわいい……)
黒服『はい、人類に害をなすのかどうか』

少女『別に……?』

男『じゃあ、君はなんで都市伝説と契約したんだい?』
少女『理由……なんてな……いよ。』
そう言った少女から感情と呼べるものは感じられなかった。
男『都市伝説を使って何かしようとか考えてないの?』

少女『う……ん』

男『おーい、黒服ー。こりゃどうすんだ?』

黒服『保護、若しくは組織の下で監視の継続…ですかね。』

男『君は普段何してるの?』

少女『………………。』
少女の心からも回答が聞こえてくる様子はない。
男は困った様子で黒服に目線を送る。

黒服『情報には住居などそれらしいものはない、というようになってますね。』

男『え?』
こんな少女が家も無しに夜道を歩いてるのだろうか…?
既にストーカーは憑いてるが……

男『君、お家は?』

少女『ない…。』

男『じゃあ、両親とか…』
少女『いな……い』

この少女はこのままでは組織に飼われるんじゃないのか?
こんなかわいいのに……

男『嗚呼、なんということだろう!!』

黒服(ビクッ)

男『このままじゃ、この子は俺やお前と一緒で組織の言いなり、道具になっちまう。』

黒服『そう、でしょうね。』


男『君、家に来ないか?』
黒服『なッッ!?』

少女『………?』

黒服『何を言ってるんですか?!そもそも貴方の様な人間に預ける事自体問題です!』

黒服は顔を赤くして怒鳴っている、彼なりに少女を心配しているようだ。

男『はは、心配するなよ俺は実家暮らしだぞ?ww』
黒服『そうですが……』

男『それにこの子はこんなだし、心が読める俺の方が何かと便利だろ?だから俺が監視するのに適任だと、そう上には伝えてくれれば良い。』

黒服はなんとも言えない顔をしたが、やがて観念したようだ。

男『あとは本人次第だけどな、どう?家に来ない?』
少女『…………?』

男『そうだ!家、銭湯やってるんだよ、でっけぇ風呂に入り放題だぞ』

何とかその気にしようと必死だった、組織に渡すわけにはいかない、唯一思いついた口説き文句はデカイ風呂に入れるという事だけだった。

少女『銭湯…?何……?』
男『銭湯知らないのか?デカイ風呂の事だよ。』

少女『大き…いお風呂……入りたい…な。』

男『じゃあ、決まりだな!今日から君は家に来る、オッケー?』

少女『う…ん。』

そういって男は少女の頭をクシャっと撫でた、心なしか少女の顔が楽しそうに見える

男『よし!決まったな、じゃあ、黒服、そういう事だから後はよろしくなww』
黒服『ぇ、な、ちょ……』

しかし、男はこの後訪れる衝撃など知る由もなかった。



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