「偵察1」(2007/07/05 (木) 22:31:41) の最新版変更点
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<p>偵察1【SS:周船寺竜郎 作戦:藤野俊彦 イラスト:高渡・あやの】</p>
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<blockquote>「いいかー!皆!!今回、我々の目的は生還することだ!!」<br>
<br>
埃臭いような、かび臭いような独特のにおいが入り口から漂っている。<br>
遺跡の入り口、WDを着た男をWD着たやや緊張した面持ちの数名に語りかけている。男は真剣な様子で声を張りあげている。<br>
<br>
「だったら!! 危険な遺跡なんか行かなければ良いじゃないかというと・・・・、」<br>
<br>
そんな男の様子は珍しいのか、周りの数名は固唾を呑んで、男を見る。 男は自分に注目が集まったことを確認すると、一呼吸置いて、改めて一層大きく声を張る。<br>
<br>
「なぜなら!!そこにロマンがあるからだ!!!!」<br>
<br>
・・・・・緊張していた女が軽く吹き出す。<br>
男は慣れない演説で、しかもスベッてしまい、ばつが悪そうにしている。<br>
その様子がなんだか可笑しくて、隣りの男も軽く笑う。<br>
<br>
張り詰めていた空気が少しだけ和らいだ気がした。<br>
<br>
<br>
―――――――――――――――――――――――――――<br>
<br>
・・・遺跡にもぐるとある程度奥に来たところから独特の空気が強くなる。<br>
WD部隊は互いに視覚を補いながら、動きやすいよう固まらず、遺跡の通路を進んでいく。<br>
通路は意外に入り組んでいる。<br>
先ほどのやり取りが効いた意外なほど不安はなかった。無論、緊張はある。恐怖もある。<br>
ただ、ここには仲間がいる、そう思えただけで昨日までの不安は消えた。<br></blockquote>
</blockquote>
<blockquote>作戦:<br>
・必ず斥候を出す場合2人または3人1組で斥候を出す。<br>
・あらかじめ不審な場所には石か何かを投げ込んで安全を確認する。<br>
・安易にライトで照らさずに暗視装置か夜目を利かせて確認を行う。<br>
・視覚だけではなく温度・湿度計などを使用して先ほどいた地点と周辺環境に異常がないか調べる。<br>
・少しでも以上があったら本隊と連絡して対策を練る。<br>
・敵の反応やトラップがあった場合、本隊に報告して直ちに本隊と合流する。<br>
・単独行動は厳禁。最低でも必ずバディとペアを組んで行動すること<br>
・負傷時に備え負傷者輸送用のハーネスは必ず持っていくこと</blockquote>
<p><img title="IMG_000362.gif ( 239 KB )" height="482" alt=
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<p> <img height="434" alt="" src="http://tkt.lix.jp/bbsz/data/IMG_000366.gif"
width="287"></p>
<p> 画:高渡</p>
<p><img title="IMG_000363.jpg ( 53 KB )" height="423" alt=
"IMG_000363.jpg ( 53 KB )" width="400" border="0" src=
"http://tkt.lix.jp/bbsz/data/IMG_000363.jpg"></p>
<p>画:あやの </p>
<p> もしこの遺跡に何かが(ドラゴンとか(笑))いたとしたら、鉢合わせになるかもなぁ・・・。<br>
そんなことを考えていた部隊を先行する男がふと立ち止まる<br>
後続の者を手で制し、前方を凝視する・・・。<br>
<br>
小さな声で、<br>
『・・・シッ、前方に何かいる・・・・』<br>
<br>
何かの影がその先に見えた気がした。 </p>
<p>偵察1【SS:周船寺竜郎 作戦:藤野俊彦 イラスト:高渡・あやの】</p>
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<blockquote>「いいかー!皆!!今回、我々の目的は生還することだ!!」<br>
<br>
埃臭いような、かび臭いような独特のにおいが入り口から漂っている。<br>
遺跡の入り口、WDを着た男をWD着たやや緊張した面持ちの数名に語りかけている。男は真剣な様子で声を張りあげている。<br>
<br>
「だったら!! 危険な遺跡なんか行かなければ良いじゃないかというと・・・・、」<br>
<br>
そんな男の様子は珍しいのか、周りの数名は固唾を呑んで、男を見る。 男は自分に注目が集まったことを確認すると、一呼吸置いて、改めて一層大きく声を張る。<br>
<br>
「なぜなら!!そこにロマンがあるからだ!!!!」<br>
<br>
・・・・・緊張していた女が軽く吹き出す。<br>
男は慣れない演説で、しかもスベッてしまい、ばつが悪そうにしている。<br>
その様子がなんだか可笑しくて、隣りの男も軽く笑う。<br>
<br>
張り詰めていた空気が少しだけ和らいだ気がした。<br>
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―――――――――――――――――――――――――――<br>
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・・・遺跡にもぐるとある程度奥に来たところから独特の空気が強くなる。<br>
WD部隊は互いに視覚を補いながら、動きやすいよう固まらず、遺跡の通路を進んでいく。<br>
通路は意外に入り組んでいる。<br>
先ほどのやり取りが効いた意外なほど不安はなかった。無論、緊張はある。恐怖もある。<br>
ただ、ここには仲間がいる、そう思えただけで昨日までの不安は消えた。<br></blockquote>
</blockquote>
<blockquote>作戦:<br>
・必ず斥候を出す場合2人または3人1組で斥候を出す。<br>
・あらかじめ不審な場所には石か何かを投げ込んで安全を確認する。<br>
・安易にライトで照らさずに暗視装置か夜目を利かせて確認を行う。<br>
・視覚だけではなく温度・湿度計などを使用して先ほどいた地点と周辺環境に異常がないか調べる。<br>
・少しでも以上があったら本隊と連絡して対策を練る。<br>
・敵の反応やトラップがあった場合、本隊に報告して直ちに本隊と合流する。<br>
・単独行動は厳禁。最低でも必ずバディとペアを組んで行動すること<br>
・負傷時に備え負傷者輸送用のハーネスは必ず持っていくこと</blockquote>
<p><img title="IMG_000362.gif ( 239 KB )" height="482" alt=
"IMG_000362.gif ( 239 KB )" width="452" border="0" src=
"http://tkt.lix.jp/bbsz/data/IMG_000362.gif"> </p>
<p> </p>
<p> 画:高渡</p>
<p><img title="IMG_000363.jpg ( 53 KB )" height="423" alt=
"IMG_000363.jpg ( 53 KB )" width="400" border="0" src=
"http://tkt.lix.jp/bbsz/data/IMG_000363.jpg"></p>
<p>画:あやの </p>
<p> もしこの遺跡に何かが(ドラゴンとか(笑))いたとしたら、鉢合わせになるかもなぁ・・・。<br>
そんなことを考えていた部隊を先行する男がふと立ち止まる<br>
後続の者を手で制し、前方を凝視する・・・。<br>
<br>
小さな声で、<br>
『・・・シッ、前方に何かいる・・・・』<br>
<br>
何かの影がその先に見えた気がした。 </p>
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