ストーリー
これは遠いようでしかし、近くもない未来のお話。
世界は、人の世界は、
人間の心より生まれ出でる不定形の怪物《ネガティヴ》に、
その平穏を脅かされつつあった。
人間の心より生まれ出でる不定形の怪物《ネガティヴ》に、
その平穏を脅かされつつあった。
負の感情を喰らい顕在する彼らに立ち向かうは、《英雄》に《進化》する少年少女たち。
人は彼らを《H.E.R.O.》と呼んだ。
《H.E.R.O.因子》を持つ彼らはネガティヴの出現と同時に現れ、
世界を、人を、ご町内とか家庭内の平和を、まぁそれなりに守ってきた。
世界を、人を、ご町内とか家庭内の平和を、まぁそれなりに守ってきた。
だが、年々凶暴化&頻発するネガティヴに対し、
政府は《H.E.R.O因子》を持つ少年少女を育て上げる為の制度と、
組織作りに着手することになる。
政府は《H.E.R.O因子》を持つ少年少女を育て上げる為の制度と、
組織作りに着手することになる。
そして、あなたはその組織に属する新人教官。
かつて《H.E.R.O》として戦ってきた貴方と、
《H.E.R.O》の卵たちは果たして、
ネガティヴから人々を守ることができるのか。
《H.E.R.O》の卵たちは果たして、
ネガティヴから人々を守ることができるのか。
ここに、あなたと“彼女”の物語が始まる――
用語解説
- 《英雄進化》
人間でありながら人間の規格を超える能力を発揮する存在「英雄」へと、人間を肉体的に進化させる現象をそう呼ぶ。
未だ説明のつかない未知の現象ではあるが、全身の細胞に《英雄進化》を引き起こす組織が組み込まれた、未成年の男女のみに見られる現象であることだけは判明している。
未だ説明のつかない未知の現象ではあるが、全身の細胞に《英雄進化》を引き起こす組織が組み込まれた、未成年の男女のみに見られる現象であることだけは判明している。
- 《H.E.R.O.》
正確には《英雄進化調整組織(ヒロイック・エヴォリューション・レギュレイター・オーガニゼーション)》の略称であり、人間の《英雄進化》をコントロールする組織であると考えられている。
しかし広義には《英雄進化》して《ネガティヴ》と戦う者の名称として定着している。
しかし広義には《英雄進化》して《ネガティヴ》と戦う者の名称として定着している。
- 《H.E.R.O.因子》
《英雄進化調整組織》を活性化させる物質の俗称で、これが一定量検知されると《英雄進化》が可能と判断される。
- 《ネガティヴ》
人間の負の感情(怒り・悲しみ・寂寥・絶望など)から生まれ、それらを喰らって顕在化する不定形の怪物。正確には「ネカティヴ・イマジネーション・モンスター」と呼ばれている。
その姿や能力は個体によって様々だが、人間や自然生物を襲うその生態だけは共通している。
その姿や能力は個体によって様々だが、人間や自然生物を襲うその生態だけは共通している。
舞台設定
- 世界
西暦2000年代前半。
現在とさほど変わることは無く、ただ科学技術だけは、自律思考を可能とする人型ロボットを製造するまでに発展している。
現在とさほど変わることは無く、ただ科学技術だけは、自律思考を可能とする人型ロボットを製造するまでに発展している。
《ネガティヴ》の脅威は年々増加しており、どの国も《H.E.R.O.》の確保と育成に頭を悩ませている。その為、全ての《H.E.R.O.》を統括する組織《ユニオン》の権限は強大化する一方で、今や《ユニオン》こそが世界情勢の中心だと言っても過言ではない。
- 《ユニオン》
かつて世界を破滅の危機から救った《H.E.R.O.》による互助組織。
《ネガティヴ》の脅威が増すにつれ、その権限は大きなものとなり、こと安全保障に関しては《ユニオン》の意向が国家の決定よりも勝るとされている。
上層部を占めるのはかつての名《H.E.R.O.》達。
但しその中には、《H.E.R.O.》による選民主義を唱える者も存在している。
《ネガティヴ》の脅威が増すにつれ、その権限は大きなものとなり、こと安全保障に関しては《ユニオン》の意向が国家の決定よりも勝るとされている。
上層部を占めるのはかつての名《H.E.R.O.》達。
但しその中には、《H.E.R.O.》による選民主義を唱える者も存在している。
- 公立英峰(えいほう)学園
《H.E.R.O.》の保護・管理・育成を目的とした公立の学園施設。
元々は潰れかけたお嬢様学校であったが、それを国が買い取って《H.E.R.O.》のための学園を設立したのが始まり。
こう言った学園施設は日本にも幾つか存在するが、全生徒が全て女性(但し記録上は)というのは、この英峰学園のみ。
元々は潰れかけたお嬢様学校であったが、それを国が買い取って《H.E.R.O.》のための学園を設立したのが始まり。
こう言った学園施設は日本にも幾つか存在するが、全生徒が全て女性(但し記録上は)というのは、この英峰学園のみ。
広大な敷地には、幼稚園から高等部までの校舎や共用の各種施設、学生寮の他に《H.E.R.O.》の前線基地とも言うべき各種施設なども存在する。その規模はさながら軍事基地そのものだが、緑豊かな自然と歴史を感じさせる建造物に隠されていて、外から容易に窺い知ることはできない。
生徒数は学園全体で三千人を超え、その八~九割が《H.E.R.O.》である。
それ以外は後方支援を担当するスタッフ候補生と、各種資格習得の為に通っている一般生徒たちだが、クラスは分けられている。
それ以外は後方支援を担当するスタッフ候補生と、各種資格習得の為に通っている一般生徒たちだが、クラスは分けられている。
ちなみに制服の着用が義務付けられているが、制服は数十種類から選択可能で尚且つ改造も認められている。
また校章と学年・クラスを表す飾りの着用だけは、固く義務付けられている。
また校章と学年・クラスを表す飾りの着用だけは、固く義務付けられている。
- 学園都市
英峰学園を中心とした、中規模の学園都市。
元々は閑静な田舎町であったが、英峰学園を国が買い取ると同時に大規模な開発計画が始まり、一気に発展を遂げた。
特に交通網は大都市並に整えられており、新幹線から地下鉄、果ては海上に空港まで作られているが、それら全てが《ネガティヴ》との戦いの為に用意されたものであると知る者は多くない。
周囲を山に囲まれ海にも面しており、夏には海水浴も可能(←ここ重要
元々は閑静な田舎町であったが、英峰学園を国が買い取ると同時に大規模な開発計画が始まり、一気に発展を遂げた。
特に交通網は大都市並に整えられており、新幹線から地下鉄、果ては海上に空港まで作られているが、それら全てが《ネガティヴ》との戦いの為に用意されたものであると知る者は多くない。
周囲を山に囲まれ海にも面しており、夏には海水浴も可能(←ここ重要
その他
- 《H.E.E.L.》
「英雄進化人選民主義者の血族(ヒロイック・エヴォリューダー・エリーティスト・リネージュ)」の略称。《H.E.R.O.》による人類統治を唱える選民主義を信奉し、その為ならば手段を選ばない強硬派のことを指す。
広義にはその強硬派に属する《H.E.R.O.》のことをそう呼ぶ。
《ユニオン》では《H.E.E.L.》を犯罪者と見なし、《H.E.R.O.》による逮捕と排斥を許可している。
広義にはその強硬派に属する《H.E.R.O.》のことをそう呼ぶ。
《ユニオン》では《H.E.E.L.》を犯罪者と見なし、《H.E.R.O.》による逮捕と排斥を許可している。
年表
20xx年
- 《ネガティヴ》の出現が観測される。
- 《戦姫》誕生。人類初の《H.E.R.O.》
- 《ネガディヴ》の存在が明るみとなり、その危険性を全世界が知ることとなる。
- 《戦姫》行方不明となる。その後数年間に渡り、《ネガティヴ》は観測されなくなる。
20xx+α年
- 再び《ネガティヴ》が現れるようになる。但しその能力と凶暴性は以前の比ではなかった。
- 全世界に《H.E.R.O.》が出現する。
- 終末思想の蔓延、軍事大国の暴走。
- 『終極ノ王』、降臨。
- 人類完滅、一歩手前。
- 『終極ノ王』消滅。原因は未だ公表されず。
- “最後の六人”により《ユニオン》結成される。
現在
- 《ユニオン》、増大する《ネガティヴ》の危機に対し、各国に《H.E.R.O.》を保護・育成する機関の設立を勧告。
- 英峰学園、国に接収される。
- 《ユニオン》にて、異例とも言える人事異動が発生する。
- とある一人の新人教官が、英峰学園に赴任する。