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連載 - 合わせ鏡のアクマ-39

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合わせ鏡のアクマ 39 ~宴会へ:兄妹の場合~


東区、日の傾き始めた頃のあるアパート

「ほら兄さん、早く行きますよ!」 「ちょっと待て。今、鍵かけるから」
ドアに鍵をかけて、足元に置いておいたクーラーボックスを手に取る。
中には宴会へ持ち込む料理が、タッパーで小分けにされていくつも入っている。
「これ本当に運ぶのか?確かに足りないよりは余るほうがいいが・・・」
「いいじゃないですか。自転車の荷台に乗っけていくだけなんですから」
「いやでも重い荷物なんてほとんど乗せたことないし、バランスが・・・」
「ぶっつけ本番でもなんとかなるものですよ。さ、いきましょうザクロさん」
「はいですわ、お乗りくださいませ」
よいしょ、と妹がザクロに乗っかる間に手早くクーラーボックスを荷台にくくりつける。
「ブレーキ、よし。ライト・・・ちゃんとつくな」
「安全確認ですか?高校生にもなって心配性ですねぇ」
「食べ物乗っけてるんだから、慎重にもなるわ」
最後に、先にカゴに入れておいた鏡を確認する・・・大丈夫、割れてないな。
「契約者ー。なんで大きい鏡も持ってくのさ?」
「戦闘は起こらんと俺も思うが・・・・・・一応、な」
宴会のノリで乱闘とか起きたら困るし、うん。
「だから心配しすぎなんですって、兄さんは。早くいきましょうよー」
「分かった分かった・・・っと」
自転車にまたがってペダルを漕ぎ始める。目指すは・・・西区。
具体的な時間は知らされていなかったが・・・まぁたぶん日が落ちるくらいじゃないか?
と、適当なあたりをつけて出発。大丈夫だろ・・・・・・たぶん。

それから、少しして。太陽が沈みかける頃、西区にて
「あのビルですね、明かりが灯ってますよ!」 
「いや廃ビルに明かりって不気味すぎるだろ・・・」
「まぁとりあえず、近くで待ってる?」 「アクマの意見に賛成ですわ」
「自転車は・・・近くに置けばいいな。よし、腹をくくって行こうか」
こうして3人と1匹の都市伝説は、宴会会場へとゆっくり歩き出した・・・・・・・・・



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