唯×紬 @ ウィキ

6-494~

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
紬「困ったわ…」


唯「えへー」ギュッ

紬「…」

トテトテ
コテン

唯「あいたー」パタパタ

紬「…どうしたものかしら」ナデナデ

すこしまえ!

唯「…」

紬「…」

唯「困ったねえ…ムギちゃん」

紬「そうねえ…唯ちゃん」

唯「…出られないね」

紬「…出られないわ」

唯「でも…きっとすぐ助けが来るよね!?」

紬「ええ…きっとすぐ助けが来るわ!」

エヘヘ
ウフフ

唯「…」

紬「…」

グゥ

唯「…お腹すいた…」グスン

紬「!!…お、お菓子あるわよ?唯ちゃん」

唯「…グスン…ありがとムギちゃん」ハッ

唯「はい!ムギちゃんもお菓子半分こ!」

紬「…クス…ありがとう唯ちゃん」

唯「えへへ…二人で食べるとお菓子もっとおいしいね、ムギちゃん!」モキュモキュ

紬「そうね…二人で食べるとお菓子もっとおいしいわ、唯ちゃん」パクパク

エヘヘ
ウフフ


唯「…」

紬「…」

唯「…」ブルルッ

紬「寒いの…?唯ちゃん」

唯「…うん…少し」ブルブル

紬「ここ、暖房も何もないものねえ」

唯「…サムサム…」ブルブル

紬「…こっち、いらっしゃい、唯ちゃん」

唯「?」

ムギュ

唯「ひゃっ…!!…あったか~い!!」

紬「うふふ…私体温高いから」

唯「わーい、ムギちゃんあったかあったかだね!」スリスリ

紬「ええ、唯ちゃんもあったかあったかよ」ナデナデ

唯「あったかい…ムギちゃん、お母さんみたい…」ムニャムニャ

紬「そう…?」ナデナデ

エヘヘ
ウフフ

唯「ZZZ」

紬「…」ナデナデ

唯「…ムニャ…えへへ…大好き…」

紬「…」ナデナデ

紬「眠っちゃった…きっと疲れてたのね」ナデナデ

紬「無理もないわ…こんな所に閉じ込められて…」ナデナデ

紬「可哀相に…怖かったわね、唯ちゃん」ナデナデ

唯「ZZZ」


ムニャムニャ
ナデナデ

唯「ZZZ…ハッ…あれ、私…?」

紬「起きたの?唯ちゃん」

唯「ムギちゃん…ずっと抱っこしててくれたの?」

紬「ふふ…唯ちゃん、気持ちよさそうに寝てたから」

唯「ムギちゃん…ありがとう」ギュウ

紬「あらあら…ふふ…」ナデナデ

紬「…」ナデナデ

紬「!?」ハッ

唯「ムギちゃん…?」

紬「な、何でもないのよ?唯ちゃん」アセアセ

唯「?」キョトン

紬(唯ちゃん…?)

紬(き、気のせいよね…きっとそうだわ)

紬(…)

エヘヘ
ウフフ

唯「…」

紬「…」

唯「…」ブカブカ

紬「…」チラチラ

唯「どうしたの、ムギちゃん?」

紬「あ、あの…唯ちゃん?…あなた…」

唯「うーん、さっきから制服がなんかごわごわするや…生地が伸びたのかな?」

紬(やっぱり…)




唯「…」

紬「…」

唯「むいたん」

紬「…」

唯「むいたん!むいたん!」

紬「…ハッ…な…何かしら、唯ちゃん?」

唯「ゆいまたね、さむさむなの」

紬「!!…あ、あらあら大変…こっちにいらっしゃい」

ムギュ

唯「んやー♪」スリスリ

紬「うふふ…」ナデナデ

唯「♪」スリスリ

唯「…」スリスリ

唯「…」ピタッ

紬「?…どうしたの、唯ちゃん?」

唯「おといれ…」

紬「え…?」

唯「ふ…ふえぇぇん」

紬「!?…唯ちゃん?お手洗いなのね!?わかったわ…大丈夫だから泣かないで、ね?」アセアセ



おてあらい!

唯「ぷ~…」ホッコリ

紬「ふふ…ちゃんとおトイレまで我慢できて偉かったわ、唯ちゃん」ナデナデ

唯「ゆいちゃんとできたよ!」

紬「ええ、とっても良い子ね唯ちゃん…花マル!」ナデナデ

唯「でへへ~むいたんもはままる!」ギュウ

紬「あらあら…」ナデナデ

唯「…」

唯「…まま」ギュッ

紬「?…なあに?」

唯「むいたん…まま」

唯「ゆいのまま」

紬「…」

紬「…クス…そうね…唯ちゃんのママね」

唯「ほんと…?」

紬「ええ、本当…今日から唯ちゃんのママよ」ニコッ

唯「…」パアァ

唯「まーま!」ギュウ

紬「なあに?唯ちゃん」ナデナデ

唯「ま~ま」スリスリ

紬「ふふ…」ナデナデ

キャッキャ
ウフフ


唯「♪」スリスリ

紬「♪」ナデナデ

唯「まーま?」

紬「ん?」

唯「おっぱい」

紬「!?」

唯「おっぱい」

紬「え…あの…」

唯「おっぱい~」ジタバタ

紬「あ…あのね、唯ちゃん…ママはまだ…その…」

唯「…」ウルウル

紬(ど、どうしたらいいの?)

紬(私、母乳なんて出るわけないわ)

紬(でも…)チラッ

唯「…ッパイ…」ウルウル

紬「…」

じゅにゅう!

唯「♪」ムチュー

紬「…」

紬(やってしまったわ…)

紬(まさか…結婚はおろか出産の過程すら飛び越えて授乳を経験することになるだなんて…)

紬(でも…)

唯「♪」チューチュー

紬(唯ちゃん…凄く幸せそう)

紬(お乳なんて出ていないのに…これでいいのかしら?)

唯「♪」ムチュー

キャッキャ
ウフフ


唯「ZZZ」

紬「また寝ちゃった…子供だからよく眠るわね」ナデナデ

紬「それにしても…また幼くなってるわ」

紬「体なんてもう幼児並…一体どこまで若返るの?」

唯「…ムニャムニャ…まま…」

紬「唯ちゃん…」

紬「大丈夫、必ずママがここから出してあげるからね!」フンス

紬「ね、唯ちゃん…」ナデナデ

唯「ZZZ」



唯「ダァ…ダァ」

紬「…」

紬「とうとう赤ちゃんになってしまったわ…」

紬「予測はしていたけど…どうしてこうなった…」

唯「…フ…フエエ…」

紬「あ、唯ちゃん…おっぱいね、はいはい泣かないで…」

唯「♪」チューチュー

紬「といっても、このままじゃまずいわ」

紬「唯ちゃんのお乳はないし、私の食べ物もない」

唯「?」

紬「大丈夫、ママ必ずここから脱出するからね!」フンス

唯「♪」フンス

紬「うふふ…頑張ってくれるのね…頼もしいわ」ナデナデ

唯「♪」



だっしゅつ!

紬「…といっても、どうしたものかしら」ハァ

紬「どうすればここから出れるの?」

コッチヨ

唯「♪」パタパタ

紬「どうしたの?唯ちゃん」

コッチヨ

唯「アー…ウー」ジタバタ

紬「だめよ、おいたしちゃ」

コッチダッテバー

唯「ヴーヴー」ジタバタ

紬「?…そこに何かあるの?」

ソウコッチヨ

紬「…?」

紬「!!…これは…抜け道!?」

紬「唯ちゃん!?あなたが見付けたの!?」

イイカラハヤクキテ

唯「♪…ハッ…ウーウー」バタバタ

紬「え?こっち?こっちに行けばいいの?」

ソウソウコッチヨー

唯「♪」

紬「どうしたのかしら急に…」テクテク

紬「唯ちゃんが小さくなったことと何か関係があるのかしら?」テクテク


サアツイタワ

唯「ダー♪」

紬「ここは?」

パアアアアア

紬「!!…ま、眩しい…」

紬「ゆ…唯ちゃん…」ムギュ

唯「♪」

ポワワワーン

紬「…」

紬「ここは…」

「ようこそ、妖精の村へ!」

紬「!!…あなたは?」

「私はベラといいます…そしてここは妖精の村」

紬「妖精?え?」

ベラ「村長ポワン様の命によりあなたをここへお連れしました…不自由な思いをさせたことお詫び致します」ペコリ

紬「どういうことなの?」

ベラ「ポワン様にお会い下さい…そこで全てお話しします」

ベラ「我々はあなたが来られるのをずっと待っていたのです」

紬「…」



ぽわんのへや!

ポワン「遠い人間界からよくぞ来てくださいました紬さん」

ポワン「私が妖精の村長ポワンです」

紬「…」

紬「何故私達を…いいえ、それよりも唯ちゃんをあんな姿にしたのはあなたたちなんですね!?」

ポワン「そうです…あなたを此処へお連れするためにやむを得なかったのです」

ポワン「本当に申し訳ないことをしてしまいました…どうか許して下さい」ペコリ

紬「唯ちゃんを…唯ちゃんを早く元に戻して!」

ポワン「それならば既に」

唯「やっほー、ムギちゃーん」フリフリ

紬「唯ちゃん!元に戻ったのね…本当に良かった」グスン

唯「うん…ムギちゃんが私のこと守ってくれたお陰だよ…本当にありがとうね」

紬「唯ちゃん…」

ポワン「…」

唯「それでね、ムギちゃん…妖精さん達のお話しも聞いてあげない?」

唯「きっと何か事情があったんだよ」

紬「…」

紬「そうね…唯ちゃんが元に戻れて脱出も出来たんだし」

紬「わかりました…ポワンさん、お話し聞かせて下さい」

ポワン「!!」パアァ

ポワン「ありがとう…本当に…唯さん!紬さん!」



しんでん!

ポワン「これを見てください」

唯「わぁ、綺麗な笛」

紬「本当…フルートですね」

ポワン「ええ、春風のフルートといい、その名の通り毎年春の訪れを告げる魔法のアイテム」

ポワン「これを吹き鳴らし、その音色が世界の隅々に行き渡ることで初めて春の目覚めが成されるのです」

唯「すごーい…澪ちゃんの歌詞に出て来そうだね!」ワクワク

ポワン「ところがこの笛…」

ポワン「壊れて出ない音があるんです」

ポワン「あんなに大事にしてたのに…壊れて出ない音があるんです」

唯「…」
紬「…」

ポワン「…」ショボン

唯「ま、まあ…その…ドンマイ!」

ポワン「ありがとう」ボソ

紬「そ…それで、私達に用というのは…」

ポワン「このまま笛の音が不完全だと春を呼び起こせません」

ポワン「そこで、欠けた笛の音を補い、共に春を呼び覚ますことの出来る音を奏でる者を探していたのです」

ポワン「それが紬さん、あなたなの!」ビシッ

紬「わ、私が…?」

唯「ムギちゃんすごーい!!」

ポワン「何とかあなたをこの妖精の村にお連れしようと手を尽くしました」

ポワン「妖精の姿は、人間には子供の間しか見ることができないのです」

ポワン「そこであなた達を迷いの森に閉じ込め、唯さんを若返らせ、ベラを遣わし、村へと誘導したのです」

紬「そうだったんですか…」

ポワン「もう、私達だけの力ではどうにもできないの」

ポワン「紬さん…どうか、世界の春を呼び覚ますため」

ポワン「私に力を貸して下さい!」

紬「…」

紬「わかりました!」ニコッ

ポワン「紬さん!!」パアァ

唯「ムギちゃん!」

紬「私の演奏が世界に春を呼ぶだなんて素敵なことじゃない?唯ちゃん」

唯「ムギちゃん…うん!」

ポワン「本当に…本当にありがとう…二人とも」ウルウル

唯「世界の…皆のためだもんどんとこいだよ!」フンス

紬「唯ちゃん…クス…そうね、その通りだわ!」フンス



よくあさ!

唯「ZZZ」

ポワン「それでは紬さん、準備はいいですか?」

紬「はい!」ニコッ

ポロローン
ピーヒャララ

ポワン「♪」
紬「♪」









その日









世界に春が訪れた



唯「ZZZ…まーま…♪」

おしまい!



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