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E102WD攻撃統合

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 雪がチラチラと降っていた。
 もっとも、WDを着ているので温度は感じないが、吐く息の白さが、この土地の寒さを物語っていた。
 青森。再びここに来る事になるとは。しかも、あの時と同じ時間に。
 ギリギリと歯を噛み締めて金村は戦場を睨んだ。
『敵、距離1000、射撃構え!!』

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(WD戦闘:あやの 再利用イラスト)

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(WD戦闘:高渡 再利用イラスト)

「ROG!!」
 ナショナルネットから指令がかかる。
 金村は睨んだ目つきのまま、アサルトライフルを構えた。
 オペレーター達が司令に向かって次々と情報を送っているらしい。
 辺りは緊張と同時に、怒りで震えているように感じた。

 恐らくこの戦場を望んだのは金村だけではないであろう。
 あの青森の戦闘を知るもの全てが、望んでいたはずだ。あの完璧なまでに叩きのめされたあの時の雪辱戦を。
 忘れもしない。あの時撤退するはずだった火星の人々を、嘲笑いながら惨殺していく奴等の事を。
 忘れもしない。この地で敵味方関係なく食い殺すかのように殺していった奴等の事を。

 あの時は、自分は何もできなかった。
 戦場をひっくり返すような、そんな力など持ってはいなかった。
 しかし今は違う。力をつけた。何度も何度も命がけの転戦を繰り返し、力を蓄え、技を身に着けてきた。

『敵発見! 射程範囲まであと、5、4,3、2……』
 オペレーターのカウントダウンが始まった。
 ナショナルネットに再度指令が飛ぶ。
『オールハンドゥガンパレード!! 全員射撃用意!! 撃て!!』
「ROG!!」
 構えたアサルトライフルを、何の迷いもなく撃ち続けた。

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(WD戦闘:橘嶺 再利用イラスト)

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(WD戦闘:とよのか苺 再利用イラスト)

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辺り一面が白い。
 この白い景色だけを見ていたら、ここで戦争が行われているなんて嘘のようだ。
 いや、森や海岸など平和でないといけない場所でも戦争を繰り返していたのだから、ここだけきれいと言っていても仕方がないのであろうが。

「こちらB地点、敵までの距離200」
『了解。次の合図まで待機せよ』
「了解」
 司令部との通信を切り、突入の合図をただ待った。
WD部隊は、銃撃戦から隠れるように、雪で身を守りながら移動を開始していたのだ。
 味方が自分達の出番の為に戦っているのだろう。他部隊の激しい銃撃戦の音が響いている。
 息が白い。
「今の内に武器見とけ。凍ってたら話にならん」
「了解」
 それぞれ持ち前の武器を確認をした。
 本番で発射口が凍って撃てないと言うことにでもなったらたまったものではない。

 やがて、司令部が動いた。
 全員ナショナルネットを司令部に合わせる。
『突入開始せよ!!』
「了解!!」
 全員が銘銘の武器を構えた。
「行くぞ!! ハッピーエンド、奪い返しに行くぞ!!」

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 (WD戦闘:橘嶺 再利用)

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(WD戦闘:橘嶺 再利用)

「了解!!」

 敵の側面。
 そこ目掛けて我先にと走り出していった。
 大丈夫。今までだって生きて帰って来たのだから、今度も生き残る。
 突入開始。



文:金村佑華

――――――――――――――――――――

白オケへの二度目の介入…。
多くの謎をかかえたままNWの住民は青森へと降下した。
負ければCランク確定…アイドレスの終了。
「背水の陣」「絶体絶命」
不安を隠しきれずそんな言葉をささやく兵もいた。

負けると思って戦うつもりはない……
しかし敵は強く、物資や人員は限られ、勝てるという確証がないのも事実だった。


歩兵部隊の一角にも
そんな不安をかかえる兵が少なからず……いた。

「心配…?」
FEGの摂政…広瀬都は困っている人を放っておけないタイプの人間である。
普段も方々に気をつかい 誰かの悩みを解決するために走り回っていた。
今日も隣で暗い顔をしている兵士を見つけ、思わず声をかけていた。

兵士は…少し苦笑しただけだった。

人の気持ちを読むのに長けた彼女は
それでなにもかも理解し
んー とちょっとだけ可愛く首をかしげたあと 春のように微笑んだ。


「大丈夫ですよ」

その笑顔は力強く、輝いていて…
皆を安心させるに十分だった。

皆の表情に光が差す。
心にも。


ピピピ



WD隊のナショナルネットに通信が入る。

「合図です…皆さん行きましょう」

都はもう一度にっこり笑って顔を上げる。
そこにはまっすぐ未来だけを見据える一人の戦士がいた。

赤みがかった彼女の瞳が、青く……輝いたように見える。


「全軍抜刀!オールハンデッドガンパレード!」


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文:高渡
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*

作戦

≪全般≫
  • 射撃に置ける地形、地物利用:安定した射撃姿勢を作る為に利用出来る地形があれば可能な限りそれに依託するか、脚を使用出来る様にする。具体的には木立やビルの壁面、盛り上がった場所、塹壕など。これらに体を寄せて射撃姿勢をとりその状態を正確に意地出来る様にする。同時に敵の射撃に晒されない様防御する効果を得る。


【地形】
≪雪上≫
  • 基本的な戦闘行動や戦術は、通常の陸戦とほとんど変わらない。
  • 兵士や車両、機材などの装備に対して十分な防寒対策をとる必要がある。

<生身>
  • 重ね着:重ね着することで体を暖められ、さらに必要に応じて脱着すれば体温調節が容易にできる。
  • 帽子の大切さ:頭部や凍傷になりやすい耳を守るため防寒用の帽子の着用を徹底する。
  • 手袋:指が凍傷になったり、金属性の装備の冷たさを防ぐために着用する。
  • 雪上用靴:対雪用のものをえらび、なるべく靴下を取り替えたり乾かしたり履き替えたりすることで足先の凍傷を防ぐ。
  • 氷点下での防水:寒冷地でぬれたまま風に吹かれると低体温症になるので、水につかる場合はかならず防水用の装備をする。
  • かんじき:雪上で移動しやすくするための靴
  • スキーストック:雪上で移動する際に足にかかる負担を減らせる

<機械>
  • ゴム部品の取り扱い:ゴムは寒冷地では弾性が失われ、砕けることもあるのでなるべく外気や雪に触れさせないようにする。
  • 燃料の凍結防止:燃料や潤滑油が凍らないように取り扱いには十分気をつける。寒冷地用のものを準備する。
  • バッテリーの用意:気温が低いと出力が落ちたりするので予備のものを多くもっていく。
  • 稼動時:アイドリングで十分部品を暖めてから動かす。
  • 停止時:エンジンの凍結を防ぐためヒーターを装着したり、シートをかぶせる。

<武器>
  • カバー:小火器のようなものは寒冷地では潤滑油が凍ったり金属・プラスチック部品が壊れたりするので、使わないときは雪や外気に触れないようカバーにしまっておく。
  • 予備のパーツ:壊れた部品が速やかに交換できるように予備のパーツを用意しておく。
  • 外気温への冷却:外に持ち出したときに、武器についた水分が凍るのを防ぐために少しずつ武器を冷やす。
  • 金属変形への対処:撃って熱くなった銃身は雪の上においてしまうと変形したり水分がついてしまうので、扱いに注意する。
  • 照準器の取り扱い:呼吸の際に息を誤って光学照準器にかけてしまうと凍って使い物にならなくなるので注意する

≪市街地≫
  • 道路が整備されており、速やかに部隊展開が出来る
  • 街路や建物を背景として敵の姿を確認しやすい。
  • 隠蔽や防御に使える建築物がたくさんある。
  • 放置されている車両に身を隠せる。
  • 建物の中や、屋根の上で身を隠せる。
  • 移動するときは常に建物の壁を背にして敵から見えにくい位置を取る。
  • 建物の中に敵が潜んでいることを警戒し、身をかがめながらすばやく通過する。
  • 建物が壊れているので、瓦礫の山に身を隠せる。
  • 見慣れている風景なので異質な存在である根源種族は見つけやすい
  • 市街地詳細地図の存在による敵の侵攻経路・展開等の予測
  • 大規模な軍隊(根源種族)は市街地では侵攻展開速度が比較的鈍る
  • 市外には下水など地下の通路が発達しており、歩兵には移動、伏撃、包囲、離脱など様々な局面で有利である。
  • 入り組んだ路地は大型の平気には邪魔でしかない為、歩兵には攻防共に有利である。
  • 屋内や狭い道では素早く接近でき、また距離を離されにくい
  • 攻撃班は市街地であることを利用し、敵を狭い路地で攻撃。攻撃面を限定することで、数の不利をカバーする。

≪市街地・歩兵系≫
  • 下水道や建造物内部を使って敵の側面へと移動できる
  • 市街地での狙撃には主にアサルトライフルを使う。
  • 市街地では機関砲は主に制圧射撃に使用し、なるべく高い場所から撃つことで効果的である。対空対地に使えフルオートも可能な歩兵携行装備では最強の装備。
  • 建物などの遮蔽物を利用した待ち伏せで近距離から迫撃砲や火砲による強力な砲撃を行える。
  • 手榴弾やグレネードランチャーは狭い路地や建物内部などで効果的である。
  • 対戦車兵器は屋根の上などの高い位置から射撃することで命中率をあげることができ、さらに装甲の薄い上部を狙える。
  • 狭い場所で対戦車兵器を使うことで、破壊した建物の壁などが破片のように飛び散り敵を無力化できる。ただし、後方爆風に気をつけ、ヘルメットや耳栓をする。
  • 動かない人造物が多いので銃を固定すれば高い精度で連射しやすい
  • 市外には下水や路地など隠蔽された通路が発達しており、歩兵には移動、伏撃、包囲、離脱など様々な局面で有利である。
  • 入り組んだ路地は大型の兵器には邪魔でしかない為、歩兵には攻防共に有利である。
  • ゲリラ戦がしやすく、奇襲や敵側面を取る事が容易

【陣形】
  • お椀状に展開して火力を集中する
  • 分散しつつ、相互に支援が行える状態を作る
  • 火力班と突撃班が互いに最大火力を集中出来るようにする
  • 互いに5~10m程度距離を取って展開
  • 障害物を利用して側面を突く
  • 狙撃班を配置。敵を拘束する。同時に偵察班に連絡。
  • 攻撃班は可能なら狙撃から隠れている敵を側面、背面から奇襲する。

【装備】
≪全般≫
  • 長距離通信や、高速データ通信が可能な無線機を使用して連絡をとりあい、部隊間・部隊内での状況把握や連携をスムーズにする。
  • 双眼鏡・目標距離測定装置で攻撃目標の正確な位置を測定できる。
  • バレルを短くしたり溝を刻むことによって軽量化を図る。短くて軽い銃であれば森や建物などの障害物の多い場所でも扱いやすい。
  • 銃身への迷彩:草原、森、砂漠などの地形に応じて銃身にカモフラージュペイントを施すことで周囲の背景にとけこんで目立ちにくくなる。特に伏射で有効。
  • 曳光弾を混ぜて射撃する事で弾道を明確にして集弾率を高める。
  • 小口径の武器しか持たない兵は弾幕をはり、敵のセンサーを霍乱する。

≪歩兵系≫
  • 個人兵器としてピストル、サブマシンガン、アサルトライフル、マシンガン、手榴弾、対戦車兵器などを装備する。
  • 支援火器として迫撃砲や対戦車兵器、機関砲を用いる。
  • レーザー目標指示システムによる照準装置で着弾を制御し命中率をあげる。
  • スコープやダットサイトなどを用途に合わせて組み合わせて装備する。
  • ヘッドセット(ゴーグルつき):頭部を衝撃や銃弾から防御するとともに、小型無線機や小型ライト、ナイトビジョンを装備する。
  • イヤマフを耳に装備し、銃撃時に発生する射撃音から耳を保護する。

≪歩兵系・近接≫
  • ピストル:比較的近距離の敵に狙いを定め迅速に、そして正確に射撃するための小火器
  • サブマシンガン:拳銃用の弾丸を使用し、室内戦闘や至近距離の敵に対して連射することを目的とした小火器

≪歩兵系・中~遠距離≫
  • アサルトライフル:ライフルとサブマシンガンの中間にあるような小火器。
  • ライフル:長距離から強力で威力のある弾丸を撃てる火器。
  • マシンガン:重機関銃、汎用機関銃、軽機関銃があり、自動連射が可能な強力な火器。より多くの弾をばら撒いて敵を制圧できる。
  • 迫撃砲:近距離から遠距離の間接照準射撃に用いる火器。携帯や設置が容易で応用範囲が高い。
  • 対戦車ミサイル:戦車のような装甲の厚い目標に対抗するための火器。誘導型・非誘導型がある。
  • ダットサイトやライフルスコープは射撃の精度や射撃するスピードのアップに必要となる。またダットサイトがあれば夜間でも精確な射撃ができる。
  • ライフルなどは肉厚のブルバレルを使用することで連射したときの急激な温度変化による銃身の変形が命中精度へ影響を与えるのを防ぐ

≪WD≫
WD装備まとめhttp://www.zekuu.com/field/02job/42WD/42work.htm
●23ミリハンドライフル
 咆月を長距離戦闘に対応させる為に作った装備。
 歩兵で言う大口径対物ライフルである。23ミリと非常に大きな口径の為、この装備は分類上はライフルだが実際は砲として扱われる。装弾数は弾倉に10発と少ないが威力と高い初速でそれがカバー出来る。弾自体にも推進剤が組み込まれているため射程は3キロメートル近くある。
 ライフル本体に搭載された電子眼搭載照準機と咆月をリンクさせて照準させるので命中精度も申し分なく最大射程で発射しても着弾地点は誤差数ミリに抑えることが出来る。破壊力としては厚さ30ミリの鉄板をやすやすとぶち抜きながらも砲弾にまだ運動エネルギーが残っているほどの脅威の破壊力である。
 ただし砲身が長く重量も非常にあるため持ち運びと取り回しに難がある。
 ちなみに短銃身化して取り回しを向上させた物も存在し、主にHEAT-MP(これら弾薬は下の注:使用弾薬を参照のこと)とAPFSDSを装填して散弾銃のような用途として使われる。
 屋内試験場での試射時に試射目標を跡形もなく吹き飛ばしたという曰く付きの武装。

●12.7ミリ機関銃
 咆月の主要武装として開発されたベルトリンク給弾式の大口径機関銃である。
 作動方式は連射時の動作確実性を高める為、反動利用式とボルト左右に突き出しているローラーの摩擦を利用したロックを採用し、弾詰まりを起こしずらいオープンボルトで発射される。
 命中精度はそれほど高くはないが高威力なので咆月単体での使用以外にも歩兵部隊の陣地に据え付けて使用されることがある。
 弾薬は本体下の箱型弾倉からベルトリンクで給弾されて弾倉はハードポイントの何処かに取り付ける。
 この機関銃を両手に装備して2つ同時に発射した時は全WD中最大の制圧能力を誇ると言われている。
 有効射程は700メートルほど、使用時は正確に狙うのではなく敵がいそうな場所に目測で連射を行い弾幕射撃を行う。

●15ミリアサルトライフル
 これも咆月の主要武装として開発されたアサルトライフルである。
 人工筋肉の補正率が向上した咆月での運用の為に開発された。
 煌月などのサイズのWDでは扱えないような15ミリ大口径弾をフルオート射撃できるものである。
 作動方式はガス圧利用とローラーロッキングを組み合わせさらにクローズドボルトで発射する為、命中精度も高い。
 形状は煌月の7.9ミリアサルトライフルと同じく取り回しを重視したブルパップタイプに設計された。
 ただし使用弾薬が大きく装弾数が弾倉の幅を広げジグザグに弾を込めるダブルカラム装填でも20発とあまり多くないので12.7ミリ機関銃と同時運用されることが多い。
 破壊力は建物の壁越しに敵を破壊できるほど強力である。
 有効射程は約1キロメートル、普段は500~700メートルで使用することが多い。熟練者は3点射(3発フルオートで撃つこと)で弾薬の無駄撃ちを防いでいる。

●40ミリ自動擲弾銃
 咆月の用途として歩兵支援がありそのために開発された装備。炸裂して破片を撒き散らす小型の調整破片榴弾を曲射軌道で建物越しにフルオート射撃が可能な歩兵相手としては凶悪な兵器となる。
 対歩兵戦闘以外には敵センサーを榴弾炸裂時の破片で破壊して索敵能力を奪うという用途にも使用可能。作動方式は非常にオーソドックスなブローバックタイプのボルトが組み込まれオープンボルト式で動作する。装弾数は12発で有効射程はおよそ800メートル。

●手榴弾
 これは撤退時や敵を路地など閉所空間に追い込んだときに使用する武装である。
 煌月のものと違い大型化により鋭利な破片と高性能爆薬が大量に内蔵されている。
 爆発時には半径10メートルに致命的な損害を与えそこからさらに5メートル以内の物も高圧高熱の爆風で損害を与える。
 威力的には155ミリの榴弾砲にも匹敵する武装だが使い方を誤れば味方にも大きな被害が出るため非常に危険であり使用には注意が必要である。
 なおオプションの爆発力収束用ライナーを取り付けた上でワイヤーやレーザーセンサー、さらにタイマーを取り付けることにより簡易発破装置としての使用も可能。工兵部隊にも供給され重宝されているようだ。

●対アラダ用70口径大型特殊拳銃【メディエイター】
 特殊用途WDとして開発された咆月の対アラダ用としては最強武装といえるものである。
 この武装は端的に説明すると銃弾としての使用が可能なまで硬度を強化したスローグラス製弾頭部に彫り込まれている咆月本体の精霊回路とシオネの円環を応用して作られた精霊回路で敵アラダによって展開された防壁の構成リューンを吸収して無効化、貫通。アラダに命中した時に防壁から吸収したリューンを体内に開放し逆流させてダメージを与えるといったものである。
 銃本体の構造は中折れ式の一発装填である。理由は至極明解で、開発者藤野曰く「弾本体のサイズと装薬量がバカみたいに大きくて自動式や輪胴式だと間違いなく発射時に銃本体が破裂する」と強度の問題からこのような構造となったそうだ。弾薬も通常の弾薬ではなく弾頭部に彫り込まれた精霊回路がライフリングで削れるのを防ぐのに23ミリハンドライフルで使用されているAPFSDSと同じく弾頭保護用装弾筒取り付けている。弾頭保護用の装弾筒自体は銃口から飛び出した時点の風圧により外れるので問題ない。装弾筒があるので薬莢を含む弾薬のサイズは20ミリ機関砲弾と同じサイズとなった。弾頭部自体のサイズは70口径(17.78ミリ)となる。
 ただしアラダに使用した場合は当たり所によっては一撃で生命に関わる怪我を与えることが可能な威力だがアラダ以外の目標に使用した場合は威力も豆鉄砲以下で何の効力もない。それ以外にも欠点はあり、給弾可能とはいえ一発しか装填できないので使用する場合は決定的な場面で使われる。弾薬自体の製造にも手間がかかり(何と一発一発手作り)値段も非常に高価なため生産数が多くない。
 最大の欠点としては発射前に弾頭の精霊回路を起動させるために使用者の根源力を精霊回路に流し込み活性化する必要がある(一発の回路を起動させるのに根源力を5000消費する……などのマイナス効果を必須とする)ので根源力に余裕のある着用者しか使用が出来ない、そのため対アラダにだけは強力であるが使用者も限られる武装である。
 名前のメディエイター(Mediator)とは調停者という意味である。この名前は全てのアラダとの戦いを収めるモノとして作られた事を意味する。

●40ミリ高射機関砲
 煌月の40ミリ高射機関砲を改造したもの。現場からの意見を取り入れなおかつ咆月でも運用が可能なように改造されている。有効射程はおよそ4キロメートルと超長距離射撃も可能な兵装である。フルオート射撃が可能で装弾数は弾倉に14発。
 ただし非常に重く咆月でも肩に担いで両手で保持する必要がある。威力にいたっては40ミリという大口径だけあって簡単に戦車の上面装甲を(たとえ追加装甲が施されていたとしても)ぶち抜き全弾が直撃すれば余裕でI=Dをスクラップに出来るような非常識な威力を持つ。

●シールド
 煌月でも採用された大型シールドは非常に好評であった為、今回も咆月用に新たに設計されたものである。
 歩兵の盾となり進軍する時や突撃時に装備することが多い装備である。単純な形に見合わず構造は意外と複雑で3層構造になっている。最上層に柔軟性が高いチタン合金を硬度が高いステンレス合金でサンドイッチして強度を上げ煌月の物より強度を増したクラッドメタル材で出来ており中層は高密度ジェル素材で着弾時の衝撃を吸収する。最下層は炭素繊維を織って布にしたものに樹脂を染み込ませて硬化させたもので銃弾や破片が上層中層を貫通しても炭素繊維布部分で衝撃を吸収され炭素繊維に絡め取られて停止する。
 ただし今回は強度向上のため銃眼は取り付けられず代わりに裏側には簡易陣地構築時に地面へ固定するためのパイルバンカーが表からは見えないが装備されている。

※注:使用弾薬(参考)
 02/12.7ミリ機関銃・03/15ミリアサルトライフルには口径には差があるが
 AP(徹甲弾)・API(焼夷徹甲弾)・FMJ(フルメタルジャケット)弾を使用する。

 01/23ミリハンドライフル・07/40ミリ高射機関砲には口径には差があるが
 APFSDS(装弾筒付翼安定徹甲弾)・HEAT-MP(多目的対戦車榴弾)・HEAT(成形炸薬弾)の3種類を
 攻撃用として使用し特殊用途弾で照明弾・対レーザー用煙幕弾の2種類がある。

 04/40ミリ自動擲弾銃には専用の調整破片榴弾を使用する。
 これは弾殻を薄くする代わり、その内周にそって人為的に形状を整えた人工破片を貼り付けることで、
 破片威力を均等に割り振りして均一に破片をばら撒き攻撃する弾薬である。
 攻撃補助用の弾薬で対レーザー用煙幕弾も配備されている。


(過去の作戦を収めた作戦ライブラリより)
  • 敵よりも高い位置での射撃ポイントを確保する
  • 敵の側面または背面をつけるポイントを探し出し陣取る
  • 敵が防ぎきれないほどの雨あられの弾幕を張る
  • 偵察からの情報をしっかりと活用し優位な陣形を作る
  • 陣形を崩さず火力を集中させる
  • 後退するときも陣形を保持しつつ、すぐ次の射撃に入れる状態にする
  • 偵察からの情報をしっかり活用し長砲身キャノンを各所に据え置く
  • 銃を筋肉と骨でしっかりと固定し、照準をきっちりと合わす
  • 生身では反動の大きい銃もWD着用し反動を吸収して連射する
  • 敵が近づいてきたら無理せず後退しつつ射撃し牽制する
  • 混乱せず冷静に敵をしっかり狙う(好ましくないがドラックの鎮静剤使用も考慮に)

*

RP


SS:金村佑華&高渡
作戦:作戦ライブラリ切り出し作業 周船寺竜郎
編集、ページ作成:高渡&川原
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