福音 - AngelGear_der_Anfang @ wiki

解説（ゲーム的）

　エンゼルギアにおいて、PCが成功数100を叩き出すことを福音と呼ぶ。
　ぱっと見かなり無茶な値に見えるが、前作・今作問わず、どちらも経験点条件に含まれている。

雑感と実情

　前作、エンゼルギアは、福音が鳴るゲームだった。成功数を上げるのが容易で、かつリソースをばらけさせて消耗するよりも、集中して叩き込んだほうが効率が良かったからだ。しかも戦闘では対シーンの攻撃手段まであったので、楽をして遊ぼうとしてもガチガチで殴り合おうとしても、必然的に福音は達成されていた。
　今作においては、福音を鳴らすゲームにシフトした。鳴らすゲーム、である。自然には、間違っても鳴らない。そして、鳴らさないと高確率で死ぬ。

　もう少し詳しく説明しよう。今作の天使兵（ボス級の天使兵）は、ブレイクスルーを搭載している。権能である。それも、オフィシャルシナリオの傾向を見る限り、げっぷが出るほど大量に積み込むものと設定されているようだ。それで何がどうなるのかというと、クライマックスで対峙する敵の叩き出してくる成功数は、取り巻きの最低でも20強、ボス本体に至っては30前後という恐ろしい値になる（達成値+20が、こちらが誰か死ぬまでの間程度は問題なく途切れなく飛んでくる）。そして攻撃が当たれば、ダメージが+35(+10d6)される上に全軽減が貫通される。これも、最低限で死者が出るまでの間は間断なく、だ。

　となると、最速で相手を殴り倒すしかない。しかし、こちらの武器攻撃力が30前後でせいいっぱいなのに対し、相手は達成値にして30、さらに10d6の軽減まで使ってくる計算。だいたい60は消される。そして、ボスの持つケルンは、最低限でも50ダメージ以下を無効化すると考えていい。ＨＰは恐らく最低でも１５０前後あるので、福音を鳴らすのがギリギリ（つまり成功数１１０前後）で武器を乗せて、権能による軽減を考えないとしても１００前後のダメージがほぼ上限と考えていい。オーギュメントで上乗せしても、一撃で倒すのは殆ど不可能な値として設定されている筈だ。仮に軽減が一発だけだったとしても、この１００ダメージに使うことはないだろう。何故と言って、もう少し小さな（そして現実的に与えられる可能性のある）ダメージに使うと、ケルンにひっかけて完全に無効化することができるのだから。

　……要するに、"最低でも福音を鳴らす程度まで達成値を稼がないと、まともにダメージが入れられない"のだ。そして、成功数を上げるのは極端に難しくなった。よわよわしい人類は、絶望的な天敵を前に、必死になって知恵を絞らなければならないという寸法である。