キャンペーン『瑞穂の一番長い1日』
▼キャンペーン予告
蝉の鳴き声が響、ジリジリと真夏の太陽が照らす八月のある日。
何処とも知れぬ一室に、数名の人間が詰めていた。
何処とも知れぬ一室に、数名の人間が詰めていた。
「――先ずは、初めましてと言っておこうか。
もちろん、これまでに見た顔も居るが、そんな事は瑣末な事に過ぎない。
私が、諸君らの指揮を預かる者だ」
もちろん、これまでに見た顔も居るが、そんな事は瑣末な事に過ぎない。
私が、諸君らの指揮を預かる者だ」
目の前の七人の人間を見まわした壮年の機械化兵は、
眼前の男女に向かって宣言した言葉には似合わぬ、紳士然とした視線と物腰で彼らの顔を見回す。
眼前の男女に向かって宣言した言葉には似合わぬ、紳士然とした視線と物腰で彼らの顔を見回す。
視覚のみならず、聴覚や発音器官までも機械化されたせむしの小男。
その反対に、義肢に換装せずに車椅子に腰掛け膝の上の猫を撫で続けている老人。
しきりに自分の毛先を気にしている高価そうな衣服に身を包んだ貴婦人。
ギラついたナイフの様に鈍い瞳と、冷たい刀剣のような雰囲気を持った少年。
せわしなく回りを見回しながらも、眼前のリーダーに熱い視線を送っている少女。
腕から胸までに火傷を負った白髪の女の子と、その少女を姉のように静かに見守る娘。
彼等は一様に、周囲の人間たちには無関心を貫いていた。
その反対に、義肢に換装せずに車椅子に腰掛け膝の上の猫を撫で続けている老人。
しきりに自分の毛先を気にしている高価そうな衣服に身を包んだ貴婦人。
ギラついたナイフの様に鈍い瞳と、冷たい刀剣のような雰囲気を持った少年。
せわしなく回りを見回しながらも、眼前のリーダーに熱い視線を送っている少女。
腕から胸までに火傷を負った白髪の女の子と、その少女を姉のように静かに見守る娘。
彼等は一様に、周囲の人間たちには無関心を貫いていた。
「諸君らは私自ら選んだ人員だ。諸君ら同士でも、初対面の者もいるだろう。
私も、諸君らに付け焼刃の連携など期待していない。
私が求めているのは忠誠心でも愛国心でもない。私が欲しいのは、諸君らの戦闘力とその経験、
そしてその戦果だ。いや、諸君らが巻き起こす戦禍そのものと言ってもいい――
手段も過程も問わん。ただ、私の命じた結果をもたらしさえすればいい。
そうすれば、続く破壊と闘争の場を用意しよう。お望みなら、殺戮と陵辱の場でも構わん。
こんな、いつ天使に食い尽くされるとも知れぬ先細りの狩場など捨去って――
諸君らに相応しい地獄へと招待しよう」
私も、諸君らに付け焼刃の連携など期待していない。
私が求めているのは忠誠心でも愛国心でもない。私が欲しいのは、諸君らの戦闘力とその経験、
そしてその戦果だ。いや、諸君らが巻き起こす戦禍そのものと言ってもいい――
手段も過程も問わん。ただ、私の命じた結果をもたらしさえすればいい。
そうすれば、続く破壊と闘争の場を用意しよう。お望みなら、殺戮と陵辱の場でも構わん。
こんな、いつ天使に食い尽くされるとも知れぬ先細りの狩場など捨去って――
諸君らに相応しい地獄へと招待しよう」
猛禽の貌は今、笛をもって少年少女を誘う悪鬼の相を成す。
「諸君、これが私の望み――そして、諸君らの狩猟場だ」
言葉とともにテーブルに広げられる、一枚の図面。
――それは、瑞穂市、および瑞穂基地の見取り図に他ならなかった。
――それは、瑞穂市、および瑞穂基地の見取り図に他ならなかった。
「さぁ、行こうか……同志諸君。この街の――最も長い一日の始まりだ」
▼概要、レギュレーション
+ | 導入するオプションルール |
▼ログリスト
第1話『暴食プログラム襲撃』
第1話『暴食プログラム襲撃』
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話