「FOREST PREVIEW BOOK」
2003年12月28日ライアーソフト発行
[概要]
Forest発売直前のコミックマーケット企業ブースで配布された、販促用小冊子。ライアーソフトFC会員にも配布された。
B5版・表紙カラー/本文モノクロ・全20頁。
イラストは大石竜子。
Forest発売直前のコミックマーケット企業ブースで配布された、販促用小冊子。ライアーソフトFC会員にも配布された。
B5版・表紙カラー/本文モノクロ・全20頁。
イラストは大石竜子。
主要キャラクター6名の紹介と、サブキャラクターを題材にした26篇のリメリック(5行戯詩)で構成されている。キャラクター紹介文は、オフィシャルサイトとほぼ同じ内容。
リメリックは連作形式で、前篇の5行目の単語が、次にくる詩の1行目に再び用いられながら続いていき、最後の詩からまた最初の詩へ戻る、という円環構造になっている。
巻末にはリメリックの解説があるが、結局、ゲームそのもののストーリーやシステム詳細については言及されていない。
巻末にはリメリックの解説があるが、結局、ゲームそのもののストーリーやシステム詳細については言及されていない。
冊子用に特別に描きおこされたイラストは無いと推測されるが、ゲーム本編において未使用だったビジュアルを何点か見ることができる。その内訳は、メインキャラのバストアップが2~3点ずつ、サブキャラクターでは「タシ」「ビーバーさん」「地下道の住人(驢馬、梟、子豚いずれかのリアルの姿)」「黒いアリス(の異装)」など。なかでも、ナルニア国ものがたりに登場する「タシ神(カロールメン国の神でありアスランとは表裏一体の存在)」が用意されていたのは興味深い。
[リメリック紹介]
- 「時計ウサギ」
- 「グリザベラ」
- 「タイガーマスク」
- 「ティンカーベル」
- 「タシ」
- 「キャプテン・フック」
- 「ハロッズショップの男の子(ロビンくん)」
- 「ミス・メアリー」
- 「エル・アライラー」
- 「妖精王オベロン(ピーターパン)」
- 「ビーバーさん」
- 「黒の乗り手」
- 「地下道の住人たち(不明)」
- 「夜遊びネコ(ダイナ、ネコのヒト)」
- 「ウサギの眠り(インレの黒ウサギ、ヘイゼル、ピーター)」
- 「妖精の輪(グロリアーナ、妖精たち)」
- 「蛇馬魚鬼(ジャバウォック)」
- 「ソロモン」
- 「借り暮らし」
- 「ユニコーンの闘争」
- 「アスラン」
- 「大男の独白(クマ)」
- 「アドベンチュー(リーピチープ、ネズミのヒト)」
- 「チェシャ猫」
- 「バラの家臣たち」
- 「黒いアリス」
[考察]
城之崎灰流が「終末の国のアリス」において、何十年もの年月を費やして書きつづった(本人いわく拾い集めた)原稿にも、短詩形の「戯れ歌」が書かれていた。それは「物語」であるとも語られている。
偶然かもしれないが、26はアルファベットの総数であり、文学・オカルト的には世界すべてをあらわした完全な数ともとれる。
この小冊子に収録された円環構造を持つリメリックのかけらたちは、あの彷徨の中で灰流によって執筆された、膨大な詩編のミニチュアである、というのは夢想がすぎるだろうか。
同様に円環型の構造を持つ作品には、ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」などが知られている。
城之崎灰流が「終末の国のアリス」において、何十年もの年月を費やして書きつづった(本人いわく拾い集めた)原稿にも、短詩形の「戯れ歌」が書かれていた。それは「物語」であるとも語られている。
偶然かもしれないが、26はアルファベットの総数であり、文学・オカルト的には世界すべてをあらわした完全な数ともとれる。
この小冊子に収録された円環構造を持つリメリックのかけらたちは、あの彷徨の中で灰流によって執筆された、膨大な詩編のミニチュアである、というのは夢想がすぎるだろうか。
同様に円環型の構造を持つ作品には、ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」などが知られている。