Khoto Rokkorah (詳細・ネタバレ編)


  • ミスラ♀、4b(赤毛)、ウィンダス水の区 北H-10
  • 狩人広場で子供達に童話を読む活動をしている駆け出し吟遊詩人。


  スカウトキャラクターで初登場となったNPC達をより深く理解して貰う為に実装されたと言われる「スカウトキャラクエスト」。その第一回となったのはBabban Ny Mheillea、実際に現実世界のヨーロッパの伝承にも登場する妖精だった。ヴァナ・ディールでのBabban Ny Mheilleaの物語とは?そのきっかけになる本を見つけるこのコト・ロッコラから、不思議な冒険活劇に冒険者(プレイヤー)は巻き込まれていく事になる。
  なお、クエストに登場する絵本は学者関連クエストに登場する「グリモア」と似通っている外見だが、サイズがしっかりと絵本サイズになっている(グリモアは辞書に近い厚みと大きさがある)。

図書館で見つけた奇妙な物語「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」

  ウィンダス水の区にて、冒険者は見慣れないミスラの女性を目にし、声を掛けた。吟遊詩人見習いと自己紹介をした彼女はコト・ロッコラ。ここで修行の一環として図書館で珍しい絵本を見つけて、子供達に朗読しているのだという。そして今回見つけたのはクリスタル大戦時に描かれた物語だと語った。もうすぐ子供達も集まる時間だと話し、彼女は時間があれば是非冒険者にも観客として参加して欲しいと頼んできた。


早速集まった小さな観客達に嬉しそうなコト。

  広場で集った子供達は「とってもかわいらしい植物の物語」と聞いて期待に胸を膨らませたように口々にコトを急かした。


Khoto Rokkorah ;ふふふ、すぐにわかるからね。それでは、頭にきれいなお花を咲かせた女の子……「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」の、はじまり、はじまり~。


  物語の主人公はマンドラゴラ(リコポディウム)の少女、Babban Ny Mheillea。空にほうき星が現れた頃に遠い海のかなたからやってきたという。そして彼女は、世界の果てにあるという「植物の都」ネザーストークを目指して旅をしていた。
  そんなBabban Ny Mheilleaが過酷な旅に出たのには、夢があったから。都に住むという王子さまと出会って、しあわせな結婚をしたいと願っていたのだ。


「王子さまと出会ってハッピーエンド」を夢見るのは人間だけじゃない。

  しかしそんな彼女の冒険も、共にネザーストークを目指す仲間が増えて賑やかになっていった。


出会い等は描写されておらず、キャラクター紹介といった感じで進んでいく。

  体が大きくて力持ちだが気が弱いAbenzio。お上品でちょっぴり口うるさいBryher夫人。元気で明るく、Babban Ny Mheilleaの親友となっていくCamlinちゃん。そして物知り爺さんのDarach。特にDarachはネザーストーク出身と語る、有望な仲間だった。しかしまだ球根だったころにネザーストークから迷い出てしまい、以来帰っていないのだという。


個性豊かな5株が繰り広げる冒険物語。

  そんな凸凹なメンバーで続けていくネザーストークへの長い旅。


その詳細は語られる事無く、いきなりバッドエンディング!

  しかし植物には限度があり、結局一向はネザーストークに辿り着く事も無く全滅してしまった……。


物語は「今もどこかで彼女達の都を目指す旅は続いている」と締めくくられている。

Khoto Rokkorah ;『でも、いくら探しても「植物の都」がみつかることはないでしょう。……なぜってネザーストークとは、空想のなかにしかない架空の街。植物たちがみずからの根と葉で創りだす、未来の楽園なのですから……』

  物語の終わり方に、次々に文句を言い出す子供達。それも、無理も無いといえる。何しろ可愛く登場したキャラクター達の物語は最悪の結末を迎え、その目的であった『植物の都』は存在していないという、その旅の意義を否定した内容なのだから。子供たちは「つまんない」といった感じでコトのもとを離れていってしまう。その直球過ぎる反応に落胆するコト。
  そんな彼女を励まそうと声を掛けてきた冒険者に、彼女も「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」の物語で感じた違和感をぶつける。救いの無いエンディングも当然ながら、不思議な登場人物の存在が気になっているようだ。


Khoto Rokkorah ;ほかにも たとえば……ほら、ここ。パシュハウ沼に向かう途中、ロランベリー耕地でトレントの球根が仲間になりましたけど……この子なんてなんの活躍もしないまま、ドラゴンに黒コゲにされちゃいますし。

  ダークな結末だけではなく、内容もバイオレンスな物語のようだ。ともかくコトは、このように活躍も無いのに登場している「トレントの球根」が気になるようだ。クリスタル大戦の時に書かれた物語、実は何かそれなりに事情があるのでは?と語るコト。カンパニエではBabban Ny Mheilleaをはじめとする物語に登場する5株は見かけるするが、トレントの球根の助っ人は登場しない。その事からも、トレントの球根には何かしら秘密があるかもしれない。コトの為にも真実を確かめる事が出来ないだろうか。冒険者は、そのトレントの球根が一行に出会い、加わるロランベリー耕地へと向かった。


  ロランベリー耕地にて、Babban Ny Mheilleaの一行は奇妙な『植物』に出会った。Darachじいさんは、その姿をみて嬉しそうに目を細めた。


Darach ;……なント懐かしい。あれはきっと……トレントの球根ぞい。あの精悍な顔つき!ワシが「植物の楽園」で芽をだしたころに瓜ふたつぞい。
Camlin :うそダー!?あんなヘンなものをいろいろ身につけた植物、みたことないダー。
Darach ;おお、なント失敬な!あれは、球根の皮じゃよ、皮。
Bryher :……ボル?左右に2本生えた動く長い枝のようなモノも見慣れないざますね。やはりダラーのカン違いじゃありませんこと?
Darach ;ント、なにをいうとるぞい!あれは若葉ぞい!それにほら、丈夫そうな根っぽいモノでしっかり地面を歩いとる……!きっと将来、立派なトレントになるぞい。


口々に疑問を言う仲間たちを一喝するDarachじいさん。

  Babban Ny Mheilleaは話を黙って聞いていたが、Abenzioから降りて、『トレントの球根』に近づいてきた。


Babban Ny Mheillea :はじめまして、トレントの球根さん♪ウェイレアといいますコポ♪

  自己紹介をはじめ、ネザーストークへ旅をしていると説明を始めるBabban Ny Mheillea。ちなみに、王子さまと結婚した後は「かわいい子株にかこまれて暮らすのコポ!んーと、女の子と男の子、ひと株ずつがいいコポ~♪」とのことだ。ネザーストークへの行き方は、記憶が曖昧ながらも「植物の都」出身というDarachじいさんが居るからBabban Ny Mheilleaは心強く思っているようだ。そして近くに都があるとAbenzioも言い出した。


Babban Ny Mheilleaは、そのトレントの球根を旅に誘い、一行は6株に増える……。


Babban Ny Mheillea :……らしいのコポ♪<PC NAME>もいっしょに行くコポ♪

(: Д )                                 三° °

  そう、Darachじいさんがトレントの球根と言い張っていたのは「人間」、しかも冒険者本人だったのだ。ともかく、植物の奇妙な旅の一行に加わってしまった冒険者。この先彼らを待ち受けるものとは?そして物語で語られた「トレントの球根の結末」もまた不吉と思われるが……?

  もちろん、この物語には続きがある⇒Darach(詳細・ネタバレ編)

最終更新:2008年07月11日 18:04