Darach(詳細・ネタバレ編)


  • トレント族♂、常配置無し
  • スカウトキャラクターの助っ人としてBabban Ny Mheilleaが召喚。
  • クリスタル大戦時に書かれた物語の登場人物。


  クリスタル大戦時に書かれた物語「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」。そのあまりに奇妙な流れに疑問を抱いた吟遊詩人見習いKhoto Rokkorahの依頼で真実を確認する為に過去世界に訪れた冒険者。
  このダラーじいさんは長寿のトレントであり、Babban Ny Mheilleaが目指す「植物の楽園」で生まれたと語っている。しかし、球根の頃に都から迷い出て以来、戻れていないまま時は過ぎ、現在では帰り道はわからないという。それでも植物の楽園ネザーストークを知る生き証人として、旅の一行の心強い知恵袋……のはずが、人間である冒険者を「トレントの球根」と言い張る始末。しかもそれを信じ込んだBabban Ny Mheilleaは冒険者を「トレントの球根」として旅に誘ったのだ。突然、絵本とは違う展開に戸惑いつつも冒険者を交えた珍道中は続く。
  このクエストでは種族・フェイスに関わらず「登場人物」として冒険者は「トレントの球根」として登場する。その為遠慮なく写真にも掲載しているが、「トレントの球根=プレイヤー本人」という図式は変わらない事を記しておきたい。

  なお、このページはKhoto Rokkorah(詳細・ネタバレ編)から引き継ぐ形で編成されている。先にそちらを見ていただいた方が、話全体の流れが理解しやすいと思う。

植物達の珍道中(「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」中編)

  新たな仲間を加えた植物の一行は、Abenzioの話に従い「素敵な都」があると言われるパシュハウ沼を訪れた。


当時のパシュハウは、湿気は健在ながらも、確かに美しい花々が咲き乱れている。

Abenzio :お肌も背ゴケも、とってもうるおうブゥー!
Darach :……な、なント!?こんなにジメジメしておっては年寄りには根腐れしてしまうぞい。
Camlin:やダー!カムリン、水気で太っちゃうダー。


理想とは違う「都」に、不満を漏らすほかのメンバーに不貞腐れたAbenzio

Abenzio :みんな文句ばっかりなのブゥー!ほら、ウェイレアは黙って楽しんでるのブゥー!


しかしBabban Ny Mheilleaが静かだったのには理由があった。生命の危機である。

Babban Ny Mheillea :……。コポコポコポコポ……
Bryher :ボルボルッ!?ちがいます、あれはおボルているざます!

  あまりの湿度に、なんとBabban Ny Mheilleaは溺れていた。仲間に助けられて辛うじて一命を取り留めた彼女は、改めてダラーじいさんに「ここがダラーのふるさとの都コポ?」と尋ねる。ダラーは、球根の時はもう少し太陽をさんさんと浴びた記憶があると言う。それに抗議するBryher夫人だったが、Camlinに心当たりのある場所があると言う。


Camlin:お陽さまがさんさん!?それなら知ってるダー!グスタベルグのむこうにあるダー!
Babban Ny Mheillea :ほんとコポ!?きっとそこがネザーストークダー!じゃない、ネザーストークなのコポ♪みんな、いっしょに行くコポ!

  こうして、一行はCamlinの案内により、南を目指すことにした。グスタベルグを抜け、更に南東に……そしてCamlinちゃんはサボテンダーである。そして、サボテンダーが好む場所といえば……。


そう、砂漠である。一行が向かっていたのはアルテパだった。

こうなるのは確定的に明らか。死に掛けのメンバーの間をCamlinが楽しそうに走り回る。

Camlin:サンサンサン、お陽さまダー!
Babban Ny Mheillea :コポ……カ、カムリンちゃん……ここ、絶対……ネザーストークじゃないと思うのコポ……。

  湿地帯を好むモルボルやグーブゥ、ジャングル出身のマンドラゴラはいざしらず、幅広い地域に生息しているトレントのダラーじいさんに至っては、葉っぱがすべて抜け落ちてしまっている。まさに全滅の危機。トレントの球根・冒険者は力を振り絞って(足で)指差したその先にあったのは……なんとオアシスだった。水を見て一心不乱に駆け寄る一行。なんとか危機を逃れられたようだ。


オアシスはあるが、ここは確実に楽園ではない。次の目的地を相談しあう。

Abenzio :ねぇブゥー。ネザーストークには、大きな目じるしはないのブゥー?
Babban Ny Mheillea :目じるし?……大きな樹とか、コポ?
Bryher :ボル……!そういえばあたくしがまだ苗のころ、ミツバチのレディにうかがったことがあるざます。ボル……メリファト山地のむこう、ミンダルシアの東の果てに大きな樹があるそうざます。
Darach :ント!……それはボヤーダ樹さまだぞい!


新たな情報に活気付く面々。

  記憶に引っかかったように話し始めるダラーじいさんは、ネザーストークには大きな木陰もあったような気がしたという。ボヤーダの「お城」に王子さまが待っているとはしゃぐBabban Ny Mheilleaだったが……実はこのとき、ダラーじいさんは「王子」の存在を全く彼女に話していない事がわかる。ともかく、一行は有力な情報に元気を取り戻し、ボヤーダ樹を目指すことになった。


元気を取り戻した一行は再び砂漠を抜ける。ダラー爺さんの禿げた枝が切ない。

  そして無事にメリファトを抜け、ボヤーダ樹の麓に到着する事が出来た。ダラーじいさんは、この空間がとても懐かしく感じると話した。


ボヤーダでも、かなり奥地に辿り着いた模様。

Darach :ント。そうじゃ、球根のころ……ここの匂いをかいだ覚えがあるような気がするぞい……。


Babban Ny Mheillea :本当コポ!?じゃあ王子さま、じゃなくてネザーストークもこの近くコポ!?……コポ?<PC NAME>、どうしたのコポ?

  そこには慌てて右往左往するトレントの球根こと冒険者の姿が。それに気付いたBabban Ny Mheilleaは、不思議そうに冒険者の視線を追う。そこに居たのは……


一行はボヤーダの最深部「竜のねぐら」まで入り込んでしまっていた。登場する主。

  突然のドラゴンの出現に驚いた一同は逃げ出し、メリファトまで命からがら走り続けた。


外で、不安そうに空を見上げる少女達。


なんとか全員、無事に逃げ延びたようだが……。

  何度もそれらしい情報に喜び、長旅をし、辿り着いた先で死に掛ける一行。肝心のダラーじいさんの記憶も曖昧すぎる。とうとう不満は爆発した。Abenzioはダラーじいさんに数々の質問と不満をぶつけるが、ダラーじいさんは澄んだ瞳でみつめかえすのみだった(当ページトップの写真参照)。やり場の無い怒りにいきり立つ。


AbenzioBryherが一触即発の雰囲気に……。

巨体同士のぶつかり合い。その振動で崖から落ちてしまう冒険者。

地面に落ちた冒険者を心配するBabban Ny MheilleaCamlin

  ここで「原作」である現代でKhoto Rokkorahから聞いた物語を思い出してみよう。「トレントの球根」のキャラクターは特に活躍をすることなく、「ドラゴンに黒コゲにされちゃいます」。本来なら、先ほどのドラゴンの登場の段階で逃げ遅れるなりして、燃やされる(死んだかは不明)筈だったのかも知れない。しかしクエストを通してBabban Ny Mheilleaは冒険者を頼りにしている発言を多くしており、台詞は無いものの、それなりに一行を救っている『活躍』をみせていると思われる。

  崖から落ちたトレントの球根・冒険者は、軽い脳震盪を起こし気絶していたようだ。Babban Ny Mheilleaの声で意識を取り戻し、その瞳を開く。


不安そうに覗き込む一行。ケンカもすっかり収まったようだ。

  そして、ダラーじいさんは、崖から落ちる冒険者の姿を見て、何か重要なことを思い出したと語り始めた。


自信を持って語りだすじいさんを見上げる。

Darach :ント。あれはお空もお陽さまも、ここよりずっと近くて……とても明るい、まぶしい場所じゃった……


じいさんの記憶に蘇る「懐かしい」風景。ここはまさか……?

その庭園で暮らしていた時代のダラーじいさん。まだ球根だった。

庭園を散歩していたダラーじいさんは、足を踏み外して……

Darach :球根のころ、たしか……ワシはそこから、落ちたント……
Babban Ny Mheillea :「落ちた」!?落ちたのコポ!?お空もお陽さまもずっと近い、まぶしい場所から……コポ??コポ……ねえ、<PC NAME>。ダラーの生まれた「植物の都」……ネザーストークって……いったいどこにあると思うコポ!?


さすがの超展開に驚く一同。

  あまりに突拍子も無い話に戸惑うばかりのBabban Ny Mheilleaは、冒険者に意見を求めた。しかし熟練の冒険者なら、ダラーじいさんの回想である程度その「場所」が想像できるのではないだろうか。そして、ここで選択肢はでるものの、実際に話が進むのは最初の一つだけである。その答えとは……。トレントの球根の姿をした冒険者は、その足を精一杯伸ばして、空を指した。

<PC NAME>は空のかたなをじっと見つめた……!
Babban Ny Mheillea :雲の上、コポ……?
Darach :なント!思いだしたぞい!ント、間違いない!空も太陽も近くて、とてもまぶしい場所ネザーストークは、雲の上にあったんだぞい!

  そう、ダラーじいさんが語っていたふるさと「ネザーストーク」の正体は、ル・オンの庭。かつての文明の残した楽園。そこを古代の文明で作り出した機械仕掛けの「庭師」達が現代のトゥー・リアでもさまよっている姿が見られる。そこは、確かに植物にとっては楽園といえるかもしれない。


  しかしあまりに唐突で、行き方も想像できない場所でもある。不安を口にする仲間も居るが、Babban Ny Mheilleaに迷いは無かった。

Babban Ny Mheillea :心配ないのコポ。めざす場所がわかっただけでもおっきな一歩コポ♪これも<PC NAME>がいてくれたおかげなのコポ♪都に着いたらお礼に素敵な女の子(男の子・プレイヤーが設定された性別の「異性」)を紹介してあげるコポ♪


こうして、今度は遥かなる空を目指し、Babban Ny Mheilleaの冒険は続いていく。

  しかし残念ながら、冒険者とBabban Ny Mheillea達の冒険はここで終わる事になり、冒険者はBabban Ny Mheilleaの一行を抜ける結末になっている。これは本来はボヤーダ樹の所で物語から「トレントの球根」が消えるからと思われる。
  ともあれ、「現実は小説より奇なり」とはいうが、物語とは随分と違ったBabban Ny Mheilleaの冒険。それでも、クエスト冒頭で物語の真相を知りたがっていたKhoto Rokkorahに報告するには充分すぎる大冒険だった。冒険者は、体験した事を話すためにKhoto Rokkorahがいる現代へと戻っていった。

  そして彼女達の冒険も、まだ続くのだった⇒Babban Ny Mheillea(詳細・ネタバレ編)


最終更新:2008年07月11日 18:18