クリスタル大戦時に書かれた物語「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」。そのあまりに奇妙な流れに疑問を抱いた吟遊詩人見習いKhoto Rokkorahの依頼で真実を確認する為に過去世界に訪れた冒険者。
このダラーじいさんは長寿のトレントであり、Babban Ny Mheilleaが目指す「植物の楽園」で生まれたと語っている。しかし、球根の頃に都から迷い出て以来、戻れていないまま時は過ぎ、現在では帰り道はわからないという。それでも植物の楽園ネザーストークを知る生き証人として、旅の一行の心強い知恵袋……のはずが、人間である冒険者を「トレントの球根」と言い張る始末。しかもそれを信じ込んだBabban Ny Mheilleaは冒険者を「トレントの球根」として旅に誘ったのだ。突然、絵本とは違う展開に戸惑いつつも冒険者を交えた珍道中は続く。
このクエストでは種族・フェイスに関わらず「登場人物」として冒険者は「トレントの球根」として登場する。その為遠慮なく写真にも掲載しているが、「トレントの球根=プレイヤー本人」という図式は変わらない事を記しておきたい。
Babban Ny Mheillea :……。コポコポコポコポ……
Bryher :ボルボルッ!?ちがいます、あれはおボルているざます!
あまりの湿度に、なんとBabban Ny Mheilleaは溺れていた。仲間に助けられて辛うじて一命を取り留めた彼女は、改めてダラーじいさんに「ここがダラーのふるさとの都コポ?」と尋ねる。ダラーは、球根の時はもう少し太陽をさんさんと浴びた記憶があると言う。それに抗議するBryher夫人だったが、Camlinに心当たりのある場所があると言う。
Camlin:お陽さまがさんさん!?それなら知ってるダー!グスタベルグのむこうにあるダー!
Babban Ny Mheillea :ほんとコポ!?きっとそこがネザーストークダー!じゃない、ネザーストークなのコポ♪みんな、いっしょに行くコポ!
Abenzio :ねぇブゥー。ネザーストークには、大きな目じるしはないのブゥー?
Babban Ny Mheillea :目じるし?……大きな樹とか、コポ?
Bryher :ボル……!そういえばあたくしがまだ苗のころ、ミツバチのレディにうかがったことがあるざます。ボル……メリファト山地のむこう、ミンダルシアの東の果てに大きな樹があるそうざます。
Darach :ント!……それはボヤーダ樹さまだぞい!
新たな情報に活気付く面々。
記憶に引っかかったように話し始めるダラーじいさんは、ネザーストークには大きな木陰もあったような気がしたという。ボヤーダの「お城」に王子さまが待っているとはしゃぐBabban Ny Mheilleaだったが……実はこのとき、ダラーじいさんは「王子」の存在を全く彼女に話していない事がわかる。ともかく、一行は有力な情報に元気を取り戻し、ボヤーダ樹を目指すことになった。
ここで「原作」である現代でKhoto Rokkorahから聞いた物語を思い出してみよう。「トレントの球根」のキャラクターは特に活躍をすることなく、「ドラゴンに黒コゲにされちゃいます」。本来なら、先ほどのドラゴンの登場の段階で逃げ遅れるなりして、燃やされる(死んだかは不明)筈だったのかも知れない。しかしクエストを通してBabban Ny Mheilleaは冒険者を頼りにしている発言を多くしており、台詞は無いものの、それなりに一行を救っている『活躍』をみせていると思われる。
崖から落ちたトレントの球根・冒険者は、軽い脳震盪を起こし気絶していたようだ。Babban Ny Mheilleaの声で意識を取り戻し、その瞳を開く。
Darach :球根のころ、たしか……ワシはそこから、落ちたント……
Babban Ny Mheillea :「落ちた」!?落ちたのコポ!?お空もお陽さまもずっと近い、まぶしい場所から……コポ??コポ……ねえ、<PC NAME>。ダラーの生まれた「植物の都」……ネザーストークって……いったいどこにあると思うコポ!?
さすがの超展開に驚く一同。
あまりに突拍子も無い話に戸惑うばかりのBabban Ny Mheilleaは、冒険者に意見を求めた。しかし熟練の冒険者なら、ダラーじいさんの回想である程度その「場所」が想像できるのではないだろうか。そして、ここで選択肢はでるものの、実際に話が進むのは最初の一つだけである。その答えとは……。トレントの球根の姿をした冒険者は、その足を精一杯伸ばして、空を指した。
<PC NAME>は空のかたなをじっと見つめた……!
Babban Ny Mheillea :雲の上、コポ……?
Darach :なント!思いだしたぞい!ント、間違いない!空も太陽も近くて、とてもまぶしい場所ネザーストークは、雲の上にあったんだぞい!