Gessho(詳細・ネタバレ編)




プレイヤーに気さくに挨拶。彼は本当に「やぐうど」なのか?

特記事項
  • 出身はプレイヤーと同じ「中の国」ではなく「ひんがしの国」。
  • よってヤグード教団に所属する、プレイヤーの知る「やぐうど」ではない。
  • 東の国では「天狗」と呼ばれる存在であり、帝直属の配下にある。
  • すなわち、東の国からの間者……スパイである。

  膠着した戦線を打破する秘策を皇国軍が準備中との報の真偽を確かめ、事実であれば阻止せよとの帝の勅命を受け、傭兵として活動しつつ、皇国と敵対する蛮族らと接触を図っていた。
  しかしその潜伏術・交渉術などは極めて友好的であり、プレイヤーを始めさまざまな立場の人物達と交流している場面が見られる。それらは御国の為と言えばそれまでだが、暴力的な行動は非常事態にしか使わない為か、とばっちりを食らったりする場面も多い。そしてその性格ゆえ味方も多く、最終的には大義を成し遂げたといえる。


何気にシャラトトの茶店では、胡坐でくつろぐ姿も見せてくれる。一見無表情な獣人だが、ゲッショーは実際かなり表情豊かといえる。

幼少時代
  元々「ひんがしの国」に仕える「天狗」と思われる存在は中の国・ヤグードに関連するいくつかのクエストでも聞け、ヤグード達はその「同胞」と現在も多少なりとも交流があるようだ。ヤグードたちの中に忍者や侍といったジョブが初期から(プレイヤーに開放される前から侍ヤグードはタロンギ等にいた)登場しており、その歴史の長さが伺える。
  しかし、プレイヤーが直接、長期にわたり交流を深めるのはこのゲッショー一人(一羽?)と言える。そして彼の過去について、僅かにだが語る場面がある。

Nadeey : 実は、あの子……アフマウはさる、やんごとなき方の御子。かつては、皇宮で暮らしておりました。
Gessho : ほう……傀儡師は、あとるがんの皇族だったというわけでござるか……。
Nadeey : ですが、まだ6つのときに母を亡くし……当寺にてお預かりすることになったのです。
Gessho : 其は不憫な……。されど、皇族が出家とは……何か、深い事情がありそうでござるな。
(中略・回想)
Gessho : 其は、ようござった……。
Gessho : 拙者も幼少のみぎり口減らしで奉公に出された故、その辛さ、寂しさ、ようわかり申す……。

  ゲッショーは幼い頃に奉公に出されていた。しかも「口減らし」と書いている事から家では諸事情により養いきれなかったと思われる。このときはAphmauがワラーラ寺院にいた時代の話をしていたわけだが、ゲッショーはその境遇に共感し、彼女が抱いていたと思われる「辛さ、寂しさ」に同情している。ひょっとしたら、現在の人当たりのよさ、話術はこの時ゲッショーが身に着けたのかもしれない。この後、どのようにして帝と出会い、仕えるようになったかは不明であるが、彼の揺ぎ無い忠誠心を見ると、ひょっとしたら孤独だった彼を救ったのが帝だったのかもしれない。


天狗・月照の足取り

アトルガン皇国に不穏な動きがあると聞いた東の国からの使者。他のNPCから断片的に聞く限り東の国は決してアトルガンとは友好的とは言えない状況にある。そんな彼のアトルガンでの活躍・及びその時交渉しているであろう勢力も併せてここで整理してみた。


初登場時はRaillefalと情報交換している場面である。
ここではワラーラ寺院や魔笛の情報等を提供している。
そしてサンドリア・三国の情勢に興味が無いと明言している。
(この段階で既に三国にいるヤグード教団とは異質、最低でも異端な存在である事がほのめかされている。ウィンダスと敵対するヤグードなら三国の動きが気にならないわけがないからである。)


プレイヤーに自己紹介をする。
この段階では冒険者(プレイヤー)と同じ「中の国」出身の「やぐうど」と名乗る。
らいふぁる殿の伝言を言付かっている。
この段階でRaillefalの部下Travialceとも会っており、後々情報交換を続ける。
サラヒム・センチネル社に所属しているのが判明する。
(※全貌を見た後にこの場面を見直すと、「やぐうど」などはRaillefalから中の国の状況を聞いて、プレイヤーに接近しやすいように使った単語と思われる)

ナジャ社長に依頼されたアシュタリフ号の調査に出向いた冒険者と合流する。
Gessho : 態勢を整え、いま1度あしゅたりふ号に斬り込むでござる!
アシュタリフ号での戦闘で冒険者の援護を勤め共闘する。
共に脱出・ナシュモに流れ着く。

その際乾きかけた羽根をキキルンに抜かれそうになりキレる。

皇宮に呼ばれた冒険者とナジャ社長の前に現れる。
Gessho : 滅多なことではご尊顔を拝することあたわぬ聖皇様に、ご拝謁かなう、またとない機会にござる。拙者も是非とも……

最終的にナジャ社長の反感を買い、皇宮の前に置き去りにされてしまう。

このやり取りでゲッショーのナジャ社長に対する恐怖心が垣間見れる。
(※この機会にあわよくばNashmeiraと接触し接点を作ろうとしていたと思われる)

冒険者と喫茶店シャラトトで情報交換。
アトルガン地方の獣人たちの情報をくれる。大半はアサルト(傭兵の仕事)で潜入した時のもの。全体的にあまり印象は良くないらしい。

突然の殺気を察知し、直後落雷に撃たれる。(Karababa女史のバーストII)

以後一時的に消息を絶つ。
(※上記の獣人基地潜入とこの後の展開を考えると、獣人たちの調査・交渉等を行っていたと思われる。またこの前後でLuzaf達との接触も考えられる。)

Aphmau失踪。彼女を追ったRishfeeがエジワでゲッショーらしき人物に襲われている。気絶させられたのみ。
Aphmauの足取りをたどってワラーラ寺院に訪れた冒険者とゲッショーが会う。
Aphmauに消えたマトンの情報を提供。その後「仕事」と言い残し立ち去る。
Rishfeeの調査によりゲッショーは仕事を請けていないことが判明。

マムークにてゲッショーとGulool Ja Ja、マムージャ四天王との謁見が冒険者達に目撃される。
捕らえられたOvjangAphmauのマトン)の情報をマムージャに提供。
なおマムージャ達は鱗が羽根に進化したと考え、「いにしえの、鱗の同胞、月照」と呼ばれて信頼を得ているようだ。
冒険者達に気づきゲッショーは自分の正体を否定しながら慌てて消えた。

以後一時的に消息を絶つ。
(※後の展開を考えると、この時にLuzafと共闘関係を結び、共に皇国と戦う盟約を結んだ可能性が高く、この時Flitから荒廃した東の国への多額の資金援助を提案されイフラマドの隠し財宝があるタラッカ入り江にに向わせられた。またAphmauも同船上に居たとすると接触した可能性が高い。)

冒険者、Luzaf一味に捕らえられる。Flitの策とAphmauの話術により、イフラマドの財宝の護衛に向かう(不滅隊に見つからないように)。財宝が眠るタラッカ入り江でゲッショーと会う。
しかし、ゲッショーは襲い掛かってきて戦闘になる。

冒険者に敗れ、介錯をお願いする。しかし介錯を出来ない冒険者に正体・目的を明かす。

Gessho :致し方なし。しからば拙者の譲れぬ理由、聞かせてしんぜよう。
Gessho :ふふふ…… 驚きめさるなよ。実は拙者……東のさる国の間者に候ふ。
Gessho :…………。……驚かれぬのか?

Gessho : さて、今をさる一年と数ヶ月前がこと。
Gessho : 拙者は帝直々の命を賜り東の島を出立し申した。目的は、膠着した戦線を打破する秘策を皇国軍が準備中との報の真偽を確かめ、真ならば其を阻止せんがため。 また、敵の敵は味方……当地で皇国より蛮族として恐れらるる土豪や野伏せり共と盟を結ばんがためでござった。されど、皇国の策については魔笛や人形が其の鍵であることこそ掴み申したものの、それ以上のことは分からず……期待しておった当地の豪族も噂どおり精強ではござったが、粗暴にて信を置くに足る者は数える程しかおらぬ。それに敵地とは申せ、あるざびの罪なき民への連中の仕打ち見るに忍び難うござった……。
Gessho : 其のような時でござった。
Gessho : かつて干戈を交えし物の怪の頭目、るざふ殿と再び、見ゆる機会がめぐって参ったのは。腹を割って語りおうてみればるざふ殿は礼節を弁えた立派な御仁。貴殿同様、信を置ける者でござった。いや、物の怪とは無礼でござったな。何しろ世が世ならいとやんごとなき御方でござれば。兎も角、るざふ殿は拙者の手を取り、斯様に申された。「先のことは水に流し、貴殿と共に今度は皇国兵と干戈を交えようぞ」と。そして、先刻のこと。るざふ殿は、御家来のふりつと殿を通じ戦と天変地異にて荒廃せし、我が国への多額の資金援助まで申し出られ……。されど其も今は夢でござる……。ふりつと殿との約定を守れず、いふらまどの御宝は今、こうして皇国に摂取されんとしているのでござるから……
Gessho :……いやいや、<PC Name>殿を怨んでいるわけではござらぬ。御主も、愛する御国のため、守りたき者のため死力を尽くしたに過ぎんのでござろう?

ここで冒険者とゲッショーの話をお互い照らし合わせ、二人はFlitの画策にハメられ、共倒れを狙った捨て駒にされた事に気づく。

以後、消息不明になる。
(※この間にAphmauと接触を果たし、彼女の正体を知った上で、アトルガンとしての意思を帝に伝え今後の対策を仰ぎに一旦東の国に戻ったと思われる。)


戴冠の儀に急遽登場。

Gessho : 何卒、遅参の非礼をお許しくださりませ、なしめら様。
Nashmeira : ゲッショー!遠路、ごくろうでした。
Gessho : ありがたき幸せ……なしめら様が親書、確かに、我が帝にお渡し致し申した。
Naja Salaheem : あんたっ最近見かけないと思ったら!
Gessho : 然様。拙者、故あって故国に戻っており申した。社長殿、平に御容赦を……。
Nashmeira : それで……帝はなんと?拝謁できたのですか?よい……ここにいる者すべてに関係することですから。
Gessho : 御意。詳しくは返書を御覧いだたきとうござるが、大君はかく申されました……「ことここに到りて和議は至難である」と。
Nashmeira :……やはり、そうですか……。
Gessho : されど、斯様にも申されました。「諸侯を説いてみよう」と……。
Nashmeira : !!
Gessho : 東方は封建の世。大君一人の独断では何事も決められませぬ。万事、月日を要するものでござる。其は失敬ながら、政情不安定な今の皇国も同じと存じ申すが?
Nashmeira :……そうですね。今、勅命で停戦命令を発すれば東部方面軍は反乱を起こすかもしれません。
Gessho : 及ばずながら月照、両国和議の為、この身を捧げる所存。これからも存分にお使いくだされ。
Nashmeira :……ありがとう。ゲッショー。

Naja Salaheem :……フン。随分と出世したもんだよ。
Gessho : <PC Name>殿の御陰でござる。

かくして今後のゲッショーはアトルガンと祖国の架け橋として、和議のために働く事になる。



戦闘スペック

ゲッショーが戦闘に参加するのはミッションで二回。一回目はアシュタリフ号潜入時の味方として、次はイフラマドの財宝を巡って敵として登場する。その際のセリフをまとめた。

アシュタリフ号での戦闘(味方)

戦闘開始
Gessho:文字通り、背水の陣でござるな。諸行無常……生者必滅……迷いし物の怪よ、冥府に還るがよい!

臨兵闘者皆陣烈在前、醜の御楯
Gessho :……疾風の如く!
羽根乱吹
Gessho : 物の怪めっ。これでも喰らえっ!
飛電双脚
Gessho : 助太刀いたす!!

タラッカ入江での戦闘(敵)

戦闘開始時
Gessho : いざ、勝負!
特殊技使用時
Gessho : せあっ!
Gessho : とおっ!
Gessho : 致し方なし。……御覚悟召されよ!
Gessho : 旋風の如く……!
Gessho : 喰らえっ!
Gessho : 拙者は此処にござるっ!
Gessho : 敗れるわけには参らぬ!!

忍術(遁術)
Gessho : 魔障調伏!
Gessho : 怨敵降伏!
Gessho : 生者必滅!!
忍術(弱体)
Gessho : 逃がす訳には参らぬ。
Gessho : よもや、拙者から逃げられると思うておるまいな?
Gessho : もはや、籠の鳥に候。
空蝉の術
Gessho : 色即是空……。
忍法「影灯篭」 使用後
Gessho : くくくくくっ……。

微塵がくれ
Gessho : 一度生を享け滅せぬもののあるべきか……。

移動
Gessho : よもや御主と干戈を交えようとはのう……。

忍法「影灯篭」
Gessho : ふふふ……忍法「影灯篭」とくと御覧じよ!
Gessho : 此の影の軍団、いまだ無敗にて候。
Gessho : くっくっくっくっくっ……どれが拙者でござろうか……のう?

撃破時
Gessho : 不覚……。



生真面目で実直な性格なのにどこかコミカルで憎めない好キャラクターである。(写真はナシュモにて、プレイヤーと真面目な会話をしてるのに、興味本位で集まったキキルン達に自慢の羽根をむしられている)

最終更新:2008年10月25日 14:07