Naji(詳細・ネタバレ編)


  • ヒューム♂、3b(濃金髪)、バストゥーク大工房J-8
  • 家族構成:父(Yasin、死去)、祖母(Phara)
  • ミスリル銃士隊のNo.5。
  • 門番も含め雑務全般が主な仕事となっている。




ヴァナ・ディール最強の門番

  Maatに「バストゥークを代表する門番」と言われてしまう程、ナジのイメージは大工房で佇んでいるあの印象が強い。各ミッションで見れる彼の仕事ぶりをまとめてみる。もちろん、門番以外で。

  そもそもナジはどうやってミスリル銃士隊に入ったのか?入隊自身は冒険者だった父より目立ちたいという理由で黄金銃士隊に居たようだが、視察に訪れたIron Eaterに手合わせを申し込むが、逆にボコボコにされて完敗する。しかしその時がきっかけでIron Eaterが彼を気に入り、ミスリル銃士隊に勧誘した(公式サイトより)。現在もIron Eaterは彼の保護者的な役割を担っているようなやりとりがバストゥークミッションで見れる。


ミッション・クエスト共に絡みが多いナジとIron Eater

  本人としては切り込み隊長に憧れている。しかし本来の熱血気質が災いし、戦場では先走りが目立ち、冷静な判断力に欠けてると言われ勝ち。同期であり幼馴染であるミスリル銃士の紅一点Ayameからも嫌味を常に言われてしまうのが現状である。


久しぶりの「現場」の仕事に張り切るナジだったが……。

Naji : ようっし! それじゃあ行くぜ!
Ayame :……くれぐれもあのような軽率な行動は慎むように。では各員の健闘を祈ります。

  結果的に主な仕事は安全(?)な門番や雑務系統になってしまう、というわけである。しかしあくまでも実力で選ばれた選りすぐりのエリート集団・ミスリル銃士隊の一員である。遠征するKarstや工房長Cidの護衛をする事も多いようだ。


プロマシアミッションにて。ちなみにこの三人はチョコボレースにも深く関わっている。

  そしてバストゥークミッション終盤では、苦悩するミスリル銃士隊Volkerの後を追ってIron EaterAyameらと共にザルカバードを訪れる。彼の真っ直ぐでストレートな物言いはVolkerだけではなくプレイヤーにも響いたのではないだろうか。それは彼の熱い性格を象徴するだけでなく、彼のミスリル銃士隊としての誇りも垣間見せている。



ナジとアヤメの関係

  一口に言うとナジとAyameは、幼馴染でありライバルであり同期である。普段のやりとりはナジが張り切りすぎて的外れは発言をして、それに対しAyameが冷静にツッコミを入れる、といったやりとりだ。それに対してナジが怒ってもAyameは涼しくスルーする。


実力・仕事内容に格差がついてしまっているから仕方ないかもしれない。

  特に初期のミッションでは(各キャラクターの紹介・役作りを兼ねて)その傾向は強く、エリートキャリアウーマンと熱血新人、といった側面が強調されている。しかし、この二人の関係はそれよりも複雑であり、その一面は「海賊たちの唄」からのぞかせる。
  きっかけは冒険者への開放を決意したノーグとの外交である。担当であるアヤメはかつてノーグで侍の修行をしていた為に外交官のポストに任命されていた。その一連を聞いたナジは、Ayameが立ち去った後、冒険者に個人的な頼みということで話しかけてきた。


Naji : 実はだな……。おまえを見込んで頼みがあるんだ。このミッション早く終わらせてほしいんだ。できればアヤメがノーグに向かう前に……。変な頼みかもしれないけどな……最近、アヤメの奴、何か変だと思うんだよ。どうも、やる気がないっつうか…。なんていうか、限界を感じ始めてる気がするんだ。
Naji : ちょっと前に、あいつなら負けるはずもないような敵に不覚を取ったことがあってな。あいつそれで、改めてもっと自分の刃の道を極めたいって思ったような気がするんだ。オレを見てもわかるように、ミスリル銃士をやってるからって、戦いの最前線に常にいられるわけじゃない。なかなか日頃の努力だけで腕を上げるのも難しいんだ……。オレと違ってあいつ、まじめだから…。もう一度修行したいと思ってるんじゃないかな?
Naji : そんな時にノーグに行ったら、ますますそんな気持ちが高まってしまうんじゃないかなって、思って……な。なんつうか、カッコ悪いだろ?あいつが抜けてNo、4になるってのも。だからまだあいつに抜けてもらっちゃ困るのさ。……てことだから、よろしく頼んだからな!

  Ayameに隠れてこのような事を頼んでくる辺りに、ナジの複雑な心境が伺える。表面的に犬猿の仲を装っているが内心では彼女の複雑な立場についてあれこれ心配を寄せるようだ。
  ノーグから戻ってきた冒険者にも、ナジは真っ先にAyameの様子を伺い、経緯を話すと安心したような素振りを見せる。

Naji : あっ、オレがあいつのこと心配してたなんて絶対に秘密だからな!

  そういいながら、心配事が解決したナジは、今度は逆にAyameばかり外交とか重要な仕事を貰っている事に嫉妬をはじめ、自分もノーグに行きたいと言い出す。


Ayame : ノーグには門番はいらないってさ……。
Naji : あらそうですか……。 ってこらぁ!! 誰が門番だよ!
Ayame : 持ち場を離れたら隊長に言いつけるからねー!
Naji : はいはい、わかりましたよ。本日も異常なし……と。

  Ayameも、ナジの心配する気持ちを感じていたのかもしれない。ともあれ、Ayameはかつて遠いノーグで修行をしていた期間があり、生粋のバス人であるナジは恐らく修行もバス近辺であったものと思われる。この空白の期間もまたナジにとっては無知の時間であり、気になる時期でもあるようだ。
  そしてクエスト「あの日の約束」では当時のAyameの友人であり現在はライバル視しているViresefirantが登場する。このクエストはViresefirantを通して見えるAlois大臣の腐敗っぷりに焦点が当たっているが、Ayame、そしてナジも重要な役割を持って登場している。


  Viresefirantを騙す形で利用し続けたAlois大臣にAyameは抗議に向かう。しかしAlois大臣はその行いを認めるどころか否定し逆ギレし、挙句に無関係のプレイヤーを政治機関から追放するという暴挙に出た。Ayame自身も強制的に退出を余儀なくされた時に助けたのがナジだった。


  Alois大臣のやってきた事を暴露できる人物を連れて来、言い負かしたのである。そしてAyameにはViresefirantからの伝言「あの日の約束……お互い救いあう約束は守ったぞ」を伝えた。彼女を窮地から救い出すだけでなく、(ナジからしたら)素性のよく分からないViresefirantの伝言をしっかり伝えている所に、ナジの根の真面目さ、義理堅さが見え隠れする。

  一見暴走しがちなナジをAyameがたしなめてるように見えるこの関係、実はナジもAyameをフォローしているのである。普段はお互い憎まれ口を叩き合う仲だが、実はとてもバランスがとれた二人である。


バストゥーク代表はナジ!?(アトルガンミッション)

  サンドリアからはTravialce、そしてウィンダスからはRodin-Comidinが送り込まれ、アトルガンミッションに登場した。そして次のパッチではバストゥークからの使者が登場すると言う期待がプレイヤーの間に高まった。誰がどのように登場するか憶測が飛ぶ中(某掲示板等)、次の章としてアトルガンミッションに追加された部分はアトルガン皇宮関係者に焦点を当てながら
進んでいく。
  そして満を持してバストゥークの代表がアトルガンに現れる。TravialceRodin-Comidinがアトルガンのバルラーン通りに集まり、そこに訪れるのがAyame。これから四国を巻き込む展開を予感させる会話を交わしてその時のパッチ分のミッションが終わる。そして気になる次のミッション展開……


ドドン!!(ワンピー〇風)


どこのヤンキーですか?(ちなみに胡坐をかいたFFXIキャラでは二人目であり、一人目はRaillefal

  Rodin-ComidinAyameがくるのを期待していたようで不満と不安を口にする。ナジの使命とは、アトルガンの内情に明るいと思われる冒険者をジュノの四国会合に連れてくる事。結果的に話は無事に進行していくが、解散間際のナジはこのような発言を残してアトルガンの街へ消えていく。

Naji : オレか? まあ、そのなんだ。ちょっと、まだここに野暮用が残ってるんだ。じゃあな<PC Name>。大公宮で会おうぜ!
Naji : さぁて、とっ!どこなんだ?獣人が攻め寄せてくる場所ってのは……くうう、腕が鳴るぜっ!


  おそらく「獣人が攻め寄せてくる場所」というのはアルザビで、この後ビシージを堪能したものと思われる。

  ジュノのル・ルデの庭を訪れた冒険者をナジが待っていた。会合へとエスコートするのだが、そのときもナジらしいマイペースぶりを見せてくれる。

Naji : さあ! 議場なら、あっちだぜ。でも、その前にちょっと一服させてくれ。なーに、どうせ空転してるんだ。構いやしないさ。

  一見、普段の彼らしい雰囲気で気さくで庶民的な雰囲気(緊迫している場面にも関わらず)で和むが、この後の会議で彼はかつてない活躍を見せる。冒険者が語るアトルガンの現在の展開に息を呑む一同。政権をRazfahdが握った事により、事態が大きく変わってきていた。アトルガンとの戦争は免れないこととして話し出すメンバー達。そこで口を開いたのがナジだった。


Naji : ま、待ってくれよっ!オレ、<PC Name>の話を聞いてて思ったんだけどさ。そのルザフってやつは、ラグナロクを望んではいないんじゃないかって……。
Ayame : ナジ! 立場をわきまえなさいっ!


三国代表者に物申す姿勢のナジを必死に止めるAyame

Naji : そして、アトルガンの聖皇もルザフと同じ考え……そうなんだろう?<PC Name>。だったら、正正堂堂大国アトルガンとやり合う必要なんてないじゃないか。ルザフを秘密裏に救出すれば少なくとも、そのラグナロクって現象は防げる。聖皇を復権させるチャンスだって生まれるかもしれない。それにアトルガンで、オレやアヤメ<PC Name>は見てきたんだ……。あの国で暮らす人の生活、笑顔そして涙を……。あの国で生きる人たちだってオレたちと同じ、血の通った人間だ。戦うのは、手を尽くした後でもいいと思うんだ。
Ayame : ナジ……。


Shantotto : オーホホホホッ。これは、バストゥークの坊やに一本とられましたわね。 あなた、その作戦……ご自分でできますの?
Naji : え? あ……はい!もちろんですっ!
Shantotto : よござんす!わたくし、その作戦に最新鋭のカーディアンを貸与いたしますわ。
Naji : シャントット卿!
Trion : いいだろう。我が国は歴戦の王立騎士を2名つけよう。きっと、役に立つはずだ。
Wolfgang : でしたら、足には我が国の高速飛空艇をお使いください。腕利きの操舵手もつけますよ。
Naji : トリオン卿、ウォルフガング卿……。
Volker :…………。

  Shantotto、そしてTrionもナジの発案を支持することにし、結果的にVolkerも折れて賛同する事になった。そして、新たなこの試みを冒険者がサポートする形でナジが進めることになった。


Ayameじゃなくても驚く展開じゃないだろうか。

  そして飛空艇でアトルガンに向かう事になった一同はル・ルデの庭で集合した。初めての大仕事に張り切るナジ。ウィンダスの代表としてKing of Heartsも待機していた。


  賑やかなKing of Heartsがお気に入りなのか、更に元気になり漫才のようなやりとりを始めるナジ。重要な使命を受けているものの楽しい雰囲気になっていった。


うんざりした雰囲気のサンドリアの騎士団員。

  それに少し怒ったようにサンドリア代表の騎士団・Bataumnalle達。さっさと飛空艇に乗り込む準備に取り掛かりに立ち去ってしまった。それに続く冒険者、そしてナジとKing of Hearts


リーダーなのになんとなく情けない走り姿。

  そして一向はジュノの飛空艇に乗り込みアトルガンを目指した。ナジはKing of Heartsと冒険者と共に今回の作戦を復習していた。

Naji : この飛空艇エンディミオン号は偃月海峡に着水。夜陰に乗じて海峡を北上し、ワジャーム樹林北岸でオレたち上陸部隊を降ろす。その後、全員傭兵になりすまして、アルザビに侵入してロビン……ロビンコビリン……。
King of Hearts : ロディン★コミディン!ヘンミンガイ★デ ロディン★コミディン ト コン★タクト トリ★マース。
Naji : そうそう……って、待てよ。キング、おまえはどうやってアルザビに入るんだ?
King of Hearts : ノー★プロブレム!ワタシ★ハ ヨーヘイ★コトバ マス★ター シマ★シータ。
King of Hearts : タテ★ヨロ……ツジ★ケアル★OK?シグ★ッテ キ★マス!
Naji : は~。ま、<PC Name>は大船に乗ったつもりでいてくれ。おまえの背中はオレが守ってやるからな!

  King of Heartsの「傭兵言葉」は、プレイヤーが使うヴァナ内での略語を発言している所にも注目したい。やはり重大な任務を背負いながらもどこかコミカルなやり取りが続く。しかしそこで思わぬ事件がおきてしまう。


突然飛空艇を襲う衝撃。

なんと謎の光線を飛空艇を貫いた。

  Razfahdが命令し、Alexanderが宿ったからくり・ゴルディオスからの光線が飛空艇を貫いたのだった。


  冒険者は、ナジの呼びかけによって目が覚める。ナジの機転により(おそらく気を失った冒険者を抱えて)King of Heartsと共に艇内から脱出して事なきを得ていた。場所はワジャーム森林のようだった。


気が付けば近くには飛空艇からと思われる火柱が上がっている。

Naji : オレは急いで船体を見てくる。助かったやつがいるかもしれない。だけど<PC Name>、おまえはキングと作戦を続行してくれ。あれを見ただろ。一刻を争う事態だからな。


Naji : オレは銃士隊で応急手当の訓練をみっちり受けてる。心配するな。っと、いけね。こいつを忘れてた。キング、おまえに探知機を預ける。ロビンによろしくな!


  てきぱきとKing of Heartsと冒険者に指示を出すナジ。しかも応急手当の心得もあり、他の乗組員が助かった場合も一人で最低限処理が出来ると判断したようでナジは二人を見送る時間すら惜しむように燃え盛る飛空艇の咆哮へと駆け出していった。


生存者を探しに走っていくナジ。

  実際は、ここでナジの出番は終わってしまう。しかし終焉でもある戴冠式に参加したWolfgangからナジの活躍を聞くことが出来る。

Wolfgang : あの攻撃で、エンディミオン号の乗員そして乗船していたサンドリアの騎士の方々が負傷いたしましたが……バストゥークの銃士、ナジ殿の応急手当が功を奏して幸いにも全員一命を取り留めました。

  実際の活躍は見れないものの、クライマックスまでの一連での影の功労者はナジだったのである。



騎手・ナジ
チョコボレースの「インターナショナルレース・グスタベルグダービー」をバストゥークでやると、ホームチームゲスト騎手として出てきます。乗っているチョコボは「InfinityXIII」、オーナーはCid

最終更新:2008年05月03日 21:39