Louverance/裏 (詳細・ネタバレ編)


  • エルヴァーン♂、2A(銀髪・Lサイズ)、通常配置無し
  • フルネームは Louverance Mistalle。
  • Francmageの直系の孫であり、武勇を打ちたてミスタル家の汚名を返上し爵位を取り戻そうと各地を奔走する。
  • 現在は王立騎士団を退き、冒険者をしている。


彼は何者なのか、そして向かうその先に何があるのか……。

特記事項
  • 通称「赤ルーヴランス」とも言われている。その名の通り、赤のヘッドギアで分別が可能。
  • タブナジアと深い関わりをもっており、その為にプロマシアミッションで冒険者と様々な地へと赴き、旅を共にする(むしろメインで登場しているのはこちらである)。
  • 深慮深く大局を見て行動できるタイプだが、その胸には大いなる野心が渦巻いている。
  • その正体は意外な人物であり、「ルーヴランス」という隠れ蓑を使ったり、単純に正義の為に動いている訳ではなく何かしら策略している態度なのもこの為である。


プロマシアミッションでの赤ルーヴランス

  ここでは記載しないかぎり赤(偽者)ルーヴランスを、そのまま「ルーヴランス」として記載する。本物のルーヴランスよりも、冒険者と共に行動をするのは大半が彼だからであり、「Louverance」として行動しているからである。尚、彼の正体・詳細に関してはこちらを参考にして頂きたい。


  • プロマシアミッション「第4章 迷い子の揺りかご」より登場。
  • Despachiaire より「サンドリア大聖堂から、Mildaurion枢機卿を探すように命じられ、飛空挺でいらした騎士殿」と紹介される。
  • サンドリア大聖堂の使いとして、Prisheを引き取る事を申し出る。
  • ソ・ジアに調査に行くから待って欲しいというPrisheに同行する事に賛同する。
  • 冒険者とは別のルートを使うとし、Prishe達を別の飛空艇に乗せる。冒険者にはサンドリアの大聖堂で集合と伝えたのに、彼らが向かったのはバストゥーク大工房だった。
  • バストゥーク大工房にいた冒険者に一瞬戸惑う。
  • Cidに「今ままでの旅を思うと、もっと早くに出会いたかった」と長い旅を続けていた事を暗示させる。
  • Cidと協力をしタブナジアの「洗礼の箱」と魔晶石について調査していたが、ジュノの調査隊に先を越されたと話す。
  • 「洗礼の箱」がタブナジアを離れたと聞き飛び出したPrisheTenzen・冒険者と共にソ・ジヤに向かう。
  • Selh'teusNag'moladaのやりとりにより、他のNPC、冒険者と共にプロミヴォン・ヴァズに吸い込まれる。
  • プロミヴォン・ヴァズの奥で霊獣ディアボロスと対面。
  • 脱出の際、ボスディンで散り散りになり、UlmiaTenzenを回収、サンドリアに預けルーヴランスはバストゥークに戻った。

  • UlmiaTenzen・ルーヴランスはそれぞれ単独で情報を集めることにした。ルーヴランスは「アル・タユ」についての情報収集の為にタブナジアに向かう。
  • Ulmiaの名前を出すことによりDespachiaire から「アル・タユの絵」について聞き出す。
  • サンドリア大聖堂の伝承や噂に精通している一面を見せる。
  • 同じく「罪狩りのミスラ」も「アル・タユの絵」について調べていることを知り、ウィンダスの族長を訪ねることにする。

  • 森の区のPerih Vashai を訪問。罪狩りのミスラの目的がMildaurion枢機卿とPrisheと聞く。
  • その流れで「アル・タユの絵」とミスラの伝承についてPerih Vashai から聞く。あまりにサンドリア大聖堂とかけ離れている事に困惑する。

  • Honoi-Gomoiがルーヴランスの元に駆け付ける。かつて見たことない丁寧な口調で「ある物」をルーヴランスに託し、また「探している人物」が南の島にいる事を伝える。
  • 冒険者に決してついて来てはいけない、と言い残し、南の孤島を目指す。

  • 第5章 帰路を踏みしめ 第3節 第1小節<名捨て人ふたり>は下記参照。
  • 第5章 帰路を踏みしめ 第3節 第3小節<迎え火>に登場するのは本物のルーヴランス。

  • Yoran-Oran からの情報からムバルポロスを訪れた冒険者とかち合う。
  • Jabbosとモブリンたちと遭遇、Jabbosの協力を得る事に成功する。

  • Prisheがジュノにいるとの情報を得、冒険者らと共にジュノに訪れる。
  • 「世界の終わりに来る者」としてPrisheを抹殺すべきかどうかで議論する。
  • Esha'ntarlPrisheの頼みで、Ulmiaと共に「5つ目の歌」を求めにセルビナに向かう。
  • Mathildeを訪ねるが、噂通り記憶を失っている。Honoi-Gomoiから受け取った「再生の鏡」を使って歌の記憶を呼び覚ます。
  • Prisheの魔晶石を「手放すには惜しい」と意味深な発言をし、UlmiaPrisheの待つジュノに送るのを口実に冒険者と別行動する。

  • タブナジア地下壕・海獅子の巣窟にて飛空艇の操縦をすると申し出る。
  • 離陸した飛空艇内で、チェブキー兄妹 を発見。
  • Nag'moladaとMammet、Omega、Ultima、を乗せた別飛空艇に襲われる。
  • Bahamutに襲われ、一度退却。
  • タブナジアに無事帰還し、バハムートを刺激したと冒険者に嫌味を言う。

  • ジュノ上層で集合した際、Mildaurionと再会。「驚くほど悪運の強いお方。」といわれる。
  • Nag'moladaの次の目標がムバルポロスと聞き、即刻向かう。

  • Cidの指示でギルド桟橋にいるルーヴランスを連れ戻しに行くが、そこにいたのは本物のルーヴランスだった。
  • 「奴に会ったら伝えろ!騎士を名乗るつもりならば、騎士として誇りある戦いを挑めと!」との伝言を頼まれる。
  • (この時トンベリの刺客と冒険者が戦うことになっているが、これは赤ルーヴランスの罠であり、本物のルーヴランスを抹殺しようとしたという事が後ほど分かる)
  • 本物のルーヴランスが去った後、ルーヴランスが登場し、Cidの指示を了解する。
  • その際「騎士として歩むのならば、騎士のように正義を成す必要がある。世界を救う、これ以上の正義はありませんからね……そうでしょう? ルーヴランス・ミスタル?」と発言。

  • 「アル・タユ」に向かう飛空艇を操縦。
  • 5つ目のクリスタルの前で、謎の少年ことSelh'teusと再会。

  • Yve'noileに導かれ、他の者らと「アル・タユ」へ。
  • 奥へと進み、Selh'teus自ら語る過去の出来事の告白に立ち会う。
  • 「不思議な声」に惑わされている一同と共に、Tenzenに「峰打ち」される。

  • 声が見せた幻惑により、滅びた都をもう一度、輝かせるためにその力を必要とされる夢を見る。 (※これがルーヴランスの内なる最終的な目標であり欲望であると思われる)

  • プロマシアとの最終決戦後に登場。

  • エピローグにて本物のルーヴランスと決闘をし、敗北。


名捨て人ふたり

  長い(赤)ルーヴランスとの付き合いの中でも、特に彼の素性・本質に関わるのはこの「第5章 帰路を踏みしめ 第3節 第1小節<名捨て人ふたり>」であると思い、ここで特集することにした。

  南の島に私用があるから、ついてこないで欲しいと念を押すルーヴランスだが、やはり後を追う冒険者。突然現れた戦車に驚く冒険者を見つけたルーヴランスは流石に呆れ、今までとは違う雰囲気で語りだした。


Louverance:<PC name>殿、あれほど私ひとりに任せてほしいと懇願したというのに、来てしまったのですか。あなたが冒険者となったのは、人の秘密にいたずらに首をつっこむ性分だからというわけですね……。
Louverance:しかしそれにしては、人が良すぎるようではありませんか?このようなものに隠れ住み、人との絆を断とうなどと考える輩には、話し合いなど意味のないこと。


そういって突然戦車を一刀両断するルーヴランス

中からは黒マンドラが飛び出してきた。

???:なにするんじゃ。わしが苦労してやっと手にいれた戦車、ぶっこわしちまうなんざ……
???:オニじゃ!
???:アクマじゃ!
???:人デナシじゃ!
Louverance:マンドラゴラにしゃべらせてごまかそうとしても無駄ですよ。聞いているのでしょう!ブッキーチェブキー!私は、サンドリア大聖堂より遣わされた使者ルーヴランス・ミスタル!すみやかに姿をあらわしなさい!


そこに現れたのはVukki-Chebukki、この孤島を買い取り一人暮らすタルタルだった。

Vukki-Chebukki:……やれやれ、サンドリアでくたばるようなタマじゃあないとは思っていたが……。フン、その剣さばき、忘れるはずもない。わしはだまされんぞ。すぐに、その剣を捨てろ。おかしなことをすれば、あの鳥がサンドリア王城に飛んでいき……王立騎士団に、おまえが生きていることを知らせると思え。
Louverance:フフフ。あいもかわらず、無駄に用意がいいですね。年をとって臆病に輪がかかりましたか。だがもう一度、よく聞きなさい。ワタシの名は、ルーヴランス・ミスタル。ミスタル家は、フランマージュの暗殺にて一文字失ったとはいえ、騎士団の間ではいまだ武勇高き伯爵家。その人脈を使えば、アナタが放つ知らせなど、どうにでもなるのです。観念するんですね、ブッキーチェブキー。
Vukki-Chebukki:なんじゃと?そのように名高い伯爵家の子孫がなぜこのようなことに……?誇りだけでは、腹が膨れぬことでも諭したか?
Louverance:それは、誇りをもたぬタルタルらしい考えですね?……逆ですよ。ワタシの高尚にして壮大なる正義の実現に手を貸すように諭したのです。
Vukki-Chebukki:正義の実現だと?


Vukki-Chebukki:うぐぐ、おまえのひとりよがりの正義とやらは、タブナジア侯国とともにとっくの昔に滅びたはず……
Louverance:確かに、タブナジア侯国には20年あったいまだに、獣人軍が残した魔物どもや怨念めいたものが徘徊しています。しかし、ミルドリオンが礼拝堂にはった結界のおかげで、地下運搬道はどうにか守られ……その運搬道に築かれた砦に、タブナジアの生き残りが暮らしていることがわかったのですよ。
Vukki-Chebukki:な、なんじゃと?それは本当なのか!?
Louverance:こんなところにくすぶっていなければ、アナタの耳にも届いたことです。既にタブナジアの生き残りがジュノまで出向き、わざわざジュノの要人を街に呼び入れましたからね。

  ジュノの関与(Nag'molada)に憤りを露にするルーヴランス。タブナジアに生存者がいて、今も生きている事を安堵するVukki-Chebukki。二人は意見が真逆だが、タブナジアを大事に思う、共通点があるのが伺える。ジュノの保護下でもいいから、このまま生きて欲しいと願うVukki-Chebukkiに対し、大戦中に見捨てられた事実を伝えるべきだと訴えるルーヴランス。彼の真の目的は、そこにあるのだ。


Louverance:しかしそれで本当に、タブナジアの生き残りたちは救われると言えますか?あの戦いでアナタは妻子を失った。生きのびた者たちも皆、大切なものを失い、心に大きな傷を受けていました……。彼らは今まで、じっと魔物どもの影におびえながら、小さな砦で息を潜めてくらすほかなかった。しかも、この状態を呼び込んだ裏切り者たち当人は、タブナジアの存在を忘れ去り、のうのうと生きているのです。
Vukki-Chebukki:……。
Louverance:このままでは、そんな彼らに、タブナジアの生き残りたちは頭を下げ、感謝の涙を流すことになります。そんな姿を、黙って見ている気なのですか?真実を知るものだというのに?
Vukki-Chebukki:だからといって、なにができるというのじゃ!?まさか、彼らに真実を教えよと!?
Louverance:ええ。ワタシはそのつもりです。20年前の大戦の裏で組み立てられた、連合軍の黒い企みをね。そして共に手を取り合い、タブナジアの復興を目指そうと呼びかけます。


Vukki-Chebukki:な、なんじゃと!?タ、タブナジアの復興など、おまえひとりにできるわけがない!
Louverance:フフフ……その目安がついたからこそ、ワタシは戻ってきたのですよ?タブナジア侯爵家の跡継ぎは既に我が手中。復興のための資金や戦力は、西国のある資産家からいただく手はずになっている。……ただ、西国の資産家は、タブナジア大聖堂が永い年月をかけて集めた知識と遺物に金をかける価値があるとしています。それらはすべてミルドリオン枢機卿が持ち去ってしまい今はその行方がわかりません……。ですからワタシはアナタに尋ねにきたのです。その知識と遺物の源である神都アル・タユへの道を。アナタがたは、タブナジア大聖堂から神都アル・タユへの道を探るようにと密命を受けていましたからね。
Vukki-Chebukki:た、たしかにその通りじゃ。しかしわしらでも、さすがに神都アル・タユまで至ることはできなかったのじゃ!
Louverance:それではなぜ、タブナジア大聖堂はアナタの口をふさぐようワタシに頼んだのでしょうね?それはアナタがなにかをつかんだからに他ならない。


Louverance:さぁ、選びなさい!その口を閉ざすか、その生を閉ざすのか!?
Vukki-Chebukki:わしらが突き止めたはな。その道が100年前に一度、開かれたということじゃ!本当にそれだけじゃ!
Louverance:100年前に一度……?


???:ワシが知るのはそれですべてじゃ。ワシはこれでサヨナラじゃ!

そして変わり身の術で黒マンドラと入れ替わり、逃げ去るVukki-Chebukki

  この後、タブナジアの男神像を「再生の鏡」により、タブナジア大聖堂の宝庫にあったと語るルーヴランス。その追跡の為にウィンダスに戻ると告げて、その場を去る。

  このシーンで重要なのは、タブナジアに対するルーヴランスの一種異様とも言える程の執拗、Vukki-Chebukkiとの因縁、大聖堂に関する異様な知識、そして暗殺めいた事を過去にしているという事実。このシーンを境に、彼の素性が、そしてその正体が段々と明らかになっていく。


最終更新:2008年05月03日 21:42