遊戯
やったぜ遊戯!
やったな、遊戯
遊戯、あいつ様子がおかしいぜ
お、おい、こいつ何言ってんだ
何だこいつ気持ちわりぃ
気絶してやがる。人を操る力か、マリクって野郎はどこに潜んでいやがるんだ。
ン?
遊戯、今そのレッドアイズを受け取ることは出来ない。
今、そのカードを簡単に受け取っちまったら、
オレが追い求める真のデュエリストってやつがさらに遠のいちまう気がするんだ。
遊戯、お前はオレの理想とする真のデュエリストに一番近い存在なんだ。
オレはデュエリストキングダムでお前と戦って、どこか追い付けた気になっていた。
だがそれはうぬぼれだった。
お前は卑怯な相手に自分を曲げることなく正々堂々と勝った。
その姿にオレは、また多くを学んだんだ。
オレには無かった、デュエリストのプライドを。
確かにレッドアイズはオレにとって掛け替えのないカードだ。これまで一緒に戦ってきた相棒だ。
だからこそ、今は受け取れねえ。
いや、今のオレじゃあレッドアイズが許してくれねえ。
だから遊戯、そのカードはお前が預かっておいてくれ。
今日の大会に備えて、一応40枚、デッキは用意してきた。
パズルカードもあるし、オレにはまだ大会の出場資格もある。
これはお前がくれた時の魔術師。オレにとって、最後のレアカードだ。
オレは自分の理想とする真のデュエリストになりたい。いや、このバトルシティで必ずなってみせる。
遊戯、オレが大会を勝ち進んで自分を真のデュエリストと認められる時が来たら、その時はもう一度オレと戦ってくれ。
ありがとう、遊戯
おっしゃあ、大会は始まったばかりだぜ! どいつだぁ、オレと勝負する奴はー!
待っててくれレッドアイズ。オレは必ず強くなるからよ。そして遊戯、その時は・・・
最終更新:2009年10月20日 22:37