遊戯……俺はこの塔で貴様と戦い、敗北した。

【回想】
うっ、あぁ……
【回想終わり】

友の力か……
ふっ。

このバトルシティ、俺のデュエルキングを目指す戦いであったと同時に、俺の心に巣くう、剛三郎の怨念との戦いでもあった。
そんな俺の憎しみが呼び寄せたのか、奴は死して尚、この俺の前に立ちはだかった。

【回想】
ふん。笑わせるな。

たとえ100万時間あろうとも、貴様と交わす言葉はただ一言。さっさと俺たちを現実世界へ戻せ!


剛三郎! 貴様などに屈する、この俺ではないっ!!
【回想終わり】

だが所詮は血迷った亡霊。俺は奴を完膚無きまでに叩きのめした。そして今、海馬コーポレーション軍需産業の象徴、その全てが海の藻屑となる。
だが……
それで俺は、奴に打ち克つことができたのか?

この先、俺が進むべきロード。
遠いあの日、モクバと誓い合った、夢……
【回想:子供時代】
できたよ、モクバ。砂の遊園地の完成だ!

こんなのは大したことないさ。

いいかモクバ、兄さんの夢はな、世界中に遊園地を造ることなんだ。砂の遊園地なんかじゃない、本物の遊園地だ。この施設にいるような、親のいない子供は、ただで遊べる遊園地だ!

ああ!
【回想終わり】

俺の心もまた、このアルカトラズのように、瓦礫に埋もれていたのかもしれない。

瓦礫の底に眠る、俺のロード!


ふわっははははははは!

ふぅん。どうやらバトルシップに嫌われたようだな。(ラジオボイス)

ふ。

いずれ貴様らも招待してやる。

遊戯、俺たちの戦いに終わりはない!

行くぞ、モクバ!

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最終更新:2009年09月16日 23:04