海馬。お前の過去には憎しみと怒りしか存在しないと言った。だが、どんな過去も無意味なんかじゃない。過去が積み重なって今があり、未来への自分へと繋がっていくんだ。
憎しみを束ねても、それは脆い。
海馬、俺は貴様を倒す! 戦いのロードを共に歩んだライバルとして、そして友として!


海馬。憎しみの果てに真の勝利はない。今は敗れて、憎しみに打ち克て。

みんな! あっ……
城之内君!

城之内君、俺は……信じていたぜ!

ああ。

本当に心から礼を言わせてもらうぜ、城之内君。

【回想】
くっ。ここまでなのか、俺は……

はっ!
城之内君!

手札!
【回想終わり】

あの時レッドアイズと共に、城之内君から力を与えられたことを。

海馬。今俺とお前の間に勝敗の差はあるが、力の差はない!

俺は、貴様のデュエリストとしての実力は認めているぜ。だがこれだけは言っておく。

貴様が負けたもの、それは己の中に巣くう憎しみという名のモンスターだ。

デュエリストの戦いは、カードに描かれたモンスターだけじゃない。心の中にある、怒り、憎しみ、欲望……敵は、自分の中にも存在するんだ。それら全てを打ち負かした時にこそ、真のデュエリストの道が開かれる!

それが俺の、バトルシティ!
城之内君もその場所を目指して、戦い続けているんだ。

真のデュエリストとして、魂のカードを取り戻す為に!
海馬。俺はあの局面で、手札にレッドアイズのカードがなかったら、負けていた。

【回想】
ドラゴンを呼ぶ笛の効果は、手札にあるドラゴン族を特殊召喚させる。だがその効果はお前の手札だけに発動する訳じゃない。

俺の手札にもあったのさ。レッドアイズ・ブラック・ドラゴン! 城之内君から預かった、魂のカードが!
【回想終わり】

友から預かったこのカード、友の力こそが、俺に勝利をもたらしたんだ。

海馬、俺は貴様というライバルがいたからこそ、戦い続けることができた。より高みを目指して……
海馬、貴様にとってもそれは同じ筈だ。ならば、ライバルと友、その境界線はどこにある。

海馬。

神のカード、オベリスクの巨神兵。あっ……

城之内君……

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最終更新:2009年04月22日 21:23