マハード

ファラオ

ファラオ、お一人でこのような所におられましては。先夜のこともあります。どうか慎重に

あっ、いえ、そうのようなつもりでは

誰だ!

マナ!なんたることを。ファラオから離れろッ

王子ではない、ファラオだ

馬鹿者!ファラオになられたのだぞ。我らには及びもつかない重責を担われているのだ、王子は

っ! 失礼しました。ファラオ

それよりもお前、どうやってここへ来た

金縛りの術!?ば、馬鹿者ッ、早く戻せ。王宮を無防備にするつもりか

どうした、早くしろ

もうよい、私がやる



なんということを・・・バクラ

どうした?

・・・大丈夫、みなの町を二度とこのような目にはあわせぬ

バクラ・・・これ以上人々に辛い思いはさせん



アイシス・・・
そなたの千年タウクにバクラの姿は?

無い。その影すら

焦ることはない。未来は必ずファラオを祝福しているはず



ファラオ。これよりわたくし、王墓警護隊長マハード、アクナムカノン王の王墓に出向き、
王墓守護の新たなる結界を張るべく儀式を執り行ってまいります

は。



アイシス

私の未来が、見えたのだな・・・
その先は言わなくてもよい。ファラオを・・・お守りしてくれ


ファラオ・・・
(少年時代回想)
王子ー!

あっ
ッ王子!!

ぐっ・・・王子、ご無事ですか

お気になさらずに

王子、おやめください。ファラオとなられるお方が、そんな・・・

王子
(回想ここまで)
王子が言われた新たなる世界。
理想に未だ遠くとも、きっとあなたなら実現できることでしょう。
そのためにも、私はあなたを守りたい



奴のディアバウンドを破るには、私自身が持つ魔力、ヘカを最大限に解放するしかない。
この戦い・・・やはり禁断の奥義まで辿り着くことになろう。
さあ来い、バクラ。お前がつけてきていることはわかっているッ

貴様を待っていた・・・バクラ!


マナ

じゃーん!きゃはっ

あぁ
お師匠サマ、さっきから聞いてたらなんです!変に畏まっちゃって。
王子と二人きりなんだから、昔に戻って話せばいいでしょ


何言ってるのよ。いつだって私たち三人、一緒だったじゃない。
魔術の研究に励んだり武芸を磨いたり、楽しくやってたじゃない

あれっ?本当に王子ですよね?なんか、雰囲気違うなぁ

うっ

あ!お師匠サマ王子って言った

ウフフ

私の魔術も、なかなか上達したでしょ

あ、いっけね
・・・あれ?

解除の呪文は・・・えーと・・・あぁ?・・・ちょっと待ってください



つまらないの!お師匠サマに魔術の稽古つけてもらおうと思ったのにぃ

わかりましたよ。王子

あいけない、ファラオでした

何言ってるんですか?王子は王子じゃないですか。あ・・・ファラオだった

え?ファラオはファラオで・・・王子はファラオで、でも王子は王子で・・・あれ?



行くんだ行くんだー!私も行くーっ!お師匠サマは私が守るんだ!

きゃっ

そんなことありません。
でも結界を張る間、お師匠サマは無防備になってしまいますよ。だからあたしが!

え?

シモン様



(子供時代)
えいっえいっ あ
ありがとう

あ・・・うわぁあん(泣く)


子供

神官様ぁ

また、町が燃えちゃうの?

うん! へへ

兵士

王家の谷は左の道のはずじゃあ・・・?

隊長

黙って歩け!我らはマハード様に付いていけばよい

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最終更新:2009年03月24日 23:59