ふっ。ふふふ、ルールすら知らないゲームを受けるとは、遊戯君、デュエリストとしての君は、今日でおしまいさ!
DDMリング、セットアップ!

デュエルモンスターズのバーチャルリングを、DDM用に改良させておいたんだ。さ、始めようか。

このゲームに使用するダイスだよ。プレイヤーは最初に15個のダイスをその中から選ぶのさ。僕のダイス・プールは既に決まっている。君には今から好きなダイスを選ばせてあげるよ。

どうした、怖じ気づいたのかい?

ゲームの舞台はダーク・フィールド、地中深き暗黒の地。選んだダイスを全てシューターの中に入れる。

手元にダイスが戻ってきたろう? 公平にシャッフルされている筈だ。このゲームはダイスの並びも勝敗を分かつ重要なポイントだからね。
さ、互いに3つのダイスを取るんだ。
このフィールドでは、僕らがダンジョン・マスターになる。ダンジョン・マスターのライフポイントは3つ、つまり、3回の攻撃を受けた者が負けとなる。
ゲームスタートだ!

まず僕が先攻させてもらう。プレイヤーは自分のターンで3つダイスを振るんだ。
クレストが2つ揃った。ダイスに付いている紋章のことをクレストという。この星のマークの紋章は召喚クレスト。3つのダイスのうち、2つ以上の召喚クレストが揃ったら、モンスターを召喚する権利を得るのさ。

そして揃ったダイスのうち、1つをフィールド上に置くことができる。
ホワイト・ダイス、セットアップ!
ディメンジョン・ダイス!
ガーゴイル!

DDMは、ダイスによってダンジョンを拡張させ、敵陣を制圧していく戦略ゲームさ。つまり、プレイヤーの手牌であるダイスをフィールド上でダンジョンに変化させ、召喚されたモンスターを敵陣に進攻させて、プレイヤーを倒したものが勝者となる。

さあ遊戯君。君のターンだ。

僕に勝てたら、ね。

うっふふ。このゲームでお前が勝つなんて、不可能だね。

ふふん。召喚失敗だな。君が選んだダイスは、レベルが高い為に召喚が難しいのさ。

さっき言った通り、ダイスの表面の紋章、クレストは、召喚、進行、魔法、攻撃、防御、罠の全部で6種類。そのいずれかがダイスの面に記されている。そしてガーゴイルのダイスには3つの召喚クレストがあり、その分召喚させやすい。だがモンスターを召喚させやすい分レベルは低い。
ところが、君の持っているダイスを見てみな。

そう、召喚クレストが少なければ召喚させにくくなる。その代わり、モンスター・レベルは高くなるけどね。
このゲームの勝敗のポイントは、いかに場に多くのモンスターを召喚するかで決まる。レベルの高いダイスばかり選んでは、まず勝ち目はない!

もうゲームは止められない。いいね、遊戯君。
僕のターンだ。
ふっ、ダイスロール!
よし、召喚のクレストが2つ揃った。2つのダイスのうち、1つをモンスター召喚させることができる。ディメンジョン・ダイス!
ヤランゾ、召喚!

ダイスは自分のダンジョンが繋がるようにセッティングしなければならない。更に進行のクレストが出たので、モンスターを1マス進めておく。ちなみに召喚以外のクレストの能力は、クレスト・プールにストックされる。
さあ、君のターンだよ。

早くモンスターを召喚しないと、僕のモンスターの進攻を阻止できないよ。
僕のターン、ダイスロール!
ふん、また揃ったよ。ディメンジョン・ダイス!
リザードラゴン、1マス進行だ。

あっはははは。よく見てよ。同じレベルの星でなきゃ、召喚は不成立だ!

僕のターン。レベル4(フォー)のダイスか。順調すぎてつまらない、一つ遊んでみるよ。
ダイスロール! ふっはははは。素晴らしい! どうやらDDMの女神は、僕に微笑んでくれているらしいね。召喚成功だ!

お楽しみは後に取っておくよ。さあ、君の番だ。

噂に聞いたゲームの腕前って奴も、大したことないようだね。だが僕と戦ったことを後悔するのはまだだよ。DDMのお楽しみはこれからさ。ダイスロール!
あっはははは。このダイスで君の陣地を制圧したよ! ディメンジョン・ダイス!
13人目の埋葬者、召喚!

さあ、どうしたんだい。君のターンだよ。
ま、何度やっても無駄だろうがね。お前のダイスじゃ、モンスター召喚の確率は低すぎるぜ。

ふっ。

何、レベル4のダイスで召喚の紋章を揃えただと。

くっ。召喚と同時に出た魔法クレストで、魔法攻撃の権利を得たのか。

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最終更新:2009年03月03日 20:35